まじ卍
まじ卍(まじまんじ)とは、感情の高ぶりや、物事の程度を示す日本語の言葉で、2017年より、インターネット上のソーシャルネットワーキングサービスを中心に、主に女子中高生の間で広く使われている言葉。基本は「まじ」が二度重なって強調されたものである。JC・JK流行語大賞2017のコトバ部門に入選、今年の新語の候補になるなど、新語として注目される言葉のひとつ[1][2]。
意味
[編集]「まじ卍」の意味は特に定まっておらず、感覚的な言葉であるとされる[3]。LINEが制作した、女子高生を描く動画中では、この言葉に「信じられない!」という意味である、と注釈が入れられた[2]。マジは「本気」、卍は「ヤバい」の意で用いられ、全体で「本当にすごく」あるいは「すごく」という形容詞になり、否定的な使い方と肯定的な使い方のどちらにも用いられると考えられており[2][4]「文章語」では無く、「会話語」であるため、その場の文脈によりニュアンスが大きく変化することに留意し解釈する必要がある。
特に卍は、2013年頃より、不良らしさを示したり、否定的な語として使用されていたが、2016年11月30日に放送されためざましテレビの「女子高生流行語大賞2016」で一位に挙げられた頃にはスナップ写真を撮影する際のポーズを表すとともに撮影者がかける言葉や、嬉しい時などにテンションが上がった際の感嘆詞としても用いられるようになった[5]。「まじ卍」の例では「マジ」の語を強める修飾的なはたらきがあると指摘されている[2]。
Yahoo!が流行語の検索データを分析したところ、「マジ卍」「マジ卍 意味」は2016年9月に岡山県で最初に検索数が増えたことから、発祥地は岡山県の可能性が高いという[6]。
脚注
[編集]- ^ まじ卍 - コトバンク、2018年3月15日閲覧。
- ^ a b c d “まじ卍 意味や流行の起こりは? 専門家も「?」”. 毎日新聞 (2018年1月9日). 2018年3月15日閲覧。
- ^ “JC・JK流行語大賞に「まじ卍、かなしみ」など”. 日刊スポーツ (2017年11月30日). 2018年3月15日閲覧。
- ^ “「マジ卍」がネット上で流行 強調する意味で添えられている?”. livedoor news (2017年12月27日). 2018年3月15日閲覧。
- ^ “「卍」「はげる」「BFF」 女子高生流行語大賞2016が発表されたけど理解できなくてつらみ - ねとらぼ” (日本語). ねとらぼ. アイティメディア (2016年12月1日). 2018年3月22日閲覧。
- ^ 「きゅんです」は岐阜、「マジ卍」は岡山発祥? ヤフー、若者言葉の検索分析
関連項目
[編集]- 激おこぷんぷん丸 - 同様にSNSを中心に10代に中心に使用された2013年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた言葉
- DDT LIVE! マジ卍 - 2018年にスタートしたウェブ番組