上ノ国駅
上ノ国駅 | |
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駅舎(2009年2月) | |
かみのくに Kaminokuni | |
◄中須田 (3.2 km) (6.1 km) 江差► | |
所在地 | 北海道檜山郡上ノ国町大留鉄道用地[1] |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 江差線 |
キロ程 |
73.8 km(五稜郭起点) 函館から77.2 km |
電報略号 | カニ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1人/日(降車客含まず) -2013年- |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)11月10日[1] |
廃止年月日 | 2014年(平成26年)5月12日 |
備考 | 路線廃止に伴う廃駅 |
上ノ国駅(かみのくにえき)は、北海道檜山郡上ノ国町大留(おおどめ)にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)江差線の駅(廃駅)である。かつては急行「えさし」の停車駅だった。電報略号はカニ。事務管理コードは▲141416[2]。
概要
[編集]上ノ国町の中心駅であった。国鉄末期までは駅員が配置されていたものの、その後簡易委託駅となり、廃止時には江差駅が管理する無人駅であった。
1988年(昭和63年)2月1日のJR松前線の廃止後、北海道最西端の駅となっていたが、当駅廃止に伴いその座を鷲ノ巣駅に譲った[1][3]。
歴史
[編集]- 1936年(昭和11年)11月10日:国有鉄道(鉄道省)江差線の湯ノ岱駅 - 江差駅間開通に伴い、一般駅として開業[4]。
- 1943年(昭和18年)3月1日:戦時下の重要物資輸送の要求から国営自動車上ノ国営業所開設。石崎の中外鉱業上国鉱業所、及び今井石崎鉱山から当駅積込場までの25kmをトラックによりマンガン鉱石を運搬[5]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。国営自動車が国鉄自動車に改称。
- 1960年(昭和35年)10月1日:準急「えさし」運行開始[1]。
- 1965年(昭和40年)4月1日:貿易自由化により国内産マンガン鉱石の需要が減ったため、国鉄自動車上ノ国営業所が運搬業務を廃止するとともに営業所を廃止[注 1]。
- 1977年(昭和52年)11月19日:業務委託化[1]。
- 1980年(昭和55年)10月1日:急行「えさし」廃止[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱い廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:無人駅(簡易委託)化[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 1992年(平成4年)1月10日:商工会、観光案内所との複合駅舎に改築[1]。
- 1995年(平成7年):簡易委託廃止、完全無人化[1]。
- 2014年(平成26年)5月12日:江差線の木古内駅 - 江差駅間の廃止に伴い廃駅[6]。
駅構造
[編集]廃止時点では片面ホーム1面1線をもつ地上駅で、列車の交換はできなかった。駅舎は商工会を併設した日本家屋風の2階建てであった。駅裏側には石崎の鉱業所から運搬されたマンガン鉱石積込用貨物ホームが残されていた。
利用状況
[編集]乗車人員推移 | |
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年度 | 一日平均乗車人員 |
2011 | 3 |
2012 | 2 |
2013 | 1 |
駅周辺
[編集]- 国道228号
- 道の駅上ノ国もんじゅ
- 花沢館跡(国指定史跡) - 道南十二館のひとつ。
- 洲崎館跡(国指定史跡) - 砂館神社が建っており鳥居が目印。
- 上ノ国勝山館跡(国指定史跡)
- 夷王山神社 - 武田信広を祀る。
- 上国寺本堂(重要文化財)
- 上ノ国八幡宮本殿(町指定文化財)
- 旧笹浪家住宅母屋・土倉(重要文化財)
- 観音堂 - 円空仏がある。
- 上ノ国町役場
- 江差警察署上ノ国駐在所
- 上ノ国郵便局
- 道南うみ街信用金庫上ノ国支店
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)上ノ国支店
- 上ノ国総合福祉センター
- 北海道上ノ国高等学校
- 上ノ国町立上ノ国小学校
- 上ノ国町立上ノ国中学校
- 中崎団地
- 上ノ国保育所
駅跡
[編集]商工会が併設されていたためしばらく旧駅舎は残存していたが、大留地区複合施設の建設により旧駅舎は解体されることになり、商工会も2021年(令和3年)4月14日に事務所を仮移転した[7]。大留地区複合施設は2022年1月に完成。町民ギャラリーやキッズスペースが併設された多目的ホール等があり、バス待合所としても利用可能。商工会事務所も施設内に併設された[8][9]。同年4月1日からは函館バスの江差線廃止代替路線「江差木古内線」の停留所「大留」も複合施設前に移設されている[10]。なお、駅があった当時は、函館バス小砂子線の「上ノ国駅前」停留所が駅前の国道沿いにあったが、江差線廃止後の2020年10月1日に「大留」に統合されている[11]。
駅前の国道228号と北海道道5号江差木古内線の交差点は、2021年10月に北海道では初のラウンドアバウトに改良された[12]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 北海道鉄道百年史 下巻 P200、205。国鉄トラック輸送はこれにより廃止されたが、その後は自社トラックにより継続。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l さよなら江差線編集委員会(編集) 編『さよなら江差線』北海道新聞社、2014年、167・171-172頁頁。ISBN 978-4-89453-743-9。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、219頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ その後、さらに2016年(平成28年)3月26日の鷲ノ巣駅信号場格下げにより八雲駅が北海道最西端の駅となった。
- ^ 昭和11年鉄道省告示第409号(『官報』第2953号、昭和11年11月4日、p.38.)
- ^ 続上ノ国村史 昭和37年1月発行 P375-377。北海道鉄道百年史 中巻 P251、254。
- ^ 『江差線(木古内・江差間)の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2013年4月26日 。2013年4月26日閲覧。
- ^ “事務所仮移転のご案内”. 上ノ国町商工会 (2021年4月1日). 2021年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月6日閲覧。
- ^ 『広報かみのくに 2022年3月号』上ノ国町、2022年3月、5頁 。2023年1月9日閲覧。
- ^ 『広報かみのくに 2022年4月号』上ノ国町、2022年4月、18頁 。2023年1月9日閲覧。
- ^ 『広報かみのくに 2022年4月号』上ノ国町、2022年4月、14頁 。2023年1月9日閲覧。
- ^ “函館バスダイヤ改正について”. 江差町の観光情報ポータルサイト. 江差町. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “国道228号 上ノ国町大留交差点 通行方法が変わります”. 北海道開発局函館開発建設部. 2023年1月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 5月閉鎖 JR北海道江差線・上ノ国駅の維持管理28年の内海さん 「最後まで」除雪、掃除(北海道新聞、2014年2月14日) - ウェイバックマシン(2014年2月14日アーカイブ分)