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バーブ佐竹

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バーブ 佐竹
出生名 佐武 豊 (さたけ ゆたか)
別名 シナ・トラオ
生誕 1935年2月7日
出身地 日本の旗 日本 北海道釧路市
死没 (2003-12-05) 2003年12月5日(68歳没)
ジャンル 演歌歌謡曲ブルース
職業 歌手
活動期間 1964年 - 2003年
レーベル キングレコード
共同作業者 吉田矢健治

バーブ 佐竹(バーブ さたけ、1935年2月7日 - 2003年12月5日)は、日本の男性歌手である。本名は佐武 豊(さたけ ゆたか)。作曲家としてのペンネームはシナ・トラオ。

芸名は、本名の「佐武」を「さぶ」と読み間違えられることが多かったため、正しい読みの「さたけ」に「竹」を充て、竹を英訳した「バンブー (bamboo)」から「バーブ」を冠したものである[1]

来歴・人物

北海道釧路市出身。22歳の時、歌手を志して上京。流しのギター弾き・ナイトクラブの専属歌手など長い下積み生活を経て、1964年(昭和39年)12月、『女心の唄』でレコードデビュー。250万枚を超える大ヒットとなり[2]、翌1965年第7回日本レコード大賞新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも同年から4年連続で出場した。

独特の低音の歌声は「バーブ節」と呼ばれ、その後も『ネオン川』、『カクテル小唄』などがヒット。また、特徴的な顔立ちを表した「顔じゃないよ、心だよ」のキャッチフレーズは流行語となり、牧伸二菅原洋一らと「モスラ会」を結成して話題になったこともある。1970年代に「バーブ佐竹は淡谷のり子ディック・ミネの間に出来た子」というブラックジョークが流れ、本気にした週刊誌記者が淡谷、ディックのもとに取材にきたことがある[要出典]。この際、淡谷は「冗談じゃないわよ、あんな小汚いの」と一蹴した。

2003年(平成15年)12月5日、多臓器不全により死去した[2]。満68歳没。

ディスコグラフィー

シングル

  • 女心の唄/白い太陽(1964年12月、キングレコード、BS-136)
  • 女心の唄/番外地ブルース(1965年、朝日ソノラマ、F-14)- ソノシート
  • 女心の唄/真赤なバラよ(ケイブンシャ、NO.129)- ソノシート
  • 番外地ブルース(キングレコード、BS-201)- 片面は小野由紀子の「オホーツクの海」
  • 加奈子の雨/真赤なバラよ (1965年、キングレコード、BS-255)
  • カクテル小唄/大阪無情(1965年、キングレコード、BS-290)
  • 上海帰りのリル/銀座の蝶(1966年、キングレコード、BS-337)
  • 銀座は恋の十字路(1966年、キングレコード、BS-369)- 片面は、南かおるの「夜」
  • 博多なじみ/強いのは女の涙(1966年、キングレコード、BS-414)
  • かりそめの恋/東京エレジー(1966年、キングレコード、BS-427)
  • ネオン川/別れ酒(1966年7月、キングレコード、BS-481)
  • 女の運命/船漕ぎ歌(1966年、キングレコード、BS-505)
  • 夢は夜ひらく/女ざかりのブルース (1966年、キングレコード、BS-528)
  • 心のしずく(1967年、キングレコード、BS-556)
  • 俺もひとりさ/まり子の夕焼け(1967年、キングレコード、BS-571)
  • 東京子守唄/恋しい雨(1967年、キングレコード、BS-590)
  • 水郷小唄(1967年、キングレコード、BS-629)
  • 星が云ったよ/青いゴムゾーリ(1967年4月10日、キングレコード、BS-637)- 作曲:シナ・トラオ
  • 銀蝶ルース/愛しい人よ(1967年、キングレコード、BS-666)
  • 下町人形/浪花そだち(1967年、キングレコード、BS-686)
  • 恋がたみ(1967年、キングレコード、BS-739)- 小野由紀子とデュエット。
  • 雨おんな/浪花のあかり(1968年6月1日、ミノルフォンレコード、KA-220)
  • 渋谷ブルース/十勝川ブルース(1968年、ミノルフォンレコード、KA-233)
  • 女ひとり/おんな物語(1969年7月20日、日本コロムビア、SAS-1331)
  • 顔じゃないよ心だよ/さよなら港町(1970年9月、日本コロムビア、SAS-1449)
  • ててご橋/おねやれ大五郎(1973年、日本コロムビア、SAS-1674) - 『子連れ狼』主題歌
  • 女心の唄/ネオン川(1973年、キングレコード、BS-1714)
  • 虫けらの唄/河内の子守唄(1979年、クラウンレコード、CW-1825)
  • 虫けらの唄/巷の唄(1979年、クラウンレコード、CWA-12)
  • にがい酒/サハラ砂漠(1981年、クラウンレコード、CWA-111)
  • 楽園さすらい
  • 昨日・今日・明日
  • 青いゴムゾーリ/虹の世界(1987年3月15日、CBSソニー、07SH-1904)
  • おとこ酒/納沙布岬(ビクター、PRDS-1068)
  • 台北慕情/オペコンブルース(ビクター、PRDS-1067)
  • 望郷歌/ついてこいどこまでも(キングレコード、KIDX-169)
  • もう一度お前と暮したい/四季・四万十川(キングレコード、KIDX-387)

アルバム

  • 女心の唄(1965年、キングレコード、SKK-140)
  • カクテル小唄(1965年、キングレコード、SS-100)
  • 無情の夢/懐かしのメロディを歌う(1969年、日本コロムビア、ALS-5112)
  • 酒と涙と溜息と第1集(1974年、日本コロムビア、ACE-7063)
  • バーブ佐竹 男の涙をうたう
  • バーブ佐竹 懐かしのヒットを唄う 〜酒とネオンとバーブ佐竹〜

テレビドラマ

「青いゴムゾーリ」

1967年に発売された「星が云ったよ」のB面「青いゴムゾーリ」(詞・長沢ロー、曲・シナ・トラオ〈佐竹のペンネーム〉)は、1980年代にTBSラジオの「コサキン」等、ラジオの深夜番組で紹介され、フジテレビ笑っていいとも!」で放送されたのを機に、歌番組やテレビ朝日徹子の部屋」への本人の出演、レコード(キングレコードの復刻盤、CBSソニーリメイク盤)の再発など、一部で話題になった。

ABCラジオ歌謡大全集」の桂南光・土谷多恵子担当の曜日では、毎年この曲を放送するのが恒例となっていた。

NHK紅白歌合戦出場歴

年度/放送回 曲目 出演順 対戦相手
1965年(昭和40年)/第16回 女心の唄 09/25 日野てる子
1966年(昭和41年)/第17回 2 ネオン川 21/25 朝丘雪路
1967年(昭和42年)/第18回 3 星が云ったよ 17/23 弘田三枝子
1968年(昭和43年)/第19回 4 雨おんな 20/23 越路吹雪

※出演順は「出演順/出場者数」。

脚注

  1. ^ 『スポーツニッポン』2003年12月6日付27面。
  2. ^ a b バーブ佐竹さん(歌手)多臓器不全のため死去日刊スポーツ、2003年12月5日。


関連項目