大相撲令和元年7月場所
大相撲令和元年7月場所 | |
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基本情報 | |
会場 | ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館) |
番付発表 | 2019年6月24日 |
開催期間 | 2019年7月7日-7月21日(15日間) |
各段優勝・三賞 | |
幕内最高優勝 | 鶴竜力三郎(14勝1敗) |
十両優勝 | 剣翔桃太郎(13勝2敗) |
幕下優勝 | 千代ノ皇王代仁(7戦全勝) |
三段目優勝 | 寺沢樹(7戦全勝) |
序二段優勝 | 時栄秀喜(7戦全勝) |
序ノ口優勝 | 元林健治(7戦全勝) |
殊勲賞 | 友風勇太(初) |
敢闘賞 | 照強翔輝 (初) |
技能賞 | 遠藤聖大(8場所ぶり3度目)・炎鵬晃 (初) |
< 先場所 翌場所 > |
大相撲令和元年7月場所(おおずもうれいわがんねん7がつばしょ)は、2019年7月7日から7月21日まで愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催された大相撲本場所である。
優勝争い
[編集]先場所(春場所)を膝の怪我で途中休場した貴景勝は膝が完治しないことから出場を断念。武双山以来2人目となる大関在位2場所での大関陥落となった[1]。また、大関に返り咲いた栃ノ心も、左肩と古傷である右膝に不安がある状態で場所に臨み、初日から5連敗を喫した後に途中休場[2]。さらには大関・豪栄道も右肩を痛めて中日から休場となり、この時点で3大関が休場という事態となった[3]。
そんな中で優勝争いを牽引したのは中日勝ち越しを決めた鶴竜と白鵬の両横綱、さらには1敗で追う大関・髙安であったが、9日目に白鵬が逸ノ城に寄りきられ、高安も正代に突き落とされ、全勝を守った鶴竜が優勝争いを一歩リードする[4]。高安は10日目の明生戦には勝利して勝ち越しを決めるものの、中日・玉鷲戦で痛めた肘の状態が思わしくないことから11日目から休場し、これで昭和以降初めてとなる4大関休場となった[5]。これで優勝争いは全勝の鶴竜と1敗の白鵬の両横綱、幕尻(西前頭十六枚目)ながら2敗を守る照強に絞られ、迎えた13日目、結びの一番で平幕の友風が鶴竜をはたき込みで下し、最速記録となる初土俵から14場所目での金星獲得。これにより、両横綱が1敗で並ぶ[6]。しかし続く14日目、白鵬は通算56勝6敗と得意にしていた琴奨菊に寄りきられて2敗目を喫し、鶴竜は関脇・御嶽海を下し1敗を守る。照強が北勝富士に敗れて3敗となり優勝の可能性が消滅したため、優勝の行方は千秋楽結びの一番で対戦する両横綱に絞られることとなった[7]。
迎えた千秋楽、結びの一番で鶴竜は白鵬を寄りきりで下し、7場所ぶり6度目の優勝を決めた[8]。三賞は殊勲賞が鶴竜からの金星を含む11勝を挙げた友風、敢闘賞は終盤まで優勝の可能性を残した照強、技能賞は前頭上位で10勝を挙げた遠藤と、小兵ながら9勝を挙げて土俵を沸かせた炎鵬が選ばれた[9]。
番付・星取表
[編集]成績 | 東 | 番付 | 西 | 成績 |
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14勝 | 1敗鶴竜 | 横綱 | 白鵬 | 12勝 | 3敗
3勝 5敗7休 | 豪栄道 | 大関 | 髙安 | 8勝 3敗4休 |
全休 | 貴景勝 | 大関 | 栃ノ心 | 0勝 6敗9休 |
9勝 6敗 | 御嶽海 | 関脇 | 玉鷲 | 5勝10敗 |
8勝 7敗 | 阿炎 | 小結 | 竜電 | 4勝11敗 |
7勝 8敗 | 朝乃山 | 前頭1 | 北勝富士 | 9勝 6敗 |
8勝 7敗 | 碧山 | 前頭2 | 遠藤 | 10勝 | 5敗
7勝 8敗 | 正代 | 前頭3 | 大栄翔 | 8勝 7敗 |
4勝11敗 | 明生 | 前頭4 | 逸ノ城 | 9勝 6敗 |
7勝 8敗 | 琴奨菊 | 前頭5 | 宝富士 | 6勝 9敗 |
8勝 7敗 | 千代大龍 | 前頭6 | 志摩ノ海 | 8勝 7敗 |
8勝 7敗 | 妙義龍 | 前頭7 | 友風 | 11勝 | 4敗
6勝 9敗 | 阿武咲 | 前頭8 | 隠岐の海 | 8勝 7敗 |
6勝 9敗 | 松鳳山 | 前頭9 | 大翔鵬 | 6勝 9敗 |
9勝 6敗 | 琴恵光 | 前頭10 | 貴源治 | 4勝11敗 |
全休 | 嘉風 | 前頭11 | 錦木 | 6勝 9敗 |
5勝10敗 | 栃煌山 | 前頭12 | 輝 | 7勝 8敗 |
5勝10敗 | 千代丸 | 前頭13 | 佐田の海 | 9勝 6敗 |
7勝 8敗 | 豊ノ島 | 前頭14 | 炎鵬 | 9勝 6敗 |
4勝11敗 | 矢後 | 前頭15 | 魁聖 | 1勝10敗4休 |
11勝 | 4敗琴勇輝 | 前頭16 | 照強 | 12勝 | 3敗
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “カド番の貴景勝が名古屋場所を休場 大関から転落は確実”. 朝日新聞. (2019年7月4日). オリジナルの2019年7月19日時点におけるアーカイブ。 2019年9月23日閲覧。
- ^ “大関復帰の栃ノ心が休場=5連敗、右膝と左肩の状態悪く-大相撲名古屋場所”. 時事通信. (2019年7月12日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “豪栄道休場=右肩痛めかど番に、3大関不在-大相撲名古屋場所”. 時事通信. (2019年7月14日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “白鵬に土、鶴竜単独トップ=大相撲名古屋場所9日目”. 時事通信. (2019年7月15日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “高安も休場、親方「申し訳ない」…大関4人休場”. 読売新聞. (2019年7月17日)
- ^ “友風が最速金星 大相撲名古屋場所、鶴竜に土…白鵬と並ぶ”. 産経新聞. (2019年7月19日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “白鵬、痛すぎ2敗目 琴奨菊に苦杯 43回目賜杯ピンチ”. スポーツニッポン. (2019年7月21日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “鶴竜、7場所ぶり6度目V 大相撲名古屋場所”. 日本経済新聞. (2019年7月21日) 2019年9月23日閲覧。
- ^ “炎鵬に技能賞 遠藤も 鶴竜優勝の大相撲名古屋場所 殊勲賞は友風”. 毎日新聞. (2019年7月21日) 2019年9月23日閲覧。