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佐藤健二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤 健二
(さとう けんじ)
人物情報
生誕 (1957-03-10) 1957年3月10日(67歳)
日本の旗 群馬県高崎市
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京大学文学部卒業
東京大学大学院社会学研究科修士課程修了
東京大学大学院社会学研究科博士課程中途退学
学問
研究分野 歴史社会学文化社会学、社会調査史
研究機関 東京大学
博士課程指導学生 富永京子wikidata(現・立命館大学産業社会学部准教授)[1]
学位 博士(社会学)
称号 東京大学名誉教授
影響を受けた人物 柳田国男見田宗介
主な受賞歴 今和次郎賞(1994年)(『風景の生産・風景の解放』)
同賞(2018年)(『浅草公園 凌雲閣十二階』)
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佐藤 健二(さとう けんじ、1957年昭和32年〉3月10日[2] - )は、日本社会学者東京大学名誉教授[3]。専門は歴史社会学文化社会学社会調査史。2022年3月末に東京大学大学院人文社会系研究科教授を定年退職[4]。2024年4月時点、東京大学執行役副学長[5]、東京大学高大接続研究開発センター長、東京大学未来ビジョン研究センター特任教授[6][7]

人物・来歴

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人物・来歴は次のとおり[8][9]

群馬県高崎市出身[10][11][注釈 1]東京大学文学部社会学を専攻。見田宗介ゼミに参加。駒場キャンパスでの同学年出身の社会学者に武川正吾苅谷剛彦町村敬志がいる[13]

柳田國男全集』(筑摩書房)の編集委員[14]を務める。

1984年頃、吉見俊哉、小川徹太郎、大月隆寛、重信幸彦と「都市のフォークロアの会」を結成[15][16]

学歴

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職歴

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  • 1983年04月 – 東京大学教養学部助手(社会科学科社会学教室)(1986年3月まで)
  • 1986年04月 - 法政大学社会学部専任講師
  • 1988年04月 - 法政大学社会学部助教授(終期不詳[注釈 2]
  • 1994年10月 - 東京大学文学部助教授(大学院社会学研究科担当)
  • 1995年04月 - 東京大学大学院人文社会系研究科助教授(文学部担当)
  • 2000年04月 - 東京大学大学院人文社会系研究科助教授(文化資源学研究専攻)併任
  • 2005年09月 - 東京大学大学院人文社会系研究科(社会文化研究専攻、文化資源学研究専攻)教授
  • 2011年04月 - 東京大学大学院人文社会系研究科副研究科長(2013年3月まで)
  • 2017年04月 - 東京大学大学院人文社会系研究科研究科長・文学部長(2019年3月まで)[19][20]
  • 2019年04月 - 東京大学執行役・副学長(現任中[5]
  • 2022年
    • 03月 - 東京大学大学院人文社会系研究科教授を定年退職[4]
    • 04月 - 東京大学未来ビジョン研究センター特任教授(現任中[7]
    • 06月 - 東京大学より名誉教授称号授与[3]

学内・外における役職

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受賞

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著書

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著書は以下のとおり[注釈 3]

単著

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  • 『読書空間の近代──方法としての柳田国男』(弘文堂、1987年)
  • 『風景の生産・風景の解放──メディアのアルケオロジー』(講談社、1994年)
  • 『流言蜚語──うわさ話を読みとく作法』(有信堂高文社、1995年)
  • 『歴史社会学の作法──戦後社会科学批判』(岩波書店、2001年)
  • 社会調査史のリテラシー──方法を読む社会学的想像力』新曜社、2011年
  • ケータイ化する日本語──モバイル時代の〝感じる〟〝伝える〟〝考える〟』(大修館書店、2012年)
  • 『論文の書きかた』(弘文堂、2014年/ちくま学芸文庫、2024年5月)
  • 『柳田国男の歴史社会学──続・読書空間の近代[注釈 4]』(せりか書房、2015年)[25]
  • 『浅草公園 凌雲閣十二階──失われた<高さ>の歴史社会学』(弘文堂、2016年)[26]
  • 『文化資源学講義』(東京大学出版会、2018年)[27]
  • 真木悠介の誕生──人間解放の比較=歴史社会学』(弘文堂、2020年)

共著

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編著

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  • 『21世紀の都市社会学3 都市の解読力』(勁草書房、1996年)
  • (佐藤健二(編集構成)、退職記念誌編集委員会(協力))『葦を編む――佐藤健二の仕事』(自費出版、2022年)[9]

