コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

混浴露天風呂連続殺人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピンクハンターから転送)
混浴露天風呂連続殺人
ジャンル 刑事ドラマ
脚本 ピンクハンター
窪田篤人
混浴露天風呂連続殺人
石川孝人
篠崎好
中村勝行
あさだみき
土屋保文
大野武雄
小林政広
監督 混浴露天風呂連続殺人
小野田嘉幹
福本義人
脇田時三
山内宗信
大室清
大久保智己
村上牧人
演出 ピンクハンター
福本義人
出演者 古谷一行
木の実ナナ
製作
制作 朝日放送テレパック
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
ピンクハンター
オープニング歴代オープニングを参照
放送期間1979年5月19日 - 1980年11月22日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数2
混浴露天風呂連続殺人
オープニング歴代オープニングを参照
エンディング歴代エンディングテーマを参照
放送期間1982年10月16日 - 2007年1月20日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数26
土曜ワイド劇場[リンク切れ]
テンプレートを表示

混浴露天風呂連続殺人』(こんよくろてんぶろれんぞくさつじん)は、1982年から2007年までテレビ朝日系『土曜ワイド劇場』で放送された刑事ドラマシリーズ。全26回[注 1]。主演は古谷一行木の実ナナ

タイトルは『ピンクハンター』 → 『露天風呂連続殺人』(第1作) → 『混浴岩風呂連続殺人』(第2作) → 『混浴露天風呂シリーズ』(第3作・第4作) → 『混浴露天風呂連続殺人』(第5作 - 第16作) → 『元祖!混浴露天風呂連続殺人』(第17作 - 第21作) → 『混浴露天風呂連続殺人』(第22作 - 第25作) → 『混浴露天風呂連続殺人 ファイナル』(第26作)

概要・特色

[編集]

拳銃片手に美女をという左近太郎警部(古谷一行)と、ファッショナブルで脚線美の山口かおり警部補(木の実ナナ)の、日本一オシャレな名刑事コンビが事件を追い解決していく。

前身となった作品は、1979年から『土曜ワイド劇場』で放送されていたカーター・ブラウン原作の『ピンクハンター』。

2作制作されたシリーズの設定はそのままに、オリジナルの脚本で「名刑事コンビシリーズ第3弾」として放送された1982年の「露天風呂連続殺人・婚前奥伊豆旅行」以降、混浴露天風呂を舞台にしたシリーズに路線変更した。スタート当時、他の土曜ワイド劇場の作品においてフィルム撮影が主流だったが、当作品は一貫してVTR撮影だった。

どの回でも、露天風呂のシーンでは女性(主にAV女優を起用)が乳房を一切隠さず登場する。サブタイトルにも「ヌードギャル」「美乳ギャル」など刺激的な言葉や地名を絡めることで視聴者に旅情をアピールしており[1]、無名だった温泉地をロケに使用したことで秘湯ブームの火付け役にもなった[2]

2007年1月放送の第26作をもってシリーズが完結した[1]。シリーズ最高視聴率は1986年9月の第5作で、関東地区で28.6%[1]、関西地区で36.3%(土曜ワイド劇場史上最高視聴率)だった[2]

番組終了の経緯について最終作を担当した森山浩一プロデューサーは「全国の温泉をひと通り回り、秘湯ブームのさきがけとなった番組の使命は終わったかなと思っている。お色気は、終了とは無関係」と語っている[1]

キャスト

[編集]

