出水郡
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人口8,897人、面積116.19km²、人口密度76.6人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
- 長島町(ながしまちょう)
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町に阿久根市・出水市の全域を加えた区域にあたる。
歴史
古代
式内社
神名帳 | 比定社 | 集成 | |||||
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社名 | 読み | 格 | 付記 | 社名 | 所在地 | 備考 | |
出水郡 1座(小) | |||||||
加紫久利神社 | カシクリノ | 小 | 加紫久利神社 | 鹿児島県出水市下鯖町 | 薩摩国二宮 | ||
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近世以降の沿革
- 天正9年(1581年) - 長島・獅子島・諸浦島・伊唐島が本郡に移管。
- 明治初年時点では全域が薩摩鹿児島藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での村は以下の通り[1]。(38村)
- 長島郷 - 山門野村、川床村、鷹巣村、諸浦村、浦底村、平尾村、下山門野村、蔵之元村、指江村、城川内村、獅子島村(現・長島町)
- 阿久根郷 - 赤瀬川村、大川村、波留村、西目村、多田村、鶴川内村、山下村、折口村(現・阿久根市)
- 野田郷 - 上名村、下名村(現・出水市)
- 高尾野郷 - 下高尾野村、唐笠木村、柴引村、下水流村、上水流村、大久保村(現・出水市)
- 出水郷 - 西目村(現・阿久根市)、下鯖淵村、上大川内村、荘村、六月田村、武本村、下大川内村、下知識村、上鯖淵村、江内村、上知識村(現・出水市)
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により鹿児島県の管轄となる。
- 明治12年(1879年)2月17日 - 郡区町村編制法の鹿児島県での施行により、行政区画としての出水郡が発足。「阿久根郡役所」が波留村に設置され、高城郡とともに管轄。
- 明治14年(1881年)
- 明治20年(1887年)5月9日 - 「出水郡役所」の管轄となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、各郷に上出水村[出水郷のうち武本村・上鯖淵村・上大川内村・下大川内村・上知識村]、野田村、高尾野村、阿久根村、中出水村[出水郷のうち下知識村・六月田村・下鯖淵村・荘村]、下出水村[出水郷のうち脇本村・江内村]、東長島村[長島郷のうち鷹巣村・川床村・浦底村・諸浦村・獅子島村・山門野村]、西長島村[長島郷のうち平尾村・蔵之元村・城川内村・指江村・下山門野村]が発足。郡役所所在地が上出水村となる[注釈 1]。(8村)
- 明治31年(1897年)4月1日 - 郡制を施行。
- 明治24年(1891年)8月8日 - 上出水村が分割し、一部(上大川内・下大川内)の区域に大川内村、残部の区域に改めて上出水村がそれぞれ発足。[2](9村)
- 大正6年(1917年)4月1日 - 上出水村が町制施行・改称して出水町となる。(1町8村)
- 大正12年(1923年)
- 大正12年(1924年)4月1日 - 下出水村が改称して三笠村となる。
- 大正14年(1925年)1月1日 - 阿久根村が町制施行して阿久根町となる。(3町6村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和7年(1932年)1月1日 - 高尾野村が町制施行して高尾野町となる。(4町5村)
- 昭和24年(1949年)4月1日 - 三笠村の一部(江内)が分立して江内村が発足。(4町6村)
- 昭和27年(1952年)4月1日 - 阿久根町が市制施行して阿久根市となり、郡より離脱。(3町6村)
- 昭和28年(1953年)5月3日 - 三笠村が町制施行して三笠町となる。(4町5村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)4月10日 - 三笠町が阿久根市に編入。(2町4村)
- 昭和31年(1956年)7月10日 - 東長島村が町制施行・改称して東町となる。(2町3村)
- 昭和34年(1959年)4月1日 - 高尾野町・江内村が合併し、改めて高尾野町が発足。(2町2村)
- 昭和35年(1960年)1月1日 - 西長島村が町制施行・改称して長島町となる。(3町1村)
