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サッカーカメルーン代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
不屈のライオンから転送)
サッカーカメルーン代表
国または地域 カメルーンの旗 カメルーン
協会 カメルーンサッカー連盟
FIFAコード CMR
愛称 Les Lions Indomptables
(The Indomitable Lions)
監督 カメルーンの旗 リゴベール・ソング
最多出場選手 リゴベール・ソング(137試合)
最多得点選手 サミュエル・エトー(56[1]得点)
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
初の国際試合
 ベルギー領コンゴ 3–2 フランス領カメルーン
(ベルギー領コンゴ、1956年9月)
最大差勝利試合
 カメルーン 9–0 チャド 
(DRコンゴ、1965年4月)
最大差敗戦試合
 ノルウェー 6–1 カメルーン 
(オスロ, 1990年10月31日)
 ロシア 6–1 カメルーン 
(パロアルト, 1994年6月28日)
 コスタリカ 5–0 カメルーン 
(サンホセ, 1997年3月9日)
FIFAワールドカップ
出場回数 8回(初出場は1982
最高成績 ベスト8 (1990)
アフリカネイションズカップ
出場回数 21回
最高成績 優勝 (1984, 1988, 2000, 2002, 2017)

サッカーカメルーン代表(サッカーカメルーンだいひょう、: Cameroon national football team, : Équipe du Cameroun de football)は、カメルーンサッカー連盟(FECAFOOT)によって構成される、カメルーンサッカーナショナルチームである。愛称は不屈のライオンフランス語: Les Lions Indomptables, 英語: The Indomitable Lions)。

