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仁世宇駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仁世宇駅
にせう
Niseu
振内 (2.8 km)
(7.4 km) 岩知志
所在地 北海道沙流郡平取町字岩知志
北緯42度43分39.0秒 東経142度19分49.48秒 / 北緯42.727500度 東経142.3304111度 / 42.727500; 142.3304111
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 富内線
キロ程 61.2 km(鵡川起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1964年昭和39年)11月5日[1]
廃止年月日 1986年(昭和61年)11月1日[2]
備考 富内線廃線に伴い廃駅[1]
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1978年の仁世宇駅と周囲約500m範囲。右側が日高町方面。駅は手前の林の影で判り難くなっているが、日高町側に踏切があり、仮乗降場スタイルの鉄骨コンクリート製の簡易型で、ホーム上踏切側に開放型の待合所を有していた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

仁世宇駅(にせうえき)は、北海道日高支庁沙流郡平取町字岩知志にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)富内線廃駅)である[1]事務管理コードは▲132310[3]

歴史

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駅名の由来

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当駅所在地の集落名は「瑞穂」であったが、「この駅名ではほかにも2、3あるので[6]」近くで集落の多い「仁世宇」の名称が駅名に採用された[7][6][注 1]

「仁世宇」の地名は、アイヌ語の「ニセウウㇱイ(niseu-us-i)」(ドングリ・多い・ところ)に由来する[9]

駅構造

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廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(日高町方面に向かって右手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[7]

開業時からの無人駅で駅舎は無かったが、ホーム東側出入口附近にホームに屋根が掛けられた形の待合所を有していた[10]

利用状況

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  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は14人[7]

駅周辺

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駅跡

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2011年(平成23年)時点では更地になっているが、線路跡は築堤となって残存しており[10]、近くの道道にも踏切跡が残存する[10]。また、1999年(平成11年)時点では附近の線路跡にバラストが残存していた[12]

隣の駅

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日本国有鉄道
富内線
振内駅 - 仁世宇駅 - 岩知志駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 駅所在地の北に「仁世宇」の地名あり[8]

出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、866頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b “日本国有鉄道公示第109号”. 官報. (1986年10月14日) 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、229頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第527号」『官報』1964年10月31日。
  5. ^ 「通報 ●富内線振内・日高町間の開業について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1964年10月31日、6面。
  6. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、99頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ a b c 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、108頁。 
  8. ^ 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、12頁。 
  9. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 70. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年11月14日閲覧。 
  10. ^ a b c 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、91-92頁。 
  11. ^ a b 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、11頁。 
  12. ^ 『鉄道廃線跡を歩くVII』JTBパブリッシング、2000年1月、66頁。 

関連項目

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