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松ヶ崎駅 (三重県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
参急松江駅から転送)
松ヶ崎駅*
松ヶ崎駅(跨線橋は伊勢電気鉄道廃線跡の
三重県道756号松阪環状線のもの)
まつがさき
Matsugasaki
M62 伊勢中原 (2.7 km)
(2.7 km) 松阪 M64
地図
所在地 三重県松阪市久米町1274-2
北緯34度35分47.27秒 東経136度31分7.43秒 / 北緯34.5964639度 東経136.5187306度 / 34.5964639; 136.5187306座標: 北緯34度35分47.27秒 東経136度31分7.43秒 / 北緯34.5964639度 東経136.5187306度 / 34.5964639; 136.5187306
駅番号  M63 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 M 山田線*
キロ程 5.7 km(伊勢中川起点)
電報略号 マサキ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
533人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1937年昭和12年)11月3日**
備考 無人駅[1](自動券売機 有)
* この他伊勢線1961年廃止)。
** 1930年から当駅開業まで至近に参急松江駅が存在した。
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松ヶ崎駅(まつがさきえき)は、三重県松阪市久米町にある、近畿日本鉄道(近鉄)山田線である。駅番号はM63

かつては伊勢線との接続駅であった。

歴史

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1961年昭和36年)まで、当駅は近鉄の山田線と伊勢線が乗り入れる駅であった。この両線の出自は異なり、山田線は参宮急行電鉄(参急)の路線として、伊勢線は伊勢電気鉄道(伊勢電)の路線として開業したものである。両社が当地に路線を伸ばしたのは1930年(昭和5年)のことで、参急が同年5月18日、伊勢電がそれに先立つ同年4月1日の開通であった[2]。両線は当駅の位置で立体交差をしていたが、どちらも当地には駅を設けておらず、参急が当駅の位置より松阪方0.4キロメートルの位置に参急松江駅を設けるのみであった[3]

両社はそれぞれ独自に伊勢神宮への参宮路線を開拓していったが、伊勢電はのちに業績が悪化、1936年(昭和11年)には参急に合併され同社の路線となった[4]。そしてその翌年の1937年(昭和12年)、参急の両線が立体交差する地点に開業したのが当駅である[4]。なお、当駅の開業と同時に参急松江駅は廃止されている[4]。参急はその後幾度かの会社合併を経て近鉄となり、当駅は同社の山田線と伊勢線とが接続する駅であったが、1961年(昭和36年)に伊勢線は廃止されその後は山田線のみに所属する駅となっている。

年表

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駅名について

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公式には上記住所であり、旧三雲町に所在するが、駅用地は松阪市塚本町にもわたっている。

駅名は、旧松ヶ崎村から命名。松ヶ崎村はのちに松阪市に合併されたため、駅名と公式な住所が異なることになる。

駅構造

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相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム有効長は4両。互いのホームを結ぶ構内踏切や地下通路などはなく、上下線別々に改札口がある。トイレは伊勢中川方面ホームにあり、男女共用の水洗式

伊勢中川駅管理の無人駅自動改札機は導入されておらず、PiTaPaICOCAは専用の簡易改札機による対応となっている。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 M 山田線 下り 賢島方面
2 上り 伊勢中川白塚方面

当駅乗降人員

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近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[8]

  • 2023年11月7日:840人
  • 2022年11月8日:747人
  • 2021年11月9日:711人
  • 2018年11月13日:955人
  • 2015年11月10日:1,053人
  • 2012年11月13日:960人
  • 2010年11月9日:1,013人
  • 2008年11月18日:1,125人
  • 2005年11月8日:1,192人

利用状況

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「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[9]

年度 一日平均
乗車人員
1997年 563
1998年 558
1999年 538
2000年 584
2001年 595
2002年 578
2003年 560
2004年 568
2005年 589
2006年 594
2007年 578
2008年 567
2009年 553
2010年 532
2011年 531
2012年 544
2013年 538
2014年 514
2015年 518
2016年 538
2017年 542
2018年 531
2019年 533
2020年 422

