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ストラディバリウス (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストラディバリウス
Bjorn Nielsenの勝負服
欧字表記 Stradivarius
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2014年2月28日(10歳)
Sea the Stars
Private Life
母の父 Bering
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Bjorn Nielsen
馬主 Bjorn E.Nielsen
調教師 ジョン・ゴスデンイギリス
競走成績
生涯成績 35戦20勝
獲得賞金 3,458,968ポンド
WBRR 118 E / 2017年
120 E / 2018年
122 E / 2019年
125 E / 2020年
勝ち鞍
G1 グッドウッドカップ 2017年 - 2020年
G1 ゴールドカップ 2018年 - 2020年
G2 クイーンズヴェース 2017年
G2 ヨークシャーカップ 2018年・2019年・2022年
G2 ロンズデールカップ 2018年・2019年・2021年
G2 英チャンピオンズ長距離C 2018年
G2 ドンカスターカップ 2019年・2021年
G3 サガロステークス 2021年
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ストラディバリウス: Stradivarius)は、イギリス競走馬。主な勝ち鞍に2017年 - 2020年グッドウッドカップ2018年 - 2020年のゴールドカップ

戦績

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2歳(2016年)

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2016年10月5日ノッティンガム競馬場の未勝利戦でデビューするも5着。2戦目の未勝利戦は同厩舎クラックスマンの4着に終わるも、3戦目で初勝利を果たす。

3歳(2017年)

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ハンデキャップ競走を2戦して1着、2着という成績を残した後、6月のクイーンズヴェースで重賞初制覇を果たす。続いてこの年からG1に昇格したグッドウッドカップはビッグオレンジに1馬身3/4差をつけ快勝し、G1初制覇を果たす[1]。秋に入り、セントレジャーステークスブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップは共に3着に敗れ、この年を終えた。

4歳(2018年)

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シーズン初戦のヨークシャーカップは後続に3馬身差をつけ圧勝。6月のゴールドカップは道中4番手追走から直線でヴァジラバド、トルセドールとの競り合いを制しG1レース2勝目を飾る[2]。グッドウッドカップでは中団からレースを進めると直線で逃げ粘るトルセドールを半馬身差つけ連覇を果たす[3]。8月にはロンズデールカップを制し、この年から導入された「ウェザビーズ・ハミルトン・ステイヤーズ・ミリオン[4]」のボーナス100万ポンドを獲得した。10月には前年3着に敗れたブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップへ出走し、ここを1馬身半差で勝利。シーズンを5戦5勝で終え、当年のカルティエ賞最優秀ステイヤーに選出された。

5歳(2019年)

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前年同様ヨークシャーカップから始動し、3/4馬身差で勝利を収める。続くゴールドカップは3番手追走からラスト1ハロンで抜け出し、ディーエックスビーに1馬身差をつけて勝利。同競走の連覇を達成した[5]。7月のグッドウッドカップは中団からの差し切りで勝利し、同レースの3連覇を達成[6]。さらに次走のロンズデールカップも勝利し、前年に引き続きウェザビーズ・ハミルトン・ステイヤーズ・ミリオンのボーナスを獲得した。
9月にはドンカスターカップに出走し、ここを1馬身3/4差で勝利。ダブルトリガー以来24年振りとなる長距離三冠を達成した。
10月にはブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップに出走するも、ゴール前でキューガーデンズ[7]に差し返されてハナ差の2着に敗れ、前年から続いた連勝は10でストップした[8]
当シーズンの成績は6戦5勝。2年連続でカルティエ賞最優秀ステイヤーに選出された。

6歳(2020年)

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この年はシーズン緒戦にコロネーションカップ[9]を選択。好位追走からレースを進めるも、ガイヤーズから5馬身離された3着に敗れる。2週間後のゴールドカップは直線半ばで抜け出すと後続を大きく引き離し、2着のネイエフロードに10馬身差をつける圧勝で同レース3連覇を達成した[10]
7月のグッドウッドカップでは中団追走からラスト1ハロンで鋭く伸び、逃げ粘るネイエフロードを差し切って優勝。同レース史上初となる4連覇を達成した[11]。レース後陣営は、フォワ賞の結果次第で凱旋門賞へ参戦すると表明した。
フォワ賞では逃げるアンソニーヴァンダイクをマークする形でレースを進めるも最後まで捉えきれず、短クビ差の2着に敗れた。続く凱旋門賞は中団からレースを運び、直線で追い上げたものの伸びを欠き7着に敗れた。
凱旋門賞から中1週でブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップに出走したが、中団待機から見せ場なく12着に惨敗した。
当シーズンの成績は6戦2勝。3年連続でカルティエ賞最優秀ステイヤーに選出された。

7歳(2021年)