共編著

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  • 南博)『近代庶民生活誌4 流言』(三一書房、1985年)
  • (見田宗介・山本泰)『リ−ディングス日本の社会学12 文化と社会意識』(東京大学出版会、1985年)
  • 石川弘義津金澤聡廣有末賢島崎征介薗田硯哉鷹橋信夫田村穣生寺出浩司・吉見俊哉)『大衆文化辞典』(弘文堂、1991年/縮刷版、1994年)
  • 川添登)『講座生活学2 生活学の方法』(光生館、1997年)
  • 石川淳志山田一成)『見えないものを見る力――社会調査という認識』(八千代出版、 1998年)
  • (見田宗介・内田隆三・吉見俊哉・上野千鶴子・大澤真幸)『社会学文献事典』(弘文堂、1998年)
  • (一〇〇周年記念誌刊行委員会(編))『社会学研究室の一〇〇年――東京大学文学部社会学科/大学院人文社会系研究科』(東京大学文学部社会学研究室 一〇〇周年記念誌刊行委員会、2004年)[28]
  • 加藤陽子)『黌堂夢華(こうどうむか)――昔の文学部 今の文学部』(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、2004年)
  • (吉見俊哉)『文化の社会学』(有斐閣、2007年)
  • (山本一成)『社会調査論』(八千代出版、2009年)
  • (山本泰・佐藤俊樹)『社会学ワンダーランド』(新世社、2013年)
  • 熊野純彦)『人文知3 境界と交流』(東京大学出版会、2014年)

校注

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外国語訳

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  • 풍경의 생산, 풍경의 해방 : 미디어의 고고학(『風景の生産、風景の解放 : メディアの考古学』)정인선(日: 鄭仁善wikidata)訳(현실문화, 2020年)
  • 문화자원학(『文化資源学』)박동성(日: 朴東誠)訳(순천향인문진흥총서, 2021年)

記念論文集

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  • 赤川学祐成保志(編))『社会の解読力〈歴史編〉──現在せざるものへの経路』(新曜社、2022年)
  • 出口剛司武田俊輔(編))『社会の解読力〈文化編〉──生成する文化からの反照』(新曜社、2022年)

講演・対談

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脚注

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注釈

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  1. ^ 群馬県も県立図書館編集の出版情報に“県の高校出身”の著者として佐藤健二の作品を掲げる[12]
  2. ^ 法政大学助教授として1993年度に在籍していた後[18]、さらに1994年度は10月の東京大学助教授就任直前まで在籍していたか不詳。
  3. ^ 著書については、大学の図書館に保管されているものが、国立情報学研究所(NII)の学術情報ナビゲータ,通称:CiNii(サイニィ)サイトの図書・雑誌情報検索を用いると(同姓同名の著者名の中から著者ID: DA01901247を選択して表示)、概ねリストアップされることが確認できています(2021年3月18日閲覧)。この項に掲げるものの他にも、文部科学省科学研究費助成事業での研究成果報告書などが含まれています。
  4. ^ 『読書空間の近代──方法としての柳田国男』(1987年刊)の続編にあたる[25]

