八千穂駅
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八千穂駅[* 1] | |
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駅舎(2021年10月) | |
やちほ Yachiho | |
◄高岩 (2.2 km) (2.6 km) 海瀬► | |
長野県南佐久郡佐久穂町大字穂積[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■小海線 |
キロ程 | 53.9 km(小淵沢起点) |
電報略号 | チホ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
72人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1919年(大正8年)3月11日[1] |
備考 | |
八千穂駅(やちほえき)は、長野県南佐久郡佐久穂町大字穂積にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)小海線の駅である[1]。
歴史
[編集]- 1919年(大正8年)3月11日:佐久鉄道羽黒下 - 小海間開通時に、佐久穂積駅(さくほづみえき)として開設[1]。旅客・貨物取扱開始[2]。
- 1925年度(大正14年度):森林鉄道(穂積林道)が開設(駅前 - 八千穂貯木場)。昭和18年度全廃[3]
- 1933年(昭和8年)6月29日:小海駅に留置していたガソリンカーが運転士のハンドブレーキ掛け忘れのため無人のまま下り坂を逸走した。これに気付いた小海駅長は佐久穂積駅に連絡。佐久穂積駅には学生で満載のガソリンカーが停車中でこれとの衝突を避けるため、ポイント切換して側線へ誘導した結果、逸走車は車止めを突破り駅舎へ激突して半壊し、待合室にいて逃げ遅れた女性1名が軽傷を負う[4]。
- 1934年(昭和9年)9月1日::佐久鉄道を国有化し鉄道省小海北線(→小海線)に編入[5]、同線の駅となる[6]。
- 1959年(昭和34年)10月1日:八千穂駅(やちほえき)に改称[1]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:貨物取を廃止[7]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[8]。
- 2020年(令和2年)10月12日:ATACSを応用した地方交通線向け列車制御システム(無線式列車制御システム)導入[9][10]に伴い、交換設備廃止。
駅構造
[編集]小諸方面に向かって左側(本屋[要曖昧さ回避]寄り)にある単式ホーム1面1線を持つ地上駅[11]。木造駅舎を有する。かつては相対式ホーム2面2線であったが[1]、無線式列車制御システム導入に合わせて上り線ホームが廃止されたため、現在は旧下り線ホームに両方向の列車が発着する。側線が1本あり、保線機械等の留置が行われることがある。
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改札口(2021年10月)
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待合室(2021年10月)
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2面2線時代のホーム(2007年4月)
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ホーム(2021年10月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は72人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 151 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 157 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 135 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 127 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 115 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 125 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 120 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 131 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 133 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 129 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 128 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 136 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 129 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 133 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 116 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 123 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 109 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 106 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 98 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 82 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)64 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)56 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)73 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)72 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]旧八千穂村の中心で、駅東側に旧村役場、小中学校などがある。駅の東側はすぐに千曲川の河岸段丘で、この高度差を利用して、駅南側には東京電力の穂積発電所がある。
- 佐久穂町役場八千穂庁舎[1](旧・八千穂村役場)
- 奥村土牛記念美術館[1]
- 佐久穂町立八千穂中学校(平成27年3月末閉校)
- 佐久穂町立八千穂小学校(平成27年3月末閉校)
- 八千穂郵便局
- 千曲川
- 国道141号
- 黒澤酒造(清酒井筒長)
- 篠屋旅館
- 東京電力穂積発電所
- 千ケ日向総合グラウンド
バス路線
[編集]千曲バス白駒線(佐久平駅 - 八千穂駅 - 麦草峠)が駅前に乗入れる。運行は5 - 10月の土休日を中心とした季節運行(1日2往復、うち1往復は2008年より八千穂駅 - 麦草峠間)。
隣の駅
[編集]※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の隣の停車駅については、「HIGH RAIL 1375」を参照のこと。
脚注
[編集]記事本文
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、149頁。ISBN 9784784071647。
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1919年3月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 矢部三雄編著『近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 中部編』信濃毎日新聞社、2015年、90頁
- ^ 中村勝実『佐久鉄道と小海線』櫟、1985年、172-176頁
- ^ 大蔵省印刷局, ed (1934‐08-25). “鉄道省告示 第395号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2296) .
- ^ 大蔵省印刷局, ed (1934‐08-25). “鉄道省告示 第396号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2296) .
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、203頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 3号 飯田線・身延線・小海線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年7月26日、27頁。
- ^ 『小海線への無線式列車制御システムの導入決定のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年9月15日。オリジナルの2020年9月17日時点におけるアーカイブ 。2020年9月17日閲覧。
- ^ 『小海線への無線式列車制御システムの導入について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年3月10日。オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブ 。2020年3月10日閲覧。
- ^ JR東日本:駅構内図
利用状況
[編集]- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(八千穂駅):JR東日本