コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

スノードニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スノウドニアから転送)
スノードニア
Snowdonia
所在地 ウェールズの旗 ウェールズ
北西ウェールズ英語版
OS grid reference SH6080054500[1]
位置 北緯53度04分10秒 西経4度04分44秒 / 北緯53.06944度 西経4.07889度 / 53.06944; -4.07889座標: 北緯53度04分10秒 西経4度04分44秒 / 北緯53.06944度 西経4.07889度 / 53.06944; -4.07889
上位山系 カンブリア山地英語版
最高峰 スノードン(1,085 m
スノードニアの位置(グウィネズ内)
スノードニア
スノードニア (グウィネズ)
スノードニアの位置(ウェールズ内)
スノードニア
スノードニア (ウェールズ)
スノードニアの位置(イギリス内)
スノードニア
スノードニア (イギリス)
プロジェクト 山
テンプレートを表示

スノードニア英語: Snowdoniaエラリウェールズ語: Eryri; ウェールズ語発音: [ɛrərɪ])は、ウェールズ北西部英語版の山岳地帯であり、面積 823平方マイル (2,130 km2) の広大な国立公園が周囲一帯を覆う。スノードニア国立公園ウェールズ語版は、ウェールズの3か所の国立公園のうち1951年に指定された最初の国立公園である。スコットランドを除くイギリスにおいて最も標高の高いスノードンがある。

名称

[編集]
南のアル・アラン英語版から見たスノードン(アル・ウィズヴァ)

英語の地域名であるスノードニア (Snowdonia) は、標高 1,085メートル (3,560 ft) のウェールズの最高峰スノードン (Snowdon) に由来する[2]。これは中世英語版13世紀のイングランドの船乗りが遠くの冠雪した山を「雪の丘」 (Snowdun Hill, Snowdun[3]) と呼んだことによるといわれるが、ウェールズ語ではアル・ウィズヴァ (Yr Wyddfa〈「埋葬塚」の意[注 1]〉) 、その地域はエラリ (Eryri) と名付けられている[7]。一般的な説によれば、その名称は eryr)に由来し、エラリ (Eryri) は「鷲の国」(鷲の座[3][8])の意とされるが[7]、先頃の立証によれば、それは高地(: Highlands)を意味し、ラテン語oriri(上昇する〈: to rise〉)に関連するとして[9]、ウェールズ語学者のイファー・ウィリアムズ英語版が論証している[10][注 2]

エラリ (EryriHeremi, Heriri[11]) にあたる語のヘレルス (Heremus[11]) は、9世紀の『ブリトン人の歴史』(ラテン語: Historia Brittonum)の稿本(写本)において[12]、半ば伝説的な5世紀の王ヴォーティガンウェールズ語: Gwrtheyrn)の没落の物語に初めて記された[13]中世には、サウェリン・アプ・グリフィズが「ウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズ[14]でありスノードニア領主」(ウェールズ語: Tywysog Cymru ac Arglwydd Eryri)の称号を使用した。彼の祖父の大サウェリン英語版は、「全北ウェールズ公[15]でありスノードニア領主」の称号を使用している。

ウェールズ語名のエラリ (Eryri) をこの地域の唯一の名称に定めようといった動きもある[16]。これは、スノードン[17]、スノードニアおよびスノードニア国立公園という表現の公的使用を禁止しようとする[18]。使用名称の決議は、最終的にウェールズ議会ではなく、国立公園局によりなされ[5]グウィネズ評議会英語版の一員により、スノードンやスノードニアの名称を変更するよう請願された動議は、2021年4月に否決された[16]。こういった運動は、地元の人達が住居の名称をウェールズ語から英語名に付け替えられたことなどを例に挙げて推し進められるが、長きにわたるスノードニアなどの名称を捨て去る申し立てには批判的な意見がある[19]

範囲

[編集]
マウル山英語版から見たスノードン(中央右)などのスノードン山塊英語版の展望。遠方にグリデライ英語版がある。

国立公園の境界が指定される以前の「スノードニア」は、一般により狭い地域、すなわちスノードン山塊英語版を中心とするグウィネズ北部の高地地域を指して使われたが、国立公園の規模は、遠く南のメリオネスシャー英語版メリオネッズ英語版[20]ウェールズ語: Meirionnydd)に向かって広がり、その2倍以上の地域におよんでいる。これはジョージ・ボローによる古典的な旅行記『ワイルド・ウェールズ英語版』(1862年)や[21][22]、H・カー (H. R. C. Carr) と G・リスター (G. A. Lister) による“The Mountains of Snowdonia”(スノードニアの山)(1925年)など1951年より前に出版された書籍によく表れている。伝統的なスノードニアには、スノードンとそれに付随する一連のグリデライ英語版カルネザイ英語版モエルウィニオン英語版: Moelwyn[23])、モエル・ヘボグ英語版山塊が含まれるが、マエントゥログ英語版(マイントゥログ)の南にある丘陵地帯は含まれていない。

地質

[編集]

スノードニアの地質はこの地域の性質の手掛かりとなる。オルドビス紀堆積岩火成岩には[23]、一連の氷河時代における氷期に連続する激しい断層褶曲が刻まれ、独特な岩石からの地形となる。最終氷期は1万1500年前頃には終わり(ヤンガードリアス[24])、今日訪門者を引き付ける特質的遺産を残すとともに、地質学の進展にも一定の役割を果たしている。1831年にクゥム・イドワル英語版(クーム・イドゥアル)を訪れたチャールズ・ダーウィンは、10年後の再訪の際、その地形が氷期の産物であることに気づいた[25]。この圏谷ウェールズ語: cwm; 発音 [kʊm]〈クゥム[26]〉、「谷、丘陵」の意[27])にある最大のモレーン(氷堆石)は、ウェールズ語で Bedd y Cawr (「巨人の墓」の意)と呼ばれ、伝説の巨人イドワル (Idwal) の墓といわれる[28]

基盤岩の大部分はカンブリア紀オルドビス紀にさかのぼり[29]カレドニア造山運動に付随するオルドビス紀およびシルル紀の年代の貫入岩もある。また、カンブリア紀やオルドビス紀の泥岩[29]低度変成作用スレートを形成し、その採取はかつてこの地域の経済活動の支柱をなしていた。

