美加の台駅
美加の台駅 | |
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東出口(2012年5月) | |
みかのだい MIKANODAI | |
◄NK70 三日市町 (1.6 km) (1.9 km) 千早口 NK72► | |
所在地 | 大阪府河内長野市石仏191番地1 |
駅番号 | NK 71 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
31.3 km(汐見橋起点) 難波から30.6 km |
電報略号 | ミカノ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
[南海 1]2,964人/日 -2023年- |
乗降人員 -統計年次- |
3,659人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1984年(昭和59年)9月1日[1] |
備考 | 無人駅 |
美加の台駅(みかのだいえき)は、大阪府河内長野市にある、南海電気鉄道高野線の駅。駅番号はNK71。
概要
[編集]複線化されてから開設された駅の一つで、快速急行以下の種別が停車する。
旧線時代、この場所には加賀田信号所(かがたしんごうしょ)が設置されており、列車の行き違いが行われていた。美加の台トンネルが竣工して新線に切り替わった後も、三日市町から千早口までの複線化工事が完了するまでは信号所として存続していたが、1984年3月6日の複線化完工をもって廃止された。
しかし周辺には新興住宅地である「南海美加の台」などが造成され、その利便を図るため、加賀田信号所の廃止から半年が経った1984年9月1日、同じ地に当駅が誕生した。
駅はニュータウンが広がる丘陵間の谷に位置しており、旧線区間を転用した遊歩道や田園風景を俯瞰することができる。なお出入り口は3階屋上部分にあり[1]、そこからは道路橋梁を通じ、一方は国道371号線、もう一方はニュータウン方面にしか行くことができず、また橋梁の途中で横道にそれられる場所もないため、前述の遊歩道へは実際の距離に比べて、かなり迂回しないと行くことができない[2]。
歴史
[編集]- 1957年(昭和32年)6月29日:三日市町駅 - 千早口駅間に加賀田信号所(単線区間の交換型)が開設。
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)4月1日:駅窓口業務の停止開始のため、情報用スクリーン、ICカードチャージ機、非常停止ボタンを設置。
駅構造
[編集]相対式2面2線のホームを持つ橋上駅[1](難波方4両分は高架駅)である。ホーム有効長は8両(135m)[1]。屋根は高野山方4両分しかなく、利用者からは拡張の要望が出ている[6]。1階がプラットホーム、2階が駅務室およびコンコースである。3階屋上に駅の出入り口・バスロータリーがあるため、乗降客は屋上から出入りする。
2階には改札口があり[1]、改札内に上下ホーム用のエレベーターが2基、改札外に屋上用の1基が設置されている。券売機が1台のみであるため乗車駅証明書発行機が設置されている。また、遅延等の連絡用のスクリーン(普段は広告として使用されている)、ICカード用のチャージ機が付近に設置されている。車椅子対応トイレには、オストメイト、ベビーベッドが設置されている。
1階(ホーム)に発車標(列車案内板)はないが、接近案内装置ある。駅自動放送は原則として簡易タイプであるが、下り快速急行到着時のみ、詳細タイプに近い文面になる(林間田園都市駅まで無停車のため。ただし行き先は呼称されない)。各ホーム3ヶ所に列車非常停止ボタンが設置されている。
南海高野線の中では最も新しい駅である。2012年にバリアフリー化等の工事を行い、エレベーター等を新設、旅客案内サイン類を一新した。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先[7] |
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1 | 高野線 | 下り | 高野山方面 |
2 | 上り | なんば方面 |
-
駅全景
-
西出口
-
改札口
-
駅名標(上:旧、下:新)
ダイヤ
[編集]平日ラッシュ時は1時間あたり6本、日中は1時間あたり3-4本が停車する。
利用状況
[編集]2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員は3,659人(乗車人員:1,820人、降車人員:1,839人)で、南海の駅全100駅中59位である[南海 2]。
また、2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は、2,964人[南海 1]で、南海の駅全100駅中61位である[南海 1]。
各年次の1日平均乗降・乗車人員数は下表の通り。
年次 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)5,515 | 2,816 | - | [府統計 1] |
1991年(平成 | 3年)5,627 | 2,856 | - | [府統計 2] |
1992年(平成 | 4年)5,637 | 2,853 | - | [府統計 3] |
1993年(平成 | 5年)5,765 | 2,932 | - | [府統計 4] |
1994年(平成 | 6年)5,848 | 2,987 | - | [府統計 5] |
1995年(平成 | 7年)6,049 | 3,109 | - | [府統計 6] |
1996年(平成 | 8年)6,248 | 3,236 | - | [府統計 7] |
1997年(平成 | 9年)6,137 | 3,118 | - | [府統計 8] |
1998年(平成10年) | 6,197 | 3,237 | - | [府統計 9] |
1999年(平成11年) | 6,246 | 3,271 | - | [府統計 10] |
2000年(平成12年) | 6,109 | 3,195 | - | [府統計 11] |
2001年(平成13年) | 6,087 | 3,175 | - | [府統計 12] |
2002年(平成14年) | 6,083 | 3,161 | - | [府統計 13] |
2003年(平成15年) | 6,050 | 3,129 | - | [府統計 14] |
