シッチェス・カタロニア国際映画祭
シッチェス・カタロニア国際映画祭 | |
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映画祭会場エントランス(2009年) | |
イベントの種類 | 映画祭 |
開催時期 | 毎年10月 |
初回開催 | 1968年 |
会場 | シッチェス |
主催 | スペイン |
公式サイト | |
備考: 世界三大ファンタスティック映画祭の一つ。 国際映画製作者連盟(FIAPF)公認 映画芸術科学アカデミー公認 |
シッチェス・カタロニア国際映画祭[注 1](シッチェス・カタロニアこくさいえいがさい、カタルーニャ語: Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya)は、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される映画祭。
シッチェス映画祭(Sitges Festival)の略称で親しまれ、日本では「シッチェス・カタルーニャ国際映画祭」と表記されることもある。
解説
[編集]国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり[1]、ファンタジー映画・SF映画・ホラー映画・アニメーション映画などのジャンル映画に特化したスペシャライズド映画祭として、世界でも権威のある国際映画祭のひとつ[2][3]。ベルギー・ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルトガル・ポルト国際映画祭と並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ[1]。
ジャンル映画祭ではあるが、過去の開催ではほぼオールジャンルの作品がノミネートされており、国際的にポピュラーなジャンルを受け入れている事から、例年300近い作品が上映されており[1]、規模・知名度ともに最大級を誇る[4]。アニメーション作品は例外的にオールジャンルとなっており、アニメーション作品のプロモーションとしてはアヌシー国際アニメーション映画祭と並び世界最高クラスの権威と地位を占めている。
1968年に創設されたこの国際映画祭は、世界三大映画祭(カンヌ、ベルリン、ヴェネツィア)とは一線を画し、モントリオール世界映画祭、サンダンス映画祭などと並び世界でも特異な地位を占める。
審査員は、著名な映画人や文化人によって構成されている。
部門構成と賞
[編集]シッチェス映画祭は、以下の部門から構成。1971年からコンペティションとなり、賞が与えられるようになった。
- ファンタスティック・コンペティション部門 (Official Fantàstic Competition)
-
- 最優秀作品賞
- 審査員特別賞
- 監督賞
- 男優賞
- 女優賞
- 撮影賞
- 脚本賞
- 視覚効果賞
- 批評家賞
- 新進監督賞
- 観客賞
- 最優秀短編映画賞
- 最優秀短編ヨーロッパ映画賞
- アニメーション部門 (Anima't)
-
- 最優秀長編作品賞
- 最優秀短編作品賞
- ニュー・ビジョンズ部門 (Noves Visions)
-
- Noves Visions ONE 最優秀作品賞
- Noves Visions PLUS 最優秀作品賞
- 最優秀短編賞
- ファンタスティック・パノラマ部門 (Panorama Fantàstic)
-
- 最優秀作品賞
- ブラッド・ウィンドウ賞
- オービタ部門 (Òrbita)
-
- 最優秀作品賞
- フォーカス・アジア部門 (Focus Àsia)
-
- 最優秀作品賞
- ミッドナイト・エクストレム部門 (Midnight X-treme)
-
- 最優秀作品賞
- ブリガドーン部門 (Brigadoon)
-
- 最優秀作品賞
グランプリ受賞作品
[編集]日本の受賞作品(第33回以降)
[編集]- 第33回(2000年)
- 第34回(2001年)
- 第35回(2002年)
- 第36回(2003年)
- 北野武監督『座頭市』グランプリ(最優秀作品賞)、最優秀映画音楽賞(鈴木慶一)、観客賞
- 三池崇史監督『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』最優秀ビジュアルエフェクト賞
- 今敏監督『東京ゴッドファーザーズ』アニメーション部門長編作品グランプリ
- 第37回(2004年)
- 第39回(2006年)
- 第40回(2007年)
- 第41回(2008年)
- 押井守監督『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』批評家連盟賞、最優秀映画音楽賞(川井憲次)
- 第42回(2009年)
- 細田守監督『サマーウォーズ』アニメーション部門 最優秀長編作品賞
- 第43回(2010年)
- 第44回(2011年)
- 園子温監督『恋の罪』 OFICIAL FANTÀSTIC IN-COMPETITION ÒRBITA 部門 最優秀作品賞
- いまおかしんじ監督『UNDERWATER LOVE -おんなの河童-』Noves Visions 部門特別賞
- 第45回(2012年)
- 細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』アニメーション部門 最優秀長編作品賞
- 第47回(2014年)
- 第48回(2015年)
- 第49回(2016年)
- 第51回(2018年)
- 細田守監督『未来のミライ』アニメーション部門 最優秀長編作品賞[7]
- 岡田麿里監督『さよならの朝に約束の花をかざろう』ファンタスティック・ディスカバリー部門 最優秀長編作品賞[7]
- 第52回(2019年)
- 湯浅政明監督『きみと、波にのれたら』アニメーション部門 最優秀長編作品賞[8]
- 第53回(2020年)
- 第55回(2022年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “『るろ剣』が国際映画祭コンペ部門に初選出!スペイン・シッチェス映画祭”. シネマトゥデイ (2012年9月21日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ Sudo, Tadashi (2016年10月17日). “「君の名は。」スペイン・シッチェス映画祭でアニメーション最優秀賞を受賞 日本アニメが2年連続”. アニメーションビジネス・ジャーナル. 2023年8月31日閲覧。
- ^ “「彼岸島 デラックス」ホラーの祭典シッチェス映画祭に出品決定”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年9月9日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ “『君の名は。』、スペイン・シッチェス映画祭にて最優秀長編作品賞を受賞”. マイナビニュース. マイナビ (2016年10月16日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ a b “大泉洋出演「アイアムアヒーロー」シッチェス映画祭で2冠、日本公開は2016年”. 映画ナタリー. ナターシャ (2015年10月19日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ “「君の名は。」がシッチェス映画祭アニメ部門で最優秀長編作品賞を受賞”. 映画ナタリー. ナターシャ (2016年10月16日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ a b “シッチェス映画祭で「未来のミライ」アニメ部門制覇!作品賞はG・ノエ新作”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2018年10月15日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ “「きみと、波にのれたら」シッチェス・カタロニア国際映画祭の長編アニメ最優秀賞に”. 映画ナタリー. ナターシャ (2019年10月13日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ “Festival Book Sitges 2020” (PDF) (英語). Sitges Film Festival. p. 9. 2023年8月31日閲覧。
- ^ “湯浅政明監督が「犬王」でシッチェス国際映画祭のタイムマシン賞を受賞、日本人5人目”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年9月16日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ “55th Edition Award Winners” (スペイン語、英語). Sitges Film Festival (2022年10月15日). 2023年8月31日閲覧。