中村利江
なかむら りえ 中村 利江 | |
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生誕 |
1964年12月16日(60歳) 富山県高岡市 |
住居 | 日本 東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 関西大学文学部 |
職業 |
中村利江(なかむら りえ、1964年12月16日 - )は、日本の実業家。日本最大級の宅配ポータルサイト出前館の代表取締役を18年間に亘って務めた。2010年より大阪大学非常勤講師を務める。2021年より富山県成長戦略会議、戦略委員に就任(現任)。2022年より エムスリー株式会社 取締役(現任)
経歴
[編集]出生・大学時代
[編集]富山県高岡市出身。関西大学文学部卒業。大学在学中、学生起業家として女子大生を組織しモーニングコール事業を立ち上げる。その活動は当時の朝日新聞「天声人語」で紹介された。
会社員時代
[編集]在学中からアルバイトとしてほぼ毎日働いていたリクルートに、大学卒業後に入社。月刊ハウジング事業部に配属され、入社1年目でトップセールスとなり、MVP賞を受賞。その後インテリアコーディネーターを経て、1998年ハークスレイ(ほっかほっか亭本部)入社。「(会社の)制服を着たくない」という理由から管理職を目指す。販促費のコストダウンを実行し、入社6カ月後にマーケティング部門の管理職に。ケータリング事業の立ち上げなどを行う。
実業家
[編集]2001年、プランニングやコンサルティングを行う有限会社キトプランニングを設立。また同年、ハークスレイ時代から取引のあった夢の街創造委員会マーケティング担当役員に。2002年夢の街創造委員会代表取締役社長就任。組織やサービスの仕組みの改善を行い、2005年に同社は黒字化。2006年8月に同社は大阪証券取引所に上場。(証券コード:2484)
2009年より、カルチュア・コンビニエンス・クラブの最高人材責任者(CHRO)として、同社のボードメンバーとなり、2012年4月取締役執行役員就任。
2012年9月、夢の街創造委員会(現・出前館)代表取締役会長を経て、同年11月、代表取締役社長に復帰し再び同社の成長に尽力する。2020年6月、代表取締役会長に就任。
代表復帰後は、NTTドコモ、Amazon.co.jp、LINE、朝日新聞社等、様々なアライアンスを実現、又、薩摩恵比寿堂など複数の企業のM&Aを行うなどして、出前館を時価総額2500億円を超える企業に育てた。
出前館での「飲食のDX化」の経験を活かし、2022年4月より、エムスリーグループのエムスリーソリューションズ株式会社の代表に就任し、「医療のDX化」に取り組み始める。
好きな言葉は「艱難汝を玉にす」。
略歴
[編集]- 1988年(昭和63年)3月 - 関西大学文学部卒業。[1]
- 1988年(昭和63年)4月 - 株式会社リクルート入社。
- 1991年(平成3年) - 育児と同時にインテリア関係の仕事を開始。
- 1998年(平成10年)4月 - ハークスレイ入社(ほっかほっか亭本部)。
- 2001年(平成13年)7月 - プランニング会社の有限会社キトプランニング設立。代表取締役就任。
- 2001年(平成13年)7月 - 夢の街創造委員会株式会社取締役就任。
- 2002年(平成14年)7月 - 夢の街創造委員会株式会社代表取締役社長就任。
- 2006年(平成18年)6月 - 夢の街創造委員会株式会社が大証ヘラクレス上場。[2]
- 2006年(平成18年)12月 - 日経ウーマン選定 ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞。
- 2008年(平成20年) - NHK経済羅針盤出演。
- 2008年(平成20年) - 第1回デリバリー産業展特別協力、講演。
- 2009年(平成21年)10月9日 - 夢の街創造委員会株式会社の代表取締役社長から代表取締役会長に異動。[3]
- 2009年(平成21年)12月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社最高人材責任者に就任。[4]
- 2010年(平成22年)6月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社取締役/ネット事業本部長に就任。[5]
- 2010年(平成22年) - 大阪大学非常勤講師。
- 2011年(平成23年) - カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 取締役/新規事業本部 本部長 兼 マーケティング基盤本部 本部長に就任。[6]
- 2011年(平成23年)3月 - 株式会社オプト取締役就任。[7]
- 2011年(平成23年)6月 - 株式会社アイ・エム・ジェイ取締役。[8]
- 2011年11月25日 - 夢の街創造委員会株式会社の代表取締役会長から代表権のない取締役会長に異動。[9]
