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大河内昭爾

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大河内 昭爾(おおこうち しょうじ、1928年3月7日 - 2013年8月15日[1])は、日本の文芸評論家武蔵野大学名誉教授。専攻は日本近代文学の研究、特に日本近代文学への仏教の影響(他力思想の影響について)及び近代日本文学と風土との関わりについての研究。

人物

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鹿児島県鹿児島市生まれ(本籍宮崎県都城市)。

丹羽文雄主宰の同人誌『文学者』に所属して評論を書いた。同じ雑誌の吉村昭とは親友関係。

1981年から2008年12月号まで雑誌『文學界』の同人誌評を担当し、現代文学に取り組む全国の多くの文学愛好者への指導的役割、作品誕生への励ましを続け、新たな書き手として村田喜代子ら多くの作家の誕生を手助けした。

雑誌『食食食』(みき書房)、『食の文学館』(紀伊国屋書店)など文学と食を結ぶ季刊誌を主宰して、風土と食の文学の研究を20年以上継続。

『季刊文科』(紀伊國屋書店発刊、現在鳥影社刊)を秋山駿勝又浩松本徹松本道介吉村昭とともに創刊し、編集責任者として現代文学の伝統的正当性を主張し続けて45号に至る。

略歴

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著書

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単著

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  • 『青春文学ノート-抒情の周辺』淡路書房 (1953年)
  • 『こども歳時記』青葉書房 (1958年)
  • 『現代の抒情』早稲田大学出版部 (1963年)
  • 『日本の格言ことわざ800選 話をしめる言葉のエッセンス』日本文芸社(1976年)
  • 『文学と史跡の旅路 北海道・東北』学燈社(1976年)
  • 『文学と人生の間 「私」にとって文学とは何か』ナツメ社(1978年)
  • 『味覚の日本地図 食いしん坊の心楽しい旅の風物誌』冬樹社(1980年)
  • 原本現代訳『五輪書 付・兵法家伝書』(宮本武蔵柳生宗矩原著)教育社新書(1980年)
  • 『猫舌の食べ歩き 続・味覚の日本地図』冬樹社(1981年)
  • 『多摩文学散歩』未来工房(1981年)
  • 『文学の中の人生』 千人社(1983年)
  • 『味覚の文学散歩』講談社文庫(1985年)
  • 『現代文学地図 中部編』 桜楓社 (1986年)
  • 『現代文学地図 北陸編』 桜楓社 (1986年)
  • 『粗食派の饗宴』文化出版局(1987年)、小学館文庫(1998年)
  • 『小説のすすめ』学藝書林(1988年)
  • 『抒情についてのノート』邑書林(1991年)
  • 『心に遺る言葉』邑書林(1992年)
  • 『こころの漢方薬 文学・ふるさと・人生』彌生書房(1994年)
  • 『本の旅』紀伊國屋書店(1996年)
  • 『秋篠抄』人間社(1998年)
  • 『随筆 朝の読書』三月書房(2001年)
  • 『井伏家のうどん』 三月書房(2004年)
  • 『明治大正昭和文壇人國記 県別日本文學の旅 東日本/西日本』 おうふう(2005年)
  • 『追悼 丹羽文雄鳥影社(2006年)
  • 『かえらざるもの』三月書房(2009年)

共編著

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  • 『小説家の中の宗教 丹羽文雄宗教語録』編 桜楓社 (1971年)
  • 『私のマドレーヌは薩摩揚 食いしん坊対談集』学藝書林(1988年)
  • 『前衛調書 勅使河原宏との対話』四方田犬彦と聞き手 学藝書林(1989年)
  • 『文学、内と外の思想』秋山駿、吉村昭 おうふう(1995年)
  • 『花のいのち』勅使河原宏対談 蒼洋社(1997年)
  • 『ひと筋の道』仏教伝道協会 沼田智秀対談 蒼洋社(1997年)
  • 『文学のゆくえ』秋山駿、吉村昭鼎談 蒼洋社(1997年)
  • 『絵手紙を語る』小池邦夫対談 そうよう(2000年)
  • 『文学四方山話』安岡章太郎水上勉ほか対談・鼎談集 おうふう(2001年)

選・監修

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  • 『味覚小説名作集』(選)みき書房(1980年)、光文社文庫(2016年)
  • 『名士の食卓』(編) 彩古書房(1985年)
  • 『アンチグルメ読本』(選)福武文庫(1989年)、ちくま文庫(2014年)
  • 『日本名作文学館 一冊で読める文学全集〈日本編〉』廣済堂出版(1991年)
  • 『東京おいしいもの文学散歩』 婦人画報社(1994年)

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  1. ^ a b 大河内昭爾さん死去 朝日新聞 - archive.today(2013年8月17日アーカイブ分)