歴史

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FIFAコンフェデレーションズカップ2017の対オーストラリア
1982年ワールドカップ
初出場の大会でグループリーグ2戦を終えた時点でいずれもスコアレスドローだったものの、4チームが2引き分けで並んだため最終戦となるイタリア戦に決勝トーナメント進出がかかっていたが1-1で引き分け、最終戦でペルーに5-1と大勝したポーランドと同じく3引き分けながら2得点を挙げていたイタリアの成績を上回れず、3位でグループリーグ敗退となった。
1990年ワールドカップ
2大会ぶりの出場となったが、開幕戦では前回優勝チームのアルゼンチンと対戦して61分と89分に退場者を出しながらも1-0で勝利、続くルーマニア戦では、当時のカメルーン大統領・ポール・ビヤからの直接の要請を受けて現役復帰したロジェ・ミラが2ゴールを挙げ連勝、3戦目、1988欧州選手権準優勝のソ連戦では0-4と大敗したものの、結局グループB1位で決勝トーナメントに進出した。ベスト16のコロンビア戦は延長にもつれ込むが、再びミラが2得点を挙げ2-1で勝利した。準々決勝では一旦イングランドを相手に2-1でリードしながらもPKをゲーリー・リネカーに決められ2試合連続の延長戦となり、延長で再びリネカーのゴールで2-3で敗れるが、アフリカ勢としては初のベスト8入りを達成しアフリカ史上唯一となる1大会での3勝を記録している(いずれも当時)。なお、「カメルーン旋風」は大会の話題のひとつとして記憶され、ナイジェリアセネガルガーナコートジボワールといった西アフリカ勢を先導する出来事となった。
1994年ワールドカップ
グループリーグ初戦でスウェーデンと2-2で引き分けるも、2戦目のブラジルに0-3で敗れ3戦目のロシア戦では、当時42歳だったミラがワールドカップ最高齢選手によるゴール(2023年現在も最高齢記録)を記録しながらも1-6と大敗を喫し、1分2敗のグループ最下位で大会を終えた。
1998年ワールドカップ
サミュエル・エトーが同大会の全参加選手中最年少となる17歳3か月で代表に選ばれ注目されたが、初戦のオーストリア戦、3戦目のチリ戦にいずれも1-1で引き分けたものの、2戦目のイタリア戦で0-3で敗れたことが響いたため2分1敗で最下位となり、グループリーグ敗退となった。
2002年ワールドカップ
4大会連続の出場となり、日本では1997-1998年シーズンまでガンバ大阪に所属していたパトリック・エムボマが代表に選ばれたという点でも注目されていた。大分県日田郡中津江村(当時:現在の日田市中津江村)をキャンプ地としていたが、到着が遅れたことでカメルーン代表は中津江村とともに日本で一躍有名になった。この時の村民への恩義もあり、日本で試合を行なった際に同じ大分県で2002 FIFAワールドカップの会場でもあった大分市九州石油ドームを使用した。8年後、2010年の南アフリカ大会で日本とカメルーンが対戦した際も、旧中津江村では住民がカメルーンを応援するなど今でも互いに親しい関係にある。グループリーグでは初戦でアイルランドに1-1で引き分け、続くサウジアラビア戦に1-0で勝利し2試合終了時点で1勝1分、得失点差でドイツに次ぐ2位となっていたものの最終戦のドイツ戦に0-2で敗れ、サウジアラビアに3-0で勝利したアイルランドにも逆転され3位となり、3大会ぶりの決勝トーナメント進出を逃した。
2010年ワールドカップ
グループリーグ・E組に入ったカメルーン代表は初戦で日本と対戦したが、前半39分、本田圭佑にゴールを決められ0-1で敗れた。続くデンマークとの対戦では1-2と逆転負けを喫し、これにより1戦を残したままカメルーンのグループリーグ敗退が決定した。最終戦ではオランダと対戦するも1-2で敗れ、ワールドカップ4連敗となり南アフリカを去っていった。
2014年ワールドカップ
開催国のブラジルと同じグループAに入り、同年6月1日に行われた親善試合では優勝候補の一角であるドイツに2-2で引き分けるなどしていたものの[2]同月8日、首都のヤウンデからブラジルに移動する直前になって、選手たちがカメルーンサッカー連盟の提示するボーナスが希望に満たない額であることを理由に飛行機への搭乗を拒否したため[3]、交渉がまとまったため翌9日には出発したが[4]、同月13日の初戦のメキシコ戦ではオリベ・ペラルタからゴールを許し、0-1で敗戦した。続く同月18日のクロアチア戦ではエースのエトーが右膝痛により欠場、さらに先制点を許した後の前半40分にアレクサンドル・ソングがボールに無関係な場所でのマリオ・マンジュキッチに対する肘打ちをしてレッドカードで一発退場となり、10人となった後半に3点を許し0-4で敗れ2連敗を喫してしまい、グループリーグ最終戦のブラジル戦を残したままカメルーンのグループリーグでの敗退が決まった[5]。迎えた3戦目のブラジル戦では17分にネイマールから先制ゴールを許すと、さらに26分には今大会チーム初ゴールとなるJ・マティプのゴールで一旦同点に追いついたが34分に再びネイマールのゴールで突き放され、後半にもフレッジフェルナンジーニョにゴールを決められ、1-4で敗戦した[6]。これにより、2大会連続のグループリーグ3連敗を喫したことから2002年大会グループリーグ最終戦ドイツ戦での敗戦から通算してワールドカップ本大会7連敗となった。
2022年ワールドカップ
4月1日にカタール首都ドーハで行われた組み合わせ抽選会でカメルーン代表はブラジル、スイスセルビアと同じグループGに入った。グループリーグ初戦のスイス戦では48分にブレール・エンボロのゴールで失点を喫して0-1で惜敗し、これによりW杯連敗記録が「8」にまで伸びてしまった[7]。第2戦のセルビア戦ではスイス戦でも守護神を務めたアンドレ・オナナリゴベール・ソング監督と対立したため、メンバー外となってしまった。試合でも前半に先制したものの前半終了間際に逆転されるなど一時は2点のリードをされたものの、途中出場したヴァンサン・アブバカルが華麗なループシュートを含む1G1Aの活躍を魅せたことで3-3で引き分けにもつれ込み、 2002年大会から続いた連敗記録を8で止めた[8]。第3戦ではFIFAランキング1位のブラジルと対戦した。終始守り続けたが失点を許すことはなく0-0で迎えた試合終了間際にアブバカルのヘディングシュートが決まり優勝候補の一角でもあるブラジルに勝利した。この勝利でブラジルに勝った初めてのアフリカ勢となった。カメルーンのグループリーグ突破はならなかったものの、有終の美で大会を去っていった[9]

