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マイケル・グーリアン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイケル・グーリアン
Michael Goulian
}
生誕 (1968-09-04) 1968年9月4日(56歳)
アメリカ合衆国の旗 マサチューセッツ州ウィンスロップ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
レース経歴
初出場 2004
最高順位 1位(2009年
機体 ジブコ エッジ540
Extra 330SC[1]
公式サイト
mikegoulian.com
テンプレートを表示
シーラス・エアクラフトのロゴが入ったグーリアンのジブコ エッジ5402017年 千葉

マイケル・グーリアンMichael Goulian1968年9月4日 - )は、アメリカ合衆国パイロットマサチューセッツ州ウィンスロップ出身。2004年からレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦していた[2]

経歴

[編集]

実家は1964年に創立された、アメリカ合衆国北東部で最大の航空学校の1つである「エグゼクティブ・フライヤーズ・アビエーション」。父マイロン・グーリアンは連邦航空局の検査官だった。高校生の時にテレビ観戦したモナコGPでF1に魅了された[3]。子供の頃から、機体の洗浄や格納庫の掃除などをしながら育ち、車の運転より先に飛行機の操縦を覚え、1984年の16歳の誕生日にはセスナ 150で単独飛行を遂げた。

1985年、パイロットの訓練と同時に曲技飛行の訓練を始め、実家の航空学校内に曲技飛行学校を設立する。航空ショーの展示飛行や曲技飛行の大会でトップランクに入るようになり、パイロットとして生計を立てられるようになり、22歳の時に国内の大会でチャンピオンになった。国内の男性曲技飛行パイロットでは最高位に位置し、1992年1993年にはアンリミティッド部門で銀メダルを獲得。1995年には全国大会でチャンピオンになった。1994年1996年1998年にはアメリカ代表に選ばれた。

2006年、国際航空ショー協議会でその手腕を認められ表彰された。また、「Art Scholl Memorial Award」、「Bill Barber Award」、「ICAS Sword of Excellence」の3個の賞を受賞している[3]

マグロウヒルから出版されている曲技飛行の入門書"Basic and Advanced Aerobatics" は共著者として名前が挙がっている。

超軽量ジェット機エクリプス500を使用したエアタクシー会社「リネア・エアー」の共同設立者である。

レッドブル・エアレースでは「Team Goulian」として活動していた。

レースではジブコ エッジ540機体記号:N540BF)を使用しているが、実家の航空学校やリネア・エアーにはシーラス SR-22を導入しており、プライベートでも使用している。このため製造元のシーラス・エアクラフトは、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズの2014年と2015年両シーズンにチーム・グーリアンのスポンサーになることを発表し[4][5]、2017年も引き続きスポンサーとなっている。この他、腕時計会社のアルピナグッドイヤーボーズなどがスポンサーとなっている。また、公式エンジンを供給するライカミング・エンジンズと規定のプロペラを供給するハーツェル・プロペラもスポンサーとなっている。

2012年、アメリカ海軍所属のアクロバット飛行隊ブルーエンジェルス」と編隊飛行を行った。民間人パイロットによる編隊飛行は史上初である[3]

私生活では、2000年に結婚。妻カリンとスキーやアイスホッケー、ゴルフを楽しんでいる。2006年に娘エミリーが誕生。

戦績

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レッドブル・エアレース

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2004年 - 2010年

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アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ戦績
開催年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ポイント 勝利数 最終
順位
2004年 イギリスの旗
不参加
ハンガリーの旗
不参加
アメリカ合衆国の旗
4位
3
3 0 6位
2006年 アラブ首長国連邦の旗
6位
1
スペインの旗
9位
0
ドイツの旗
5位
2
ロシアの旗
中止
トルコの旗
DNS
ハンガリーの旗
4位
3
イギリスの旗
5位
2
アメリカ合衆国の旗
5位
2
オーストラリアの旗
6位
1
11 0 5位
2007年 アラブ首長国連邦の旗
7位
0
ブラジルの旗
DNS
アメリカ合衆国の旗
11位
0
トルコの旗
7位
0
スペインの旗
中止
スイスの旗
6位
1
イギリスの旗
DNS
ハンガリーの旗
9位
0
ポルトガルの旗
9位
0
アメリカ合衆国の旗
9位
0
メキシコの旗
中止
オーストラリアの旗
2位
5
6 0 8位
2008年 アラブ首長国連邦の旗
11位
0
アメリカ合衆国の旗
5位
5
アメリカ合衆国の旗
8位
2
スウェーデンの旗
中止
オランダの旗
7位
3
イギリスの旗
11位
0
ハンガリーの旗
8位
2
ポルトガルの旗
6位
4
スペインの旗
中止
オーストラリアの旗
10位
0
16 0 8位
2009年 アラブ首長国連邦の旗
14位
0
アメリカ合衆国の旗
14位
0
カナダの旗
6位
6
ハンガリーの旗
1位
12
ポルトガルの旗
9位
3
スペインの旗
11位
1
22 1 10位
2010年 アラブ首長国連邦の旗
4位
8
オーストラリアの旗
11位
1
ブラジルの旗
8位
4
カナダの旗
6位
6
アメリカ合衆国の旗
7位
5
ドイツの旗
13位
0
24 0 9位
2011年から2013年はレース休止