出典

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  1. ^ 恩師の最終講義を聴いて=富永京子(毎日新聞 2022年3月26日) - ウェイバックマシン(2022年4月22日アーカイブ分)
  2. ^ 佐藤健二,2022,『葦を編む──佐藤健二の仕事』退職記念冊子
  3. ^ a b 令和4年度名誉教授の称号授与」『UTokyo FOCUS』東京大学、2022年7月5日。オリジナルの2023年8月15日時点におけるアーカイブ。関連ファイルの「令和4年度名誉教授」を参照。
  4. ^ a b 令和3年度退職教員の紹介” (PDF). 東京大学 (2022年2月15日). 2022年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年4月5日閲覧。
  5. ^ a b c d e 役員・部課長・研究科長等名簿”. 大学概要. 東京大学 (2024年4月). 2024年4月18日閲覧。
  6. ^ 科学研究費助成事業データベース”. 2023年10月23日閲覧。
  7. ^ a b 専任教員”. 東京大学未来ビジョン研究センター. 2024年2月5日閲覧。
  8. ^ 教員・研究員一覧 > 佐藤健二センター長 – 東京大学高大接続研究開発センター”. 2021年3月18日閲覧。
  9. ^ a b 佐藤健二」(PDF)『教育・研究年報 16(2020~2021)』、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、2023年、324-325頁。 
  10. ^ a b 高女創立120周年記念式典・講演会のお知らせ」(PDF)『同窓会報“椎の樹”』33号、群馬県立高崎女子高等学校同窓会、2019年5月1日、 オリジナルの2022年4月13日時点におけるアーカイブ、2022年4月13日閲覧 
  11. ^ 『<景観>を再考する』著者プロフィール”. 青弓社. 2021年4月1日閲覧。
  12. ^ a b 県関係者の一般著作:『浅草公園凌雲閣十二階 失われた<高さ>の歴史社会学』(佐藤健二)」(PDF)『群馬の本─群馬県関係資料出版情報─』No.360、群馬県立図書館、2016年12月15日、 オリジナルの2021年12月1日時点におけるアーカイブ、2021年4月1日閲覧 
  13. ^ 見田ゼミのこと (1998/3/6) – 武川正吾コラム”. 2021年3月18日閲覧。
  14. ^ 『柳田國男全集』全36巻・別巻2 - 内容見本” (PDF). 筑摩書房. 2021年3月18日閲覧。
  15. ^ 『越境と抵抗』著者紹介”. 新評論 (2006年7月). 2022年8月10日閲覧。
  16. ^ 村山恒夫 (2022年4月16日). “やってきた2冊の本から吹いてくる風”. しらさぎだより(33). 新宿書房. 2022年8月10日閲覧。
  17. ^ 佐藤健二「柳田国男における歴史社会学の方法」”. 東京大学学位論文データベース. 2021年12月1日閲覧。 “報告番号:乙16214、学位記番号:第16214号”
  18. ^ 評者 佐藤健二 法政大学助教授「ほんだな ●地域福祉史序説/小地域福祉活動の原点」『月刊福祉』第77巻第1号、全国社会福祉協議会、1994年1月、108-109頁、NDLJP:2677496/56 
  19. ^ 任期は歴代文学部長一覧のとおり
  20. ^ 学部長挨拶2017-2019 《東京大学文学部・大学院人文社会系研究科アーカイブ》”. 2021年3月18日閲覧。
  21. ^ きたる百五十年史編纂に向けて(佐藤健二)」(PDF)『学内広報』第1528号、東京大学広報室、2019年11月25日、4頁、2021年3月18日閲覧 
  22. ^ 東京大学文書館沿革 《東京大学文学館アーカイブ》”. 2021年3月18日閲覧。
  23. ^ ご挨拶(佐藤 健二)」(PDF)『東京大学文書館ニュース』第63号、2019年9月30日、2頁、2021年3月18日閲覧 
  24. ^ a b 今和次郎賞受賞一覧”. 日本生活学会. 2023年10月3日閲覧。
  25. ^ a b 【東京大学教員の著作を著者自らが語る広場】柳田国男の歴史社会学 続・読書空間の近代”. UTokyo BiblioPlaza (2017年). 2023年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年3月21日閲覧。
  26. ^ 【東京大学教員の著作を著者自らが語る広場】浅草公園 凌雲閣十二階 失われた <高さ> の社会学”. UTokyo BiblioPlaza (2017年). 2023年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年3月21日閲覧。
  27. ^ 【東京大学教員の著作を著者自らが語る広場】文化資源学講義”. UTokyo BiblioPlaza (2020年). 2023年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年3月21日閲覧。
  28. ^ 佐藤健二「『社会学研究室の一〇〇年』編纂を終えて」(PDF)『クローネ会』第2号、東京大学社会学研究室同窓会、2006年3月23日、3-4頁、 オリジナルの2015年2月13日時点におけるアーカイブ、2021年3月22日閲覧 
  29. ^ 創立120周年記念式典 記念講演会について” (PDF). 群馬県立高崎女子高等学校. 2022年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月13日閲覧。
  30. ^ 創立120周年記念式典・記念講演会(報告)” (PDF). 群馬県立高崎女子高等学校. 2022年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月13日閲覧。
  31. ^ 吉本興業との共同により「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト『東大吉本対話』」と銘打って行われるオンライン特別講義シリーズの第一弾。当日そのイベントの模様がライブでオンライン配信された。オンライン特別講義シリーズ「東大吉本対話」vol.1 ~言葉力が世界を変える?~ の実施」『キャンパスニュース』東京大学、2021年3月8日。2021年3月18日閲覧。
  32. ^ 令和3年度退職教員の最終講義(2022年3月開催分)”. 部局長交代、最終講義等お知らせ. 東京大学 (2022年3月22日). 2022年4月13日閲覧。

外部リンク

[編集]
先代
熊野純彦
東京大学文学部長
大学院人文社会系研究科長
(併任)
2017年 - 2019年
次代
大西克也