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大相撲令和4年11月場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大相撲令和4年11月場所
基本情報
会場 福岡国際センター
番付発表 2022年10月31日
開催期間 2022年11月13日 - 11月27日(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 阿炎政虎(12勝3敗)
十両優勝 欧勝馬出喜(11勝4敗)
幕下優勝 玉正鳳萬平(7戦全勝)
三段目優勝 日翔志忠勝(7戦全勝)
序二段優勝 朝志雄亮賀(7戦全勝)
序ノ口優勝 尊富士弥輝也(7戦全勝)
殊勲賞 髙安晃(4回目)
敢闘賞 阿炎政虎(4回目)
技能賞 豊昇龍智勝(2回目)
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大相撲令和4年11月場所(おおずもうれいわよねん11がつばしょ)は、2022年(令和4年)11月13日から11月27日までの15日間、福岡県福岡市博多区福岡国際センターで開催された大相撲本場所である[1]

概要

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11月場所に関する時系列

番付・星取表

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赤文字は優勝力士の成績。

幕内

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東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
全休 照ノ富士 横綱
優勝同点 12勝3敗 貴景勝 大関 正代 6勝9敗 カド番
8勝7敗 若隆景 関脇 豊昇龍 11勝4敗 技能賞
関脇 御嶽海 6勝9敗 大関から陥落
再小結 6勝9敗 玉鷲 小結 霧馬山 8勝7敗
新小結 7勝8敗 翔猿 小結 大栄翔 7勝8敗
殊勲賞
優勝同点
12勝3敗 髙安 前頭1 琴ノ若 9勝6敗
8勝7敗 明生 前頭2 逸ノ城 4勝11敗
4勝11敗 宇良 前頭3 翠富士 8勝7敗
10勝5敗 若元春 前頭4 佐田の海 8勝7敗
7勝8敗 北勝富士 前頭5 錦富士 9勝6敗
8勝7敗 錦木 前頭6 竜電 9勝6敗
6勝9敗 遠藤 前頭7 妙義龍 8勝7敗
3勝12敗 宝富士 前頭8 栃ノ心 6勝9敗
7勝8敗 隆の勝 前頭9 阿炎 12勝3敗 敢闘賞
7勝8敗 碧山 前頭10 千代翔馬 7勝8敗
9勝6敗 阿武咲 前頭11 琴勝峰 7勝8敗
7勝8敗 琴恵光 前頭12 千代大龍 2勝6敗 中日に引退
8勝7敗 隠岐の海 前頭13 王鵬 10勝5敗
7勝8敗 一山本 前頭14 東龍 7勝8敗 再入幕
再入幕 9勝6敗 前頭15 熱海富士 4勝11敗 新入幕
0勝15敗 照強 前頭16 平戸海 10勝5敗

十両

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東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
5勝10敗 東白龍 十両1 千代丸 8勝7敗
4勝11敗 美ノ海 十両2 武将山 8勝7敗
10勝5敗 剣翔 十両3 水戸龍 9勝6敗
4勝11敗 英乃海 十両4 豊山 5勝10敗
10勝5敗 天空海 十両5 千代の国 6勝9敗
10勝5敗 北青鵬 十両6 北の若 6勝9敗
7勝8敗 栃武蔵 十両7 金峰山 8勝7敗
7勝8敗 志摩ノ海 十両8 荒篤山 8勝7敗
優勝同点 11勝4敗 大奄美 十両9 大翔鵬 8勝7敗
7勝8敗 千代栄 十両10 魁勝 5勝10敗
10勝5敗 炎鵬 十両11 貴健斗 7勝8敗
4勝11敗 德勝龍 十両12 欧勝馬 11勝4敗
8勝7敗 島津海 十両13 狼雅 9勝6敗 新十両
新十両 7勝8敗 對馬洋 十両14 豪ノ山 9勝6敗

優勝争い

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中日を終えて、7勝1敗で関脇・豊昇龍、平幕の髙安阿炎王鵬が並んだ。

