ドカチン
ドカチン | |
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ジャンル | ギャグアニメ |
アニメ | |
原作 | 吉田竜夫 |
総監督 | 笹川ひろし |
脚本 | 鳥海尽三 |
音楽 | 宇野誠一郎 |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
放送局 | フジテレビ系列 |
放送期間 | 1968年10月2日 - 1969年3月26日 |
話数 | 全52話(全26回) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『ドカチン』は、1968年10月2日から1969年3月26日までフジテレビ系列局で放送されていたタツノコプロ制作のテレビアニメである。放送時間は毎週水曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)。全52話(全26回、1回につき2話放送)。モノクロ作品。
概要
[編集]ノーテンパンク博士が発明した時間再現装置「タイムゾーンマシーン」の作動により、現代(1960年代末)の文明社会の中に突然原始時代の一家が現れ、彼らが巻き起こす騒動を描くドタバタギャグアニメ。大部分のエピソードはモノクロで制作されたが、第1回・第4回のようにカラーで制作された回も一部存在する。
前作『おらあグズラだど』から引き続き森永製菓の一社提供で放送されていた。オープニングのラストでは「提供 森永製菓」のテロップが表示され、主人公・ドカチンの「提供、森永。ピポピポ」というナレーションが入っていた(「ピポピポ」は当時の森永製菓のCMで流れていたジングル)。
平均視聴率は15.7%(タツノコプロが所有する資料による)[1]。
ビデオソフト化や再放送が行われる機会の多いタツノコプロ作品の中でも、本作はメディア露出が極端に少ない。
本作放送開始から40年後にあたる2008年5月19日、同じくタツノコプロが制作した『ヤッターマン』第2作(読売テレビ製作・日本テレビ系列)の第14話「ヤッターペリカン登場だコロン!」には、ドカチンをイメージした原始時代の少年が登場している。
登場人物
[編集]本作品に登場する人物は、大別して「ドカチン一家」と「現代人」に別れる。
ドカチン一家
[編集]- ドカチン
- 本編の主人公である原始少年。「タイムゾーンマシーン」の作動により、一家共々3000年前から現代社会にタイムワープしてきた。常に石斧を携帯している。怪力と俊足の持ち主。好物はニンジン。ドカチンのいた時代には火が無かったため、一家共々火や強烈な光線を苦手とする。泣き声は「アゴォ〜ッ!!」、ご挨拶は「こんにちわっ、こんにちわったらこんにちわ、ベロベロバァ!!」。
- トトト
- ドカチンの父親。家族一の巨体。
- カカカ
- ドカチンの母親。
- バババ
- ドカチンの祖母にして一家の長老。何故か眼鏡らしき物をかけている。
- ペケ
- ドカチンの妹。頭頂にリボンを付けている
- パク
- ドカチンとペケの弟で、一家の最年少。
- オヤジ
- 原始一家と一緒にいる恐竜。
- セガレ
- 子供の恐竜。
現代人
[編集]- ノーテンパンク博士
- いつも変な研究に没頭している現代の科学者。「タイムゾーンマシーン」を造ってドカチン一家を現代に呼び込んだ張本人。
- ケイ子(第1話ではチー子)
- 博士の研究所の近所に住む金持ちの少女で、なぜかドカチンに興味を持っている。ミニのワンピースを常に着用している。髪型はポニーテール。何らかのハプニングや痛い思いをしても全然気にしない気丈な性格[2]。
- キザオ
- ケイ子とは別に研究所の近所に住む、文字通りのキザな金持ち少年。スキンヘッドで眼鏡を常に着用している。ドカチン一家を「野蛮人」と軽蔑し、ドカチンと何かと張り合う。
声の出演
[編集]- ドカチン、カカカ、キザオ - 中村メイコ
- トトト - 神山卓三
- ケイ子 - 松尾佳子
- バババ - 麻生美代子
- ペケ - 不明[3]
- パク - 加藤みどり
- キザオのパパ - 富山敬
- ノーテンパンク博士 - 八奈見乗児
スタッフ
[編集]- 原作・企画・プロデューサー・製作 - 吉田竜夫
- 脚本 - 鳥海尽三、山崎晴哉 他
- 総監督 - 笹川ひろし
- 演出 - 笹川ひろし、原征太郎 他
- 作画 - 二宮常雄、坂本雄作、須田正己、西城隆詞、水村十司 他
- 音楽 - 宇野誠一郎
- 制作 - 吉田竜夫・タツノコプロ
主題歌
[編集]- オープニングテーマ「ドカチン・ダンス」
- 作詞 - 鳥海尽三、伊藤アキラ / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 中村メイコ