地理

[編集]
スノードン山塊英語版概要図
Yr Wyddfa(アル・ウィズヴァ〈スノードン〉、1085m) Garnedd Ugainガルネズ・イガイン英語版、1065m) Crib Gochクリブ・ゴッホ英語版、923m) Y Lliweddア・シウェズ英語版、898m) Yr Aranアル・アラン英語版、747m) Moel Cynghorionモエル・カンホリオン英語版、674m)
Llyn Llydawスラダウ湖英語版Glaslynグラスリン英語版Llyn Dinasディナス湖英語版Llyn Gwynantグゥイナント湖英語版Llyn-Cwm-Ffynnonクゥム・ファノン湖英語版

山岳

[編集]

伝統的なスノードニアの主たる範囲は、スノードン山塊英語版グリデライ英語版カルネザイ英語版モエルウィニオン英語版モエル・ヘボグ英語版の連なりである。ウェールズの3000フィート山英語版はすべてこれら山塊の初めの3か所の地域にあって、訪れる者の人気を博している。標高 1,085メートル (3,560 ft) のスノードンの頂は、ウェールズで最も高く、イギリスにおいてもスコットランド高地より南では最も高い。

より広く国立公園がおよぶ南には、リノギズ英語版カダイル・イドリス英語版[注 3]アラン・ヴァウズゥイ英語版の連なりがある。ウェールズにおいて北部のスノードニア地域以外では、標高 905メートル (2,969 ft) のアラン・ヴァウズゥイが最も高く、標高 893メートル (2,930 ft) のカダイル・イドリスがそれに続いている。これらの明確な地域のほかに、簡単に振り分けられない多くの山があるが、多様なガイドブックの記述は、それらを「アレニグ」‘Arenigs’ 、「タレン」‘Tarrens’ 、「ダヴィ・ヒル」‘Dyfi hills’(: Dovey hills)といった山群に割り当てている[31]

湖水

[編集]
カペル・キリッグ英語版の北にあるコウラド湖英語版

ウェールズにおいて自然湖水域は規模に関わらず多いほうではなく、スノードニアがほとんどを占める。湖(シン、ウェールズ語: llyn〈複数形: サンノェズ、llynnoedd)は[32]バラ湖英語版のほかいくつかあり、サンベリス英語版(スランベリス)にあるパダルン湖英語版ペリス湖英語版カダイル・イドリス英語版の南にあるタル・ア・スリン湖英語版などがU字谷のもとにある。スノードンの南のディナス湖英語版グゥイナント湖英語版(グウィナント湖)と西にあるクゥエシン湖英語版(クエスリン湖)は、カルネザイの端にあるオグウェン湖英語版コウラド湖英語版と同じく、この部類に特徴づけられる。スノードニアには、かつての激しい氷河作用による圏谷に生じた数多くの小湖がある。圏谷にある小湖英語版として一般に知られるものとしては、スノードンのスラダウ湖英語版グラスリン英語版、ディル・アルズィ湖 (Llyn Du'r Arddu) 、グリデライにあるイドワル湖英語版(イドゥアル湖)、カダイル・イドリスのカイ湖ウェールズ語版などがある。アーサー王の剣エクスカリバーの伝説の湖としては、グラスリンのほか[33]、スラダウ湖、ディナス湖、オグウェン湖が挙げられ[34]、オグウェン湖付近ではアーサー王の時代の6世紀にさかのぼるといわれる剣が発見されている[35]

この地域には、2つの大きな人造湖であるケラン湖英語版トラウスヴァニズ湖英語版があるほか、自然の湖水の多くは人為的に水位がある程度異なり引き上げられている。マルフリン・マウル英語版貯水池と[36]ストゥラン湖ウェールズ語版フェスティニオグ発電所英語版)の2か所は、揚水発電構想の一環として自然の小湖がダムでせき止められた実例である[37]

河川

[編集]

(アヴォン、ウェールズ語: afon〈複数形: アヴォニズ、afonydd)は[38]、一帯よりカーディガン湾英語版にすぐに流出しており、概して短くかつ急勾配である。北から南へと共通の河口を分け合うグラスリン川英語版ドゥイリド川英語版があり、ほかに広範囲の川が北岸に流れ込んでいる。これらの中で最大のものは国立公園の東端にあるコンウィ川英語版で、オグウェン川英語版とともにコンウィ湾英語版に注いでいる。さらに西にはセイオント川英語版グゥイルヴァイ川英語版メナイ海峡の西端に流れ出る。国立公園の東の一部にはディー川英語版ウェールズ語: Afon Dyfrdwy)上流に集水域があり[39]、ウェールズで最大の自然湖水域であるバラ湖英語版ウェールズ語: Llyn Tegid)がある[40]

南にはマウザッハ川英語版とその支流のウニオン川英語版エデン川英語版、小さなダサンニ川英語版、それに国立公園の南端のダヴィ川英語版などがある。

自然

[編集]

気象

[編集]

スノードニアはヨーロッパの西端に位置し[41]、イギリスでも極めて湿潤な地域の1つである。ウェールズにおいて雨が最も多い地域であり、年平均降水量は 3,000ミリメートル (120 in) 以上である。スノードニアのクリブ・ゴッホ英語版の年平均降水量は 4,473ミリメートル (176.1 in) 余りとされ、イギリスで最も雨の多い場所の1つに挙げられる[42]。クリブ・ゴッホの1945-2015年の月平均降水量は 376ミリメートル (14.8 in) で、12月は平均降水量の370パーセントとなる[43]

動物相

[編集]

スノードニアの哺乳類には、シロイワヤギのほか、ユーラシアカワウソヨーロッパケナガイタチオコジョ[44]ヤブノウサギダマジカヨーロッパアナグマアカギツネなどが挙げられるほか[45]絶滅危惧種マツテンも認められるがかなり稀である[41][46]。一帯はヒメキクガシラコウモリ英語版の生息でも知られる[41][47]。鳥類では、ワタリガラス[44]ベニハシガラスハヤブサキバシヒワ[41]クビワツグミのほか[48]カラフトライチョウクロライチョウが生息するなど[45]、多くの鳥が観察される[49]。イギリスでは1916年に一度絶滅した[50]非常に希少なミサゴイギリスのミサゴ英語版[51]の生息も知られる[52]。昆虫類においては、スノードン・ビートル(レインボー・リーフ・ビートル、Rainbow Leaf Beetle)と呼ばれる甲虫 Chrysolina cerealis がごく一部において認められる[41][48]

