コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ロングビーチ市街地コース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカ合衆国の旗ロングビーチ市街地コース
概要
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ
座標 北緯33度45分59秒 西経118度11分34秒 / 北緯33.76639度 西経118.19278度 / 33.76639; -118.19278座標: 北緯33度45分59秒 西経118度11分34秒 / 北緯33.76639度 西経118.19278度 / 33.76639; -118.19278
営業期間 1975年-
主なイベント インディカー・シリーズ
IMSA スポーツカー選手権
フォーミュラE
コースレイアウト(2000年-)
コース長 3.167km (1.968マイル)
コーナー数 11
ラップレコード 1分05秒3095 (2022年
アメリカ合衆国の旗コルトン・ハータ
アンドレッティ・オートスポーツインディカー・シリーズ
テンプレートを表示

ロングビーチ市街地コースLong Beach Street Circuit)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチの市街地に特設されるストリートサーキットである。

概要

[編集]
コースと観客席

カリフォルニア州の太平洋沿いの都市であるロングビーチの市街地に、都市活性化のため「西海岸のモナコ」というキャッチフレーズを設定し、1975年フォーミュラ5000が、1976年から1983年までF1アメリカ西GP(またはロングビーチGP)が開催された。1983年限りで契約金の問題から開催は終了した[1]

以降はレイアウトを微細に変更し、CART(後のチャンプカー)(2008年開催まで)、インディカー・シリーズ(2009年開催~)やIMSA スポーツカー選手権フォーミュラ・ドリフトなどのビックカテゴリのコースとして使用されている。かつてはフォーミュラEロングビーチ ePrixも行われた。

F1、CART、インディカーで1975年から開催されているロングビーチ・グランプリは、北米で最も長く開催されている公道レースである[2]トヨタはこのイベントの開始当初から計44年間スポンサーを務め、1980年から2018年まではタイトルスポンサーを務めた[3]

レイアウト

[編集]

コースはロングビーチの海に近い「パイク」と呼ばれるエリアにある、ロングビーチ・コンベンションセンターやショッピングモールを囲む形で設置されており、インディカー・シリーズ仕様とフォーミュラE仕様の2つのレイアウトを持つ。

インディカー・シリーズ

[編集]

インディカー・シリーズ仕様レイアウトは、CART/チャンプカーが2000年から2007年まで使用していたレイアウトを継承し、全長1.968マイル(3.167km)、11のコーナーで構成される。

ホームストレートは中間地点付近で緩やかなカーブを描いており、コントロールラインはカーブの前半に設置される。ターン2・3は噴水のある花壇の南側を回るクランク型シケインである。ターン5の内側には唯一スピードバンプが設置される(他は縁石)。ターン7からターン8にかけては下り坂になっており、車を左に振った直後にブレーキングするため、バランスを崩しやすい。中速ロングコーナーのターン10、最も速度が落ちるヘアピンカーブのターン11を抜けて1周となる。周回平均速度は105mph(170km/h)程度となる。

フォーミュラE

[編集]
2015年から2016年まで、フォーミュラEで用いたコースレイアウト

フォーミュラE、ロングビーチ ePrix用レイアウトは全長2.131km、7のコーナーで構成される[4]

インディカー用レイアウトと異なる点としては、インディカー用レイアウトにおけるターン6より東側のみを使用している点が挙げられる。
また、コントロールラインの先にS字シケインがあり、その先にあるインディカー用レイアウトのターン6の位置に下り坂(インディカー用でのターン7・8間)に合流する右コーナーが設置されている(これがフォーミュラE用レイアウトのターン3で、以後ターン8~11がそのままターン4~7として使われている[4])。

過去のコースレイアウト

[編集]

