呉清源杯世界女子囲碁選手権
呉清源杯世界女子囲碁選手権(ごせいげんはい せかいじょしいごせんしゅけん、吴清源杯世界女子围棋赛)は、囲碁の国際棋戦。呉清源の故郷である福建省福州市にて、呉清源の意志を受け継いで囲碁の世界的発展を目的に、2018年に始まった。
第1回は中国、日本、韓国、中華台北、ヨーロッパ、北米の代表選手28名が出場して、囲碁ソフトによる「貝瑞基因杯2018世界人工知能囲棋大戦」(贝瑞基因杯2018世界人工智能围棋大赛)、ペア碁棋戦「博思杯親縁囲棋招待戦」(博思杯亲缘围棋邀请赛)とともに開催された。
過去の優勝者と決勝戦
[編集]- 第1回 2018年 金彩瑛(韓国) 2-0 崔精(韓国)
- 第2回 2019年 崔精(韓国) 2-0 王晨星(中国)
- 第3回 2020年 周泓余(中国) 2-1 於之瑩(中国)
- 第4回 2021年 崔精(韓国) 2-1 於之瑩(中国)
- 第5回 2022年 呉侑珍(韓国) 2-1 王晨星(中国)
- 第6回 2023年 崔精(韓国)2–0 藤沢里菜(日本)
- 第7回 2024年 上野愛咲美五段(日本) 2–1 唐嘉雯(中国)
第1回
[編集]予選から準決勝までは、2018/4/26-5/1、決勝戦は7/23-25に行われた。
方式
[編集]- 出場選手は、中国8、欧州6、日本・韓国・北米4、中華台北2の、28名。
- 対戦はトーナメント形式、決勝戦は三番勝負。
- ルールは中国ルール、コミは7目半。
- 持時間は、各2時間。
結果
[編集]- 予選
- 殷明明(北米) - Elvina Kalsberg(欧州)
- Rita Pocsai(欧州) - Gabriella Su(北米)
- 余瑾(北米) - Laura Avram(欧州)
- 豊雲(北米) - Natalia Kovaleva(欧州)
- 1回戦
- 2回戦
- 3回戦: 於之瑩 - 呉政娥、金彩瑛 - 謝依旻、李赫 - 上野愛咲美、崔精 - 陸敏全
- 準決勝: 金彩瑛 - 於之瑩、崔精 - 李赫
- 決勝戦: 金彩瑛 2-0 崔精
第2回
[編集]福州市にて11カ国28人の選手が参加し、予選から準決勝までは2019/4/27-5/1にシャングリラホテルで、準決勝、決勝戦は2017年に落成した呉清源囲碁会館で11月30日、12月2-3日に行われた。
またこれと同時に博思杯2019世界人工知能囲棋大戦(博思杯2019世界人工智能围棋大赛)、及び決勝戦と同日に、中日女子囲棋超新星招待戦(中日女子围棋超新星邀请赛)三番勝負が行われた。
方式
[編集]- 出場選手は、中国6、日本・韓国5・北米2、欧州4、中華台北2の、24名。
- 対戦はトーナメント形式、決勝戦は三番勝負。
- ルールは中国ルール、コミは7目半。
- 持時間は、各2時間。
結果
[編集]- 予選
- 豊雲(米国) - Dina Burdakova(ロシア)
- 殷明明(米国) - 李晨碩(カナダ)
- Ariane Ougier(フランス) - Rita Pocsai(ハンガリー)
- Natalia Kovaleva(ロシア) - 蘇格平(米国)
- 1回戦
- 高星(中国) - 謝依旻(日本)、 王爽(中国) - 万波奈穂(日本)
- 李赫(中国) - 牛栄子(日本)、 曹承亜(韓国) - 兪俐均(中華台北)
- 陸敏全(中国) - 豊雲(米国)、 呉侑珍(韓国) - 殷明明(米国)
- 楊子萱(中華台北) - Ariane Ougier(フランス)、 金恵敏(韓国) - Natalia Kovaleva(ロシア)
- 2回戦
- 崔精(韓国) - 楊子萱、 高星 - 呉政娥
- 李赫 - 金彩瑛(韓国)、 王爽 - 藤沢里菜(日本)
- 王晨星 - 曹承亜、 呉侑珍 - 於之瑩(中国)
- 芮廼偉(中国) - 金恵敏、 上野愛咲美(日本) - 陸敏全
- 3回戦: 崔精 - 高星、 李赫 - 王爽、 王晨星 - 呉侑珍、 芮廼偉 - 上野愛咲美
- 準決勝: 崔精 - 李赫、 王晨星 - 芮廼偉
- 決勝戦: 崔精 2-0 王晨星