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この年はサガロステークスから始動。馬群の後方追走から直線に入って鋭く伸び、シーズン緒戦を勝利で飾った。
イェーツ以来となる史上2頭目の4連覇に挑んだゴールドカップでは後方待機からレースを進めるも最終コーナーで馬群から抜け出すのに手間取り、直線で伸びあぐねて4着に敗れた。
5連覇がかかるグッドウッドカップは、レース当日になって馬場の悪化を理由に出走を回避した。
1ヶ月後のロンズデールカップでは、先頭から離れた2番手を追走。直線ではスパニッシュミッションとの叩き合いになったがこれを制し重賞16勝目を挙げた。
9月に入りドンカスターカップへ出走。中団やや後方でレースを進め、直線で馬なりのまま先頭に並びかけてから力強く伸び、アレルタロハに2馬身半差を付けて快勝した。この勝利で重賞勝利数は17となり、シリュスデゼーグルが保持する欧州調教馬による平地グループ競走の最多勝記録に並んだ[12][13]
続くカドラン賞は後方待機から2周目のフォールスストレート手前で仕掛けて一旦は先頭に立つも、トゥルーシャンの末脚に屈し2着に敗れた。
2週間後のブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップは、中団追走から直線で大外に持ち出して鋭く追い込んだが残り100mで脚が鈍り3着に敗れた。
当シーズンの成績は6戦3勝。GIは未勝利に終わり、カルティエ賞最優秀ステイヤーの座もトゥルーシャンに明け渡す結果となった。 シーズン終了後、陣営はアスコットゴールドカップ4勝目を目標に掲げ現役続行の意向を示した。

8歳(2022年)

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この年はヨークシャーカップから始動。直線に入ってしぶとく伸びサンダラスに1馬身差をつけて勝利した。
続くゴールドカップでは中団やや後方からレースを進めたが直線で前が開かず、大外に持ち出して追い込むも届かず3着に敗れた。
翌月、1年越しの5勝目を狙って出走したグッドウッドカップは直線で力強く抜け出したが、ゴール手前でキプリオスに差し切られクビ差の2着に敗れた。
1ヶ月後のロンズデールカップに出走を予定していたが打撲のため同レースを回避。回復が思わしくないことを理由に、陣営は同年9月に引退を表明した。引退後はナショナルスタッド種牡馬となる。[14]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離 着順 着差 騎手 2着馬)
2016 10. 5 ノッティンガム 未勝利 芝8f 75yd 5着 4 1/2馬身 R.ハヴリン Contrapposto
10.19 ニューマーケット 未勝利 芝8f 4着 6馬身 L.デットーリ Cracksman
11.16 ニューキャッスル 未勝利 AW8f 5yd 1着 アタマ R.ハヴリン (Bowerman)
2017 4.19 ビヴァリー ハンデキャップ 芝10f 1着 6馬身 R.タート (Election Day)
5.10 チェスター ハンデキャップ 芝12f 63yd 2着 1/2馬身 L.デットーリ Here And Now
6.23 アスコット クイーンズヴェース G2 芝13f 211yd 1着 クビ A.アッゼニ (Count Octave)
8. 1 グッドウッド グッドウッドC G1 芝16f 1着 1 3/4馬身 A.アッゼニ (Big Orange)
9.16 ドンカスター セントレジャーS G1 芝14f 115yd 3着 1/2馬身 J.ドイル Capri
10.21 アスコット B.C.ロングディスタンスC G2 芝15f 209yd 3着 1馬身 L.デットーリ Order Of St George
2018 5.18 ヨーク ヨークシャーC G2 芝13f 188yd 1着 3馬身 L.デットーリ (Desert Skyline)
6.21 アスコット ゴールドC G1 芝19f 210yd 1着 3/4馬身 L.デットーリ (Vazirabad)
7.31 グッドウッド グッドウッドC G1 芝16f 1着 1/2馬身 A.アッゼニ (Torcedor)
8.24 ヨーク ロンズデールC G2 芝16f 56yd 1着 1 1/2馬身 L.デットーリ (Count Octave)
10.20 アスコット B.C.ロングディスタンスC G2 芝15f 209yd 1着 1 1/2馬身 L.デットーリ (Thomas Hobson)
2019 5.17 ヨーク ヨークシャーC G2 芝13f 188yd 1着 3/4馬身 L.デットーリ (Southern France)
6.20 アスコット ゴールドC G1 芝19f 210yd 1着 1馬身 L.デットーリ (Dee Ex Bee)
7.30 グッドウッド グッドウッドC G1 芝16f 1着 クビ L.デットーリ (Dee Ex Bee)
8.23 ヨーク ロンズデールC G2 芝16f 56yd 1着 1 1/4馬身 L.デットーリ (Dee Ex Bee)
9.13 ドンカスター ドンカスターC G2 芝17f 197yd 1着 1 3/4馬身 L.デットーリ (Cleonte)
10.19 アスコット B.C.ロングディスタンスC G2 芝15f 209yd 2着 ハナ L.デットーリ Kew Gardens
2020 6. 5 ニューマーケット コロネーションC G1 芝12f 6yd 3着 5馬身 L.デットーリ Ghaiyyath
6.18 アスコット ゴールドC G1 芝19f 210yd 1着 10馬身 L.デットーリ (Nayef Road)
7.28 グッドウッド グッドウッドC G1 芝16f 1着 1馬身 L.デットーリ (Nayef Road)
9.13 パリロンシャン フォワ賞 G2 芝2400m 2着 短クビ L.デットーリ Anthony Van Dyck
10.4 パリロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 7着 6 3/4馬身 O.ペリエ Sottsass
10.17 アスコット B.C.ロングディスタンスC G2 芝15f 209yd 12着 62馬身 L.デットーリ Trueshan
2021 4.28 アスコット サガロS G3 芝15f 209yd 1着 1馬身 L.デットーリ (Ocean Wind)
6.17 アスコット ゴールドC G1 芝19f 210yd 4着 8 1/4馬身 L.デットーリ Subjectivist
8.20 ヨーク ロンズデールC G2 芝16f 56yd 1着 アタマ L.デットーリ (Spanish Mission)
9.10 ドンカスター ドンカスターC G2 芝17f 197yd 1着 2 1/2馬身 L.デットーリ (Alerta Roja)
10.2 パリロンシャン カドラン賞 G1 芝4000m 2着 4 1/2馬身 L.デットーリ Trueshan
10.16 アスコット B.C.ロングディスタンスC G2 芝15f 209yd 3着 4馬身 L.デットーリ Trueshan
2022 5.13 ヨーク ヨークシャーC G2 芝13f 188yd 1着 1馬身 L.デットーリ (Thunderous)
6.16 アスコット ゴールドC G1 芝19f 210yd 3着 1 1/4馬身 L.デットーリ Kyprios
7.26 グッドウッド グッドウッドC G1 芝16f 2着 クビ A.アッゼニ Kyprios