歴代優勝者

[編集]
決勝日 ドライバー シャシーおよびエンジン 結果
フォーミュラ5000
1975 9月28日 イギリスの旗 ブライアン・レッドマン ローラシボレー 詳細英語版
フォーミュラ1
1976 3月28日 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 詳細
1977 4月3日 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ ロータスフォード 詳細
1978 4月2日 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン フェラーリ 詳細
1979 4月8日 カナダの旗 ジル・ヴィルヌーヴ フェラーリ 詳細
1980 3月30日 ブラジルの旗 ネルソン・ピケ ブラバムフォード 詳細
1981 3月15日 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ウィリアムズフォード 詳細
1982 4月4日 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ マクラーレンフォード 詳細
1983 3月27日 イギリスの旗 ジョン・ワトソン マクラーレンフォード 詳細
CART/チャンプカー
1984 3月31日 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ ローラコスワース 詳細
1985 4月14日 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ ローラコスワース 詳細
1986 4月13日 アメリカ合衆国の旗 マイケル・アンドレッティ マーチコスワース 詳細
1987 4月5日 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ ローラシボレーイルモア 詳細
1988 4月17日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. マーチシボレーイルモア 詳細
1989 4月16日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. ローラシボレーイルモア 詳細
1990 4月22日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. ローラシボレーイルモア 詳細
1991 4月14日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. ローラシボレーイルモア 詳細
1992 4月12日 アメリカ合衆国の旗 ダニー・サリバン ガルマーシボレーイルモア 詳細
1993 4月18日 カナダの旗 ポール・トレイシー ペンスキーシボレーイルモア 詳細
1994 4月17日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. ペンスキーイルモア 詳細
1995 4月9日 アメリカ合衆国の旗 アル・アンサーJr. ペンスキーメルセデス・ベンツイルモア 詳細
1996 4月14日 アメリカ合衆国の旗 ジミー・バッサー レイナードホンダ 詳細
1997 4月13日 イタリアの旗 アレックス・ザナルディ レイナードホンダ 詳細
1998 4月5日 イタリアの旗 アレックス・ザナルディ レイナードホンダ 詳細
1999 4月18日 コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ レイナードホンダ 詳細
2000 4月16日 カナダの旗 ポール・トレイシー レイナードホンダ 詳細
2001 4月8日 ブラジルの旗 エリオ・カストロネベス レイナードホンダ 詳細
2002 4月14日 アメリカ合衆国の旗 マイケル・アンドレッティ レイナードホンダ 詳細
2003 4月13日 カナダの旗 ポール・トレイシー ローラフォードコスワース 詳細
2004 4月18日 カナダの旗 ポール・トレイシー ローラフォードコスワース 詳細
2005 4月10日 フランスの旗 セバスチャン・ボーデ ローラフォードコスワース 詳細
2006 4月9日 フランスの旗 セバスチャン・ボーデ ローラフォードコスワース 詳細
2007 4月15日 フランスの旗 セバスチャン・ボーデ パノスコスワース 詳細
2008 4月20日 オーストラリアの旗 ウィル・パワー パノスコスワース 詳細
インディカー・シリーズ
2009 4月19日 イギリスの旗 ダリオ・フランキッティ ダラーラホンダ 詳細
2010 4月18日 アメリカ合衆国の旗 ライアン・ハンター=レイ ダラーラホンダ 詳細
2011 4月17日 イギリスの旗 マイク・コンウェイ ダラーラホンダ 詳細
2012 4月15日 オーストラリアの旗 ウィル・パワー ダラーラシボレー 詳細
2013 4月21日 日本の旗 佐藤琢磨 ダラーラホンダ 詳細
2014 4月13日 イギリスの旗 マイク・コンウェイ ダラーラ・シボレー 詳細
2015 4月19日 ニュージーランドの旗 スコット・ディクソン ダラーラ・シボレー 詳細
2016 4月17日 フランスの旗 サイモン・パジェノ ダラーラ・シボレー 詳細
2017 4月9日 カナダの旗 ジェームズ・ヒンチクリフ ダラーラ・ホンダ 詳細
2018 4月15日 アメリカ合衆国の旗 アレクサンダー・ロッシ ダラーラ・ホンダ 詳細
2019 4月14日 アメリカ合衆国の旗 アレクサンダー・ロッシ ダラーラ・ホンダ 詳細
2023 4月16日 アメリカ合衆国の旗 カイル・カークウッド ダラーラ・ホンダ 詳細
フォーミュラE
2015 4月4日 ブラジルの旗 ネルソン・ピケJr. スパーク・ルノー・マクラーレン 詳細英語版
2016 4月2日 ブラジルの旗 ルーカス・ディ・グラッシ スパーク・ルノーアウディ 詳細英語版

主な登場作品

[編集]

参照

[編集]
  1. ^ Long Beach - RacingCircuits.info”. 9 May 2022閲覧。
  2. ^ 第2戦 ストリート・オブ・ロングビーチ”. Honda Motor Co., Ltd. 2024年5月11日閲覧。
  3. ^ “Toyota ends 44-year title sponsorship of Long Beach GP” (英語). RACER. (2018年8月16日). https://racer.com/2018/08/16/toyota-ends-44-year-title-sponsorship-of-long-beach-gp/ 2018年10月18日閲覧。 
  4. ^ a b Long Beach - Track Guide フォーミュラE公式Webサイト(英語)
  5. ^ ストーリーミッション「フェイスオフ!」で使われているレイアウトは前半は実際のインディカー用レイアウトと同じだが、後半はコンベンションセンターの周りを回る形になっている。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]