三和町 (長崎県)
表示
さんわちょう 三和町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
廃止日 | 2005年1月4日 | ||||
廃止理由 |
編入合併 香焼町、伊王島町、高島町、野母崎町、三和町、外海町 → 長崎市 | ||||
現在の自治体 | 長崎市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 長崎県 | ||||
郡 | 西彼杵郡 | ||||
市町村コード | 42305-0 | ||||
面積 | 21.74 km2 | ||||
総人口 |
11,925人 (推計人口、2005年1月1日) | ||||
隣接自治体 | 長崎市、西彼杵郡野母崎町 | ||||
町の木 | ビワ | ||||
町の花 | スイセン | ||||
三和町役場 | |||||
所在地 |
〒851-0498 長崎県西彼杵郡三和町布巻111番地の1 | ||||
外部リンク | 三和町(アーカイブ版) | ||||
座標 | 北緯32度39分06秒 東経129度49分41秒 / 北緯32.65156度 東経129.82814度座標: 北緯32度39分06秒 東経129度49分41秒 / 北緯32.65156度 東経129.82814度 | ||||
ウィキプロジェクト |
三和町(さんわちょう)は、長崎県の西彼杵郡にかつてあった町。
2005年1月4日に西彼杵郡の香焼町、伊王島町、高島町、野母崎町、外海町と共に長崎市に編入された。
本項では現在の長崎市の一地区としての三和(さんわ)についても記述する。三和地区(長崎市役所三和地域センター[1]管内)の人口は10,232人(2018年2月末日現在、住民基本台帳)。
地理
[編集]長崎半島の中部に位置する。
沿革
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、西彼杵郡のうち後の町域にあたる以下の自治体が発足。
- 1947年(昭和22年) - 茂木町の一部、藤田尾名を為石村に編入。
- 1955年(昭和30年)2月11日 - 為石村、蚊焼村、川原村が合併し町制施行。三和町が発足。
- 2005年(平成17年)1月4日 - 長崎市に編入し、三和町は自治体として消滅。
町名
[編集]1955年の三和町発足時に一部字名を変更した。 2005年の長崎市編入と同時に、町名設置を実施した。旧大字・町・郷・名の各名称を引き継ぎ、「町」を末尾に付与し町名とする[2]。
1889年4月1日-1955年2月10日 | 1955年2月11日-2005年1月3日 | 2005年1月4日- | 現在 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
自治体名 | 大字 | 郷・名 | 自治体名 | 大字・町・郷・名 | 自治体名 | 町名 | |
為石村 | - [* 1] | 三和町 | 為石 | 長崎市 | 為石町 | 為石町 | |
椿が丘[* 2] | 椿が丘町 | 椿が丘町 | |||||
- | 藤田尾名[* 3] | 藤田尾 | 藤田尾町 | 藤田尾町 | |||
蚊焼村 | 大字蚊焼 | - | 蚊焼 | 蚊焼町 | 蚊焼町 | ||
晴海台[* 4] | 晴海台町 | 晴海台町 | |||||
大字布巻 | - | 布巻 | 布巻町 | 布巻町 | |||
川原村 | - | 本郷 | 川原 | 川原町 | 川原町 | ||
- | 宮崎名 | 宮崎 | 宮崎町 | 宮崎町 |
- ^ 為石村では他の彼杵地域の各自治体に見られる郷や名の行政区、及び大字を設置していなかった。このため、茂木町より編入した藤田尾名を除く旧来の為石村域(字白浜1番地から字年崎4739番地に至る地域)においては「為石村○○番地」のように村名の次に地番を表示する住所表記となっていた。
- ^ 1980年、宅地造成に伴い為石より分立。
- ^ 1947年、茂木町より編入。
- ^ 1983年、宅地造成に伴い蚊焼より分立。
現在の町名
[編集]- 蚊焼町(かやき)
- 自治会: 江村、浜波、小松、松尾、上揚、岳路
- ほぼ中央部を国道499号が通る。北部に旧蚊焼村の中心部があり、平地は少ないながら、斜面に住宅が並んでおり、漁業と農業を兼業している。また、小規模ながら伝統工芸の蚊焼鍛冶があり、数軒の鍛冶屋がある。また、漁港から西方の黒島ではハマチ養殖がおこなわれる。蚊焼小学校、鶴南特別支援学校がある。南部の国道沿いに岳路(たけろ)集落があり、岳路海水浴場もある。
- 川原町(かわら)
- 自治会: 上川、本郷
- 旧名のとおり、川原地区の中心部で、川原本村とも呼ばれる。県道34号が通る。地内東部の海沿いに住宅が並ぶ。ハウスビワ栽培などの兼業農業がおこなわれる。
- 為石町(ためし)
- 自治会: 郷、船津、六軒、射場、江浜
- 地内中央部の海沿いに中心集落があり、人口が密集する。農漁業地区で、ハウスビワ栽培や沿岸漁業がおこなわれる。為石小学校、三和中学校がある。北西部の布巻町との境界付近は栄上(えいがみ)と呼ばれ、国道499号・県道34号線の交差点や市役所三和地域センターがある。
- 藤田尾町(とうだお)
- 自治会: 藤田尾
- 天草灘に面し岩場が続く。集落は地内中央部の海沿いにあるが、人口は多くない。長崎市に編入されるまでは、三和町の町の中では唯一公共交通機関が通っていなかった。
- 布巻町(ぬのまき)
- 自治会: 布巻
- 土井首地区(平山町)に接する。国道499号沿いに住宅が並び、面積が狭いながらも人口は比較的多い。
- 宮崎町(みやざき)
- 自治会: 木場、徳道、宮崎
- 県道34号が通る。宮崎・木場・徳の道(とくのどう)の3集落がある。木場は野母崎町にも同名の集落があるため川原木場(かわらこば)とも呼ばれ、バスの停留所の呼称にも「川原」の冠名がつく。北東部の宮崎集落は住宅が密集しており、川原小学校、川原海水浴場がある。また山・湖・海が一体化した自然公園・川原大池公園がある。木場はビワの産地である。以上2集落は海岸沿いで、徳の道は山間部である。
- 椿が丘町(つばきがおか)
- 自治会: 椿が丘
- 椿が丘団地を占める。
- 晴海台町(はるみだい)
- 自治会: 晴海台
- 晴海台ニュータウンを占める。晴海台小学校がある。
教育
[編集]- 中学校
- 小学校
交通
[編集]路線バス
[編集]- 長崎バス
- 長崎市街から町内を経由して野母崎町方面へ走っている。
- 長崎市コミュニティバス
- 香焼三和線と三和線が町内を走っている。藤田尾地区には長崎バスの直営路線が通っていない(千々止まり)ため、同地区では事実上唯一の公共交通機関である。
道路
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]名所・旧跡・観光スポット
[編集]- 川原大池公園[3]
祭事・行事
[編集]- ペーロン大会
- サン・サン・さんわフェスティバル
- 阿池姫太鼓
三和町出身の著名人
[編集]参考文献
[編集]- 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
脚注
[編集]- ^ 2017年10月1日に三和行政センターから改称。
- ^ 長崎市との合併に伴うお知らせ 三和町版 (PDF) 長崎地域合併協議会(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業)
※7頁「合併後の住所表示について」参照。 - ^ 川原大池樹林 長崎県の文化財
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 三和町ホームページ - ウェイバックマシン(2004年12月3日アーカイブ分)
- 長崎地域合併協議会(2004/11/21アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- 長崎県西彼杵郡三和町 (42305A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