血統表

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ストラディバリウス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系
[§ 2]

Sea The Stars
2006 鹿毛
父の父
Cape Cross
1994 黒鹿毛
Green Desert Danzig
Foreign Courier
Park Appeal Ahonoora
Balidaress
父の母
Urban Sea
1989 栗毛
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Allegretta Lombard
Anatevka

Private Life
1997 鹿毛
Bering
1983 栗毛
Arctic Tern Sea-Bird
Bubbling Beauty
Beaune Lyphard
Barbra
母の母
Poughkeepsie
1992 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Pawneese Carvin
Plencia
5代内の近親交配 Northern Dancer 4・5×5
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [15]

脚注

[編集]
  1. ^ G1昇格のグッドウッドC、3歳馬ストラディヴァリウスが制すJRA-VAN、2017年8月2日公開 2018年8月17日閲覧
  2. ^ 英ゴールドカップ、ストラディヴァリウスが接戦を制すJRA-VAN、2018年6月22日公開 2018年8月17日閲覧
  3. ^ 【グッドウッドC】英長距離G1をアッゼニ騎手のストラディバリウスが連覇netkeiba.com、2018年8月1日公開 2018年8月17日閲覧
  4. ^ the Weatherbys Hamilton Stayers' Million
  5. ^ 長距離王ストラディヴァリウス、G1英ゴールドカップを連覇JRA-VAN、2019年6月21日公開 2019年11月2日閲覧
  6. ^ ストラディヴァリウス強し!英G1グッドウッドC3連覇を達成JRA-VAN、2019年7月31日公開 2019年11月2日閲覧
  7. ^ 2018年の英セントレジャー
  8. ^ 長距離王ストラディヴァリウス、道悪に泣き英G2で連勝ストップJRA-VAN、2019年10月20日公開 2019年11月2日閲覧
  9. ^ この年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりニューマーケット競馬場で施行[要出典]
  10. ^ ストラディヴァリウス、圧巻の英ゴールドC3連覇!JRA-VAN、2020年6月19日公開 2020年6月19日閲覧
  11. ^ ストラディバリウスが史上初の英G1グッドウッドC4連覇、今後は凱旋門賞を視野にJRA-VAN、2020年7月29日公開 2020年7月29日閲覧
  12. ^ 'What a horse!' - Stradivarius lands record-breaking 17th European Group raceRACING POST、2021年9月10日公開 2021年10月7日閲覧
  13. ^ なお、シリュスデゼーグルの重賞17勝にはドバイシーマクラシックが含まれているため、「欧州の平地グループ競走勝利数」は本馬が単独最多となる。
  14. ^ 'The music has stopped' - legendary stayer Stradivarius is retiredRACING POST、2022年9月26日公開 2022年9月27日閲覧
  15. ^ a b 血統情報:5代血統表|Stradivarius(IRE)”. JBISサーチ. 2021年10月21日閲覧。

外部リンク

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