- 2012年(平成24年)4月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社取締役執行役員就任。[10]
- 2012年(平成24年)8月10日 - 夢の街創造委員会株式会社(現・株式会社出前館)の代表権のない取締役会長から代表取締役会長に異動。[11]
- 2012年(平成24年)11月27日 - 夢の街創造委員会株式会社の代表取締役会長を退任予定だったが[12]、代表取締役社長に就任[13]。
- 2015年(平成27年)6月 - NHKBS1エキサイト・アジア〜奮闘する日本人たち〜にて、夢の街創造委員会のインドネシアでの事業展開について密着取材を受ける。7月 - テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」の「リーダーの栞」にて、代表取締役社長の中村利江が取材を受ける
- 2020年(令和2年)3月 - 公益財団法人JEO・子供に均等な機会を 副理事長。(退任済)[14]
- 2020年(令和2年)4月 ‐ テレビ東京「カンブリア宮殿」にて、代表取締役社長の中村利江と出前館事業への密着取材が放送される[15]
- 2020年(令和2年)6月12日 ‐ 株式会社出前館の代表取締役社長から代表取締役会長に異動。[16]
- 2020年(令和2年)7月 - FM大阪「WELFARE group presents それU.K.!! ミライbridge」2週に渡って出演[17]。ターニングポイントになった曲として安室奈美恵「Finally」をリクエスト。
- 2020年(令和2年)8月 - 毎日放送(MBS)「ザ・リーダー」にて、密着取材が放送される。
- 2020年(令和2年)8月 - NEWSPICKS「シゴテツ」で特集される。[18]
- 2020年(令和2年)11月 - EOYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2020年 JAPANでアントレプレナーに。[19]
- 2020年(令和2年)11月26日 - 株式会社出前館の代表取締役会長を退任し、エグゼグティブ・アドバイザー就任[20]
- 2021年(令和3年)1月 - 株式会社YOLO JAPAN 社外取締役就任[21]
- 2021年(令和3年)2月 - 富山県成長戦略会議 戦略委員に就任[22]
- 2021年(令和3年)4月 - 株式会社日本М&Aセンター 専務執行役員 CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)に就任。[23]
- 2021年(令和3年)8月 - レオス・キャピタルワークス (現:SBIレオスひふみ)株式会社 社外取締役に就任[24]
- 2022年(令和4年)3月 - エムスリー株式会社 業務執行役員に就任[25]
- 2022年(令和4年)4月 - エムスリーソリューションズ株式会社 代表取締役社長に就任
- 2022年(令和4年)6月 - エムスリー株式会社 取締役に就任[26]
出前館での活動
[編集]- 2002年(平成14年)7月 - 夢の街創造委員会株式会社(現・出前館)を創業者の花蜜伸行から経営を任され、代表取締役社長に就任。
- 2006年(平成18年)6月 - 大証ヘラクレス(現:JASDAQ)に上場。
- 2009年(平成21年)5月 - 任天堂のゲーム機Wiiにて「出前チャンネル」サービス開始(2017年(平成29年)2月終了)[27]
- 2014年(平成26年)4月 - NTTドコモが提供するサービス「dデリバリー」のサービス運用契約と支援業務受託契約を締結。[28]
- 2015年(平成27年)5月 - Amazon.co.jpが提供するサービス「Amazon Pay」(旧Amazonログイン&ペイメント)を導入。[29]
- 2016年(平成28年)12月 - 朝日新聞社と資本業務提携。[30]
- 2017年(平成29年)配達代行のサービス「シェアリングデリバリー」を立ち上げる。
- 2020年(令和2年)3月 - LINEグループから300億円の出資を受け、資本業務提携を強化し、ネイバーの子会社となった。[31]
- 2020年(令和2年)11月26日 - 株式会社出前館の代表取締役会長を退任。[20]
執筆活動
[編集]講義活動
[編集]- 大阪大学非常勤講師
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 コロナショックに負けない! 外食不況を救う「出前改革」(2020年4月30日、テレビ東京)- 出前館社長 中村利江出演[33]。
インタビュー・出演等
[編集]- 2010/01/12 ドリームゲート掲載/起業家インタビュー第100回 夢の街創造委員会株式会社 中村利江
- 2020/08/30 MBSテレビ出演 /MBS NEWS 「ザ・リーダー」出前館 中村 利江 会長 2020年8月30日(日)放送
- 2020/09/23 MBS掲載 / 3分で読める! ザ・リーダーたちの泣き笑い LINEから300億円の出資 コロナ禍で急成長「出前館」の次の一手は?
