埼玉文芸賞
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埼玉文芸賞(さいたまぶんげいしょう)は、埼玉県の文芸活動の振興を図るため、1969年に創設された文学賞である。埼玉県・埼玉県教育委員会が主催し、さいたま文学館主管で実施されている。小説・戯曲、評論・エッセイ・伝記、児童文学、詩、短歌、俳句、川柳の7つの部門がある。
埼玉県内の文芸活動の振興を目的につくられた賞であるため、全国から作品を公募する埼玉文学賞(埼玉新聞社主催)とは異なり、応募の有資格者は埼玉県内在住・在学・在勤の者に限られている。
概要
[編集]埼玉県の文芸活動の振興を図るため、1969年に創設された。以来毎年実施され、2021年には52回目を迎えた。
前年の12月から11月までに創作された作品を募集する。また、同期間内に新聞や雑誌で発表した作品、単行本として刊行した作品も受け付ける。
部門は、「小説・戯曲(シナリオを含む)」(1編)、「評論・エッセイ・伝記」(1編)、「児童文学」(小説・童話1編または詩10編)、「詩」(10編)、「短歌」(50首)、「俳句」(50句)、「川柳」(50句)の7つ。入賞者には、賞状・記念品および副賞として20万円が贈られる。作品は、『文芸埼玉』(さいたま文学館発行)に掲載される。
高校生など18歳以下の応募者への奨励賞が設けられている。
応募の有資格者は、埼玉県内在住・在学・在勤で、15歳以上の者に限られている。
選考委員
[編集]- 第41回
- 第52回
主な受賞者
[編集]- 大久保操(1935年 - 2002年、女性) 1971年、「昨夜は鮮か」で第33回文學界新人賞受賞、芥川賞候補。同作で埼玉文芸賞正賞受賞。(その後、1973年に別作品で埼玉文学賞受賞)[1]
- 中原道夫 2006年、『わが動物記、そして人』で詩部門正賞受賞
- 生沼義朗 2020年、『空間』で短歌部門準賞受賞
文芸埼玉
[編集]『文芸埼玉』は、さいたま文学館発行の文芸誌。年2回(6月、12月)刊。1968年、多くの文学者の協力のもとに埼玉県教育委員会が創刊した。
奇数号(6月刊)に埼玉文芸賞の受賞作・選評を掲載している。
関連項目
[編集]- 埼玉の文学賞
- 埼玉文学賞(1969年 - ) 埼玉新聞社主催/小説、詩、短歌、俳句の4部門/受賞作は埼玉新聞に掲載/全国から公募
- 埼玉文芸賞(1969年 - ) 埼玉県主催、さいたま文学館主管/小説・戯曲部門、児童文学部門など7部門/受賞作は『文芸埼玉』に掲載/埼玉県内から公募
- さいたま市スポーツ文学賞(1994年 - 2010年) さいたま市主催(開始当時は浦和市)/小説、エッセイの2部門/受賞作品集を毎回刊行/全国から公募/隔年で実施されていた。
- さいたま市民文芸賞 (2002年 - ) さいたま市主催/小説・随筆・評論部門など5部門/受賞作は『さいたま市民文芸』に掲載/さいたま市内から公募
- さいたま文藝家協会賞