2004年(平成16年) | 5,943 | 3,074 | - | [府統計 15] |
2005年(平成17年) | 5,847 | 3,020 | 48位 | [府統計 16] |
2006年(平成18年) | 5,790 | 2,978 | - | [府統計 17] |
2007年(平成19年) | 5,682 | 2,908 | - | [府統計 18] |
2008年(平成20年) | 5,574 | 2,854 | - | [府統計 19] |
2009年(平成21年) | 5,301 | 2,707 | - | [府統計 20] |
2010年(平成22年) | 5,074 | 2,579 | - | [府統計 21] |
2011年(平成23年) | 4,910 | 2,491 | 50位 | [府統計 22] |
2012年(平成24年) | 4,842 | 2,445 | 50位 | [府統計 23] |
2013年(平成25年) | 4,720 | 2,374 | 52位 | [府統計 24] |
2014年(平成26年) | 4,411 | 2,211 | 56位 | [府統計 25] |
2015年(平成27年) | 4,265 | 2,135 | 56位 | [府統計 26] |
2016年(平成28年) | 4,189 | 2,098 | 57位 | [府統計 27] |
2017年(平成29年) | 4,000 | 2,001 | 57位 | [府統計 28] |
2018年(平成30年) | 3,787 | 1,882 | 59位 | [府統計 29] |
2019年(令和元年) | 3,659 | 1,820 | 59位 | [府統計 30] |
各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
2018年(平成30年) | 3,787 | 59位 | [南海 3] |
2019年(令和元年) | 3,657 | 59位 | [南海 3] |
2020年(令和 | 2年)2,878 | 59位 | [南海 3] |
2021年(令和 | 3年)2,733 | 60位 | [南海 1] |
2022年(令和 | 4年)2,867 | 61位 | [南海 1] |
2023年(令和 | 5年)2,964 | 61位 | [南海 1] |
駅周辺
[編集]南海が開発を行っている「南海美加の台」の最寄り駅で、50m離れた東側丘陵には美加の台住宅地が広がっており、駅からは213段の階段を上るか主に路線バス・タクシー等を利用する。
西側丘陵には青葉台や南ヶ丘などがあるが、当駅からは直接アクセスすることができない。これは、美加の台を除く周辺のニュータウンが駅開業の10年前に開発済みであったことに起因しており、当駅より遠い三日市町駅方面への道路網が発達したためである。よって、路線バスも当駅から発着するものは美加の台方面のみとなっている。
また、駅が田畑の広がる谷あいに位置しながら、唯一の出入り口が約30mの高度を持つ橋梁のみで、前述の理由から谷底とは隔離されている。また一般的なニュータウン駅のように開発可能な敷地がほとんどないため、駅周辺は手つかずの緑豊かな環境が残っており、近代的設備の整う駅舎は遊離したような存在になっている。
トンネルの直前にある高架下の遊歩道は、単線時代の廃線であり、当時の橋桁などが残っている。駅付近には国道371号が石仏バイパスと高野街道に分岐する地点がある。
商業施設
[編集]- 美加の台内
- デイリーカナートはやし
- アズヘアー美加の台店
- いわさき鍼灸整骨院
- クリーニングイセヅドライ
- 河南食糧美加の台店
- 中竹酒店美加の台店
- 山中電器美加の台店
- 河内長野美加の台郵便局
医療機関
[編集]- 美加の台生登福祉ケアセンター(旧美加の台病院)
- 美加の台内
- 小林診療所
- あすか歯科医院
- 清水クリニック(天文台)
- 藤田歯科医院
- 美加の台薬局
教育施設
[編集]- 美加の台内
その他
[編集]- 美加の台内
バス路線
[編集]路線バス
[編集]- のりば1
- 美加の台団地線
- 美加の台左回り(440系統)
- 美加の台団地線
- のりば2
- 美加の台団地線
- 美加の台右回り(441系統)
- 美加の台団地線
- モックルコミュニティバスのりば・おりば
- モックルコミュニティバス[9]
- 大阪南医療センター行き(北行き)
- モックルコミュニティバス[9]
深夜急行バス
[編集]- 南海バス
その他
[編集]隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h “「美加の台駅」来月1日開業”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1984年8月22日)
- ^ “迂回例”. 2024年11月8日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道『複線化工事の記録 高野線(河内長野〜橋本間)』南海電気鉄道、1997年、107頁。
- ^ “南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ 河内長野市移動等円滑化基本構想(案)に対する意見募集の結果 - 河内長野市
- ^ “美加の台駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “南海バス運行系統図 河内長野営業所 2023年12月16日現在” (pdf). 南海バス. 2024年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月16日閲覧。
- ^ “モックルコミュニティバス 路線図” (pdf). 河内長野市. 2024年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月16日閲覧。
- ^ “梅田・なんば発 金剛・千代田・河内長野・三日市町・美加の台・林間田園都市 方面|南海バス”. 南海バス. 2024年9月16日閲覧。
利用状況の出典
[編集]- 大阪府統計年鑑
- ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
- 南海電気鉄道の1日平均利用客数
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 美加の台駅 - 南海電気鉄道