植物相

[編集]

スノードニアは、北極圏-高山帯 (Arctic–alpine) 植物であるユリ科チシマアマナ属のスノードン・リリー(: Snowdon lilyチシマアマナ)が見られるイギリスで唯一の場所であり[41]、また、一時は絶滅したとされたヤナギタンポポ属のスノードニア・ホークウィード(: Snowdonia hawkweedHieracium snowdoniense の分布が認められた世界で唯一の場所である[53][54][55]

近年直面している大きな問題の1つに、ツツジ属の1種 Rhododendron ponticum の侵入の増加がある[56]。この急速に増加する外来種は、在来種に取って代わって阻害する性質があり[57]、幅広い環境条件に耐えて多くの場所で成長するため、在来植物相や動物相に多くの悪影響をおよぼしている[58]

スノードニア国立公園

[編集]
スノードニア国立公園
Snowdonia National Park
Parc Cenedlaethol Eryri
IUCNカテゴリV(景観保護地域)[59]
スノードニア国立公園の地図
面積 823 sq mi (2,130 km2)(ISCN: 214,200ヘクタール (2,142 km2))
創立日 1951年
訪問者数 389万人(2015年)[60]
運営組織 スノードニア国立公園局

スノードニア国立公園ウェールズ語版英語: Snowdonia National Parkウェールズ語: Parc Cenedlaethol Eryri)は、1951年にピーク・ディストリクト英語版レイク・ディストリクト(湖水地方)に次いでイギリスで3番目の国立公園として設立された。面積は 823平方マイル (2,130 km2) [61]ISCN: 214,200ヘクタール (2,142 km2)[59])、それに 37マイル (60 km) の海岸線がある[62]。スノードニア国立公園は、グウィネズおよびコンウィの一部にわたっている。

この国立公園は、地方政府ウェールズ政府英語版の代表で構成されるスノードニア国立公園局(英語: Snowdonia National Park Authorityウェールズ語: Awdurdod Parc Cenedlaethol Eryri)により管理され、本部はペンリンダイドライス英語版にある。1998年の地方政府の再編以来、公園の一部はグウィネズに位置し、一部はコンウィ州区となる。18人により構成されるスノードニア国立公園局において、9人はグウィネズより任命され、3人はコンウィより任命されて、残りの6人はウェールズ政府より国を代表して任命される[63][64]

他国の国立公園と違い、スノードニアなどイギリスの国立公園では、中央計画機関のもとに公有地と私有地の双方より構成されている。スノードニアの土地所有の構成比を次に示す。

所有分類 占有率 (%)
私有地 69.9
天然資源ウェールズ英語版 17.5
ナショナル・トラスト 8.9
国立公園局 1.2
水道会社 0.9
その他 1.6
スノードニアの空中ビデオ英語版(2014年)

国立公園の大部分は開けた土地もしくは山地であるが、公園内にはかなり多くの農業活動が見られる。公園内には2万6000人以上が暮らしており[61]、ウェールズ語を話すことができる割合は、2001年で62.1パーセント、2011年では58.6パーセントであった[65]。ウェールズ全体では21パーセントとされる[66]スノードニア協会英語版英語: Snowdonia Societyウェールズ語: Cymdeithas Eryri)は、1967年に設立された登録慈善団体であり、この地域ならびにその保護に関心がある人達の自発的な集まりからなる。

スノードニア国立公園の中央部は、殊にスレート採石場があるブライナイ・フェスティニオグ英語版の町を囲むように空いている。ここは縮小したウェールズのスレート産業英語版に代わって新たに軽工業が発展するよう設定された際、公園から意図的に除外された。同じような場所はピークディストリクト国立公園にもあり、三方が公園に囲まれるようにバクストン英語版の町ならびに隣接する採石場が外側にある。

地誌

[編集]

歴史

[編集]

この地域のヒトの居住における最古の痕跡は紀元前4000-3000年頃にさかのぼり、景観に明らかな先史時代のフィールドシステム英語版の広範な足跡が見られる[67]。それらには不規則な囲いや小屋(: hut)の跡を示す環状遺跡(ハットサークル英語版)があり、新石器時代ブラン・カデル・ヴァネル英語版のような青銅器時代の埋葬室[67]、それにフェスティニオグ英語版サン・フェスティニオグ英語版[68])付近のブラン・ア・カステス (Bryn y Castell) のような鉄器時代ヒルフォートも知られる[67][69]

西暦77-78年に一帯は古代ローマにより征服された。ローマの駐屯地・演習地の遺構はよく知られており、Tomen y Mur(トメン・ア・ミル)にはローマの砦(カストラ)ならびに円形劇場があった[70]。道路(ローマ街道)がカーナーヴォンの砦セゴンティウム英語版(カエル・セイント〈Cair Seint[71])とチェスターのディーヴァ(デーウァ[72]Deva)を結び[73]、北部の山岳地域にも道路(ヘレンの道英語版ウェールズ語: Sarn Helen[74])があった[70]

ローマ時代の後、初期キリスト教に関係する記念碑が多くあり、スノードニアではディナス・エムラス英語版のヒルフォートがこのローマ時代以降のものにあたる。5、6世紀には教会がこの地域にもたらされた[75]。また、大サウェリン英語版サウェリン・アプ・グリフィズは領地の境界および要路を守るために多様な石造城塞を築き[75]エドワード1世ハーレフ城など、一連の城郭や町を建設している[75][76]

18世紀に、この地域の産業資源開発が始まり、ターンパイク・トラストの設立がアクセスを容易にした。テルフォードによりスノードニアを通る道路(ホリーヘッド・ロード〈A5英語版〉)が建設され、ポルスマドッグ英語版[26]の新港が狭軌鉄道を介してフェスティニオグのスレート採石場と結ばれた。19世紀より最盛期にはおよそ1万2000人がスレート産業に従事していた。さらにウェルシュ・ゴールド英語版)などのウェールズの鉱業英語版が18世紀から19世紀にかけて行われ、今日に鉱山や工場の遺構を残している[77]

産業

[編集]

