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天使のウィンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
七色のパドルから転送)
「天使のウィンク」
松田聖子シングル
初出アルバム『The 9th Wave
B面 七色のパドル
リリース
規格 EP盤
ジャンル ポップ・ミュージック
時間
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
Sony Records
(12cmCD)
作詞・作曲 尾崎亜美
プロデュース 若松宗雄
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1985年2月度月間1位(オリコン)
  • 1985年3月度月間5位(オリコン)
  • 1985年4月度月間14位(オリコン)
  • 1985年度年間10位(オリコン)[1]
  • 1位(ザ・ベストテン[2]
  • 1985年度上半期4位(ザ・ベストテン)[2]
  • 1985年度年間10位(ザ・ベストテン)[2]
  • 1位(ザ・トップテン
松田聖子 シングル 年表
ハートのイアリング
1984年
天使のウィンク
(1985年)
ボーイの季節
(1985年)
収録アルバムThe 9th Wave
さざなみウェディングロード
(7)
天使のウィンク
(8)
ティーン・エイジ
(9)
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天使のウィンク」(てんしのウィンク)は、松田聖子の楽曲・20枚目のシングル1985年1月30日CBS・ソニーからリリースされた[3]。規格品番:07SH 1600(EP盤)。特製レーベル、黄色スリーブ仕様で販売された。1989年には8cmCDとして、2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCD(レーベルゲートCD)として再リリースされている。

制作過程

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1984年のアルバムTinker Bell」で楽曲を提供した尾崎亜美がシングルで初めて作詞・作曲に起用された。尾崎によると、1984年の年末頃に楽曲提供の依頼を受けたが、締切は翌日までで、前作まで長らく携わってきた松本隆に変わって作詞も担当して欲しいと言われ、驚いたという。尾崎が家の大掃除をしながら構想していた時、自身のアルバム用に考えていた″天使″というワードが頭にあった影響から、窓ガラスにハタキを掛けた時に舞い上がった埃が日差しと重なり、瞬きをした瞬間に曲のイメージが閃いたという。それまでの松田のイメージを″スウィート″な感じと捉えていた尾崎は、あえてその路線を崩すためバラードではなくテンポが早いリズミカルな曲を書いたと語っている。

尾崎は「自分は可愛らしい曲しか作れない」と自認していたが、本曲がヒットした時に「ポップスも作れるミュージシャンになった」と実感し、ソングライターとして成長を感じることができたという。他アーティストへの提供曲で一番思い入れのある曲だと語っている。

プロデューサーの若松宗雄からテーマの指定はなかったが、「歌詞の頭は″あ段″でお願いします」と注文があった。明るい印象を与えられるためにアイドルにとって大事だと説明されたが、そんな条件を出されたのは初めてだったので驚いたという。その通り、あ段で始まる文頭が非常に多くなっている。

歌詞は複雑な構成になっており、恋に悩む女性と、そこに降り立つ天使という二人の目線が目まぐるしく入れ代わる。尾崎によると、冒頭と終わりの部分(一人称に″僕″が使われている部分)が天使の目線で語られている言葉とのこと。

メディアでの披露・活動休止

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サビの歌詞「天使がウィンク」の部分で、開いた手の平を瞼に見立てて2回開閉させる振り付けが定番となっている。

当時の音楽番組は生演奏が基本となっていた時代であったものの、この曲に関しては生演奏をバックにして披露される事は非常に少なかった[要出典]

松田は本作発売後に神田正輝との結婚と歌手活動の休止を発表、4月18日、『ザ・ベストテン』出演で涙ながらに本曲を歌唱したのが最後となった。同年末の『第36回NHK紅白歌合戦』で本曲を披露後、翌1986年に入り6月1日アルバム『SUPREME』の発表、同年10月の娘・神田沙也加の出産を経て、同年末の『第28回日本レコード大賞』と『第37回NHK紅白歌合戦』のテレビ復帰まで長期の活動休止期間に入る。

収録曲

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全編曲:大村雅朗

SIDE A

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  1. 天使のウィンク(4:01)
    作詞・作曲:尾崎亜美

SIDE B

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  1. 七色のパドル(4:48)
    作詞:小坂明子 作曲:NOBODY

その他

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漫画『ドラえもん』第45巻「人間すごろく」にて、骨川スネ夫が本曲を歌っている場面があるが、てんとう虫コミックス収載時に書き直しされたものであり、初出(「小学四年生」1975年1月号)や「藤子・F・不二雄大全集」に収録されたものは西城秀樹の「傷だらけのローラ」を歌う場面になっている。

収録アルバム

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カバーした歌手

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天使のウィンク

脚注

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出典

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  1. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  2. ^ a b c 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザ・テレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る! 80'sポップスHITヒストリー〜」P13,130,138
  3. ^ ディスコグラフィ|松田聖子オフィシャルサイト”. www.seikomatsuda.co.jp. 2022年10月16日閲覧。

参考文献

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  • 中川右介『松田聖子と中森明菜 1980年代の革命』朝日新聞出版朝日文庫〉、2014年12月30日。ISBN 978-4-02-261814-6 

外部リンク

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