2014年 - 2019年

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金色 銀色 銅色 ポイント圏内完走 ポイント圏外完走
1位 2位 3位 4-08位(2014年・2015年)
4-10位[注 1](2016年 - 2018年)
4-13位(2019年 - [注 2]
09位以下(2014年・2015年)
11位以下[注 1](2016年 - 2018年)
14位(2019年 - )
アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ戦績
開催年 1 2 3 4 5 6 7 8 ポイント 勝利数 最終
順位
2014年 アラブ首長国連邦の旗
DNS
クロアチアの旗
12位
0
マレーシアの旗
12位
0
ポーランドの旗
9位
0
イギリスの旗
12位
0
アメリカ合衆国の旗
11位
0
アメリカ合衆国の旗
10位
0
オーストラリアの旗
6位
3
3 0 12位
2015年 アラブ首長国連邦の旗
12位[7]
0
日本の旗
6位[8]
3
クロアチアの旗
4位[9]
5
ハンガリーの旗
11位[10]
0
イギリスの旗
9位[11]
0
オーストリアの旗
7位[12]
2
アメリカ合衆国の旗
9位[13]
0
アメリカ合衆国の旗
6位[14]
3
13 0 10位
2016年 アラブ首長国連邦の旗
5位[15]
5
オーストリアの旗
10位[16]
1
日本の旗
13位[17]
0
ハンガリーの旗
10位[18]
0.75
イギリスの旗
4位[19]
7
ドイツの旗
6位[20]
5
アメリカ合衆国の旗
10位[21]
1
アメリカ合衆国の旗
中止[22]
19.75 0 10位
2017年 アラブ首長国連邦の旗
6位[23]
5
アメリカ合衆国の旗
8位[24]
3
日本の旗
5位[25]
6
ハンガリーの旗
12位[26]
0
ロシアの旗
3位[27]
9
ポルトガルの旗
10位[28]
1
ドイツの旗
14位[29]
0
アメリカ合衆国の旗
7位[30]
4
28 0 9位
2018年 アラブ首長国連邦の旗
1位[31]
15
フランスの旗
3位[32]
9
日本の旗
2位[33]
12
ハンガリーの旗
4位[34]
7
ロシアの旗
2位[35]
12
オーストリアの旗
12位[36]
0
アメリカ合衆国の旗
1位[37]
15
アメリカ合衆国の旗
8位[38]
3
73 2 3位
2019年 アラブ首長国連邦の旗
3位
20+1
欧州連合の旗

ロシアの旗

ハンガリーの旗

日本の旗

不明の旗

アメリカ合衆国の旗

サウジアラビアの旗

21 0 3位

曲技飛行大会

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開催期間 競技名 開催場所 クラス 順位 使用機 機体記号 備考
1994年 8月2日 - 14日 第17回 FAI曲技飛行世界選手権英語版  ハンガリー デブレツェン Unlimited 33位 Staudacher S 300 [39]
1996年 8月18日 - 30日 第18回 FAI曲技飛行世界選手権英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 オクラホマシティ Unlimited 16位 EA-300S [40]
フリースタイル 13位 [41]
1998年 第19回 FAI曲技飛行世界選手権英語版 スロバキアの旗 スロバキア トレンチーン Unlimited 9位 EA-300S N25EX [42]
フリースタイル 9位 [43]
2002年 第35回アメリカ選手権 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Unlimited 7位 CAP 232英語版 [44]

脚注

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 2016年シーズンは初戦のみ9位までポイント圏内、第2戦以降改訂された。
  2. ^ 2019年シーズンから予選上位3位までポイントが与えられる。[6]

