中百舌鳥駅
中百舌鳥駅 | |
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なかもず Nakamozu | |
所在地 | 堺市北区中百舌鳥町2丁 |
所属事業者 |
南海電気鉄道(駅詳細) 泉北高速鉄道(駅詳細) 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro・駅詳細) |
中百舌鳥駅(なかもずえき)は、大阪府堺市北区中百舌鳥町二丁にある、南海電気鉄道・泉北高速鉄道・大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅。
概要
[編集]南海高野線・泉北高速鉄道線・Osaka Metro御堂筋線の3路線が乗り入れる堺市最大級のジャンクション駅であるが、そのうち相互直通運転を行う前者2路線の停車列車は準急行、各駅停車のみ。南海と泉北高速鉄道との境界駅でありながら、両線を直通する区間急行と特急「泉北ライナー」は高野線の優等列車と同様に通過する。この直通の区間急行は、1987年の御堂筋線我孫子駅 - 中百舌鳥駅間開業とほぼ同じ時期に南海がダイヤ改正を実施して初めて設定された。ただし、御堂筋線内の事故など何らかのトラブルで地下鉄のなかもず駅が機能していない場合などは、振替輸送対応として、南海が急行を臨時停車させる措置を取ることもある。
工場と田園風景が広がる土地であったが、大阪府道28号大阪高石線開通以降区画整理が進み、商業施設も徐々に増加している。地下鉄が延伸開通した1980年代には駅周辺に再開発計画があり、そごうと西武百貨店(どちらも現在のそごう・西武)が出店競争を繰り広げた。しかしその後、バブル崩壊で再開発計画は頓挫。結果として百貨店は建設されず、予定地は売却されてマンションや商業ビルなどが建設された。詳細は堺市の「中百舌鳥副都心計画」を参照。
各社で駅名表記がそれぞれ異なり、同一社内でも列車方向幕、駅名標、乗車券券面などの場所によって、「中百舌鳥」「なかもず」「中もず」が使い分けられている。南海電気鉄道では基本的に正式名称である漢字表記(中百舌鳥駅)となっているが、Osaka Metroの案内表示は一般に平仮名表記(なかもず駅)となっている。だが、正式にはOsaka Metroも漢字表記であって、切符などには「中百舌鳥」と表記される[1]。但し、地下鉄回数カード等の印字は、乗車時(上限3文字)は「中もず」、降車時(上限2文字)は「中百」である。また、泉北高速鉄道線内の駅標示や車両の方向幕などには「中もず」と混ぜ書き表記されていることもある。この他、駅前に発着する南海バスの停留所名は混ぜ書き表記の「中もず駅前」となっている[2]。
乗り入れ路線
[編集]このうち、南海高野線と泉北高速鉄道線は当駅を介して相互直通運転を実施している。
歴史
[編集]- 1912年(大正元年)10月10日:高野登山鉄道(現在の南海高野線)の百舌鳥八幡駅 - 西村駅(現在の初芝駅)間に、同線の中百舌鳥駅新設。
- 1915年(大正4年)4月30日:社名変更により大阪高野鉄道の駅となる。
- 1922年(大正11年)9月6日:会社合併により南海鉄道高野線の駅となる。
- 1928年(昭和3年)6月22日:複線化により相対式2面2線になる。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日:路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 1970年(昭和45年)11月23日:百舌鳥八幡寄りに170 m移転。橋上駅舎化。2面4線になる。
- 1971年(昭和46年)4月1日:泉北高速鉄道線開業。南海の駅が共同使用駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月18日:大阪市営地下鉄御堂筋線が我孫子駅から路線延伸、その終着駅として同線の中百舌鳥駅開業[3]。
- 1995年(平成7年)4月1日:南海側の駅におけるバリアフリー兼増改築工事完成[4]。
- 2012年(平成24年)4月1日:南海, 泉北駅ナンバリングが導入され、使用を開始[5][6]。
- 2018年(平成30年)4月1日:大阪市交通局の民営化により、御堂筋線の駅は大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の駅となる。
- 2020年(令和2年)11月1日:御堂筋線の駅で可動式ホーム柵の運用を開始[7]。
- 2025年(令和7年)4月1日(予定):泉北高速鉄道の南海電気鉄道への吸収合併に伴い、泉北高速鉄道線は南海泉北線となる。同時にSB01の駅番号を廃止[8]。
南海電気鉄道・泉北高速鉄道
[編集]南海・泉北高速鉄道 中百舌鳥駅 | |
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南海高野線・泉北高速鉄道線中百舌鳥駅 駅舎 | |
なかもず NAKAMOZU | |
所在地 | 堺市北区中百舌鳥町2丁196番地 |
所属事業者 |
南海電気鉄道 泉北高速鉄道 |
電報略号 | ナカモ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 島式 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
