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マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦』
マウンテンライブ・アルバム
リリース
録音 1969年8月16日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 サリバン郡 ベセル ウッドストック・フェスティバル
1971年12月14日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 ニューヨーク アカデミー・オブ・ミュージック
1972年1月29日
イングランドの旗 ロンドン レインボウ・シアター
ジャンル ハードロックブルースロック
時間
レーベル ウィンドフォール・レコード
プロデュース フェリックス・パパラルディ
マウンテン アルバム 年表
悪の華
(1971年)
マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦
(1972年)
ベスト・オブ・マウンテン
(1973年)
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マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦』(Live: The Road Goes Ever On)は、アメリカ合衆国ロックバンドであるマウンテンの通算4作目のアルバム。彼等が1972年2月に解散した後、同年4月に発表された初のライブ・アルバムである。

解説

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経緯

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マウンテンは1970年にレコード・デビューし、2年間に計3作のアルバムを発表してアメリカのハード・ロック・バンドの代表格の一つになった。しかし1972年1月末、メンバーのフェリックス・パパラルディ(ベース、ヴォーカル)が慢性の聴覚異常などの様々な健康障害を理由にツアーに参加しないことを宣言したので、彼等は解散した[1][2]

本アルバムは、未発表の音源を編集した彼等初のライヴ・アルバム[注釈 1]である。彼等が所属したウィンドフォール・レコード[注釈 2]から同年4月に発表された。

内容

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全4曲の収録曲の内訳は、1969年8月16日にウッドストック・フェスティバルで録音されたものが2曲、1971年12月14日のニューヨーク公演と1972年1月29日のロンドン公演で録音されたものがそれぞれ1曲である。

彼等がウッドストック・フェスティバルに出演した[3][注釈 3]のは結成直後のことで、デビュー・アルバム『勝利への登攀』(1970年)の制作前に脱退した初代ドラマーのN.D.スマートが在籍していた。本アルバムに収録された2曲は、アルバム"Woodstock Two"(1971年)に収録された2曲とは異なる[注釈 4][注釈 5]。「ロング・レッド」は、パパラルディとスマートが参加したウェスト初のソロ・アルバム『マウンテン』(1969年)の収録曲である。

残りの2曲は1971年11月に発表された前作『悪の華』のツアーのもので、2代目ドラマーのコーキー・レイングが参加している。「ナンタケット・スレイライド」は前々作『ナンタケット・スレイライド』(1971年)、「クロスローダー」は『悪の華』の収録曲で、いずれもパパラルディと彼の妻ゲイル・コリンズ[4]の共作である。

これまでのマウンテンのアルバムと同様、パパラルディがプロデュース、コリンズがジャケット・デザインを担当した。

アルバムが発表された年と同じ1972年に、「ウェイティング・トゥー・テイク・ユー・アウェイ」がシングル・カットされた[5]

CDにはボーナス・トラックとして、1970年3月20日にアトランタ・インターナショナル・ポップ・フェスティバルで録音されたT-ボーン・ウォーカー作「ストーミー・マンディ」が収録された。

収録曲

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LP
Side One
#タイトル作詞・作曲録音年月日・場所時間
1.「ロング・レッド(Long Red)」レスリー・ウェスト、フェリックス・パパラルディ、ジョン・ヴェンチュラ、ノーマン・ランズバーグ1969年8月16日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 サリバン郡 ベセル ウッドストック・フェスティバル
2.「ウェイティング・トゥー・テイク・ユー・アウェイ(Waiting to Take You Away)」ウェスト1969年8月16日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 サリバン郡 ベセル ウッドストック・フェスティバル
3.「クロスローダー(Crossroader)」パパラルディ、ゲイル・コリンズ1972年1月29日
イングランドの旗 ロンドン レインボウ・シアター
合計時間:
Side Two
#タイトル作詞・作曲録音年月日・場所時間
1.「ナンタケット・スレイライド(Nantucket Sleighride)」パパラルディ、コリンズ1971年12月14日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 ニューヨーク アカデミー・オブ・ミュージック
合計時間:
CD
#タイトル作詞・作曲録音年月日・場所時間
1.「ロング・レッド(Long Red)」レスリー・ウェスト、フェリックス・パパラルディ、ジョン・ヴェンチュラ、ノーマン・ランズバーグ1969年8月16日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 サリバン郡 ベセル ウッドストック・フェスティバル
2.「ウェイティング・トゥー・テイク・ユー・アウェイ(Waiting to Take You Away)」ウェスト1969年8月16日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 サリバン郡 ベセル ウッドストック・フェスティバル
3.「クロスローダー(Crossroader)」パパラルディ、ゲイル・コリンズ1972年1月29日
イングランドの旗 ロンドン レインボウ・シアター
4.「ナンタケット・スレイライド(Nantucket Sleighride)」パパラルディ、コリンズ1971年12月14日
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州 ニューヨーク アカデミー・オブ・ミュージック
5.「ストーミー・マンデイ(Stormy Monday)」(ボーナス・トラック)T-ボーン・ウォーカー1970年7月3日
アメリカ合衆国の旗 ジョージア州 バイロン アトランタ・ポップ・フェスティバル
合計時間:

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 前作『悪の華』(1971年)の片面はライヴ録音だった。
  2. ^ 1969年にパパラルディがマネージャーのバッド・プラガーと共同で設立した。
  3. ^ 映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970年)の40周年記念版のDVDとブルーレイディスク(2009年)に、本アルバムに収録された2曲とは別の2曲の演奏場面が収録された。
  4. ^ 英語版Woodstock Twoは、同アルバムに収録されている2曲は実際にはウッドストック・フェスティバルで録音されたものでない、としている。この記載が正しければ、本アルバムはマウンテンのウッドストック・フェスティバルでの演奏を収録した初めてのアルバムになる。
  5. ^ 「ロング・レッド」「ウェイティング・トゥー・テイク・ユー・アウェイ」を含む9曲が"Woodstock – Back to the Garden: The Definitive 50th Anniversary Archive"(2019年)、「ロング・レッド」を含む4曲が"Woodstock – Back to the Garden: 50th Anniversary Experience"(2019年)に収録された。

出典

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  1. ^ Laing & Takala (2019), p. 141.
  2. ^ Shapiro, Harry (2010). Jack Bruce: Composing Himself: The Authorised Biography by Harry Shapiro. London: A Genuine Jawbone Book. p. 152. ISBN 978-1-906002-26-8 
  3. ^ Discogs”. 2024年8月24日閲覧。
  4. ^ Laing & Takala (2019), p. 51.
  5. ^ Discogs”. 2024年8月24日閲覧。

引用文献

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  • Laing, Corky; Takala, Tuija (2019). Letters To Sarah. Helsinki: Polite Bystander Productions. ISBN 978-952-94-1530-4