この地域の産業は伝統的に農業が中心であり、ヒツジの放牧(粗放農業)は、依然スノードニアの農業経済の中心にある。19世紀初頭から鉱業および採石が台頭し、この一帯はかつて世界で最も重要なスレートの産出地であったが、多少生産を継続しているものの最盛期より大幅に減少している。20世紀から21世紀には観光がスノードニアの経済活動の一環として重要なものになった。スノードン登山鉄道サンベリス湖鉄道英語版の発着駅があるサンベリス英語版にあったスレート工場 Gilfach Ddu は、今日、ウェールズ国立博物館英語版の1つとなる国立スレート博物館英語版として使用されている[78]

国立公園の自然林は落葉性の混交林で、代表的な木はフユナラ(ウェルシュ・オーク、Welsh oak)であり、カバノキトネリコナナカマド (Mountain-ash)、ハシバミ類も普通に認められるが、公園の主要区域は、20世紀に木材の生産のために植林された。主な針葉樹コニファー)のプランテーションとして、Beddgelert Forest(ベズゲレルト英語版の森)[79]ベトゥス・ア・コエド英語版に近い Gwydyr (Gwydir) Forest(グゥイディルの森〈森林公園〉)[80]ドルゲサイ英語版に近い Coed y Brenin Forest(コエド・ア・ブレニンの森〈森林公園〉)[81]、南のダヴィ川英語版に近い[82] Dyfi Forest(ダヴィの森)[83]バラ英語版の南にある Penllyn Forest(ペンシンの森)などが[84]天然資源ウェールズ英語版のもとにある[85][86]

トラウスヴァニズ湖英語版トロースフィニッド原子力発電所の建設は1959年に始まり、1965年に初めて発電された。この原子力発電所は1991年まで稼働していたが、現在は廃炉段階の処置が続いている。揚水発電事業による水力発電所は、フェスティニオグ発電所英語版のほか、サンベリスにおいて[87]ディノルウィグ発電所英語版が稼働している[88]

道路

[編集]
幹線道路の概略図

スノードニアにはいくつかの幹線道路があり、そのうち A55英語版 が最も通行量が多く、この道路は北海岸沿いに走り国立公園北部に通じる。国立公園のなかで最も主要な南北経路は A470英語版 で、A55 から南にベトゥス・ア・コエド英語版を越えてブラエナイ・フェスティニオグ英語版ドルゲサイ英語版へと走り、南東付近のマスゥイド英語版よりすぐ公園内を抜ける。ドルゲサイから A494英語版 が東のバラ英語版へと走り、また、A487英語版 が南のマハンセス英語版につながる。A487 は国立公園の北西にバンガー(バンゴル)からカーナーヴォンを経てポルスマドッグ英語版に回り、その後内陸に曲がるとマエントゥログ英語版の東で A470 と合流する。A5英語版トーマス・テルフォードによりロンドンホリーヘッド(カエルガビ、ウェールズ語: Caergybi[26])間の郵便馬車の道路として建設されたもので、東のペントレヴォエラス英語版近くより国立公園に入ってベセスダ英語版付近に抜ける。

その他のA道路がより多く地方の接続に配されており、南の A493英語版 はマハンセスからダヴィ川英語版を下り、海岸沿いに北に上ってタウィン英語版からマウザッハ川英語版を再び上ってドルゲサイに通じ、また、A496英語版 はドルゲサイからマウザッハ川の北岸を西に下ってバーマス英語版(アベルマウ、ウェールズ語: Abermaw[26])に向かった後、海岸を北上してハーレフを経てマエントゥログに至る。バラとトラウスヴァニズ英語版をつなぐ A4212 は比較的新しいもので、1960年代に人工のケラン湖英語版の建設の接続に配備された。

ほかに3本の道路が、細く曲がる道のりとして北の山地に通されている。A4085英語版ペンリンデイドラエス英語版とカーナーヴォンを結び、A4086英語版カペル・キリッグ英語版とカーナーヴォンをサンベリス英語版経由で結んでおり、また、A498英語版トレマドッグ英語版と A4086 のペン・ア・グゥリッド英語版に接続する。その他、南で注目される道路としては、サニウフシン英語版[26]から Cwm Cynllwyd を上って標高 545メートル (1,788 ft) のブルフ・ア・グロエス英語版の峠を経てディナス・マウズゥイ英語版に至るウェールズで2番目に高い舗装された公道などがある。

鉄道

[編集]

複線ノース・ウェールズ・コースト線は、コンウィバンガー間の国立公園の北方境界沿いに通過する際、トンネル内の Penmaen-bach Point(ペンマエン・バッハ崎)で一瞬入る。最寄りの駅としては、コンウィ駅英語版ペンマインマウル駅英語版サンヴァイルヴェハン駅英語版バンガー駅英語版がある。

単線コンウィ・ヴァレー線英語版は、サンディドゥノ分岐駅英語版から南に走り、ベトゥス・ア・コエド英語版の北より国立公園に入る。次いで公園内にあるポント・ア・パント駅英語版ドルゥイゼラン駅英語版ローマン・ブリッジ駅英語版を経由してセドゥル渓谷英語版を西に上り、トンネル通過後ブラエナイ・フェスティニオグ駅英語版に至る。

1961年より前には、バラ・アンド・フェスティニオグ線英語版という路線がトラウスヴァニズ駅英語版を経てバラ分岐駅英語版まで続き、もう1つのかつての路線ルアボン-バーマス線英語版ディー川英語版の渓谷に沿って南西に走り、ドルゲサイ英語版を経て、今もなお現存する沿岸のカンブリアン線英語版バーマス駅英語版の南で合流していた。

カンブリアン線のプスヘリ英語版支線は、ダヴィ分岐駅英語版から、アベルダヴィ駅英語版タウィン駅英語版トンヴァナイ駅英語版スゥイングゥリル英語版フェアボーン英語版モルヴァ・マウザッハ駅英語版を経て、指定建築物2*級 (Grade II*) のバーマス鉄道橋(アベルマウ鉄道橋、ウェールズ語: Pont reilffordd Abermaw)がマウザッハ河口を渡してバーマスに続いている。さらに北のハーレフを過ぎるとやがて国立公園を抜け、ドゥイリド川英語版を渡って西のプスヘリに向かう。

ウェルシュ・ハイランド鉄道
フェスティニオグ鉄道
スノードン登山鉄道
サンベリス湖鉄道英語版

保存鉄道

[編集]