出典

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  1. ^ http://mikegoulian.com/aircraft/extra-330sc
  2. ^ PILOT BIO”. redbullairrace.com. 2014年3月2日閲覧。
  3. ^ a b c マイケル・グーリアン:10のトリビア”. レッドブル・エアレース (2018年2月19日). 2018年2月25日閲覧。
  4. ^ Cirrus Aircraft Announces 2014 Red Bull Air Race World Championship Sponsorship http://finance.yahoo.com/news/cirrus-aircraft-announces-2014-red-182000673.html
  5. ^ Cirrus Aircraft News (2015年2月11日). “Cirrus Aircraft Deliveries in 2014 Drive Strongest Performance in Six Years”. http://www.cirrusaircraft.com/news/cirrus-aircraft-deliveries-in-2014-drive-strongest-performance-in-six-years/ 2015年3月1日閲覧。 
  6. ^ 2019シーズン:ルール&チーム変更詳細”. Red Bull Air Race (2019年1月30日). 2019年2月10日閲覧。
  7. ^ Reactions: Race Day from Abu Dhabi”. Red Bull Air Race (2015年2月14日). 2016年2月3日閲覧。
  8. ^ 6万人の大観衆を前にボノムが優勝”. Red Bull Air Race (2015年5月17日). 2015年10月10日閲覧。
  9. ^ 第3戦ロヴィニ:決勝レース終了後パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2015年5月30日). 2015年9月9日閲覧。
  10. ^ 浅田真樹 (2015年7月8日). “【エアレース】室屋義秀が強くなったからこそ味わう「勝つことの難しさ」”. Web Sportiva. 集英社. 2015年8月18日閲覧。
  11. ^ 浅田真樹 (2015年8月19日). “【エアレース】今季初の表彰台獲得。室屋義秀が「さらに上を狙える」根拠”. Web Sportiva. 集英社. 2015年9月6日閲覧。
  12. ^ 第6戦シュピールベルク:決勝レース後リアクション”. Red Bull Air Race (2015年9月6日). 2015年9月15日閲覧。
  13. ^ Bonhomme takes decisive win in Fort Worth”. Red Bull Air Race (2015年9月27日). 2015年9月29日閲覧。
  14. ^ 第8戦ラスベガス:決勝レース後リアクション”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月20日閲覧。
  15. ^ アブダビ決勝: パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2016年3月12日). 2016年3月14日閲覧。
  16. ^ シュピールベルク決勝:パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2016年4月24日). 2016年4月25日閲覧。
  17. ^ Muroya celebrates stunning home victory”. Red Bull Air Race (2016年6月5日). 2016年6月6日閲覧。
  18. ^ Dolderer unstoppable in Budapest”. Red Bull Air Race (2016年7月17日). 2016年7月18日閲覧。
  19. ^ アスコット:決勝レース・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
  20. ^ Lausitz 2016: Master Class Race Day reactions”. Red Bull Air Race (2016年9月4日). 2016年9月5日閲覧。
  21. ^ インディアナポリス:決勝レース・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年10月2日). 2016年10月3日閲覧。
  22. ^ NEWS UPDATE: Las Vegas race cancelled due to desert wind”. Red Bull Air Race (2016年10月17日). 2016年10月17日閲覧。
  23. ^ アブダビ:決勝後・パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2017年2月11日). 2017年2月19日閲覧。
  24. ^ サンディエゴ:室屋義秀が優勝!”. Red Bull Air Race (2017年4月16日). 2017年4月17日閲覧。
  25. ^ 千葉:室屋がホームレース2連覇を達成”. Red Bull Air Race (2017年6月4日). 2017年6月4日閲覧。
  26. ^ ブダペスト:チャンブリスが優勝 室屋は3位”. Red Bull Air Race (2017年7月2日). 2017年7月3日閲覧。
  27. ^ カザン:チャンブリスが2連勝”. Red Bull Air Race (2017年7月23日). 2017年7月24日閲覧。
  28. ^ Sonka stuns rivals with Porto win”. Red Bull Air Race (2017年9月3日). 2017年9月4日閲覧。
  29. ^ Muroya the master of Lausitz”. Red Bull Air Race (2017年9月17日). 2017年9月18日閲覧。
  30. ^ インディアナポリス:室屋が優勝&ワールドチャンピオン獲得”. Red Bull Air Race (2017年10月15日). 2017年10月16日閲覧。
  31. ^ 2018シーズン開幕戦アブダビ:優勝はグーリアン 室屋は2位”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。
  32. ^ Hall has the Edge in Cannes with historic win”. Red Bull Air Race (2018年4月22日). 2018年4月26日閲覧。
  33. ^ 千葉:マット・ホールが優勝”. Red Bull Air Race (2018年5月27日). 2018年5月28日閲覧。
  34. ^ ブダペスト:ソンカが優勝 室屋は11位”. Red Bull Air Race (2018年6月24日). 2018年6月26日閲覧。
  35. ^ Sensational scenes in Kazan as Sonka takes dramatic victory”. Red Bull Air Race (2018年8月26日). 2018年8月27日閲覧。
  36. ^ ウィーナー・ノイシュタット:決勝レース後 パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2018年9月15日). 2018年9月27日閲覧。
  37. ^ Goulian becomes a home race hero in Indy”. Red Bull Air Race (2018年10月7日). 2018年10月8日閲覧。
  38. ^ フォートワース:決勝レース後 パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2018年11月18日). 2018年12月3日閲覧。
  39. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。
  40. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。
  41. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。
  42. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。
  43. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。
  44. ^ Contest Profile - Aerobatic Contest Archive”. Aerobatic Contest Archive. 2018年6月21日閲覧。

外部リンク

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