本項での「PH第○作」は『ピンクハンター』の作品を指す。

警視庁原宿分室

[編集]
左近太郎
演 - 古谷一行
経歴:警視庁原宿分室(PH第1作 - 第14作)
→ 警視庁浅草分室(第15作 - 第20作)
→ 警視庁原宿分室(第21作 - 第26作)
階級は警部。第15作で警視庁浅草分室に異動になるが、第20作で閉鎖されたため、第21作で警視庁原宿分室に転任する[注 2]。なお、第9作では「警視庁 超高層分室」なる場所で勤務しているが、詳細は不明(山口や大平、鉢山も同様)。
山口かおり
演 - 木の実ナナ
経歴:警視庁原宿分室(PH第1作 - 第14作)
→ 警視庁浅草分室(第15作 - 第20作)
→ 警視庁原宿分室(第21作 - 第26作)
太郎の同僚。階級は警部補 → 警部(第15作 - )。第15作で太郎と一緒に警視庁浅草分室に異動、第21作で警視庁原宿分室に転任。第26作で太郎から結婚指輪を渡され受け取る。
鉢山秀才
演 - 常田富士男(PH第1作 - 第14作・第17作・第25作)
経歴:警視庁原宿分室(PH第1作 - 第14作)
→ 紀行作家(第17作)
→ 大学講師(第25作)
部長刑事。太郎とかおりから連絡を受けた大平が鉢山に捜査を指示し、温泉に寄り道をしてから太郎たちと現地で合流するのが定番の展開。第17作では根室警察を退職し、紀行作家をしている[注 3]。第25作では大学講師をしており、角館で秋田の旅に出かけた太郎とかおりにばったり会う。
常田は古谷の7歳年上だが、劇中では鉢山と呼び捨てにされるか、お前と呼ばれている。
大平
演 - 金田龍之介(PH第1作 - 第14作)
分室長。階級は警視。水虫に悩まされており、薬を塗りながら電話する場面が見られる。
ミエ
演 - 横山エミー(PH第1作・PH第2作)
秘書。
すみれ
演 - 斉藤ゆう子(第2作・第3作)
大平の秘書。
大泉純一
演 - 大浦龍宇一(第21作・第22作[注 4]
分室長。階級は警視。キャリア組。
倉本一平
演 - 火野正平(第15作 - 第26作)
経歴:警視庁浅草分室(第15作 - 第20作)
→ 警視庁原宿分室(第21作 - 第26作)
階級は警部補。第21作で太郎、かおりとともに警視庁原宿分室へ転任する。
井上真由美
演 - 鷹城佳世(第21作 - 第25作)、真田あゆみ(第26作)
婦警。

警視庁浅草分室

[編集]
大沢よね
演 - 片桐はいり(第15作 - 第20作・第25作)
分室長。階級は警視。第20作を最後に登場しなかったが、第25作で原宿分室を訪れた際の倉本との会話で、婿を取って寿退職し、実家の創業100年の泥鰌屋を継いだことが明かされた。
紺野みどり
演 - 笹川かおり(第15作)、浅野麻衣子(第16作)、飯島愛(第17作)、青山香那(第18作)、佳田玲奈(第19作)、渋谷亜希(第20作)
婦警。

その他

[編集]
山口詩織
演 - 山田まりや(第21作 - 第26作)
かおりの娘[3]。保険調査員。

ゲスト

[編集]

ピンクハンター(1979年 - 1980年)

[編集]
第1作「日本に1人しかいない刑事」(1979年)
第2作「殺人ゆき新婚旅行」(1980年)

混浴露天風呂連続殺人(1982年 - 2007年)

[編集]
第1作「婚前奥伊豆旅行」(1982年)
第2作「にせ夫婦東北ツアー 運ばれた全裸死体」(1983年)
第3作「北海道十勝岳連続殺人 未亡人開放ツアー」(1984年)
第4作「女子大生秘湯ツアー連続殺人 上州路に消えたヌードギャル」(1985年)
第5作「湯けむりに消えた女三人旅 田沢湖から乳頭温泉へ」(1986年)
第6作「鬼嫁VS姑プラス小姑 屋久島—霧島—えびの高原ツアー」(1987年)
第7作「OLいいたい放題ツアーと謎の美女」(1988年)
第8作「那須の殺生石に消えたヌードギャル ピチピチ女子大生 塩原温泉巡り」(1989年)
第9作「宇奈月温泉〜黒部峡谷〜大牧温泉」(1991年)
第10作「阿寒湖〜摩周湖〜知床 ラジオで無差別予告殺人」(1991年)
第11作「豪華別荘のアリバイ崩し 伊豆大島〜新島〜式根島」(1992年)
第12作「誘拐された美人社長の謎 温泉ギャルみちのく秘湯大追跡!瀬波〜胎内〜白布〜新高湯〜五色〜滑川温泉」(1993年)
第13作「雨の奥飛騨に消えた影 ヌードギャル秘湯ツアー 白骨〜濁河〜新穂高」(1994年)
第14作「ヌードギャルみちのく秘湯激安ツアー 殺意の風景」(1994年)
第15作「那須高原に消えた美人ダンサーの秘密“ヌードギャル”と“温泉の鉄人”秘湯ツアー 那須温泉郷〜甲子温泉」(1995年)
第16作「美乳ギャル奥信濃秘湯ツアー 東京行進曲が謎を解く!切明温泉〜野沢温泉〜信州高山温泉〜七味温泉」(1996年)
第17作「謎の整形美女を追って列島温泉大縦断!特選ギャル爆発入湯!! 北海道洞爺湖温泉〜真狩温泉 ニセコ薬師温泉〜ひらふ温泉 秋田乳頭温泉〜信州白骨温泉 九州桜島古里温泉〜妙見温泉 阿蘇地獄温泉〜由布院温泉」(1997年)
第18作「みちのく津軽の秘湯に消えた女 黄金崎不老ふ死-岩木山嶽温泉-ランプの宿-黒石こみせ-温川温泉」(1998年)
第19作「信州塩の道に消えたマルタイの謎 リベンジ刑事とカリスマ温泉ギャルの信濃路秘湯ツアー 姫川温泉〜笹倉温泉〜白馬八方温泉 信濃大町温泉〜蓼科温泉」(1999年)
第20作「世紀末!リストラ刑事とパラパラ温泉ギャルのみちのく秘湯大追跡!二千円札の裏に隠された美女の秘密」(2000年)
第21作「五浦温泉〜那須殺生石〜塩原もみじ谷大吊橋 封印された親娘の謎 温泉刑事トリオVS混浴女子大生 聖域なき秘湯ツアー」(2001年)
第22作「東京〜長崎〜雲仙 温泉デカの名推理!島原の子守唄に秘められた謎」(2002年)
第23作「日光・鬼怒川 ウラ日本史の謎!保険金殺人事件を湯けむりの中で推理する名刑事」(2003年)
第24作「大誘拐!秘湯捜査線 蔵王〜銀山〜赤倉〜泥湯〜鎌先温泉」(2004年)
第25作「角館〜乳頭温泉〜男鹿 愛欲殺人旅行!混浴外国人留学生秘湯めぐり」(2006年)
第26作「〜箱根・伊豆〜セレブの夢が泡と散る バブルに踊った女たちの傷跡 さらば温泉刑事 最後の秘湯で愛を誓う!」(2007年)