- 昭和50年(1975年)4月1日 - 野田村が町制施行して野田町となる。(4町)
- 平成18年(2006年)
変遷表
自治体の変遷
明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正元年 - 大正15年 | 昭和元年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 |
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阿久根村 | 阿久根村 | 大正14年1月1日 町制 阿久根町 |
昭和27年4月1日 市制 阿久根市 |
阿久根市 | 阿久根市 | 阿久根市 |
下出水村 | 下出水村 | 大正13年4月1日 改称 三笠村 |
昭和28年5月3日 町制 三笠町 |
昭和30年4月10日 阿久根市に編入 | ||
昭和24年4月1日 分立 江内村 |
昭和34年4月1日 高尾野町 |
平成18年3月13日 出水市 |
出水市 | |||
高尾野村 | 高尾野村 | 高尾野村 | 昭和7年4月1日 町制 高尾野町 | |||
上出水村 | 明治24年8月8日 分割 大川内村 |
大川内村 | 昭和29年10月9日 出水市に編入 |
出水市 | ||
明治24年8月8日 分割 上出水村 |
大正6年4月1日 町制 出水町 |
昭和29年4月1日 出水市 | ||||
中出水村 | 中出水村 | 大正12年7月1日 町制 米ノ津町 | ||||
野田村 | 野田村 | 野田村 | 野田村 | 昭和50年4月1日 町制 野田町 | ||
東長島村 | 東長島村 | 東長島村 | 東長島村 | 昭和31年7月10日 町制 東町 |
平成18年3月20日 長島町 |
長島町 |
西長島村 | 西長島村 | 西長島村 | 西長島村 | 昭和35年1月1日 町制 長島町 |
行政
- 歴代郡長
出典[3]
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 伊藤祐徳 | 明治20年(1887年)4月29日 | 明治26年(1893年)2月13日 | 2月13日に非職 同年8月20日依願免官 |
2 | 田野熾 | 明治26年(1893年)2月13日 | 明治30年(1897年)3月31日 | 3月31日に非職 同年10月20日依願免官 |
3 | 倉田藤太 | 明治30年(1897年)4月1日 | 明治35年(1902年)2月24日 | 郡制施行。鹿児島県属より初任 囎唹郡長に転任 |
4 | 肝付忠一 | 明治35年(1902年)2月24日 | 明治40年(1907年)7月22日 | 熊本県下益城郡長から転任 伊佐郡長に転任 |
5 | 甲斐田毅 | 明治40年(1907年)7月22日 | 明治41年(1908年)12月11日 | 川辺郡長から転任 肝属郡長に転任 |
6 | 肝付勇吉 | 明治41年(1908年)12月11日 | 明治43年(1910年)12月23日 | 鹿児島県属から初任 姶良郡長に転任 |
7 | 伊集院與助 | 明治43年(1910年)12月23日 | 大正5年(1916年)5月24日 | 鹿児島県警視から初任 肝属郡長に転任 |
8 | 田畑鉄平 | 大正5年(1916年)5月24日 | 大正9年(1920年)6月8日 | 鹿児島県警視から初任 薩摩郡長に転任 |
9 | 安藤狂四郎 | 大正9年(1920年)6月8日 | 大正11年(1922年)6月9日 | 内務属から初任 栃木県理事官に転任 |
10 | 濱田壽一 | 大正11年(1922年)7月12日 | 大正12年(1923年)2月19日 | 福島県属から初任 鹿児島郡長に転任 |
11 | 平山喜一 | 大正12年(1923年)2月19日 | 大正15年(1926年)6月30日 | 鹿児島県視学から初任 郡役所廃止により廃官 |
脚注
- ^ 郷については「角川日本地名大辞典」による。
- ^ 鹿児島県告示第115号 https://dl.ndl.go.jp/pid/1087308/1/357
- ^ 出水郡役所『鹿児島県出水郡誌』1923年12月10日、49頁。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 46 鹿児島県、角川書店、1983年3月1日。ISBN 404001460X。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連文献
脚注
注釈
- ^ 出水郡役所を出水郡出水町(常時出水郷武本村)に置き『出水郡誌』7頁
出典
外部リンク
- 出水郡に関連する地理データ - オープンストリートマップ