(南海)22,439人/日 (泉北高速)32,636人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)10月10日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■南海高野線 |
駅番号 | NK 59 |
キロ程 |
14.1km(汐見橋起点) 難波から13.4 km |
◄NK58 百舌鳥八幡 (0.7 km) (1.0 km) 白鷺 NK60► | |
所属路線 | ■泉北高速鉄道線 |
駅番号 | SB 01 |
キロ程 | 0.0 km(中百舌鳥起点) |
◄NK58 *百舌鳥八幡 (- km) (3.7 km) 深井 SB02► | |
備考 | 共同使用駅(南海の管轄駅) |
*泉北高速鉄道線の一部列車は難波まで南海高野線に乗り入れ。 |
駅構造
[編集]南海高野線と泉北高速鉄道線は当駅で相互直通運転を行っている。両社の共同使用駅であり、南海の管轄駅。島式ホーム2面4線と橋上駅舎を有する地上駅。ホーム有効長は10両。ホーム上に待合室が設置されている。
外側の1・4番線を高野線が、内側の2・3番線を泉北高速鉄道線および同線からの乗り入れ列車が使用している。1番線は高野山方面、4番線はなんば方面、2番線は和泉中央方面、3番線はなんば方面が使用する。2・3番線にも南海高野線列車が入れる構造になっているが、臨時列車や回送列車以外では使われていない。待避可能な構造だが、高野線列車の通過待ちなどは1駅南の白鷺駅で行われている。なんば方にはY線構造の引き上げ線1本が設置されており、主に泉北高速鉄道線内折返しの各駅停車が使用する。
改札口は連絡通路を挟んで東西2か所ある。西側は1970年の橋上駅舎化時からあるもので、1995年に駅舎が増築された際に東側の改札口ができた。
旧タイプの反転フラップ式案内表示機発車標が長く残っていたが、2019年3月に発車案内装置のLED・LCD化が実施された。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | 南海高野線 | 下り | 高野山方面[9] | |
2 | 泉北高速線 | 下り | 和泉中央方面[10] | |
3 | 南海高野線 | 上り | なんば方面[11] | 泉北高速から |
4 | 極楽橋方面から |
-
南海・泉北高速線 プラットホーム
← 南海高野線 なんば方面 |
→ 南海高野線 極楽橋方面 |
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凡例 出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」 泉北高速鉄道線 和泉中央方面 |
大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
[編集]Osaka Metro 中百舌鳥駅* | |
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8号出入口 | |
なかもず Nakamozu | |
◄M29 新金岡 (1.5 km) | |
所在地 | 堺市北区中百舌鳥町2丁240番地1 |
駅番号 | M30 |
所属事業者 | 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) |
所属路線 | ●御堂筋線 |
キロ程 |
24.5 km(江坂起点) 箕面萱野から32.9 km |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 島式 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
35,085人/日(降車客含まず) -2023年- |
乗降人員 -統計年度- |
69,029人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1987年(昭和62年)4月18日[3] |
* 営業案内では仮名表記の「なかもず」が用いられる。 |
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線の地下駅。改札口は1か所のみで、Osaka Metroおよび関西地方の地下鉄駅の中で最南端に位置する。Osaka Metro御堂筋線の終着駅。
昇降設備は、ホームから改札へは上りエスカレーターとエレベーターがあり、改札から地上へは8番出入口に上り、下りエスカレーターとエレベーターがある。
トイレは改札内にあり、オストメイトに対応した多機能トイレがある。
当駅は、天王寺管区駅に所属しており、天王寺副管区駅長が管理している。
番線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | 御堂筋線 | 天王寺・なんば・梅田・新大阪・箕面萱野方面[12] |
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Osaka Metro プラットホーム