9日目には阿炎が錦富士に、髙安が明生に敗れ、2敗に後退。翌日には阿炎は竜電に敗れ、3敗に後退した。

11日目には、王鵬が阿炎に敗れ、2敗に後退。豊昇龍は御嶽海を破り、1敗をキープし、この時点で豊昇龍が単独トップ。2敗で髙安、王鵬が、3敗で貴景勝、錦富士、阿炎、が追う形となった。

12日目には豊昇龍と王鵬の対戦が組まれ、王鵬が勝利した。また、錦富士が貴景勝に敗れ、4敗に後退した。

13日目には、王鵬が髙安に、豊昇龍は貴景勝に敗れ、そろって3敗に後退。また、阿炎が輝を破り、3敗をキープした。この時点で、髙安が2敗で単独トップに立ち、3敗で貴景勝、豊昇龍、阿炎、王鵬となった。

14日目には、髙安は輝に押し込まれながらも、なんとか引き落とし2敗を守った。3敗力士はそれぞれ取組が組まれ、貴景勝と阿炎が3敗を守った。

千秋楽、髙安は勝てば優勝という状況で、阿炎と対戦するも、突き倒しで敗北。結びの一番、貴景勝は若隆景を破り、3敗を守ったことで28年ぶりの幕内優勝決定巴戦となった。

まず、髙安と阿炎の対戦となるも、阿炎の横に動きに髙安は対応できず敗れた。貴景勝と阿炎の対戦は阿炎が一気の攻めで押し出し、勝利した。

この結果、阿炎が幕内最高優勝。3場所連続の平幕優勝となった。

備考

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  • 同年7月場所前に松鳳山が引退、その後十両昇進した福岡県出身力士がいなかったため、休場などを除くと福岡スポーツセンターで開催されていた1968年11月場所以来54年ぶり、福岡国際センターにおける開催では初めて、福岡県出身関取のいない11月場所となった。
  • 3場所連続平幕優勝は、史上初のことであった[2]
  • 3人による幕内優勝決定巴戦が行われるのは、平成6年春場所以来、28年ぶり[2]。複数の平幕力士が出場することは史上初であり、最終的に平幕力士が制して優勝を決めるのも史上初であった。
  • 三賞は、殊勲賞に髙安(4度目)、敢闘賞に阿炎(4度目)、技能賞に河津掛けなど、様々な決まり手を出した豊昇龍が千秋楽の勝利を条件に受賞対象となった。豊昇龍は千秋楽勝利し、2度目の技能賞を受賞。
  • カド番の大関・正代は13日目に玉鷲に敗れ、8敗目を喫し、大関から陥落した。また、玉鷲がカド番大関に8敗目をつけたのは、2017年初場所の琴奨菊以来、2度目の事である。
  • 大関特例復帰を目指した関脇・御嶽海も10日目に6敗となり、大関復帰とはならなかった。
  • 年間最多勝は、秋場所時点で後続に星3つの差をつけていた若隆景が、13日目終了時点で最多勝を確定させた。14日目にも勝利し、単独での最多勝が確定。勝利数は57勝であり、年6場所制では、2019年の朝乃山(55勝)、2017年の白鵬(56勝)に次ぐ、ワースト3位となる。関脇以下での受賞は、大鵬、貴花田、朝乃山に次ぐ、4人目。
  • また、年間幕内ですべて勝ち越したのは、若隆景と豊昇龍の2人となった。
  • 照強が15戦全敗となった。幕内での全敗は1991年7月場所の板井以来、31年ぶりのことである[3]
  • 2022年は年間幕内の優勝力士がすべて異なった。年間の幕内優勝力士がすべて異なるのは、年5場所であった2020年以来、2年ぶりとなる。年6場所制では、1991年以来のことである。
  • 十両では、初日から、剣翔天空海が白星を伸ばすが、終盤失速。千秋楽、3敗の欧勝馬を4敗の大奄美が破り、他の4敗力士も敗れたことにより、両者による11勝4敗の優勝決定戦となった。結果は欧勝馬が本割のリベンジを果たし、初の十両優勝を決めた。

脚注

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注釈

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出典

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