スタッフ

[編集]

ピンクハンター

[編集]

混浴露天風呂連続殺人

[編集]

放送日程

[編集]
  • 第17作は「20周年特別企画」。
  • 第22作は「25周年記念スペシャル」。
話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督[注 5] 視聴率
ピンクハンター
1 1979年05月19日 日本に1人しかいない刑事(原作:『変死体』) 窪田篤人 福本義人 14.2%
2 1980年11月22日 殺人ゆき新婚旅行(原作:『ストリッパー』) 17.9%
混浴露天風呂連続殺人
1 1982年10月16日 婚前奥伊豆旅行 石川孝人 小野田嘉幹 19.7%
2 1983年11月19日 にせ夫婦東北ツアー 運ばれた全裸死体 福本義人 25.2%
3 1984年11月17日 北海道十勝岳連続殺人 未亡人開放ツアー 24.6%
4 1985年11月23日 女子大生秘湯ツアー連続殺人 上州路に消えたヌードギャル 25.1%
5 1986年09月20日 湯けむりに消えた女三人旅 田沢湖から乳頭温泉 篠崎好 脇田時三 28.6%[1]
6 1987年04月18日 鬼嫁VS姑プラス小姑 屋久島霧島えびの高原ツアー 23.6%
7 1988年11月19日 OLいいたい放題ツアーと謎の美女 中村勝行 18.1%
8 1989年10月21日 那須の殺生石に消えたヌードギャル ピチピチ女子大生 塩原温泉巡り 25.0%
9 1991年01月19日 宇奈月温泉黒部峡谷大牧温泉 中村勝行
あさだみき
20.5%
10 7月20日 阿寒湖摩周湖知床 ラジオで無差別予告殺人 中村勝行 20.2%
11 1992年07月18日 豪華別荘のアリバイ崩し 伊豆大島新島式根島 18.5%
12 1993年07月17日 誘拐された美人社長の謎 温泉ギャルみちのく秘湯大追跡!
瀬波〜胎内〜白布〜新高湯〜五色〜滑川温泉
17.7%
13 1994年07月16日 雨の奥飛騨に消えた影 ヌードギャル秘湯ツアー 白骨濁河新穂高 18.2%
14 10月15日 ヌードギャルみちのく秘湯激安ツアー 殺意の風景 山内宗信 17.1%
15 1995年11月18日 那須高原に消えた美人ダンサーの秘密
“ヌードギャル”と“温泉の鉄人”秘湯ツアー
那須温泉郷〜甲子温泉
大室清 15.7%
16 1996年12月21日 美乳ギャル奥信濃秘湯ツアー 東京行進曲が謎を解く!
切明温泉野沢温泉信州高山温泉七味温泉
脇田時三 18.1%
17 1997年12月27日 謎の整形美女を追って列島温泉大縦断!特選ギャル爆発入湯!!
北海道洞爺湖温泉〜真狩温泉
ニセコ薬師温泉〜ひらふ温泉
秋田乳頭温泉〜信州白骨温泉
九州桜島古里温泉〜妙見温泉
阿蘇地獄温泉〜由布院温泉
14.8%
18 1998年11月21日 みちのく津軽の秘湯に消えた女
黄金崎不老ふ死-岩木山嶽温泉-ランプの宿黒石こみせ-温川温泉
18.2%
19 1999年12月18日 信州塩の道に消えたマルタイの謎
リベンジ刑事とカリスマ温泉ギャルの信濃路秘湯ツアー
姫川温泉〜笹倉温泉〜白馬八方温泉 信濃大町温泉〜蓼科温泉
16.6%
20 2000年12月16日 世紀末!リストラ刑事とパラパラ温泉ギャルのみちのく秘湯大追跡!
二千円札の裏に隠された美女の秘密
土屋保文 17.2%
21 2001年12月15日 五浦温泉〜那須殺生石〜塩原もみじ谷大吊橋
封印された親娘の謎 温泉刑事トリオVS混浴女子大生 聖域なき秘湯ツアー
中村勝行 18.0%
22 2002年12月21日 東京〜長崎〜雲仙
温泉デカの名推理!島原の子守唄に秘められた謎
中村勝行
大野武雄
16.9%
23 2003年12月20日 日光鬼怒川 ウラ日本史の謎!
保険金殺人事件を湯けむりの中で推理する名刑事
小林政広 大久保智己 12.2%
24 2004年12月18日 大誘拐!秘湯捜査線 蔵王銀山赤倉泥湯鎌先温泉 13.3%
25 2006年01月21日 角館乳頭温泉男鹿 愛欲殺人旅行!混浴外国人留学生秘湯めぐり 篠崎好 脇田時三 15.2%[1]
26 2007年01月20日 箱根伊豆
セレブの夢が泡と散る バブルに踊った女たちの傷跡
さらば温泉刑事 最後の秘湯で愛を誓う!
村上牧人 13.3%