- 冒頭と間奏部の「研究所一帯」場面には実写映像を使用。
- エンディングテーマ「オモッチョロイ!ドカチン!」
- 作詞 - 伊藤アキラ / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 中村メイコ
- エンディングの終盤ではノーテンパンク博士の「ヤァヤァみんな、来週も見ろよな、ドカチンのテレビ、オモッチョロイオモッチョロイ!」という台詞が入る。
各話リスト
[編集]回 | 放送日 | 話数 | サブタイトル |
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1 | 1968年 10月2日 |
1 | ドッカーン・ドカチンの巻 |
2 | 団地ブニャーンの巻 | ||
2 | 10月9日 | 3 | おつむテッテッポッポの巻 |
4 | ギャング・アゴ〜の巻 | ||
3 | 10月16日 | 5 | ミイラトリトル先生の巻 |
6 | テレビスカンチンの巻 | ||
4 | 10月23日 | 7 | ドカチン・ガキ大将の巻 |
8 | ホイホイ原始の巻 | ||
5 | 10月30日 | 9 | ドカチン新入生の巻 |
10 | ハッスル・バババの巻 | ||
6 | 11月6日 | 11 | トトト・チィチィパッパの巻 |
12 | 原始王ワルザンの巻 | ||
7 | 11月13日 | 13 | 遠足テッテッポッポの巻 |
14 | バババなつかしやの巻 | ||
8 | 11月20日 | 15 | ビックラムシムシの巻 |
16 | ベロベロバァーの巻 | ||
9 | 11月27日 | 17 | ドカドカ・ドカチンの巻 |
18 | トンカチ・ビューンの巻 | ||
10 | 12月4日 | 19 | トトト・アゴ〜の巻 |
20 | ドカチン・大作戦の巻 | ||
11 | 12月11日 | 21 | ドカチン・グランプリの巻 |
22 | 文化遺産ブニャンの巻 | ||
12 | 12月18日 | 23 | ドカチン狂奏曲の巻 |
24 | シュシュポッポ大作戦の巻 | ||
13 | 12月25日 | 25 | ドッカーン! クリスマスの巻 |
26 | ドカチン聖者の巻 | ||
14 | 1969年 1月1日 |
27 | 昔も未来もありゃしないの巻 |
28 | ブタ公・アゴォ〜の巻 | ||
15 | 1月8日 | 29 | ブルブル原始ゾーンの巻 |
30 | ドカチン総理大臣の巻 | ||
16 | 1月15日 | 31 | スーパードカチンの巻 |
32 | のらねこホイホイの巻 | ||
17 | 1月22日 | 33 | べんけい寺のドカチン坊主の巻 |
34 | ドカチン・ゲンメツするの巻 | ||
18 | 1月29日 | 35 | ドッカーン! ホームランの巻 |
36 | トモダチ・ブニャ〜の巻 | ||
19 | 2月5日 | 37 | 遊園地プーパッパの巻 |
38 | ドカドカ原始人の巻 | ||
20 | 2月12日 | 39 | 原始狩りウヒャヒャの巻 |
40 | ヘイ! ドカチンの巻 | ||
21 | 2月19日 | 41 | ブニャブニャ展覧会の巻 |
42 | 学校すきすきの巻 | ||
22 | 2月26日 | 43 | ドカチン番長の巻 |
44 | それ行け・ドカチンの巻 | ||
23 | 3月5日 | 45 | チビ怪獣ドッカーンの巻 |
46 | 大恐竜アッチッチの巻 | ||
24 | 3月12日 | 47 | ドカチンランナーの巻 |
48 | トトト病気になるの巻 | ||
25 | 3月19日 | 49 | ばくだん先生の巻 |
50 | バイバイ・パァー公の巻 | ||
26 | 3月26日 | 51 | OH!! ワンダフル真珠の巻 |
52 | チンドン屋集合の巻 |
『タツノコプロ アニメ大全史』辰巳出版、1998年、146頁。
放送局
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- フジテレビ(制作局):水曜 19:00 - 19:30
- 札幌テレビ:水曜 19:00 - 19:30[4]
- 仙台放送
- 富山テレビ:本放送終了後の1969年4月2日から水曜 18:00 - 18:30にて放送[5]
- 静岡放送:異時ネット
- 東海テレビ:水曜 19:00 - 19:30[6]
- 関西テレビ
- 広島テレビ
- 西日本放送
- テレビ西日本
- ほか
ビデオソフト化
