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夢は夜ひらく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「夢は夜ひらく」
園まりシングル
B面 一人で踊るブルース
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル ポリドール(SDR-1210)
作詞・作曲 中村泰士、富田清吾(作詞)
中村泰士(採譜・補曲)
園まり シングル 年表
やさしい雨
1966年
夢は夜ひらく
(1966年)
帰りたくないの
1967年
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「夢は夜ひらく」
緑川アコシングル
B面 悲しい夜のブルース
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル クラウンレコード(CW-569)
作詞・作曲 水島哲(作詞)
叶弦大(採譜・補曲)
緑川アコ シングル 年表
夢は夜ひらく
1966年
女の恋は夜の花
(1966年)
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「夢は夜ひらく」
藤田功愛真知子シングル
B面 ひとりになりたい(愛真知子)
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル テイチク(SN-432)
作詞・作曲 大高ひさを(作詞)
曽根幸明(作曲)
愛真知子 年表
夢は夜ひらく
1966年
咲かせて頂戴愛の花
(1966年)
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「夢は夜ひらく」
梅宮辰夫シングル
B面 憎いあん畜生
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル 日本コロムビア(SAS-781)
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「夢は夜ひらく」
バーブ佐竹シングル
B面 女ざかりのブルース
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル キングレコード(BS-528)
作詞・作曲 藤間哲郎(作詞)
曽根幸明(作曲)
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夢は夜ひらく』(ゆめはよるひらく)は、曽根幸明が作曲した日本歌謡曲

園まりが歌ったものと藤圭子が歌ったものが特に有名である。藤圭子版のタイトルは『圭子の夢は夜ひらく』(JASRAC届出の題名)である。

本項では原曲である『ひとりぽっちの唄』についても併せて記載する。

概要

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原曲は、東京少年鑑別所(練馬少年鑑別所、通称ネリカン)で歌われていた俗曲を採譜・補作し、曽根が自ら「藤原伸」名義で歌った『ひとりぽっちの唄』[1]1966年テイチク、作詞:川上貞次(曽根のペンネーム))である。その後、歌詞・曲名を新たにつけかえ、園まりが歌うことになった[2] [3]

歌詞の異なる様々なバージョンがあり、JASRACには20を超える作詞者による異なるバージョンが登録されている(2006年2月時点)。

レコードでは1966年9月に園まり(ポリドール)の歌で発売し大ヒットとなった[4]。それに追随する形で他社からカバー盤が出され[4]、同1966年10月に緑川アコクラウンレコード)、同11月に藤田功(曽根幸明)と愛真知子(愛まち子)(テイチク)、梅宮辰夫コロムビア)、バーブ佐竹キングレコード)の競作となった。緑川アコ版は園まりのオリジナル版相手に健闘した[4]。このうち梅宮版は要注意歌謡曲指定制度における旋律のみ使用可能なBランク指定となり、制度が1988年に失効するまで受け続けた[5][6]1967年には、園まり版の歌詞をモチーフとして園まり自身の主演による映画が公開されている(後述)。

その後多くの歌手にカバーされ、中でも1970年発売の『圭子の夢は夜ひらく』(石坂まさを作詞)は藤圭子の代表曲となった。1999年には石坂の作詞家生活30周年を記念し、藤圭子版の歌碑が出身地である東京都新宿区花園神社に建てられた。

アメリカ合衆国のデュエット曲『サマー・ワイン英語版』(リー・ヘイズルウッド作)との類似が指摘されることもある。発売順としては、1966年2月にヘイズルウッドとSuzi Jane Hokom歌唱のオリジナル版『サマー・ワイン』が米国で発売され、同年9月5日に園のオリジナル版『夢は夜ひらく』(SDR-1210)が日本発売、同年11月にヘイズルウッドとナンシー・シナトラのカバー版『サマー・ワイン』が米国発売されている。オリジナル版『サマー・ワイン』の音源は日本で注目されることはなく、またカバー版『サマー・ワイン』の日本発売(JET-1781)は翌1967年の8月であることから偶然であるとする意見が一般的である。

収録曲

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園まり盤

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  1. 夢は夜ひらく
  2. 一人で踊るブルース

緑川アコ盤

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  1. 夢は夜ひらく
  2. 悲しい夜のブルース
    • 作詞:水島哲、作曲:叶弦大、編曲:小杉仁三

藤田功・愛真知子盤

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※藤田功は曽根幸明の別名義

  1. 夢は夜ひらく
  2. ひとりになりたい(愛真知子)

梅宮辰夫盤

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  1. 夢は夜ひらく
  2. 憎いあん畜生

バーブ佐竹盤

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  1. 夢は夜ひらく
  2. 女ざかりのブルース
    • 作詞:藤間哲郎、作曲・編曲:佐藤勝彦

原曲

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「ひとりぽっちの唄」(原曲)

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  • 藤原伸(曽根幸明の別名義) - 1966年、テイチク、作詞:川上貞次(曽根のペンネーム)。
  • 東京アイト - 1966年、日本クラウン、CW-441。作詞:川上定次(=曽根幸明、作詞者自唱のテイチク版と同一歌詞)、編曲:宮脇知美。

カバー

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園まりバージョン(中村泰士・富田清吾 作詞)

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緑川アコバージョン(水島哲 作詞)

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バーブ佐竹バージョン(藤間哲郎 作詞)

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競作版以外の歌詞によるカバー

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三上寛バージョンのカバー

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  • 山谷初男 - 曲名は『山谷の夢は夜ひらく』。
  • JOJO広重 - 曲名は『生きてる価値などあるじゃなし~JOJO広重の夢は夜ひらく~』、作詞:三上寛、JOJO広重(三上寛の詞をJOJO広重が改変)。
  • 遠藤ミチロウ - 2011年5月27日、横浜の「THE CLUB SENSATION」で行ったライブで披露。

インストゥルメンタル版

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映画

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夢は夜ひらく
Dreams Come True at Night
監督 野口晴康
脚本 才賀明中野顕彰
製作 横山弥太郎(企画)
出演者 園まり
音楽 宮川泰
撮影 上田宗男
編集 丹治睦夫
製作会社 日活
公開 日本の旗1967年1月14日
上映時間 81分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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1967年1月14日、日活により映画化。81分。監督は野口晴康。当時のザ・ドリフターズのメンバーがゲスト出演している。

スタッフ

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キャスト

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同時上映

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不死身なあいつ

脚注

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  1. ^ 日活映画「男の紋章 竜虎無情」挿入歌 製作1965年12月19日、封切1966年01月14日。
  2. ^ 曽根 幸明『つっぱり芸人道 /おたまじゃくしが泣いている』ベストセラーズ、1985年2月、139頁。ISBN 4584005710 
  3. ^ 曽根 幸明『曽根幸明の昭和芸能放浪記 / 昭和の夢は夜ひらく』廣済堂、2007年7月、145頁。ISBN 9784331512364 
  4. ^ a b c 週刊TVガイド』1966年11月4日号、27頁。
  5. ^ 吉野健三『歌謡曲 流行らせのメカニズム』晩聲社 (ヤゲンブラ選書) 、1978年、246頁(同書113頁に1978年9月5日時点のものと記載)。
  6. ^ 森達也『放送禁止歌』光文社知恵の森文庫、2003年 72頁 ISBN 9784334782252

外部リンク

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