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 『ピンクハンター』の作品も含めたら「全28回」。
  2. ^ ただし第20作のエンディングでは、警視庁の上層部に異動があったので(浅草)分室の閉鎖は中止になった、と大沢警視が語っている。
  3. ^ 警視庁の警察官であるため、現実には北海道警察の管轄下への異動はあり得ない。
  4. ^ 第23作以降も退任したわけではなく、分室の行動予定表や机上のネームプレートに大泉の名前はあるが、ハワイやサンパウロへの出張、会議出席などの理由で登場しない。
  5. ^ 『ピンクハンター』は「演出」。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 川辺隆司 (2007年1月10日). “「混浴」シリーズ24年の歴史に幕 テレ朝系”. YOMIURI ONLINE. オリジナルの2009年2月13日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/2009.02.13-150439/http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070110et04.htm?from=yoltop 2007年1月13日閲覧。 
  2. ^ a b “残念!混浴露天風呂シリーズが最終回”. デイリースポーツonline. (2007年1月16日). オリジナルの2007年1月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070117213350/http://www.daily.co.jp/gossip/2007/01/16/0000216314.shtml 2016年6月21日閲覧。 
  3. ^ 木の実ナナままからのプレゼント♪ - 山田まりや オフィシャルブログ 2012年1月21日
  4. ^ プロフィール - 加藤企画
  5. ^ プロフィール - フレッシュハーツ(アーカイブ)
  6. ^ プロフィール - 日野弘毅オフィシャルサイト
  7. ^ プロフィール - 希楽星(アーカイブ)
  8. ^ 2000年 土曜ワイド 混浴露天風呂連続殺人事件木の実ナナさんのやさしさ - 徳永しのぶの部屋
  9. ^ テレビ出演 - 「STOIC」時任亜弓 Official Site(アーカイブ)
  10. ^ プロフィール - スーパー・エキセントリック・シアター(アーカイブ)
  11. ^ プロフィール - アスタリスク
  12. ^ a b 自己紹介 - Facebook
  13. ^ プロフィール - アスタリスク
  14. ^ プロフィール - 太田プロダクション
  15. ^ a b プロフィール - 古賀テンマ オフィシャルサイト(アーカイブ)
  16. ^ プロフィール - TMコーポレーション(アーカイブ)

外部リンク

[編集]