登山鉄道が最高峰スノードンの頂上へと運行している[89]。また、廃止された鉄道路線の多くが今日保存され使用されている。バラ湖鉄道英語版は、バラ英語版サニウフシン英語版を結ぶかつての本線ルートの路線に沿って設定された保存鉄道である。そのほかの保存鉄道は、かつての運鉱線の軌道が占めており、その多くは狭軌である。

指定保護区

[編集]

スノードニアには、その多様な景観と生態系により[94]、とりわけ多くの保護地域があり、その総面積のほぼ20パーセントがイギリスやヨーロッパの法令により保護されている[95]。その保護地域のうちおよそ半分は保全特別地域英語版 (Special Area of Conservation; SAC) としてEU生息地指令英語版のもと、政府により保護される[96]学術研究上重要地域英語版 (Site of Special Scientific Interest; SSSI) には、動物相と植物相の双方から指定されるばかりか、地質学による場合など[97]、非常に多く指定されている[98]。また、天然資源ウェールズ英語版 (Natural Resources Wales; NRW) により[99]、多くの地域が国立自然保護区英語版 (National nature reserve; NNR) として管理されている[100]。なかでも第一に挙げられるスノードン英語版国立自然保護区は 1,671ヘクタール (16.71 km2) におよんでいる[45]グリデライ英語版に位置するクゥム・イドワル英語版国立自然保護区は、1954年、初めてウェールズの国立自然保護区として指定された[101]

ラムサール条約湿地には、イドワル湖英語版[102]バラ湖英語版 (Llyn Tegid[103]) 、ダヴィ生物圏英語版(Cors Fochno & Dyfi[104] )の3か所が含まれる[98]。それらの指定区域は完全に国立公園内にあるものもあれば、その一部が公園内にかかるものもあり、また、いくつかの指定区域が重複している[98]。保全特別地域 (SAC) は15か所あり、西側の海岸線は、シーン半島英語版(フリーン半島)[105]から延びる保全特別地域となる[106]。鳥類に関する特別保護地域英語版 (Special Protection Area; SPA) は[107]ミグネイント・アレニグ・ズィアストウェールズ語版[108]、ベルウィン (Berwyn[108]) 、クライグ・アル・アデリン英語版ダヴィ川英語版の4か所を数える[98]地域自然保護区英語版 (Local nature reserve; LNR) としては、ナント・ア・コエド (Nant y Coed) の1か所が国立公園の北端に位置する[98][109]

主な指定保護区域
学術研究上重要地域 (SSSI) 国立自然保護区 (NNR) 保全特別地域 (SAC) 特別保護地域 (SPA) ラムサール条約湿地
コエディーズ・アベル コエディーズ・アベル英語版 コエディーズ・アベル
グリンシヴォン英語版 グリンシヴォン
グゥイルヴァイ川英語版クゥエシン湖英語版 グゥイルヴァイ川とクゥエシン湖
スノードニア(エラリ) スノードン英語版(アル・ウィズヴァ) スノードニア(エラリ)
クゥム・イドワル英語版 イドワル湖英語版
クゥム・グラス・クラヴナント (Cwm Glas Crafnant)
cy:Mwyngloddiau a Chreigiau Gwydyr(グゥイディル鉱山) Mwyngloddiau Fforest Gwydir / Gwydyr Forest Mines(グゥイディル鉱山林)
コルス・グライアノグウェールズ語版 コルスィズ・エイヴィオニズ (Corsydd Eifionydd)
コエド・トレマドッグ コエド・トレマドッグ英語版
ハヴォド・ガレゴグ英語版
コエディーズ・マエントゥログ英語版
コエド・カメライ英語版
ケイナント・カンヴァル(カンヴァル峡谷) ケイナント・カンヴァル英語版
ケイナント・センナルフ(センナルフ峡谷) ケイナント・センナルフ英語版
Coedydd Derw a Safleoedd Ystlumod Meirion / Meirionnydd Oakwoods and Bat Sites(メイリオニズ英語版オークの森とコウモリ
ミグネイント・アレニグ・ズィアストウェールズ語版 ミグネイント・アレニグ・ズィアスト ミグネイント・アレニグ・ズィアスト
エデン川英語版 - コルス・ゴッホ・トラウスヴァニズ (Afon Eden - Cors Goch Trawsfynydd) エデン川 - コルス・ゴッホ・トラウスヴァニズ
コエド・ゴルスウェン コエド・ゴルスウェン英語版
コエド・ドルガログ コエド・ドルガログ英語版
ディー川英語版 (Afon Dyfrdwy) ディー川英語版とバラ湖
バラ湖英語版 (Llyn Tegid) バラ湖 (Llyn Tegid)
コエド・ア・リゲン コエド・ア・リゲン英語版
ベルウィン (Berwyn) ベルウィン ベルウィン ベルウィン
クライグ・ア・ベングログ (Craig y Benglog) アスト・ア・ベングログ英語版
コエド・ガンスゥイド コエド・ガンスゥイド英語版
モルヴァ・ハルレッヒ モルヴァ・ハルレッヒ英語版 モルヴァ・ハルレッヒとモルヴァ・ダフリン
モルヴァ・ダフリン英語版 モルヴァ・ダフリン
シーン半島英語版とサルナイ (Sarnau)
リノグ英語版 (Rhinog) リノグ リノグ
カダイル・イドリス英語版 カダイル・イドリス カダイル・イドリス
クライグ・アル・アデリン英語版 (Bird's Rock) クライグ・アル・アデリン
ダヴィ ダヴィ英語版 ダヴィ河口英語版 (Dyfi Estuary / Aber Dyfi) コルス・ヴォホノとダヴィ英語版ダヴィ生物圏英語版
※国立公園外(コルス・ヴォホノ英語版〈ヴォホノ湿地〉)

観光

[編集]
国立公園の南端、ビアデッド湖(英語: Berded Lakeウェールズ語: Llyn Barfog[110])付近の遊歩道の道標

国立公園局の調べによれば、2015年のスノードニア国立公園の来訪者は389万人とされる[60]。スノードニア地域のハイキングの多くはスノードン自体に集中している。壮麗な主峰スノードンには年間約60万人が訪れて[111]、ときにひどく混雑する上に[112][113]、スノードン登山鉄道がほぼ頂上(サミット)まで通じている[114][115]

