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今年の新語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新語大賞の一覧 > 今年の新語

今年の新語(ことしのしんご)は、三省堂の主催によって選定される各年を代表する新語を決定し公表するキャンペーン。正式名称は「三省堂 辞書を編む人が選ぶ 今年の新語(西暦年)」。2014年に三省堂の辞書編集者を務める飯間浩明が個人ウェブサイトとTwitterにて一般募集し選定・発表した「今年からの新語」企画をもとに、同企画の反響を受け翌2015年から三省堂主催で始まったもので[1][2]、一般からの応募をもとに三省堂で辞書の編纂にあたる編集者らの選考委員が選考する。

選考基準

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選考に際しては、その年に誕生したかに限定せずその年に広まった言葉であることや、その年限りではなく今後定着し、辞書に載せてもおかしくない言葉であることが考慮されている[3][4][5][6]。また、本キャンペーンと同様に新語も扱う「ユーキャン新語・流行語大賞」と近似しないよう独自性を持った選考を心がけている[2]

候補となる言葉として、公式サイトでは2018年の選出単語を元に、以下のような具体例が示されている[7]

  • 「今年特に広まった」と感じられる言葉(今年誕生したかどうかは問わない) - 「尊い」「寄せる」「ブラックアウト」
  • 自分自身や周りの人が、普段の会話やSNSなどでよく使うようになった言葉 - 「ばえる」「モヤる」「肉肉しい」
  • 流行語や時事用語、 新しい文物でも構わない - 「VTuber」「マイクロプラスチック」「スーパー台風」

毎回上位10語と選外を選定し、上位10語に選定された新語は選定委員会に参加している三省堂が発行する国語辞典の各スタイルに合わせた語釈文を添えて発表され[注 1]、選外には大きな話題を集めたものの選考の結果辞書に載せるにふさわしくないと判断された新語が取り上げられ、選評ページにて不採用理由が掲載される。

各年の「今年の新語」

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2014年「今年からの新語」

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飯間浩明の個人ウェブサイト企画として実施。

順位 語彙
1位 ワンチャン
2位 それな
3位 あーね
4位 安定の
5位 自撮り
6位 プロジェクションマッピング
7位 NISA
8位 危険ドラッグ
9位 ~み
10位 ぽんこつ

次点 - 壁ドン

2015年

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順位 語彙
大賞 じわる
2位 マイナンバー
3位 LGBT
4位 インバウンド
5位 ドローン
6位 着圧
7位 言(ゆ)うて
8位 爆音
9位 刺さる
10位 斜め上

[8]

2016年

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順位 語彙
大賞 ほぼほぼ
2位 エモい
3位 ゲスい
4位 レガシー
5位 ヘイト
6位 スカーチョ
7位 VR
8位 食レポ
9位 エゴサ
10位 パリピ

[6]

2017年

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順位 語彙
大賞 忖度
2位 インフルエンサー
3位 パワーワード
4位 ○○ロス
5位 フェイクニュース
6位
7位 仮想通貨
8位 オフショル
9位 イキる
10位 きゅんきゅん

[9]

2018年

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順位 語彙
大賞 ばえる(映える)
2位 モヤる
3位 分かりみ
4位 尊い
5位 VTuber
6位 肉肉しい
7位 マイクロプラスチック
8位 寄せる
9位 スーパー台風
10位 ブラックアウト

[10]

2019年

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順位 語彙
大賞 -ペイ
2位 にわか
3位 煽り運転
4位 反社
5位 サブスク
6位 電凸
7位 カスハラ
8位 垂直避難
9位 置き配
10位 ASMR

[11][12]

2020年

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順位 語彙
大賞 ぴえん
2位 ○○警察
3位
4位 リモート
5位 マンスプレイニング
6位 優勝
7位 ごりごり
8位 まである
9位 グランピング
10位 チバニアン

[13]

2021年

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順位 語彙
大賞 チルい
2位 ○○ガチャ
3位 マリトッツォ
4位 投げ銭
5位 人流
6位 ウェビナー
7位 ギグワーク
8位 更問い
9位 おうち○○
10位 Z世代

[14]

2022年

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順位 語彙
大賞 タイパ
2位 ○○構文
3位 きまず
4位 メタバース
5位 ○○くない
6位 ガクチカ
7位 一生
8位 酷暑日
9位 闇落ち
10位 リスキリング

[15]

2023年

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順位 語彙
大賞 地球沸騰化
2位 ハルシネーション
3位 かわちい
4位 性加害・性被害
5位 ○○ウォッシュ
6位 アクスタ
7位 トーンポリシング
8位 リポスト
9位 人道回廊
10位 闇バイト

2024年

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順位 語彙
大賞 言語化
2位 横転
3位 インプレ
4位 しごでき
5位 スキマバイト
6位 メロい
7位 公益通報
8位 PFAS
9位 インティマシーコーディネーター
10位 顔ない

[16]

脚注

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注釈

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  1. ^ 当初は「新明解国語辞典」・「三省堂国語辞典」・「三省堂現代新国語辞典」の3冊のみで、2018年より「大辞林」が追加された。大賞は参加辞書全て、2位 - 10位はいずれか一辞書の語釈である。

出典

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  1. ^ KYは使われ始めて10年目?~三省堂「今年の新語2016」とは? は デイリーポータルZ、2016年11月14日
  2. ^ a b “今年の新語:「忖度」が2冠達成 「卍」を巡って議論も”. 毎日新聞. (2017年12月3日). https://mainichi.jp/articles/20171204/k00/00m/040/020000c 2017年12月4日閲覧。 
  3. ^ パリピ・ゲスい… 辞書専門家が選ぶ「新語」大賞は 朝日新聞、2016年12月4日
  4. ^ 辞書の三省堂、「今年の新語 2015」ベスト10を発表 大賞は「じわる」! 産経ニュース、2015年12月14日
  5. ^ 「今年の新語2016」大賞は「ほぼほぼ」 辞書の三省堂が選ぶ「辞書に掲載されてもおかしくない新語」 産経ニュース、2016年12月7日
  6. ^ a b 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2016」 三省堂
  7. ^ 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2019」”. 三省堂. 2019年12月4日閲覧。
  8. ^ 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2015」 三省堂
  9. ^ 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2017」 三省堂
  10. ^ “三省堂選定「今年の新語」大賞は「ばえる(映える)」”. Sponichi Annex. (2018年12月5日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/12/05/kiji/20181205s00041000261000c.html 2018年12月5日閲覧。 
  11. ^ 「今年の新語2019」の選考結果”. 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2019」. 三省堂. 2019年12月4日閲覧。
  12. ^ “令和元年“新語”大賞に「-ペイ」 「にわか」「煽り運転」も選出”. ORICON NEWS. (2019年12月3日). https://www.oricon.co.jp/news/2150065/full/ 2019年12月4日閲覧。 
  13. ^ “今年の“新語”大賞は「ぴえん」 新型コロナ関連のワードも続々トップ10入り”. ORICON NEWS. (2020年11月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2177878/full/ 2020年11月30日閲覧。 
  14. ^ “今年の“新語”大賞は「チルい」 コロナ禍にまつわるワードもトップ10入り【一覧あり】”. ORICON NEWS. (2021年11月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2215624/full/ 2021年11月30日閲覧。 
  15. ^ デジタルネイティブのZ世代を象徴する「タイパ」:三省堂の辞書編集者が選ぶ2022年の新語”. nippon.com (2022年11月30日). 2022年12月3日閲覧。
  16. ^ 「今年の新語2024」ベスト10”. 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2024」. 2024年12月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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