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デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
David Heinemeier Hansson
2006年のO'Reilly Emerging Technology Conferenceに登壇したDHH
生誕 (1979-10-15) 1979年10月15日(45歳)
 デンマークコペンハーゲン
住居 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国シカゴ
別名 DHH
出身校 コペンハーゲン・ビジネス・スクール
職業 プログラマ
Basecamp 最高技術責任者
著名な実績 Ruby on Rails
公式サイト david.heinemeierhansson.com
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デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(David Heinemeier Hansson、1979年10月15日 - )は、デンマーク出身のプログラマソフトウェア技術者経営者著作家カーレーサーWebアプリケーションフレームワークRuby on Rails」の作者。Basecampの創設者、最高技術責任者(CTO)。通称として「DHH」と表記されることが多い。

経歴

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2001年にジェイソン・フリードの仕事を請け負ったことがきっかけで、フリードの会社「37signals (現Basecamp)」のパートナー社員となった[1]

2003年、Webベースのプロジェクト管理ツール「Basecamp」をRubyで開発した[2]。このプロジェクトに携わっていたときに開発したウェブフレームワークであるRuby on Railsを2004年にオープンソースとして公開した[3]

コペンハーゲン・ビジネス・スクールでコンピューター・サイエンスと経営学の学位を取得した後、2005年にデンマークからアメリカ合衆国のシカゴへと移住した[4]

私生活

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2013年シルバーストンにて

DHHは趣味として写真とモータースポーツを挙げている[5]

カーレーサーとしては国際自動車連盟(FIA)のランク分けでシルバー(アマチュア)に属するが、2014年のル・マン24時間レースではLM-GTEアマクラスで優勝を果たし、同年 FIA 世界耐久選手権(WEC)でも同クラスのドライバーズチャンピオンに輝くなど実績は一級である[6]。2017年からは元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.のチームメイトとしてLMP2クラスに参戦。2018年は北米IMSAユナイテッド・スポーツカー選手権(USCC)に転戦し、レクサスセミワークスチームからGTDクラスに参戦する[7]


レース戦績

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ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

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エントラント 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 順位 ポイント
2011年 ロータス・ジェットアライアンス ロータス・エヴォーラ GTE GTE Pro CAS SPA IMO SIL
NC
EST NC 0
2013年 Jotaスポーツ ザイテック・Z11SN LMP2 SIL IMO
5
RBR HUN LEC 17位 10
2019年 チーム・プロジェクト1 ポルシェ・911 RSR LMGTE LEC MNZ CAT
5
SIL SPA POR 17位 10
2022年 インター・ユーロポル・コンペティション オレカ・07 LMP2 LEC
11
IMO
9
MNZ
11
CAT
16
SPA
2
POR
4
10位 32
2024年 ニールセン・レーシング LMP2 CAT
13
LEC
11
IMO
12
SPA
MUG
POR
20位* 0*

アメリカン・ル・マン・シリーズ

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チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
2012年 コンクエスト・エンデュランス モーガン・LMP2 P2 SEB
9
LBH
2
LGA
2
LIM
2
MOS
1
MOH
2
ROA
1
BAL
Ret
VIR
2
PET
DSQ
2位 156

IMSA スポーツカー選手権

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エントラント 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2014年 RSRレーシング オレカ・FLM09 PC DAY
9
SEB
2
MON KAN WGL IMS ELK VIR AUS PET
9
24位 57
2015年 テキーラ・パトロン ESM HPD・ARX-04b P DAY
10
SEB LBH MON BEL WGL MOS ELK AUS PET 21位 45
HPD・ARX-03b DAY SEB
9
LBH MON BEL WGL MOS ELK AUS PET
2016年 スターワークス・モータースポーツ オレカ・FLM09 PC DAY SEB
3
LBH MON BEL WGL MOS LIM ELK AUS PET
6
20位 57
2018年 3GTレーシング レクサス・RC F GT3 GTD DAY
9
SEB
5
MOH
4
BEL
12
WGL
4
MOS
7
LIM ELK
12
VIR
8
MON
7
PET
10
11位 213
2020年 タワー・モータースポーツ・バイ・スターワークス オレカ・07 LMP2 DAY
4
SEB1 ELK ATL PET MON SEB2
2
18位 32

