成唯識論
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成唯識論 | |
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Vijñapti-mātratā-siddhi | |
14世紀に日本に伝来した巻物 | |
基本情報 | |
宗教 | 大乗仏教 |
作者 | 護法著を玄奘が漢訳 |
言語 | サンスクリット語 |
集本 | 30 |
成唯識論 at 中国語 Wikisource |
成唯識論(じょうゆいしきろん、梵: Vijñapti-mātratā-siddhi, ヴィジュニャプティ・マートラター・シッディ)は、法相宗(唯識宗)が所依とする論典の一つ。10巻からなる。
「ヴィジュニャプティ・マートラター」(vijñapti-mātratā)とは「唯識」、「シッディ」(悉地, siddhi)とは「成就」、総じて「唯識による(悟りの)成就(についての論)」の意。
世親が著した『唯識三十頌』について護法が注釈したもので、それを中国の唐代に玄奘が漢訳した唯識の論典[1][2]。
注釈書として、大乗基が玄奘の口述を記した『成唯識論述記』が、唯識学の根本聖典とされた。
日本へも早くに伝わり、長く唯識の教学として研究された。近年新しい訳解説が刊行されている。
文献
[編集]- 太田久紀 『成唯識論要講 (全5巻)』 仏教書林中山書房 2000年
- 城福雅伸 『成唯識論 現代語訳・講義 (全10巻予定)』、春秋社 2005年~刊行中-巻第4.巻第5.巻第6のみ
- 竹村牧男 『「成唯識論」を読む (新興福寺仏教文化講座.7)』 春秋社、2009年
- 服部正明、上山春平 『認識と超越<唯識> 仏教の思想.4』 角川文庫ソフィア、1997年
- 三枝充悳 『世親』 講談社学術文庫、2004年