成績

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FIFAワールドカップ

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開催国 / 年 成績
ウルグアイの旗 1930 不参加
イタリア王国の旗 1934
フランスの旗 1938
ブラジルの旗 1950
スイスの旗 1954
スウェーデンの旗 1958
チリの旗 1962
イングランドの旗 1966 参加辞退
メキシコの旗 1970 予選敗退
西ドイツの旗 1974
アルゼンチンの旗 1978
スペインの旗 1982 1次リーグ敗退 3 0 3 0 1 1
メキシコの旗 1986 予選敗退
イタリアの旗 1990 ベスト8 5 3 0 2 7 9
アメリカ合衆国の旗 1994 グループリーグ敗退 3 0 1 2 3 11
フランスの旗 1998 3 0 2 1 2 5
日本の旗大韓民国の旗 2002 3 1 1 1 2 3
ドイツの旗 2006 予選敗退
南アフリカ共和国の旗 2010 グループリーグ敗退 3 0 0 3 2 5
ブラジルの旗 2014 3 0 0 3 1 9
ロシアの旗 2018 予選敗退
カタールの旗 2022 グループリーグ敗退 3 1 1 1 4 4
合計 出場8回 26 5 8 13 22 47

FIFAコンフェデレーションズカップ

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アフリカネイションズカップ

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出場:21回
優勝:5回
開催国 / 年 成績 開催国 / 年 成績 開催国 / 年 成績
スーダン 1957 不参加 リビア 1982 グループリーグ敗退 エジプトの旗 2006 ベスト8
アラブ連合共和国の旗 1959 コートジボワールの旗 1984 優勝 ガーナの旗 2008 準優勝
エチオピア 1962 エジプトの旗 1986 準優勝 アンゴラの旗 2010 ベスト8
ガーナの旗 1963 モロッコの旗 1988 優勝 ガボンの旗赤道ギニアの旗 2012 予選敗退
チュニジアの旗 1965 アルジェリアの旗 1990 グループリーグ敗退 南アフリカ共和国の旗 2013
エチオピア 1968 予選敗退 セネガルの旗 1992 4位 赤道ギニアの旗 2015 グループリーグ敗退
スーダンの旗 1970 グループリーグ敗退 チュニジアの旗 1994 予選敗退 ガボンの旗 2017 優勝
カメルーン 1972 3位 南アフリカ共和国の旗 1996 グループリーグ敗退 エジプトの旗 2019 ベスト16
エジプト 1974 予選敗退 ブルキナファソの旗 1998 4位 カメルーンの旗 2021 3位
エチオピア 1976 ガーナの旗ナイジェリアの旗 2000 優勝 コートジボワールの旗 2023 ベスト16
ガーナの旗 1978 マリ共和国の旗 2002
ナイジェリアの旗 1980 チュニジアの旗 2004 ベスト8

オリンピック

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歴代監督

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歴代選手

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2003年大会では、カメルーン代表選手のマルク=ヴィヴィアン・フォエが試合中に急死するという出来事があった。

出典

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  1. ^ 9 Samuel ETOO”. FIFA.com. 18 June 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。1 March 2016閲覧。
  2. ^ “優勝候補ドイツ、カメルーンと2ー2でドロー”. Goal.com. (2014年6月2日). http://www.goal.com/jp/match/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84-vs-%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B3/1630380/report 2014年6月19日閲覧。 
  3. ^ “カメルーン、W杯ボーナス巡りブラジル行きを拒否”. Goal.com. (2014年6月9日). http://www.goal.com/jp/news/5256/2014%E5%B9%B4w%E6%9D%AF/2014/06/09/4869188/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B3w%E6%9D%AF%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9%E5%B7%A1%E3%82%8A%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%82%92%E6%8B%92%E5%90%A6 2014年6月19日閲覧。 
  4. ^ “カメルーン代表が出発 ボーナス上乗せで交渉まとまる”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2014年6月9日). https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/09/kiji/K20140609008335430.html 2014年6月19日閲覧。 
  5. ^ “クロアチア開眼!!カメルーン愚行自滅で敗退決定”. ゲキサカ (講談社). (2014年6月19日). http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141359-141359-fl 2014年6月19日閲覧。 
  6. ^ “ネイマール2発! ブラジル快勝でグループ首位通過”. Goal.com. (2014年6月24日). http://www.goal.com/jp/match/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B3-vs-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB/1220074/report 2014年6月24日閲覧。 
  7. ^ 3大会連続ベスト16狙うスイスが白星発進! カメルーンはW杯8連敗に…”. Goal.com (2022年11月24日). 2022年12月3日閲覧。
  8. ^ 監督と衝突の守護神外しのカメルーン、W杯最多9連敗回避の3-3ドロー…セルビアは2点リードを守り切れず”. Goal.com (2022年11月28日). 2022年12月3日閲覧。
  9. ^ ブラジル、初黒星も首位通過!決勝T最後の切符つかんだのはスイス”. Goal.com (2022年12月3日). 2022年12月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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