勝利への登攀
『勝利への登攀』 | ||||
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マウンテン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク レコード・プラント・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ハードロック、ブルースロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ウィンドフォール・レコード リマスターCD:レガシー・レコーディングス | |||
プロデュース | フェリックス・パパラルディ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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マウンテン アルバム 年表 | ||||
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『勝利への登攀』(原題:Climbing!)は、アメリカ合衆国のハードロック・バンド、マウンテンが1970年に発表したスタジオ・アルバム。レスリー・ウェストがソロ名義で発表した『マウンテン』(1969年)に続くウェストとフェリックス・パパラルディの共作アルバムで、バンドとしての正式なデビュー作に当たる[3]。
背景
[編集]ジャック・ブルース作の「想像されたウエスタンのテーマ」の原曲は、パパラルディがプロデュースしたブルースのアルバム『ソングス・フォー・ア・テイラー』(1969年)で発表された[4]。この曲と「ヤスガーの農場」[注釈 1][5]は、彼等が本作でレコード・デビューを果たす前に出演した、1969年8月のウッドストック・フェスティバルで演奏された[6]。
『クラシック・ロック』誌2003年5月号の記事によれば、彼等がレコード・プラント・スタジオで本作をレコーディングしていた時、ジミ・ヘンドリックスも同じスタジオにいた。ウェストは「最初に彼に聴かせた曲は『君がすべて』で、彼はこの曲のリフが好きだって言ってくれた」と語っている[7]。
本作からの第1弾シングルはウェストがリード・ボーカルを取った「ミシシッピー・クイーン」で、パパラルディがリード・ボーカルを取った「ヤスガーの農場」が続いた[7]。メンバーのコーキー・レイングは「レスリーの歌声が衝撃を与えた後なのに、何でフェリックスが歌った曲に変えなきゃいけないんだ? 『君がすべて』を次のシングルにすべきだと思ったけど、フェリックスのエゴによって『ヤスガーの農場』になったんだよ」と複雑な感情を抱いたという[7][5]。
反響・評価
[編集]本作はアメリカのBillboard 200で17位を記録し、シングル「ミシシッピー・クイーン」はBillboard Hot 100で21位に達してバンド唯一の全米トップ40シングル・ヒットとなった[2]。
Matthew Greenwaldはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、「ミシシッピー・クイーン」を「J・ガイルズ・バンドやフォガット等、数多の模倣者達のための道を開いた」、「君がすべて」を「当時のFMラジオの定番」と評している[8]。
収録曲
[編集]6.はインストゥルメンタル。
- ミシシッピー・クイーン "Mississippi Queen" (Leslie West, Felix Pappalardi, Corky Laing, David Rea) – 2:33
- 想像されたウエスタンのテーマ "Theme for an Imaginary Western" (Jack Bruce, Pete Brown) – 5:09
- 君がすべて "Never in My Life" (L. West, F. Pappalardi, C. Laing, Gail Collins) – 3:53
- 銀色の紙 "Silver Paper" (L. West, F. Pappalardi, C. Laing, Steve Knight, G. Collins, George Gardos) – 3:18
- ヤスガーの農場 "For Yasgur's Farm" (F. Pappalardi, C. Laing, G. Collins, D. Rea, G. Gardos, Gary Ship) – 3:25
- 友達のために "To My Friend" (L. West) – 3:42
- 支配者 "The Laird" (F. Pappalardi, G. Collins) – 4:38
- 虹に坐って "Sittin' on a Rainbow" (L. West, C. Laing, G. Collins) – 2:22
- バンドの少年 "Boys in the Band" (F. Pappalardi, G. Collins) – 3:36
2003年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- ヤスガーの農場(ライヴ) "For Yasgur's Farm" (F. Pappalardi, C. Laing, G. Collins, D. Rea, G. Gardos, G. Ship) – 4:19
参加ミュージシャン
[編集]- レスリー・ウェスト - ボーカル(#1, #3, #4, #5, #8, #9[1])、ギター
- フェリックス・パパラルディ - ボーカル(#2, #4, #5, #7, #9[1])、エレクトリックベース、ピアノ、リズムギター
- スティーヴ・ナイト - ハモンドオルガン、メロトロン
- コーキー・レイング - ドラムス、パーカッション
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c Mountain - Climbing! (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ a b “Mountain - Awards”. AllMusic. 2016年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月7日閲覧。
- ^ Ruhlmann, William. “Mountain - Leslie West”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ Jack Bruce - Songs For A Tailor (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ a b Laing & Takala (2019), pp. 100–101.
- ^ “Line Up”. Woodstock.com. 2016年2月13日閲覧。
- ^ a b c Ling, Dave (2003年5月). “Mountain”. DAVE LING - ROCK JOURNALIST. 2016年2月13日閲覧。
- ^ Greenwald, Matthew. “Climbing! - Mountain”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
引用文献
[編集]- Laing, Corky; Takala, Tuija (2019). Letters To Sarah. Helsinki: Polite Bystander Productions. ISBN 978-952-94-1530-4