ほかにもグリデライ英語版山塊の最高峰エリディル・ヴァウル英語版と尾根沿いのア・ガルン英語版ならびにトリヴァン英語版といった岩場の頂を持つ3000フィート級の山英語版のみならず、西のナントセ山稜英語版タル・ア・ミグネズ山英語版ドルゥス・ア・コエド山英語版、東のカペル・キリッグ英語版の北にあるペン・シスリグ・ア・ウラハ英語版ブラエナイ・フェスティニオグ英語版の西にあるモエルウィン・マウル英語版、さらに南にはリノギズ英語版ア・セスル英語版、また、ドルゲサイ英語版の先にカダイル・イドリス英語版がある。

それにスノードニアの低い山にもいくつもの壮大な遊歩道があり、国立公園には 1,479マイル (2,380 km) のパブリック・フットパス[116]、164マイル (264 km) のブライドルウェイなどがある[117]。長距離フットパス (Long-distance footpaths) としては、83マイル (134 km) を巡る「スノードニア・スレート・トレイル英語版[118][119]、南北 94マイル (151 km)[120]ないし97マイル (156 km) を抜ける「スノードニア・ウェイ」(Snowdonia Way) が設定されるほか[121]、「ウェールズ・コースト・パス英語版」の海岸線にも設定されている[122][123]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ アーサー王が倒した巨人リタ(Rhitta〈リタ・ガウル、Rhita Gawr[4][5]〉、ジェフリー・オブ・モンマスの『ブリタニア列王史』ではリトーRitho[6])を頂上の塚(ケアン[1][5])に葬ったという伝説による[1][7]
  2. ^ ウェールズ語の eryr: eagle)の複数形は eryrod もしくは eryron であり、eryri の形の例はないことが認められ、第2に、現代のウェールズ語で eryr 、複数形 eryri は「砂利」(: ‘shingles’)を意味し、古いウェールズの地名においてこれは平らでない(: uneven)または隆起した土地(: upraised ground、丘陵地帯(: a land of hills)として、「高地」(: ‘the uplands’ or ‘highlands’)を示唆するという。
  3. ^ 「イドリスの椅子」の意。メリオネッズ英語版の王であった巨人イドリス(Idris〈イドリス・ガウル、Idris Gawr〉)が、山上に座って領地を見渡していたとの伝承による[30]

