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サクラホクトオー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サクラホクトオー
欧字表記 Sakura Hokuto O[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1986年4月3日[1]
死没 2000年3月16日(15歳没・旧表記)[2]
トウショウボーイ[1]
サクラセダン[1]
母の父 セダン[1]
生国 日本の旗 日本北海道静内町[1]
生産者 谷岡牧場[1]
馬主 (株)さくらコマース[1]
調教師 境勝太郎[1]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀3歳牡馬(1988年)[1]
生涯成績 14戦5勝[1]
獲得賞金 1億8648.8万円[1]
勝ち鞍
GI 朝日杯3歳S 1988年
GII セントライト記念 1989年
GII AJCC 1990年
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サクラホクトオー(欧字名:Sakura Hokuto O1986年4月3日 - 2000年3月16日)は、日本競走馬種牡馬[1]

1988年朝日杯3歳ステークス(GI)を制し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。その他の勝ち鞍に1989年セントライト記念(GII)、1990年アメリカジョッキークラブカップ(GII)。貴公子[3]や雨男[4]と呼ばれた。

1歳上の半兄に1987年の朝日杯3歳ステークス、1988年の東京優駿(日本ダービー)を制したサクラチヨノオー(父マルゼンスキー)がいる。

概要

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1988年10月、東京競馬場での新馬戦でデビューし1着。続くオープン特別の府中3歳ステークスも1分48秒6のレコードタイムで勝利し、12月中山競馬場での朝日杯3歳ステークスでは単枠指定を受けて[5]、それに応えて3連勝を飾り、前年に朝日杯3歳ステークスを制した半兄サクラチヨノオーに続いての兄弟での同一G1連覇を達成した。JRA賞選考でも、1988年度のJRA賞最優秀3歳牡馬に選ばれた。

明けて4歳、初戦は3月の弥生賞であり2戦連続で単枠指定されたものの[6]、レースでは不良馬場に難渋し12着。クラシック第1戦皐月賞でも単枠指定を受けたものの[5]、レースでは弥生賞に続いての不良馬場となり、20頭立てで競走中止の1頭を除く事実上の最下位に終わった[7]。主戦騎手の小島太は「サクラホクトオーという馬は、少しでも馬場が渋るとやる気を無くして、レースでも全く走ろうとしなくなってしまう」と述べている。クラシック第2戦の東京優駿では人気も5番人気に落ち、ウィナーズサークルの9着に終わる。東京優駿は良馬場発表ではあったものの、午前中こそ埃が上がるほどの乾いた馬場だったが、13時半頃に一時的に雨が降り、やや湿った馬場になっていた。秋はセントライト記念を制したのち西下して菊花賞を狙ったが、レースでは管理していた境勝太郎が「自分の馬を見失ったのはこの時だけ」と形容するほどの大外へのコース取りの末に5着[8]。暮れの有馬記念ではオグリキャップスーパークリークに続く3番人気に支持され、レースでは後方から競馬をしてイナリワンの3着に入った[9]

古馬となった1990年、緒戦のアメリカジョッキークラブカップで単枠指定に応えて1着[10]。再度西下して産経大阪杯はスーパークリークとともに5度目の単枠指定を受けたが7着と振るわず[11]天皇賞(春)では3番人気で迎えられるも14着に終わり、こののち長期休養に入って1991年春に復帰して京王杯スプリングカップ安田記念に出走したが2戦とも掲示板外に終わって引退した。[12]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[12]およびnetkeiba.com[13]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F/4F
着差 騎手 斤量
(kg)
1着馬(2着馬)
1988.10.08 東京 3歳新馬 芝1600m(良) 11 3 3 002.70(1人) 01着 01:36.9(48.7 -0.3 小島太 53 (ボストンキコウシ)
0000.11.26 東京 府中3歳S OP 芝1800m(良) 10 5 5 001.70(1人) 01着 R1:48.648.6 -0.7 小島太 54 (マイネルブレーブ)
0000.12.18 中山 朝日杯3歳S GI 芝1600m(良) 9 5 5 001.30(1人) 01着 01:35.5(35.0) -0.3 小島太 54 (スクラムトライ)
1989.03.05 中山 弥生賞 GII 芝2000m(不) 16 2 3 001.40(1人) 012着 02:12.1(42.9) -4.4 小島太 55 レインボーアンバー
0000.04.16 中山 皐月賞 GI 芝2000m(不) 20 1 1 003.00(1人) 019着 02:08.5(41.5) -3.3 小島太 57 ドクタースパート
0000.05.28 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 24 4 11 009.90(5人) 09着 02:30.2(50.3 -1.4 小島太 57 ウィナーズサークル
0000.09.24 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(稍) 9 8 8 004.80(3人) 01着 02:14.5(36.5) -0.2 小島太 56 (スダビート)
0000.11.05 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 8 18 011.60(7人) 05着 03:08.1(46.4 -0.4 小島太 57 バンブービギン
0000.12.24 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 7 12 012.60(3人) 03着 02:32.1(36.1) -0.4 小島太 55 イナリワン
1990.01.21 中山 アメリカジョッキーCC GII 芝2200m(良) 10 4 4 001.50(1人) 01着 02:13.8(36.6) -0.2 小島太 56 ランニングフリー
0000.04.01 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(稍) 9 5 5 003.20(2人) 07着 02:04.9(51.1 -2.0 小島太 57 スーパークリーク
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 16 6 10 007.00(3人) 014着 03:25.8(51.3 -3.9 小島太 58 スーパークリーク
1991.04.21 東京 京王杯スプリングC GII 芝1400m(良) 18 3 6 006.70(2人) 09着 01:22.4(35.2) -0.9 小島太 58 ダイイチルビー
0000.05.12 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 5 9 010.20(4人) 015着 01:35.4(36.8) -1.6 木藤隆行 57 ダイイチルビー
  • 枠番・馬番の太字は単枠指定を示す。内容は日本中央競馬会『中央競馬全重賞競走成績』GI編[5]、3歳・4歳編[6]、古馬関東編[10]、古馬関西編[11]に基づく。