博思杯2019世界人工知能囲棋大戦
[編集]中国の「星陣」「奕小天」「棋精霊」「LeeZero」、日本の「Raynz」、韓国の「DolBaram」「BADUKi」、フランス「Golois」の、8ソフトが参加して行われ、優勝ソフトと呉清源杯出場4棋士との対抗戦が行われた。
- 決勝戦: 星陣 3-0 BADUKi
- 人机対抗戦: 星陣 4-0 (二子)◯芮廼偉、◯王晨星、◯李赫、◯曹承亜
中日女子囲棋超新星招待戦三番勝負
[編集]- 呉依銘 2-0 仲邑菫
ポスター
[編集]棋戦のポスターでは、出場各棋士のイラストとキャッチコピーが描かれた。
- 崔精「未饶崔徽精诚致 惟许星子点玄石」
- 芮廼偉「天涯棋客风姿伟 迺慰枰生气韵清」
- 王晨星「榧外花王弹玉指 月边河汉映晨星」
- 於之瑩「芳卿於我云棋妙 向之莹玉澈冰心」
- 呉侑珍「珍藏心意蓄纤指 嘉弈吴图侑清欢」
- 上野愛咲美「陌上野游自清美 平生爱笑多弈兴」
- 曹承亜「承露薄裳青玉亚 分曹轻试布繁英」
- 金彩瑛「金风玉露思彩袖 幽瀚星池是瑶瑛」
- 藤沢里菜「幽枰常于藤萝里 芳泽应慕菜花开」
- 謝依旻「静扣素玄应小谢 依微星雨洒旻天」
- 万波奈穂「万顷烟波娇何奈 一枝青穗棋作歌」
- 呉政娥「琼宇月娥花饮露 吴门佳子石弈棋」
- 楊子萱「晓庭萱草烟波漫 杨柳春风玉子横」
- 兪俐均「娉婷佳俐弈同心 旖旎灵均不受尘」
- 豊雲「碧云绕秋窥橘秘 胜岁丰年争妙局」
第3回
[編集]福州市にて開催。表彰式にはテレビドラマ「棋魂」出演者も出席した。またこれと同時に福建海峡銀行杯2020世界人工智能囲棋大戦(福建海峡银行杯2020年世界人工智能围棋大赛)が行われた。
方式
[編集]- 出場選手は、中国9、韓国5、日本4、中華台北2、北米2、欧州2の、24名。
- 対戦はトーナメント形式、決勝戦は三番勝負。
- ルールは中国ルール、コミは7目半。
- 持時間は、各2時間。
結果
[編集]- 1回戦(9/27)
- 金彩瑛(韓国) - 潘陽(中国)、呉依銘(中国) - 謝依旻(日本)
- 楊子萱(中華台北) - 豊雲(北米)、李赫(中国) - 殷明明(北米)
- 鈴木歩(日本) - 金恩持(韓国)、黒嘉嘉(中華台北) - Dina Burdakova(ロシア)
- 呉政娥(韓国) - Ariane Ougier(フランス)、上野愛咲美(日本) - 王爽(中国)
- 2回戦(9/28)
- 周泓余(中国) - 金彩瑛、呉侑珍(韓国) - 呉依銘、芮廼偉(中国) - 楊子萱、李赫 - 藤沢里菜(日本)
- 於之瑩(中国) - 鈴木歩、陸敏全(中国) - 黒嘉嘉、王晨星(中国)- 呉政娥、上野愛咲美 - 崔精(韓国)
- 3回戦(9/29): 周泓余 - 呉侑珍、 芮廼偉 - 李赫、 於之瑩 - 陸敏全、 王晨星 - 上野愛咲美
- 準決勝(11/30): 周泓余 - 芮廼偉、 於之瑩 - 王晨星
- 決勝戦(12/2-4): 周泓余 2-1 於之瑩
福建海峡銀行杯2020世界人工智能囲棋大戦
[編集]5か国の20システムが参加して、予選、本戦が行われ、中国の「星陣」が優勝した。
- 決勝戦(12/4):星陣(Golaxy) 4-0 采薇囲棋(Myrtle Go)
第4回
[編集]2021年7月から12月まで福州市の主催でネット対局で開催された。これと同時に福建海峡銀行杯2021世界人工智能囲棋戦(福建海峡银行杯2021年世界人工智能围棋赛)が福州市の博思人工智能与囲棋展示館で行われた。
方式
[編集]- 出場選手は、中国9、日本5、韓国4、中華台北2、北米2、欧州2の、24名。
- 対戦はトーナメント形式、決勝戦は三番勝負。
- ルールは中国ルール、コミは7目半。
- 持時間は、各2時間。
結果
[編集]- 1回戦(7/18)
- 陸敏全(中国) - 謝依旻(日本)、仲邑菫(日本) - 金彩瑛(韓国)
- 方若曦(中国) - 殷明明(北米)、曺承亜(韓国) - 黒嘉嘉(中華台北)
- 上野愛咲美(日本) - 盧鈺樺(中華台北)、李鑫怡(中国) - Manuela Marz(ドイツ)