[編集]- 1984年に日本ビクターから、本作4話分[7]と『ハクション大魔王』4話分[8]をカップリング収録したVHDが発売された。これ以降本作は一切ビデオソフト化されておらず、現状このVHDが唯一のビデオソフトとなっている。
- 本編以外では、1993年にタスコから発売されたタツノコ作品の主題歌集『完全オリジナル タツノコ傑作アニメテーマコレクション』 (LD・VHS) にオープニング映像が、2012年に株式会社エクシードから発売された『テレビアニメ主題歌ベストコレクションDVD-BOX』 (DVD) にオープニングとエンディング映像が収録されている。これらのオープニング・エンディング映像はいずれもノンテロップ版となっている。
コミカライズ
[編集]『週刊少年サンデー』(小学館)1968年29号から1969年11号に本作のコミカライズ版が原作:吉田竜夫、漫画:板井れんたろう名義で連載された。後に曙出版から発売された単行本全2巻には「板井れんたろう ©原作/竜の子プロダクション」と記されている[9][10]。
単行本は絶版になっており、再発売もされていない。
『小学館の幼稚園』(小学館)1968年11月号から(最終掲載号未詳)宮坂栄一の作画により連載された(タイトルの表記は「どかちん」。12月号のタイトルは「どかちんのくに」)[11][12][13][14][15]。
レコード
[編集]脚注
[編集]- ^ タツノコ世界遺産 タツノコ作品と視聴率(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ アニメ1話
- ^ 本来はドカチン役の中村メイコがカカカ、キザオに加えて1人4役を演じていることもある。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1968年(昭和43年)10月2日 - 1969年(昭和44年)3月26日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北日本新聞』1969年4月2日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北日本新聞』1967年10月2日付朝刊14面、テレビ欄。
- ^ 第1回A/Bパート「ドッカーンドカチンの巻」/「団地ブニャーンの巻」と第4回A/Bパート「ホイホイ原始の巻」/「ドカチン・ガキ大将の巻」を収録。いずれもカラー制作回。
- ^ 『ハクション大魔王』は第1回A/Bパート「出ました大魔王の話」/「モーレツブル公の話」と第48回A/Bパート「ハッピー・バースディーアクビちゃんの話」/「魔法のメガネでごじゃるの話」を収録。
- ^ “ドカチン 1-2 (Akebono-Comics) | NDLサーチ | 国立国会図書館”. 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “ドカチン 全2冊 板井れんたろう 竜の子プロダクション/原作 Akebono-Comics”. 東京 下北沢 クラリスブックス 古本の買取・販売|哲学思想・文学・アート・ファッション・写真・サブカルチャー. 2024年10月23日閲覧。
- ^ 小学館 (1968-11). 小学館の幼稚園. 東京: 小学館
- ^ 小学館 (1968-12). 小学館の幼稚園. 東京: 小学館
- ^ 小学館 (1969-01). 小学館の幼稚園. 東京: 小学館
- ^ 小学館 (1969-02). 小学館の幼稚園. 東京: 小学館
- ^ aucfan. “幼稚園 昭和44年1月号 教育絵本 年賀状付 竹中きよし 伊東章夫 藤子不二雄 コント55号 久保田あつ子 宮坂栄一 中城けんたろう”. オークファン. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “アニメソノシート/朝日ソノラマ ドカチン/竜の子...”. ヤフオク!. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “EPt836/【12.5㎝ソノシート】テレビまんがレコ...”. ヤフオク!. 2023年3月11日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]フジテレビ系列 水曜 19:00 - 19:30 (本作まで森永製菓一社提供枠) |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
おらぁグズラだど(モノクロ版)
(1968年4月3日 - 9月25日) |
ドカチン
(1968年10月2日 - 1969年3月26日) |
紅三四郎
(1969年4月2日 - 9月24日) |