コーキー・レイング
コーキー・レイング | |
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コーキー・レイング(2016年) | |
基本情報 | |
出生名 | Laurence Gordon Laing |
生誕 | 1948年1月26日(76歳) |
出身地 | カナダ ケベック州 モントリオール |
ジャンル | ハードロック |
職業 | ミュージシャン、ドラマー |
担当楽器 | ドラムス、パーカッション |
活動期間 | 1965年 - 現在 |
共同作業者 |
バースロミュー・プラス・スリー マウンテン ウェスト、ブルース&レイング コーク コーキー・レイングス・マウンテン |
コーキー・レイング(Corky Laing、1948年1月26日 - )は、カナダ出身のロック・ドラマー。アメリカ合衆国のロック・バンドであるマウンテンのメンバーとして知られる。
ジュノー賞を数回、2014年にはBonzo Bash Legend Awardを受賞した[1]。
来歴
[編集]ケベック州モントリオール出身[2]。子供の時、友人が持っていたドラム・キットに魅せられて、自分も親に買ってもらった。13歳の時、兄がアルバイトしていたクラブでアメリカのコーラス・グループのジ・インク・スポットがショーを行なった際、地元のミュージシャンがストライキ中だったのでドラマーの代役に起用されて、ギタリストと二人でバックを務めた[3]。エド・サリヴァン・ショーに出演したジーン・クルーパを観て夢中になった[4]。
学友達と初めてバンドを結成してスターライツ(The Starlites)と命名。彼等は1965年、バースロミュー・プラス・スリー(Bartholomew Plus Three, B+3)[5]になり[6]、アメリカの就労ビザを獲得してニューヨークに遠征し始めた[7]。レイングはロング・アイランドのクラブに出演した時に、地元バンドのヴァグランツのレスリー・ウェストと知り合った[8]。
1967年、バースロミュー・プラス・スリーはフェリックス・パパラルディ[注釈 1]のプロデュースによって、シングル'When I Fall in Love'をアトコ・レコードから発表した[9][10][注釈 2]。彼等は同年4月から10月まで開催されたモントリオール万国博覧会でカナダの音楽界を代表するバンドの一つとして紹介された[11]。
1969年、バースロミュー・プラス・スリーはエナジー(Energy)と改名し、クラブでヘッドライナーを務めるようになった[12][13]。まもなくレイングはパパラルディ(ベース、ヴォーカル)に誘われて、パパラルディが同年にウェスト(ギター、ヴォーカル)と結成したマウンテンにN.D.スマートの後任のドラマーとして加入[14][注釈 3]。1972年初めの解散まで在籍した。
1972年、ウェスト、元クリームのジャック・ブルース(ベース、ヴォーカル)とウェスト、ブルース&レイング(WBL)を結成[15]。
WBLはアルバムを2作発表した後に活動を停止。レイングはウェストとアメリカでミッチ・ライダーとLeslie West and The Wild West Showを結成してコンサート活動を行なった[16]。
1973年、パパラルディとウェストが再結成したマウンテンに復帰[注釈 4]。1974年末の解散まで在籍した。
1977年、初のソロ・アルバム"Makin' It on the Street"を発表[17]。1978年、パパラルディ、イアン・ハンター、ミック・ロンソンとバンドを結成してアルバムを制作するが、デビューには至らなかった[18][19][20][注釈 5]。
1980年代にはウェストとマウンテンの再結成を計画し[21]、1985年に元コロシアムのマーク・クラーク(ベース)を迎えた3人編成でアルバム『風林火山』を発表した[22]。
1990年代にはポリグラム・カナダのA&Rの副社長の職に就いて[23]、演奏活動を6年間休止した[1]。一方、1994年にはザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのベーシストだったノエル・レディングを迎えて、ウェストと3人でマウンテンの新曲2曲を録音し[24][注釈 6]、ライヴ活動を行なった[25]。1999年、ノエル・レディング、エリック・シェンクマン[26](ギター)とコーク(Cork)名義のアルバム"Speed Of Thought"[27]を発表した[28]。
マウンテンは2010年頃に活動停止[注釈 7]。レイングはコーキー・レイングス・マウンテンを結成してライブ活動を行っている[29]。
ディスコグラフィ
[編集]ソロ
[編集]バースロミュー・プラス・スリー
[編集]- She's Mine / You're Not There(1965年)[32]
- 'Cause I'm Alone / On A Wintery Night(1966年)[33]
- When I Fall in Love / I Can't Go Back(1967年)[10]
マウンテン
[編集]ウェスト、ブルース&レイング
[編集]コーク
[編集]コーキー・レイングス・マウンテン
[編集]書籍
[編集]- Laing, Corky; Takala, Tuija (2019). Letters To Sarah. Helsinki: Polite Bystander Productions. ISBN 978-952-94-1530-4
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ニューヨークの出身。ミシガン大学に進学してクラシック音楽を学び、卒業後にニューヨークに戻ってアレンジャーや音楽プロデューサーとして仕事を行った。1966年、RCAレコードと契約を結んだヤングブラッズのアルバムをプロデュースした。
- ^ B面収録曲の'I Can't Go Back'はパパラルディとゲイル・コリンズの共作である。
- ^ レコード・デビューの前だった。
- ^ 同年8月の日本公演の後に復帰した。
- ^ 彼等が残した未発表録音は、1999年にペット・ロック・レコードから発売された発掘音源集『The Secret Sessions』に収録された
- ^ 編集アルバム"Over the Top"(1995年)に収録された'Solution'と'Talking to the Angels'。
- ^ ウェストは2020年に他界。
出典
[編集]- ^ a b “www.nantucketbookfestival.org”. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), p. 18.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 20–24.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 26–27.
- ^ “Discogs”. 2024年9月20日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 26–31.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 32.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 36–37.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 48–49.
- ^ a b “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), p. 48.
- ^ Laing & Takala (2019), p. 76.
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 88–89.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 141–155.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 156–159.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 161–175.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 176–180.
- ^ Ruhlmann, William. “Don't Worry Ma - Felix Pappalardi”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月20日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 189–202.
- ^ Laing & Takala (2019), p. 206.
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 242–243.
- ^ “Discogs”. 2024年8月25日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 242–252.
- ^ “Discogs”. 2024年9月16日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Laing & Takala (2019), pp. 250–251.
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2024年9月15日閲覧。
引用文献
[編集]- Laing, Corky; Takala, Tuija (2019). Letters To Sarah. Helsinki: Polite Bystander Productions. ISBN 978-952-94-1530-4