- 鈴木歩(日本) - 豊雲(北米)、呉侑珍(韓国) - Natalia Kovaleva(ロシア)
- 2回戦(7/19)
- 崔精(韓国) - 陸敏全、周泓余(中国) - 仲邑菫、方若曦 - 芮廼偉(中国)、曺承亜 - 唐嘉雯(中国)
- 於之瑩(中国) - 上野愛咲美、藤沢里菜(日本) - 李鑫怡、王晨星(中国)- 鈴木歩、呉侑珍 - 李赫(中国)
- 3回戦(7/20): 崔精 - 周泓余、 方若曦 - 曺承亜、 於之瑩 - 藤沢里菜、 王晨星 - 呉侑珍
- 準決勝(11/30): 崔精 - 方若曦、 於之瑩 - 王晨星
- 決勝戦(12/2-4): 崔精 2-1 於之瑩
福建海峡銀行杯2021世界人工智能囲棋大戦
[編集]- 準決勝(12/1) 星陣囲棋 3-0 大胖囲棋、天狗囲棋 3-0 魚囲棋
- 決勝戦(12/2-3) 星陣囲棋 4-0 天狗囲棋(3位 大胖囲棋)
第5回
[編集]2022年7月から9月まで福州市の主催でネット対局で開催された。これと同時に、福州親族アマチュア囲棋戦(福州亲缘业余围棋赛)、中国作家囲棋招待戦(中国作家围棋邀请赛)、世界人工智能囲棋大戦(世界人工智能围棋大赛)が行われた。
方式
[編集]- 出場選手は、中国9、韓国5、日本4、中華台北2、北米2、欧州2の、24名。
- 対戦はトーナメント形式、決勝戦は三番勝負。
- ルールは中国ルール、コミは7目半。
- 持時間は、各2時間、1分の秒読み5回
結果
[編集]- 1回戦(7/30)
- 豊雲(北米) - Dina Burdakova(ロシア)、鈴木歩(日本) - Virzhinia Shalnev(ロシア)
- 李小渓(中国) - 仲邑菫(日本)、周泓余(中国) - 金恩持(韓国)
- 曺承亜(韓国) - 殷明明(北米)、盧鈺樺(中華台北) - 汪雨博(中国)
- 呉依銘(中国) - 牛栄子(日本)、黒嘉嘉(中華台北) - 芮廼偉(中国)
- 2回戦(7/31)
- 呉侑珍(韓国) - 豊雲、陸敏全(中国) - 鈴木歩、崔精(韓国) - 李小渓、上野愛咲美(日本) - 周泓余
- 王晨星(中国) - 曺承亜、盧鈺樺 - 李赫(中国)、金彩瑛(韓国)- 呉依銘、黒嘉嘉 - 於之瑩(中国)
- 3回戦(8/1): 呉侑珍 - 陸敏全、 崔精 - 上野愛咲美、 王晨星 - 盧鈺樺、 金彩瑛 - 黒嘉嘉
- 準決勝(9/25): 呉侑珍 - 崔精、 王晨星 - 金彩瑛
- 決勝戦(9/27-28): 呉侑珍 2-0 王晨星
福州親族アマチュア囲棋戦
[編集]- 優勝:李小敏・池哲杭、準優勝:薛小晶・陳瑞之
中国作家囲棋招待戦
[編集]世界人工智能囲棋大戦
[編集]第6回
[編集]2023年に、1-3回戦は6月にネット対局で、準決勝、決勝戦は11、12月に福州市で開催された。
方式
[編集]第5回と同じ。
結果
[編集]
1回戦
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2回戦
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3回戦
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準決勝
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決勝戦
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第7回
[編集]本戦は2024年11、12月に福州市で開催された。前回覇者の崔精九段が初戦敗退。
- 準決勝以降の勝ち上がり
準決勝 | 決勝三番勝負 | |||||
11月27日,福州吴清源会馆 | ||||||
於之莹 | ||||||
11月29–12月1日 | ||||||
上野愛咲美 | 勝 | |||||
上野愛咲美 | 2 | |||||
唐嘉雯 | 1 | |||||
唐嘉雯 | 勝 | |||||
金恩持 | ||||||