出典

[編集]
  1. ^ a b c Snowdonia”. Coflein. Site Record. 2021年10月3日閲覧。
  2. ^ 太田直也「ウェールズ概観」、『ウェールズを知るための60章』(2019)、18-19頁
  3. ^ a b Snowdon Wales' Highest Mountain”. snowdonwales.co.uk. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
  4. ^ 中野 (2010)、21-23 (184-182) 頁
  5. ^ a b c “Call for Snowdon to only be known by Welsh name Yr Wyddfa”. BBC News (BBC). (2021年4月28日). https://www.bbc.com/news/uk-wales-56913993 2021年10月3日閲覧。 
  6. ^ ジェフリー・オヴ・モンマス 著、瀬谷幸男 訳『ブリタニア列王史』南雲堂フェニックス、2007年、291-292・399頁頁。ISBN 978-4-88896-388-6 
  7. ^ a b c 太田直也「ウェールズ概観」、『ウェールズを知るための60章』(2019)、19頁
  8. ^ 田辺雅文 著、「旅名人」編集部 編『ウェールズ - 英国の中の“異国”を歩く』(第2版)日経BP社〈旅名人ブックス 16〉、2002年(原著1999年)、109頁頁。ISBN 4-8222-2209-8 
  9. ^ Celtic Culture,2006, ed. by John T. Koch, p. 719
  10. ^ Ifor Williams, Enwau Lleoedd (Liverpool, 1945), p. 18. Compare the late professor's article in Bulletin of the Board of Celtic Studies, vol. iv, pp. 137-141.
  11. ^ a b (PDF) NENNIUS: History Of The Britons (Historia Brittonum). Medieval Latin Series. (2000). pp. pp. 18, 33. https://www.yorku.ca/inpar/nennius_giles.pdf 2021年10月3日閲覧。 
  12. ^ 伝ネンニウス 著、瀬谷幸男 訳『中世ラテン年代記 ブリトン人の歴史』論創社、2019年、37・92頁頁。ISBN 978-4-8460-1861-0 
  13. ^ Koch, John T. ; Minard, Antone, ed (2012). The Celts: History, Life, and Culture. 1. ABC-Clio. p. 331. ISBN 978-1-59884-964-6. https://archive.org/details/celtshistorylife00koch 2021年10月3日閲覧。 
  14. ^ 青山 1991、313頁
  15. ^ 青山 1991、309頁
  16. ^ a b Wyn-Williams, Gareth (2021年4月28日). “Campaigner for changing 'Snowdon' to 'Yr Wyddfa' vows not to give up”. North Wales Live. 2021年10月3日閲覧。
  17. ^ National park authority told to ditch name of Snowdon for Welsh language version”. Nation.Cymru. news (2021年4月27日). 2021年10月3日閲覧。
  18. ^ Petition launched for national park authority to ditch Snowdon name for Yr Wyddfa”. Nation.Cymru. news (2021年4月29日). 2021年10月3日閲覧。
  19. ^ Wyddfa campaign 'inward-facing, ethno-nationalist cultural revisionism' claims magazine”. Nation.Cymru. news (2021年5月4日). 2021年10月3日閲覧。
  20. ^ 中野 (2010)、21 (184)・23 (186) 頁
  21. ^ 吉賀憲夫「ウェールズ再発見(その6)ジョージ・ボローと『ワイルド・ウェールズ』」(PDF)『愛知工業大学研究報告. A, 基礎教育センター論文集』38A、愛知工業大学、2003年3月、59-70頁、ISSN 038708042021年10月3日閲覧 
  22. ^ 岩瀬「観光リゾート地」、『ウェールズを知るための60章』(2019)、33-34頁
  23. ^ a b Bendle&Glasser (2012), p. 131
  24. ^ Bendle&Glasser (2012), p. 130
  25. ^ Darwin discoveries at Cwm Idwal”. National Trust. 2021年10月3日閲覧。
  26. ^ a b c d e カムリの地名カタカナ表記リスト” (XLS). カムリの地名のカタカナ表記. 日本カムリ学会(日本ウェールズ学会). 2021年10月3日閲覧。
  27. ^ 永田、小池 (2011)、287頁
  28. ^ Tale of Cwm Idwal”. National Trust. 2021年10月3日閲覧。
  29. ^ a b Snowdonia’s Geological History”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  30. ^ 中野 (2010)、23 (182) 頁
  31. ^ Hermon, Peter (2006). Hillwalking in Wales: Arans - Dovey Hills. 1 (Second ed.). Milnthorpe: Cicerone. p. 7. ISBN 1852844671 
  32. ^ 永田、小池 (2011)、300頁
  33. ^ Gilden, James (2002年8月4日). “On Top of the World in Wales”. Los Angeles Times. 2021年10月3日閲覧。
  34. ^ Welsh links with the Arthurian legend: So where can I find Arthur in Wales?”. Visit Wales. 2021年10月3日閲覧。
  35. ^ Glynn-Jones, Annie (2017年4月1日). “Legendary Welsh sword dating to sixth century discovered near Welsh lake”. WalesOnline (Media Wales). https://www.walesonline.co.uk/news/wales-news/legendary-welsh-sword-dating-sixth-12822087 2021年10月3日閲覧。 
  36. ^ Marchlyn Mawr Dam and Reservoir”. engineering timelines. 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
  37. ^ First Hydro Company: Ffestiniog Power Station”. First Hydro Company. 2021年10月3日閲覧。
  38. ^ 永田、小池 (2011)、281頁
  39. ^ ディー川”. コトバンク. 2021年10月3日閲覧。
  40. ^ Llyn Tegid”. Visit Mid Wales. 2021年10月3日閲覧。
  41. ^ a b c d e f Biodiversity in Snowdonia”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  42. ^ Snowdonia National Park Authority (2020), p. 31
  43. ^ ECN records wettest December at Snowdon since 1945”. UK Environmental Change Network. ECN. 2021年10月3日閲覧。
  44. ^ a b Wilderness - Snowdonia: Wildlife haven”. nature's calendar. BBC. 2021年10月3日閲覧。
  45. ^ a b c Snowdon/Yr Eyddfa National Nature Reserve”. First Nature. 2021年10月3日閲覧。
  46. ^ Turner, Robin (2009年8月3日). “If you go down to the woods today you might find an endangered pine marten”. WalesOnline (Media Wales). https://www.walesonline.co.uk/news/wales-news/you-go-down-woods-today-2086006 2021年10月3日閲覧。 
  47. ^ Rhinolophus hipposideros (Bechstein, 1800); LESSER HORSESHOE BAT”. NBN atlas. 2021年10月3日閲覧。
  48. ^ a b Snowdonia's extraordinary wildlife needs your help”. National Trust. 2021年10月3日閲覧。
  49. ^ Bird Watching”. www.visitsnowdonia.info. Gwynedd Council. 2021年10月3日閲覧。
  50. ^ Holden, Peter; Cleeves, Tim (2010). RSPB Handbook of British Birds (3rd ed.). Christopher Helm. p. 90. ISBN 978-1-4081-2735-3 
  51. ^ “希少な猛禽類ミサゴの巣、チェーンソーで破壊 卵も犠牲に 英”. CNN.co.jp. (2021年5月3日). https://www.cnn.co.jp/fringe/35170230.html 2021年10月3日閲覧。 
  52. ^ Glaslyn Osprey Project”. Beddgelert. Beddgelert Tourism Association. 2021年10月3日閲覧。
  53. ^ Snowdonia hawkweed (Hieracium snowdoniense)”. ARKive. 2006年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
  54. ^ “Plant thought extinct found on mountain”. The Western Mail. (2002年8月6日). オリジナルの2005年12月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20051204173345/http://icnorthwales.icnetwork.co.uk/holidays/nature/tm_objectid%3D12094530%26method%3Dfull%26siteid%3D50142%26headline%3Dplant-thought-extinct-found-on-mountain-name_page.html 2021年10月3日閲覧。 
  55. ^ Wood, Chris (2021年8月28日). “Snowdonia Hawkweed: 'One of most threatened in the world'”. BBC News (BBC). https://www.bbc.com/news/uk-wales-58304704 2021年10月3日閲覧。 
  56. ^ “Important plant areas in the UK”. The Daily Telegraph. (2007年7月24日). オリジナルの2012年11月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121113055049/http://www.telegraph.co.uk/earth/wildlife/3301402/Important-Plant-Areas-in-the-UK.html 2021年10月3日閲覧。 
  57. ^ (PDF) Rhododendron in Snowdonia and a strategy for its control, Snowdonia National Park Authority, (2008), pp. 1-45, https://www.snowdonia.gov.wales/__data/assets/pdf_file/0031/164785/Rhododendron-Strategy-Final.pdf 2021年10月3日閲覧。 
  58. ^ (PDF) The Ecosystem Benefits of managing the invasive non–native plant Rhododendron ponticum in Snowdonia: Snowdonia Rhododendron Partnership 2015, Snowdonia National Park Authority, https://www.snowdonia.gov.wales/__data/assets/pdf_file/0012/205113/Rhododendron-in-Snowdonia.pdf 2021年10月3日閲覧。 