FIA 世界耐久選手権

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チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
2013年 オーク・レーシング モーガン・LMP2 LMP2 SIL
2
SPA
2
LMS
2
SAO
6
COA
6
FUJ
3
SHA
2
BHR
2
2位 132.5
2014年 アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・ヴァンテージ GTE LMGTE Am SIL
1
SPA
2
LMS
1
COA
2
FUJ
1
SHA
2
BHR
1
SAO
2
1位 198
2015年 エクストリーム・スピード・モータースポーツ HPD・ARX-03b LMP2 SIL
DSQ
9位 62
リジェ・JS P2 SPA
8
LMS
5
NÜR
6
COA
4
FUJ
4
SHA
Ret
BHR
7
2016年 アブダビ・プロトン・レーシング ポルシェ・911 RSR LMGTE Am SIL
5
SPA
6
LMS
2
NÜR
4
MEX
1
COA
5
FUJ
5
SHA
4
BHR
1
2位 151
2017年 バイヨン・レベリオン オレカ・07 LMP2 SIL
9
SPA
4<
LMS
DSQ
NÜR
4
MEX
5
COA
2
FUJ
DSQ
SHA
3
BHR
3
8位 85
2018–19年 ジャッキー・チェンDCレーシング LMP2 SPA LMS SIL FUJ SHA SEB
1
SPA
6
LMS
Ret
11位 40
2019-20年 チーム・プロジェクト1 ポルシェ・911 RSR LMGTE Am SIL FUJ
7
SHA
5
BHR
9
COA SPA LMS BHR 22位 20
2022年 インター・ユーロポル・コンペティション オレカ・07 LMP2 SEB SPA LMS
14
MNZ FUJ BHR NC 0
2023年 Jotaスポーツ LMP2 SEB
5
PRT
7
SPA
9
LMS
13
MNZ
1
FUJ
6
BHR
3
6位 84

ル・マン24時間レース

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ル・マン24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2012年 フランスの旗 オーク・レーシング ベルギーの旗 バス・ラインダース
ベルギーの旗 マキシム・マルタン
モーガン・LMP2-日産 LMP2 341 14位 7位
2013年 フランスの旗 オリヴィエ・プラ
イギリスの旗 アレックス・ブランドル
LMP2 328 8位 2位
2014年 イギリスの旗 アストンマーティン・レーシング デンマークの旗 クリスチャン・ポールセン
デンマークの旗 ニッキー・ティーム
アストンマーティン・ヴァンテージ GTE LMGTE
Am
334 17位 1位
2015年 アメリカ合衆国の旗 エクストリーム・スピード・モータースポーツ アメリカ合衆国の旗 スコット・シャープ
イギリスの旗 ライアン・ダルジール
リジェ・JS P2-ホンダ LMP2 329 28位 10位
2016年 アラブ首長国連邦の旗 アブダビ・プロトン・レーシング アラブ首長国連邦の旗 ハリド・アル・クバイシ英語版
アメリカ合衆国の旗 パトリック・ロング
ポルシェ・911 RSR LMGTE
Am
330 28位 3位
2017年 スイスの旗 バイヨン・レベリオン ブラジルの旗 ネルソン・ピケJr.
スイスの旗 マティアス・ベシェ
オレカ・07-ギブソン LMP2 364 DSQ DSQ
2018年 中華人民共和国の旗 ジャッキー・チェンDCレーシング アメリカ合衆国の旗 リッキー・テイラー
フランスの旗 コーム・レドガー英語版
リジェ・JS P217-ギブソン LMP2 195 DNF DNF
2019年 イギリスの旗 ジョーダン・キング
アメリカ合衆国の旗 リッキー・テイラー
オレカ・07-ギブソン LMP2 199 DNF DNF
2022年 ポーランドの旗 インター・ユーロポル・コンペティション ブラジルの旗 ピエトロ・フィッティパルディ
スイスの旗 ファビオ・シェーラー英語版
LMP2 364 18位 14位
2023年 イギリスの旗 JOTA ブラジルの旗 ピエトロ・フィッティパルディ
スイスの旗 オリバー・ラスムッセン英語版
LMP2 316 24位 13位
2024年 デンマークの旗 ニールセン・レーシング スイスの旗 ファビオ・シェーラー英語版
ケイマン諸島の旗 キフィン・シンプソン英語版
LMP2 291 25位 11位