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漢字バージョンの駅名標
利用状況
[編集]- 南海電気鉄道
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は22,439人である[13]。
- 大阪市高速電気軌道
- 2023年11月7日の乗降人員は69,029人(乗車人員:35,085人、降車人員:33,944人)である[14]。Osaka Metroの駅全体では107駅中14位、御堂筋線の駅(江坂駅-なかもず駅間)では梅田駅、なんば駅、天王寺駅、本町駅、淀屋橋駅、心斎橋駅(四ツ橋駅と合算)、新大阪駅、江坂駅に次いで20駅中9位である。南海電気鉄道と泉北高速鉄道の連絡運賃値下げの影響で、2016年度以降乗降人員が減少している。
- 泉北高速鉄道
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は32,636人である[13]。
駅周辺
[編集]公共機関
[編集]国際機関
[編集]- 在堺チェコ共和国名誉領事館
教育機関
[編集]商業施設
[編集]- エディオン なかもず店
- ライフ なかもず店
- デイリーカナート 中百舌鳥店
- サンプラザ パスト中百舌鳥店
- 業務スーパー なかもず店
- サンディ 堺長曽根店
- コーナン 中もず店
- 古本市場 なかもず店
- ダイコクドラッグ なかもず駅前店
- ウエルシア なかもず店
その他
[編集]バス路線
[編集]南海バスが運行。33系統と急行65系統は堺営業所、その他の系統は東山営業所担当。
北口
[編集]- 1番のりば
- 33系統 中もず団地前経由 初芝駅前行き
- 急行65系統 初芝駅前経由 美原区役所前行き(その他停車なし)
- 153・153C・161系統 中もず団地前、初芝駅前経由 平尾行き
- 153V系統 中もず団地前、初芝駅前、平尾経由 美原区役所前行き
- 2番のりば
- 33系統 向陵中町、一条通、宿院経由 堺駅南口行き
- 深夜急行バス 泉北ニュータウン経由 和泉府中駅前行き(毎日24:50発) ※2020年4月8日より当面の間、運休
南口
[編集]- 3番のりば
- 4番のりば
その他
[編集]- 1917年(大正6年)当時は全国的にも珍しい女性駅長(松井花子、当時20歳)が勤務していた[15]。
- 1971年(昭和46年)12月の都市交通審議会答申第13号において、堺筋線を当駅まで延伸するよう示されていた。この計画は、後に堺市が御堂筋線の延伸を要望したことや、長編成化(当時8両編成、中百舌鳥延伸開業とともに9両編成化、後に10両編成化)に対応できる新たな車両基地を必要としていたことから、御堂筋線を延伸するように変更された。
隣の駅
[編集]- 泉北高速鉄道
- ■泉北高速鉄道線
- Osaka Metro
- 御堂筋線
- 新金岡駅 (M29) - なかもず駅 (M30)
- ( ) 内は駅番号を示す。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “なんば、あびこ、なかもず… 駅名なぜひらがな表記?”. 乗りものニュース (2018年11月16日). 2023年1月7日閲覧。
- ^ “中もず駅前バス発車予定時刻表”. 南海バス (2022年12月19日). 2023年1月8日閲覧。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第21巻第8号、鉄道ジャーナル社、1987年7月、122頁。
- ^ 泉北高速鉄道(当時は大阪府都市開発)が毎年奇数月に隔月(年6回)発行している駅置きの沿線情報誌『ブルーライナー』1995年5月刊行分の誌面より。
- ^ “南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ 『御堂筋線なかもず駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2020年10月30日。オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ 。2020年11月27日閲覧。
- ^ 『南海電気鉄道と泉北高速鉄道の鉄道事業の合併が認可されました』(PDF)(プレスリリース)南海電気鉄道・泉北高速鉄道、2024年11月1日 。2024年11月2日閲覧。
- ^ “中百舌鳥駅 時刻表(高野山方面)” (PDF). 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “中百舌鳥駅 時刻表(和泉中央方面)” (PDF). 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “中百舌鳥駅 時刻表(なんば方面)” (PDF). 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “Osaka Metro|なかもず”. 大阪市高速電気軌道. 2024年3月23日閲覧。
- ^ a b ハンドブック南海2024 (PDF)
- ^ 路線別駅別乗降人員(令和5年11月7日 交通調査日) (PDF) - Osaka Metro
- ^ 『少女画報』大正6年7月(6巻7号)P66