  59. ^ a b Dudley, Nigel (2013) [2008] (PDF). Guidelines for Applying Protected Area Management Categories. Best Practice Protected Area Guidelines Series No. 21. Gland, Switzerland: ISCN. p. 11. ISBN 978-2-8317-1636-7. https://portals.iucn.org/library/sites/library/files/documents/pag-021.pdf 2021年10月3日閲覧。 
  60. ^ a b Visitor Numbers”. Snowdonia National Park (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  61. ^ a b Welcome to Snowdonia”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  62. ^ Snowdonia National Park”. Snowdonia. Campaign for National Parks (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  63. ^ About the Authority”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  64. ^ Walkey, M. ; Swingland, I. ; Russell, S., ed (1999). Integrated protected area management. Springer. pp. 91. ISBN 978-0-412-80360-4 
  65. ^ Welish Language Skills and Profile”. Snowdonia National Park (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  66. ^ Snowdonia National Park Authority (2020), p. 37
  67. ^ a b c Prehistory”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  68. ^ 7. Bryn y Castell, Llan Ffestiniog”. Hillforts in Dwyfor and Merioneth. Gwynedd Archaeological Trust. 2021年10月3日閲覧。
  69. ^ Bryn y Castell - an excavated hillfort”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  70. ^ a b Roman”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  71. ^ 中野 (1992)、2頁
  72. ^ 指昭博『図説 イギリスの歴史』(増補新版)河出書房新社〈ふくろうの本〉、2015年(原著2002年)、10頁。ISBN 978-4-309-76234-0 
  73. ^ ローマ軍のカノヴィウム砦があった地、カイルヒン”. historypoints.org. 2021年10月3日閲覧。
  74. ^ 中野 (1992)、7頁
  75. ^ a b c Medieval and Early Modern”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  76. ^ 太田美智子「北ウェールズの巨城群」、『ウェールズを知るための60章』(2019)、26頁
  77. ^ Industrial”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  78. ^ National Slate Museum”. National Museum Wales. 2021年10月3日閲覧。
  79. ^ Beddgelert Forest, near Porthmadog” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  80. ^ Gwydir Forest Park - Betws-y-coed” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  81. ^ Coed y Brenin Visitor Centre, near Dolgellau” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  82. ^ Dyfi Forest At Dyfi Forest (NRW)”. Visit Mid Wales. 2021年10月3日閲覧。
  83. ^ Dyfi Forest - Tan y Coed, near Machynlleth” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  84. ^ Penllyn Forest Gwynedd”. BirdGuides. 2021年10月3日閲覧。
  85. ^ Environmental Impact Assessments” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  86. ^ North West Wales” (英語). Natural Resources Wales. 2021年10月3日閲覧。
  87. ^ “Llanberis hydro power plant given go-ahead”. BBC News (BBC). (2017年3月8日). https://www.bbc.com/news/uk-wales-north-west-wales-39206683 2021年10月3日閲覧。 
  88. ^ Dinorwig Power Station, Llanberis”. historypoints.org. History Points. 2021年10月3日閲覧。
  89. ^ 太田直也「ウェールズ概観」、『ウェールズを知るための60章』(2019)、18頁
  90. ^ 笹田 (2006)、118-119頁
  91. ^ Ffestiniog Railway”. historypoints.org. History Points. 2021年10月3日閲覧。
  92. ^ 笹田 (2006)、120・122-123頁
  93. ^ 笹田 (2006)、120-123頁
  94. ^ Landscape and Land Management”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  95. ^ Snowdonia National Park Authority (2020), p. 80
  96. ^ Wildlife”. Snowdonia National Park Authority. 2013年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
  97. ^ Sites of Special Scientific Interest (SSSI)”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  98. ^ a b c d e Nature Conservation Designations”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  99. ^ National Nature Reserves (NNR)”. Lle A Geo-Potal for Wales. Geography & Technology, Welsh Government. 2021年10月3日閲覧。
  100. ^ Snowdonia National Park Authority (2020), p. 77
  101. ^ Cwm Idwal National Nature Reserve”. First Nature. 2021年10月3日閲覧。
  102. ^ Llyn Idwal”. Ramsar Sites Information Service. 2021年10月3日閲覧。
  103. ^ Llyn Tegid”. Ramsar Sites Information Service. 2021年10月3日閲覧。
  104. ^ Cors Fochno & Dyfi”. Ramsar Sites Information Service. 2021年10月3日閲覧。
  105. ^ 永田、小池 (2011)、246頁
  106. ^ Marine Gazetteer Placedetails”. Marineregions.org. 2021年10月3日閲覧。
  107. ^ 諸外国における自然再生事業の特徴 (2) 自然再生に関する基本となる計画”. 自然再生. 環境省. 2021年10月4日閲覧。
  108. ^ a b Warren, Philip; Baines, David (2012), “Changes in upland bird numbers and distribution in the Berwyn Special Protection Area, North Wales between 1983 and 2012” (PDF), Proceedings of the Geologists’ Assosiation (Game & Wildlife Conservation Trust) 123 (1): 130-145, https://www.moorlandassociation.org/wp-content/uploads/2015/03/Berwyn-Report.pdf 2021年10月3日閲覧。 
  109. ^ Nant y Coed Local Nature Reserve”. Snowdonia National Park. Conwy County Borough Council (2021年9月). 2021年10月3日閲覧。
  110. ^ Llyn Barfog”. Aberdovey.com. 2021年10月3日閲覧。
  111. ^ “Snowdon: Legal challenge warning for mountain visitor charge”. BBC News (BBC). (2021年7月11日). https://www.bbc.com/news/uk-wales-57794883 2021年10月3日閲覧。 
  112. ^ Goldhill, Olivia (2013年8月26日). “Rush hour at Mount Snowdon - hundreds of climbers queue to reach peak”. 6 June 2017閲覧。
  113. ^ Crump, Eryl (2017年5月20日). “Snowdon so overwhelmed with visitors ‘it's like Piccadilly Station at rush hour’”. 2021年10月3日閲覧。
  114. ^ 笹田 (2006)、116-119頁
  115. ^ Parker, Mike; Whitfield, Paul (2003). The Rough Guide to Wales (4 ed.). Rough Guides. p. 385. ISBN 978-1-84353-120-3 
  116. ^ Learning to Love National Parks”. Snowdonia National Park. Snowdonia National Park Authority (2016年). 2021年10月3日閲覧。
  117. ^ Neale, Stephen (2020). Wild Camping: Exploring and Sleeping in the Wilds of the UK and Ireland (second ed.). Conway Maritime Press. p. 202. ISBN 978-1844865727. https://books.google.co.jp/books?id=HLDUDwAAQBAJ&pg=PA202&lpg=PA202&dq=164#v=onepage&q=164&f=false 2021年10月3日閲覧。 
  118. ^ Snowdonia Slate Trail”. LDWA. The Long Distance Walkers Association. 2021年10月3日閲覧。
  119. ^ The Big Walk: Snowdonia Slate Trail”. Rambles (2019年8月27日). 2021年10月3日閲覧。
  120. ^ Snowdonia Way”. LDWA. The Long Distance Walkers Association. 2021年10月3日閲覧。
  121. ^ The Snowdonia Way” (2017年). 2021年10月3日閲覧。
  122. ^ wales coast path”. 2021年10月3日閲覧。
  123. ^ Meirionnydd & Snowdonia Coast Path”. encounter walking. 2021年10月3日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]