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メルセデス・ベンツ・スプリンター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メルセデス・ベンツ・スプリンター
3代目
概要
販売期間 1995年 -
ボディ
ボディタイプ 4ドアバン
2ドアピックアップトラック
4ドアクルーバン
4ドアミニバス
駆動方式 FR/FF
系譜
先代 メルセデス・ベンツ・TN
ダッジ・ラムバン
メルセデス・ベンツ・バリオ
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スプリンターSprinter)は、ドイツ自動車メーカーメルセデス・ベンツ・グループAGにより生産・販売される小型商用車である。バンのほか、キャブ付シャシ英語版を設定する。過去にはダッジフレイトライナーにおいても販売された。米国市場ではフレイトライナーによりノックダウン生産、販売された。フォルクスワーゲン・コマーシャル・ビークル英語版においてもバッジエンジニアリング、および搭載エンジントランスミッションの変更を加えた上で、フォルクスワーゲン・LT英語版、およびフォルクスワーゲン・クラフター英語版として販売された。スプリンターはこれらと姉妹車関係にある。

現在メルセデス・ベンツのバン系車種では最大クラスである。

概要

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1977年4月から1995年にかけて販売されたトランスポーター英語版を代替する後継車種として欧州市場では1995年、米国市場では2001年に発売された。

2代目まではメルセデス・ベンツ・コマーシャルフォルクスワーゲンとの合弁事業として企画された。開発と生産はダイムラーAGが担当する。

宅配・訪問サービス用として用いられるウォークインバンがメイン用途であるが、このほかミニバス救急車キャンピングカートラックなど、各種特殊用途車特装車などのベース車としても用いられる事が多いため、キャブ付シャシ(Bピラー以降はフロアパンのみで上屋が無い特装ベース車)の販売もされる。

欧州市場、アジア市場、オーストラリア市場、南アメリカ市場向けなど、年間約12万台程が生産されており、2006年時点で累計130万台が生産される。

燃料電池車も開発されており、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)に貸し出され、実証実験が行われる。

1995年度インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー英語版、 2006年度インテリチョイス・エクセレント・バリュー賞に選定される。

初代 W901/902/903/904/905型 (1995年-)

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メルセデス・ベンツ・スプリンター(初代)
W901/902/903/904/905型
フェイスリフト後
概要
販売期間 1995年2006年(生産終了)
2013年 -(ロシアのみ)
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
4ドアバン
4ドアミニバス
パワートレイン
変速機 5速AT/5速MT
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ホイールベースは3.0 m、3.5 m、4.0 mの3種、サスペンションはフロントはストラット + コイルスプリング、リアはリジッドアクスル + リーフ式サスペンションであるが、ばねは板間摩擦のない単板(モノリーフスプリング)で、スパンもかなり長いため、日本やアジア製の商用車に比べると突き上げが少ない。積載時のトラクションを重視し、同種の欧州車では少数派の後輪駆動を採用するとともに、四輪駆動車も設定される。

エンジン

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2代目 W906型 (2006年-)

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メルセデス・ベンツ・スプリンター(2代目)
W906型
概要
販売期間 2006年 -
デザイン ローラン・ブーレイ
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
4ドアバン
4ドアミニバス
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
変速機 6速MT/5速AT/7速AT
系譜
後継 ラム・プロマスター(ダッジ・スプリンターの後継)
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2006年にヨーロッパで発表。2013年と2014年に大幅改良。

  • 直接噴射式ディーゼルターボ(V型6気筒3,000 cc、154 PS)
  • 可変バルブタイミング機構付きガソリン(V型6気筒3,500 cc、254 PS)

トランスミッションは5速ATが用意されている。

3代目 W907/910型 (2018年-)

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メルセデス・ベンツ・スプリンター(3代目)
W907/910型
概要
販売期間 2018年 -
ボディ
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
4ドアバン
4ドアミニバス
駆動方式 後輪駆動/前輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
変速機 6速MT/6速AT/7速AT/9速AT
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2018年2月に登場。メルセデスの最新車載インフォテインメントシステム「MBUX」を4代目Aクラスに続いて搭載し、次世代の通信、ドライバーアシスト機能を手に入れた。

社会問題

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ドイツでは、乗用車登録が可能な「デリバリーバン」は、高速道路アウトバーンにおけるトラックに対する速度規制を免れることができる。その背景でスプリンターの速度超過による事故が続出し、社会問題化した。消費者への安全イメージを訴求するメルセデス・ベンツは対応に苦慮している[1]

日本での販売

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日本では「スプリンター」の名称がトヨタ自動車により商標登録されていたため「トランスポーターT1N」という名称で輸入・販売されていたが、ダイムラー・クライスラー(現:メルセデス・ベンツ・グループ)と三菱ふそうトラック・バスとの関係強化に伴い、同門の大型トラックアクトロスと同様に販売終了、2006年(平成18年)までに日本における商用車の正規輸入販売から撤退した。その後は並行輸入のみとなっている。

2004年(平成16年)、大阪市営バス(現・大阪シティバス)がコミュニティバス赤バス」用として13台を導入した。これは、もともと導入されていたフルフラットノンステップバスオムニノーバ・マルチライダーが、メーカーの経営破綻により生産中止となったことに伴う措置であった。なお、赤バスは2014年3月末で廃止されている。

北米におけるスプリンター

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2004年からダッジがダッジ・ラムバンに代わって「ダッジ・スプリンター」として北米で販売されており、2005年にアメリカで19,578台を販売、フルサイズバンにおいて3.5 %のシェアを握っている。

エアストリームなどキャンピングカーのベースとしても利用されている。

脚注

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注釈

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出典

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関連項目

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外部リンク

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