松ヶ崎駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(松ヶ崎駅)
年 度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果:人/日 特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1950年(昭和25年) 100,650 ←←←← 89,224 189,874      
1951年(昭和26年) 113,850 ←←←← 87,075 200,925      
1952年(昭和27年) 74,130 ←←←← 81,252 155,382      
1953年(昭和28年) 69,180 ←←←← 93,850 163,030      
1954年(昭和29年) 66,780 ←←←← 93,605 160,385      
1955年(昭和30年) 74,460 ←←←← 82,265 156,725      
1956年(昭和31年) 75,540 ←←←← 84,228 159,768      
1957年(昭和32年) 86,460 ←←←← 94,075 180,535      
1958年(昭和33年) 84,690 ←←←← 92,685 177,375      
1959年(昭和34年) 109,380 ←←←← 79,061 188,441      
1960年(昭和35年) 141,630 ←←←← 64,173 205,803      
1961年(昭和36年) 221,400 ←←←← 64,109 285,509      
1962年(昭和37年) 209,550 ←←←← 77,362 286,912      
1963年(昭和38年) 206,670 ←←←← 89,769 296,439      
1964年(昭和39年) 237,750 ←←←← 84,284 322,034      
1965年(昭和40年) 227,520 ←←←← 80,975 308,495      
1966年(昭和41年) 236,980 ←←←← 55,778 292,758      
1967年(昭和42年) 237,840 ←←←← 55,452 293,292      
1968年(昭和43年) 230,310 ←←←← 60,610 290,920      
1969年(昭和44年) 229,230 ←←←← 62,567 291,797      
1970年(昭和45年) 246,960 ←←←← 66,207 313,167      
1971年(昭和46年) 231,510 ←←←← 67,241 198,751      
1972年(昭和47年) 228,990 ←←←← 71,007 299,997      
1973年(昭和48年) 227,160 ←←←← 73,729 300,889      
1974年(昭和49年) 267,660 ←←←← 88,188 355,848      
1975年(昭和50年) 252,240 ←←←← 94,057 346,297      
1976年(昭和51年) 226,830 ←←←← 85,959 312,789      
1977年(昭和52年) 222,270 ←←←← 91,692 313,962      
1978年(昭和53年) 187,080 ←←←← 83,662 270,742      
1979年(昭和54年) 178,230 ←←←← 72,486 250,716      
1980年(昭和55年) 158,940 ←←←← 73,340 232,280      
1981年(昭和56年) 160,890 ←←←← 75,327 236,217      
1982年(昭和57年) 144,870 ←←←← 70,978 215,848 11月16日 1,421  
1983年(昭和58年) 151,650 ←←←← 66,582 218,232 11月8日 1,465  
1984年(昭和59年) 150,990 ←←←← 65,033 216,023 11月6日 1,411  
1985年(昭和60年) 142,650 ←←←← 69,137 211,787 11月12日 1,426  
1986年(昭和61年) 143,190 ←←←← 75,412 218,602 11月11日 1,469  
1987年(昭和62年) 128,010 ←←←← 76,178 204,188 11月10日 1,353  
1988年(昭和63年) 132,030 ←←←← 71,869 203,899 11月8日 1,402  
1989年(平成元年) 130,650 ←←←← 70,653 201,303 11月14日 1,400  
1990年(平成2年) 143,880 ←←←← 68,014 211,894 11月6日 1,414  
1991年(平成3年) 140,550 ←←←← 68,242 208,792      
1992年(平成4年) 136,800 ←←←← 84,062 220,862 11月10日 1,590  
1993年(平成5年) 129,900 ←←←← 88,938 218,838      
1994年(平成6年) 136,020 ←←←← 84,978 220,998      
1995年(平成7年) 136,320 ←←←← 82,101 218,421 12月5日 1,265  
1996年(平成8年) 129,270 ←←←← 90,487 219,757      
1997年(平成9年) 119,820 ←←←← 85,536 205,356      
1998年(平成10年) 117,150 ←←←← 86,461 203,611      
1999年(平成11年) 108,330 ←←←← 88,643 196,973      
2000年(平成12年) 108,840 ←←←← 104,158 212,998      
2001年(平成13年) 108,330 ←←←← 108,857 217,187      
2002年(平成14年) 103,350 ←←←← 107,589 210,939      
2003年(平成15年) 103,530 ←←←← 101,351 204,881      
2004年(平成16年) 111,510 ←←←← 95,896 207,406      
2005年(平成17年) 117,270 ←←←← 97,640 214,910 11月8日 1,192  
2006年(平成18年) 114,930 ←←←← 101,735 216,665      
2007年(平成19年) 112,830 ←←←← 98,834 211,664      
2008年(平成20年) 113,400 ←←←← 93,399 206,799 11月18日 1,125  
2009年(平成21年) 112,590 ←←←← 89,110 201,700      
2010年(平成22年) 105,060 ←←←← 89,165 194,225      
2011年(平成23年) 107,100 ←←←← 87,274 194,374      
2012年(平成24年) 113,730 ←←←← 84,879 198,609      
2013年(平成25年) 113,850 ←←←← 82,595 196,445      
2014年(平成26年) 109,590 ←←←← 77,986 187,576      

駅周辺

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農村地帯の只中にあり、いくつかの集落が点在する。駅前を通る国道166号沿いにはロードサイド店舗が集積している。ちなみに、三重県道756号松阪環状線(通称:近鉄道路)が駅をオーバークロスしているのはかつての近鉄伊勢線の名残りである。

隣の駅

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近畿日本鉄道
M 山田線
快速急行・急行
通過
普通
伊勢中原駅 (M62) - 松ヶ崎駅 (M63) - 松阪駅 (M64)
  • 括弧内は駅番号を示す。

かつて存在した路線

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近畿日本鉄道
伊勢線
米ノ庄駅 - 松ヶ崎駅 - 松江駅

脚注

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  1. ^ a b 近鉄の駅で無人駅が増えました”. 三重県視覚障害者支援センター (2014年). 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月25日閲覧。
  2. ^ 『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』 133頁
  3. ^ 『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』 386頁
  4. ^ a b c d e f g h i 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7 
  5. ^ a b 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、32,34頁。ISBN 978-4-10-790026-5 
  6. ^ a b 『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』 156頁
  7. ^ 平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日http://www.kintetsu.jp/news/files/iccard20070130.pdf2016年3月13日閲覧 
  8. ^ 駅別乗降人員 山田線 - 近畿日本鉄道
  9. ^ 三重県統計書 - 三重県

参考文献

[編集]
  • 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月。全国書誌番号:21906373 

関連項目

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外部リンク

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