デイトナ24時間レース

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デイトナ24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2014年 アメリカ合衆国の旗 RSRレーシング ブラジルの旗 ブルーノ・ジュンケイラ
アメリカ合衆国の旗 ダンカン・エンデ英語版
アメリカ合衆国の旗 グスタヴォ・メネゼス
オレカ・FLM09-シボレー PC 177 DNF DNF
2015年 アメリカ合衆国の旗 テキーラ・パトロン ESM アメリカ合衆国の旗 スコット・シャープ
イギリスの旗 ライアン・ダルジール
HPD・ARX-04b P 389 DNF DNF
2018年 アメリカ合衆国の旗 3GTレーシング イギリスの旗 ジャック・ホークスワース
ドイツの旗 マリオ・ファーンバッハー英語版
アメリカ合衆国の旗 スコット・プルーエット
レクサス・RC F GT3 GTD 744 29位 9位
2020年 アメリカ合衆国の旗 タワー・モータースポーツ
アメリカ合衆国の旗 スターワークス・モータースポーツ
カナダの旗 ジョン・ファラノ英語版
イギリスの旗 ライアン・ダルジール
フランスの旗 ニコラ・ラピエール
オレカ・07-ギブソン LMP2 798 12位 4位

セブリング12時間レース

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セブリング12時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2012年 アメリカ合衆国の旗 コンクエスト・エンデュランス イギリスの旗 マーティン・プロウマン
ベルギーの旗 ヤン・ヘイレン英語版
モーガン・LMP2-ジャッド LMP2 281 44位 9位
2013年 アメリカ合衆国の旗 パフォーマンステック・モータースポーツ アメリカ合衆国の旗 トリスタン・ヌニェス英語版
アメリカ合衆国の旗 チャーリー・シアーズ
オレカ・FLM09-シボレー PC 335 11位 3位
2014年 アメリカ合衆国の旗 RSRレーシング ブラジルの旗 ブルーノ・ジュンケイラ
アメリカ合衆国の旗 ダンカン・エンデ英語版
PC 288 11位 2位
2015年 アメリカ合衆国の旗 テキーラ・パトロン ESM アメリカ合衆国の旗 スコット・シャープ
イギリスの旗 ライアン・ダルジール
HPD・ARX-03b P 317 19位 4位
2016年 アメリカ合衆国の旗 スターワークス・モータースポーツ オランダの旗 レンガー・ヴァン・デル・ザンデ
ベネズエラの旗 アレックス・ポポウ英語版
オレカ・FLM09-シボレー PC 233 17位 3位
2018年 アメリカ合衆国の旗 3GTレーシング イギリスの旗 ジャック・ホークスワース
アメリカ合衆国の旗 ショーン・レイホール英語版
レクサス・RC F GT3 GTD 321 21位 5位
2020年 アメリカ合衆国の旗 タワー・モータースポーツ
アメリカ合衆国の旗 スターワークス・モータースポーツ
カナダの旗 ジョン・ファラノ英語版
デンマークの旗 ミッケル・イェンセン
オレカ・07-ギブソン LMP2 338 10位 2位

著作

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  • 『RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第4版』(オーム社、 デイブ・トーマス、サム・ルビー共著、前田修吾監訳、 2011年12月、ISBN 978-4274068669)
  • 『小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則』(早川書房、ジェイソン・フリード共著、黒沢健二他翻訳、2012年1月、ISBN 978-4152092670)
  • 『強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」』(早川書房、ジェイソン・フリード共著、高橋璃子訳、2014年1月、ISBN 978-4152094339)
  • 『NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』(早川書房、ジェイソン・フリード共著、久保美代子訳、2019年1月、ISBN 978-4152098337)

受賞歴

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関連項目

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脚注

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外部リンク

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