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久之浜バイパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
久ノ浜バイパスから転送)
一般国道
国道6号標識
久之浜バイパス
国道6号バイパス
路線延長 6.0 km
開通年 1999年 - 2017年
起点 福島県いわき市四倉町字六丁目
終点 福島県いわき市久之浜町金ヶ沢
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

久之浜バイパス(ひさのはまバイパス)は、国道6号福島県いわき市久之浜地区内の線形不良部分や狭隘トンネル部分を迂回するため、いわき市四倉地区 - 久之浜地区間のバイパスである。

国土交通省の文書では名称が久浜バイパスだが、国道事務所の文書では久浜バイパスとも。

概要

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久之浜バイパス
RP2
↑平方面
RP2+l RP2q RP2wRP2
RP2
旧道:県道395号
tRP2ae RP2
江之網トンネル
RP2 tRP2ae
新波立トンネル
tRP2ae RP2
波立トンネル
RP2 STR+l SKRZ-G2uq
常磐線
RP2+l RP2wRP2 STR
久之浜バイパス
RP2l RP2uhRP2w
RP2xRP2
県道245号
RP2xRP2
RP2
久ノ浜駅
RP2eRP2 SKRZ-G2u RP2xRP2
県道246号
STRr RP2
原見坂トンネル
RP2eRP2 RP2q RP2rf
RP2
南相馬方面

道路諸元

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  • 起点 : 福島県いわき市四倉町六丁目
  • 終点 : 福島県いわき市久之浜町金ヶ沢
  • 延長 : 6.0 km
  • 規格 : 第3種第1級
  • 道路幅員 : 暫定13.5 m(完成22.5 m)
  • 車線幅員 : 3.5 m
  • 車線数 : 暫定2車線(完成4車線)
  • 設計速度 : 80 km/h

概説

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往復2車線区間が続く国道6号現道のいわき市中-北部区間は、とりわけJR四ツ倉駅以北において常磐線線路道路が海岸線を沿うように走り、このため国道6号現道では狭隘・線形不良区間が連続するほか、海水浴シーズンには交通混雑やそれに伴う定時制・安全性の低下が大きな課題となっている[1]

そうした課題を解消すると同時に、2011年(平成13年)の東日本大震災の際に国道6号が津波で冠水した経験を踏まえ、災害に強い道路ネットワークの構築を目的として整備が進められているのが当該バイパスである[1]。整備主体となっている国土交通省磐城国道事務所によれば、全体事業費は250億円(暫定2車線開通時170億円)で2030年度時点の計画交通量は20,100台/日、費用便益分析の結果はB/C=2.0としている[2]

整備工事はいわき市四倉町から県道白岩久之浜線と接続する同市久之浜町久之浜までのL=3.7 kmを1工区、同所からいわき市久之浜町金ヶ沢までのL=2.3 kmを2工区として進められ[1]1999年(平成11年)に2工区が暫定2車線ながら完成供用している。

1工区では主要構造物となる新波立トンネルが既に完成しており、国道事務所では1工区の完成、すなわち2017年(平成29年)2月26日に全線開通となった[3]

歴史

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  • 1989年度(平成元年度) : 事業化[1]
  • 1995年度(平成7年度) : 2工区(いわき市久之浜町久之浜 - いわき市久之浜町金ヶ沢間、L=2.3 km)の用地買収および工事着手[1]
  • 1999年(平成11)3月18日 : 2工区が暫定2車線で供用開始[1]
  • 2005年度(平成17年度) : 1工区(いわき市四倉町 - いわき市久之浜町久之浜間、L=3.7 km)の用地買収に着手[1]
  • 2007年度(平成19年度) : 1工区の工事に着手[1]
  • 2017年(平成29年)2月26日 : 1工区が暫定2車線で供用を開始し、これに伴い全線開通[3]
  • 2017年(平成29年)4月1日 : 久之浜バイパスと並行する国道6号の現道区間が国土交通省管理から福島県管理への移管に伴い、福島県道395号四倉久之浜線に変更[4]

路線状況

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道路構造物

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江之網橋
  • 全長:61.5 m
  • 幅員:11.8 m
  • 竣工:2009年(平成21年)[5]
久之浜町田之網字江之網に位置し、市道江之網1号線を渡る。
新波立トンネル
  • 全長:190.0 m
  • 幅員:8.0 m
  • 工法:新オーストリアトンネル工法(NATM)[6]
  • 施工:大日本土木[7]
久之浜町田之網字江之網、字鷹ノ巣に位置する。
田之網跨線橋
久之浜町田之網字南作にてJR常磐線と周辺の市道、普通河川横内川を渡る。
古内橋
  • 全長:173.0 m
  • 幅員:11.0 m
  • 竣工:2013年(平成25年)[5]
久之浜町田之網字小豆田から字古内に至り、普通河川浜川と周囲の市道を渡る。
連郷大橋
  • 全長:276.5 m
    • 主径間:53.7 m
  • 形式:6径間鋼連続鈑桁橋
  • 竣工:1997年(平成9年)
  • 施工:片山ストラテック[9]
久之浜町久之浜字連郷から大久町小久字連郷に至り、二級水系大久川水系小久川と市道仲川南荒蒔線を渡る。
新大久川橋
  • 全長:102.0 m
    • 主径間:75.9 m
  • 形式:単純箱桁橋
  • 竣工:1997年(平成9年)
  • 施工:日本橋梁[10]
久之浜町久之浜字正蛇から大久町大久字吞口に至り、二級水系大久川と二級市道南畑田脇線を渡る。

地理

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交差する道路

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h 事業概要パンフレット -一般国道6号久之浜バイパス-(国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所) (PDF, 2.28 MiB)
  2. ^ 事業再評価資料 -一般国道6号久之浜バイパス-(国土交通省東北地方整備局)2011年12月12日 (PDF, 3.08 MiB)
  3. ^ a b 国道6号 久之浜バイパス 2月26日(日)に全線開通します <津波や越波による通行止めリスクが解消します>” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 磐城国道事務所 (2017年2月2日). 2017年2月2日閲覧。
  4. ^ 国道6号久之浜バイパス、相馬バイパスに並行する現道区間が平成29年4月1日に国の管理から福島県の管理になる予定です。』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所・福島県土木部道路計画課・福島県いわき建設事務所・福島県相双相双建設事務所、2017年1月6日https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/63925_1.pdf2024年10月12日閲覧 
  5. ^ a b 橋梁の長寿命化修繕計画(令和2年度版) - 国土交通省
  6. ^ 道路トンネル個別施設計画(令和5年3月) - 国土交通省
  7. ^ 新波立トンネル工事の安全祈願祭のお知らせ - 国土交通省東北地方整備局
  8. ^ 橋梁年鑑 久之浜跨線橋詳細 - 日本橋梁建設協会
  9. ^ 橋梁年鑑 小久川橋詳細 - 日本橋梁建設協会
  10. ^ 橋梁年鑑 大久川橋詳細 - 日本橋梁建設協会

関連項目

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外部リンク

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