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大阪市電梅田善源寺町線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

梅田善源寺町線(うめだぜんげんじちょうせん)は、大阪市の大阪駅前停留場 - 都島本通停留場間を結んでいた大阪市電軌道路線である。

第四期線に含まれる。大阪市電で最後まで残った路線の一つである。路線は現在の地下鉄谷町線東梅田駅 - 都島駅間におおむね沿っている。また、1960年以降はトロリーバスの路線とその多くが並行していた。

もとは大阪駅前を起点としていたが、道路混雑の激しい御堂筋を横断する大阪駅前 - 阪急東口間は先に廃止となり、それ以降は阪急東口が起点となっていた。阪急東口では、大阪市電最後の日となった1969年3月31日に、当時の中馬馨大阪市長も出席して最終電車を見送るセレモニーが行われた。

路線データ

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  • 起点:大阪駅前停留場
  • 終点:都島本通停留場
  • 営業キロ:3.0km
  • 停留場数:8(起終点含む)
  • 軌間:1,435mm
  • 電化方式:直流600V

沿革

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  • 1919年大正8年)12月14日:阪急電車前停留場 - 高垣町停留場間(0.4km)開業。
  • 1920年(大正9年)
    • 4月17日:天神橋筋六丁目(東)停留場 - 淀川停留場間(0.5km)開業。
    • 6月16日:高垣町停留場 - 天神橋筋六丁目(西)停留場間(1.0km)延伸開業。
    • 8月28日:天神橋筋六丁目(西)停留場 - 天神橋筋六丁目(東)停留場間(0.1km)延伸開業、天神橋筋六丁目(西)停留場廃止。
  • 1921年(大正10年)6月7日:淀川停留場 - 都島橋停留場間(0.4km)延伸開業。
  • 1922年(大正11年)
    • 7月10日桜の宮車庫開設。
    • 7月11日:都島橋停留場 - 桜の宮車庫前停留場間(0.7km)延伸開業。
    • 8月14日:桜の宮車庫を都島車庫に、桜の宮車庫前停留場を都島車庫前停留場に名称変更。
  • 1924年(大正13年)ごろ:本庄中野町停留場を中崎町停留場に改称。
  • 1926年(大正15年)4月15日:都島車庫前停留場 - 東野田沢上江町線沢上江町四丁目停留場間を開業。
  • 1929年昭和4年)5月20日:沢上江町二丁目停留場開業。
  • 1933年(昭和8年)1月 - 2月:日本国有鉄道城東線高架化に伴う上下切替で、高垣町駅 - 中崎町駅間の跨線橋部分を地平化[1]
  • 1936年(昭和11年)ごろ:沢上江町二丁目停留場を都島本通停留場に改称。
  • 1939年(昭和14年)3月14日:阪急電車前停留場を阪急阪神前停留場に改称。
  • 1940年(昭和15年)ごろ:都島車庫前停留場を都島停留場に改称。
  • 1944年(昭和19年)6月1日:戦時体制下で終日急行運転実施のため、高垣町停留場、浮田町停留場、長柄国分寺停留場、淀川停留場、都島橋停留場を廃止。
  • 1945年(昭和20年)
    • 3月13日 - 5月6日:戦災のため天神橋筋六丁目停留場 - 都島停留場間休止。
    • 8月24日:大阪駅前停留場(東乗場)開業。都島停留場を都島車庫前停留場に改称。
    • 10月24日:天神橋筋六丁目停留場 - 都島車庫前停留場間を運行再開。
  • 1946年(昭和21年)9月1日:淀川停留場が復活。
  • 1951年(昭和26年)以前:阪急阪神前停留場を廃止。
  • 1951年(昭和26年)10月20日:大阪駅前停留場(東乗場)を阪急東口停留場に改称。
  • 1953年(昭和28年)11月20日:浮田町停留場、長柄国分寺駅停留場が復活。
  • 1964年(昭和39年)6月20日南北線大阪駅前停留場 - 阪急東口停留場間廃止
  • 1969年(昭和44年)4月1日:阪急東口停留場 - 都島本通停留場間廃止。

電停一覧

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全電停とも大阪府大阪市に所在していた。

停留場名 読み 営業キロ 接続路線 所在地
大阪駅前停留場 おおさかえきまえ 0.0 大阪市電:南北線
大阪市営地下鉄1号線梅田駅)、2号線東梅田駅
日本国有鉄道東海道本線大阪環状線大阪駅
阪神電気鉄道本線(梅田駅)
京阪神急行電鉄神戸本線宝塚本線京都本線(梅田駅)
北区
阪急東口停留場 はんきゅうひがしぐち 0.1 大阪市営地下鉄1号線梅田駅)、2号線東梅田駅)、3号線西梅田駅[2]
日本国有鉄道東海道本線大阪環状線大阪駅
阪神電気鉄道本線(梅田駅)
京阪神急行電鉄神戸本線宝塚本線京都本線(梅田駅)
中崎町停留場
(旧本庄中野町停留所)
なかざきちょう 0.9  
浮田町停留場 うきたちょう 1.1  
天神橋筋六丁目停留場 てんじんばしすじろくちょうめ 1.5 大阪市電:長柄橋筋線天神橋西筋線
京阪神急行電鉄:千里線天神橋駅
阪神電気鉄道:北大阪線
長柄国分寺停留場 ながらこくぶんじ 1.7  
淀川停留場 よどがわ 2.0  
都島車庫前停留場 みやこじましゃこまえ 2.7   都島区
都島本通停留場 みやこじまほんどおり 3.0 大阪市電:都島守口線東野田沢上江町線

※接続路線、接続駅の名称は廃止時点のもの

脚注

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  1. ^ 通常は仮線を敷設して切替を行うが、中崎町では高架の両側で乗客に徒歩連絡をさせていた。(辰巳 2000 p.115)
  2. ^ 大阪市営地下鉄3号線(現在の四つ橋線)は大阪駅前 - 阪急東口間廃止後に開業。

参考文献

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  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 10 大阪、新潮社、2009年2月18日。ISBN 978-4-10-790028-9 
  • 大阪市交通局『大阪市電廃止記念誌「市電」 ―市民とともに65年―』大阪市交通局、1969年3月25日。 
  • 辰巳博 著、福田静二 編『JTBキャンブックス 大阪市電が走った街 今昔 水の都の路面電車 定点対比』(初版)JTB、2000年12月1日。ISBN 4-533-036511 

関連項目

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