引退後

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引退後は種牡馬となり、種牡馬としては8シーズンの供用で血統登録頭数200頭、そのうち出走頭数166頭を記録[14]。初年度産駒からサクラスピードオーが出て1996年京成杯共同通信杯4歳ステークスを勝ったが、中央と地方合算の総合サイアーランキングでは100位以内に入ることは一度もなかった[15]。その後、2000年3月16日に死亡[2]。墓は北海道静内町新和牧場にある[16]

主な産駒

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  • サクラスピードオー(京成杯、共同通信杯4歳ステークス)[17]
  • テクノバリュー(新潟皐月賞)[18]
  • キタサンガール(中津ダービー)[19]
  • サンライズシャーク(小倉記念2着)[20]
  • キタサンフドー(小倉3歳ステークス2着)[21]

血統表

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サクラホクトオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 テスコボーイ系
[§ 2]

トウショウボーイ
1973 鹿毛
父の父
*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
父の母
*ソシアルバターフライ
Social Buttefly
1957 鹿毛
Your Host Alibhai
Boudoir
Wisteria Easton
Blue Cyprus

サクラセダン
1972 鹿毛
*セダン
Sedan
1955 鹿毛
Prince Bio Prince Rose
Biologie
Sraffa Oresenigo
Signa
母の母
*スワンズウッドグローヴ
Swanswood Grove
1960 黒鹿毛
Grey Sovereign Nasrullah
Kong
Fakhry Mahmoud
Fille de Salut
母系(F-No.) スワンズウツドグローヴ(GB)系(FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 4×4、Mahmoud 5×4、Hyperion 4・5(父内) [§ 4]
出典
  1. ^ [22]
  2. ^ [23]
  3. ^ [22]
  4. ^ [22][23]

出典・脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p サクラホクトオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  2. ^ a b サクラホクトオー”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  3. ^ 【追憶のセントライト記念】89年サクラホクトオー 貴公子が屈辱にまみれ…秋初戦で鮮やか復活(スポニチアネックス)”. Yahoo!ニュース. 2024年9月12日閲覧。
  4. ^ 『別冊宝島143号』宝島社。 
  5. ^ a b c #中央競馬GI pp. 200-201, 1067
  6. ^ a b #中央競馬3歳4歳 pp. 280-281
  7. ^ 10R 皐月賞 1989年4月16日(日)3回中山8日”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  8. ^ 【日刊ゲンダイ・片山真】セントライト記念を制した個性派”. uma-jin.net. Neo Sports Co., Ltd. (2010年9月16日). 2020年3月8日閲覧。
  9. ^ 【有馬記念】イナリワンがハナ差でスーパークリークを差し切った平成元年/平成有馬記念列伝(1989年)”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2018年12月17日). 2020年3月8日閲覧。
  10. ^ a b #中央競馬古馬関東 p. 105
  11. ^ a b #中央競馬古馬関西 p. 533
  12. ^ a b サクラホクトオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  13. ^ サクラホクトオーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月8日閲覧。
  14. ^ サクラホクトオー 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  15. ^ サクラホクトオー 種牡馬情報:種牡馬成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  16. ^ 新和牧場”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  17. ^ サクラスピードオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  18. ^ テクノバリュー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  19. ^ キタサンガール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  20. ^ サンライズシャーク”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  21. ^ キタサンフドー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月8日閲覧。
  22. ^ a b c 血統情報:5代血統表|サクラホクトオー|JBISサーチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年6月28日閲覧。
  23. ^ a b c サクラホクトオーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月8日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 『中央競馬全重賞競走成績集 GI編』日本中央競馬会、1996年。 
  • 『中央競馬全重賞競走成績集 3歳・4歳編』日本中央競馬会、1997年。 
  • 『中央競馬全重賞競走成績集 古馬関東編』日本中央競馬会、1997年。 
  • 『中央競馬全重賞競走成績集 古馬関西編』日本中央競馬会、1997年。 

外部リンク

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