- 2020/10/13 週刊女性PRIME 掲載 / 『出前館』を年商60億円に成長させた女性会長、ワンオペ育児で奔走した“倍速”半生
- 2020/11/30 Forbes JAPAN 掲載 / 2020 Finalist Interview アントレプレナーたちの熱源 #09
- 2021/08/23 講師出演 / IKKOさんが聞く「M&Aって何!?」 | オンラインセミナー
- 2021/09/10 PRESIDENT Online掲載 / 出前館前社長が本気の会議で「アイデア出し」を禁じる理由 ※プレジデント 2021年10月1日号掲載の内容
- 2021/09/30 Yahoo!ニュース掲載 / 出前館の成長を支えた女性社長の「給料月10万円で奮闘した3年間」 ※『THE21』2021年9月号の掲載内容より一部抜粋・編集したもの[34]
- 2022/03 THE21 2022年3月号 90p掲載 Special Interview ビジョンは容易に変えないが、戦術は「朝令暮改」でいい[35]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 関西大学 KANSAI UNIVERSITY NEWS LETTER June,2018 — No.53
- ^ 夢の街創造委員会、大阪証券取引所ヘラクレスへ上場 | CNET Japan 2006年06月06日
- ^ 代表取締役、取締役及び監査役の異動に関するお知らせ
- ^ 平成22年4月27日 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役の異動及び役員人事に関するお知らせ
- ^ 代表取締役の異動及び役員人事に関するお知らせ 2010.04.27 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
- ^ 2011年4月1日付けの組織改編と幹部人事について 2011.03.30 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
- ^ 株式会社オプト 決算発表資料の追加(役員の異動)に関するお知らせ
- ^ 株式会社アイ・エム・ジェイ 役員候補者の選任に関するお知らせ
- ^ 取締役、監査役の選任と代表取締役の異動に関するお知らせ
- ^ 当社取締役・監査役の選任並びに新執行体制について2012.04.02 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
- ^ 代表取締役の異動に関するお知らせ
- ^ 代表取締役の異動、ならびに取締役、監査役の選任に関するお知らせ
- ^ 代表者である代表取締役の異動、ならびに取締役の異動に関するお知らせ
- ^ 公益財団法人JEO 役員紹介
- ^ 2020年4月30日放送 出前館社長 中村 利江(なかむら りえ)氏 | テレビ東京「カンブリア宮殿」
- ^ 臨時株主総会決議ご通知
- ^ “『失敗だけでは終わらない!今注目の「出前館」会長が語ります。』FM大阪 それU.K.!! ミライbridge”. 2020年7月26日閲覧。
- ^ 【出前館 会長】社長就任、給料10万円で誰よりも懸命に働く (newspicks.com)
- ^ EOY 2020 Japan: 日本代表候補11名のアントレプレナーを決定
- ^ a b 出前館IR 取締役候補者および監査役候補者の選任ならびに代表取締役の異動に関するお知らせ
- ^ 2021年1月19日 ㈱YOLO JAPAN、元㈱出前館会長中村利江が社外取締役へ就任
- ^ 富山県の成長戦略会議 「出前館」前会長らが新風
- ^ 4月1日 専務執行役員として 中村利江氏が就任 「世界一のM&A総合企業」を目指し経営体制を強化
- ^ レオス・キャピタルワークス、中村利江氏 社外取締役就任のお知らせ
- ^ 2022/3/16 エムスリー株式会社 IR エムスリーソリューションズ株式会社を通じ医療現場の DX を推進中村利江が代表取締役に就任
- ^ 2022/06/07 エムスリー株式会社 第22期定時株主総会 第2号議決 取締役6名選任の件、の項目に記載
- ^ 夢の街、ゲーム感覚で出前が取れるサービス--任天堂Wii向けに
- ^ 株式会社 NTT ドコモとのd デリバリー運用契約および支援業務受託契約締結に関するお知らせ
- ^ アマゾン、外部ECサイトとのID連携を日本でも開始--決済時の手間省く
- ^ 株式会社朝日新聞社との業務提携契約締結に関するお知らせ
- ^ LINEグループとの資本業務提携および新体制に関するお知らせ
- ^ 日経ビジネス2010年6月21日号
- ^ コロナショックに負けない! 外食不況を救う「出前改革」 - テレビ東京 2020年4月30日
- ^ THE21 2021年9月号 私のターニング・ポイント 第81回 小学生になる子供のため時間の自由を求めて独立するも、思わぬ形で「出前館」社長に中村利江
- ^ THE21 2022年3月号
関連項目
[編集]- 出前館
- 日本M&Aセンター
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ
- リクルートホールディングス
- レオス・キャピタルワークス(現:SBIレオスひふみ株式会社)
- エムスリー株式会社
- エムスリーソリューションズ株式会社