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ゴスホークケン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴスホークケン
第13回NHKマイルカップ出走時
(2008年5月11日)
欧字表記 Goshawk Ken[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2005年3月3日[1]
死没 2018年5月20日(13歳没)[2]
抹消日 2011年1月19日[3]
Bernstein[1]
Allthewaybaby[1]
母の父 Grand Slam[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Four Horsemen's Ranch[1]
馬主 藤田与志男
→藤田在子
調教師 斎藤誠美浦
手塚貴久(美浦)
[1]
厩務員 入田勝治(斎藤厩舎)[4]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀2歳牡馬(2007年)[1]
生涯成績 15戦2勝[1]
獲得賞金 7707万6000円[1]
勝ち鞍
GI 朝日杯フューチュリティステークス 2007年
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ゴスホークケン (Goshawk Ken)[1] とは、アメリカ合衆国生産・日本調教の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2007年朝日杯フューチュリティステークス。2007年度のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。馬名は「ゴスホーク」(英語で「オオタカ」の意味)+「ケン」(日本語の「犬」)に由来[5]

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[6]

アメリカ・オカラにて開催されたブリーダーセールにて藤田与志男に購買される[7]2007年10月14日、東京競馬場での2歳新馬戦でデビューし、1着[8]。2戦目の東京スポーツ杯2歳ステークスではフサイチアソートの4着に終わるが、1勝馬同士の8分の1の抽選に通って臨んだ朝日杯フューチュリティステークスでは、スタートから逃げの手を打ちそのままゴールして優勝した[9]。2007年度のJRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれ[10]JRA賞授賞式の席上で春はニュージーランドトロフィーからNHKマイルカップ、秋は前記2レースの連勝を条件にブリーダーズカップ遠征が公表された[11]。3歳時はニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップともに12着に終わり、またNHKマイルカップ直後に馬主の藤田与志男が死去して[12]藤田在子に馬主が代わり、夏競馬以降も短距離戦を中心に使われたが函館スプリントステークス5着が最高の成績と振るわず、2011年のニューイヤーステークス9着が最後の競馬となって、1月19日付で競走馬登録を抹消された[3]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[6]およびnetkeiba.com[13]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
2007 10. 14 東京 2歳新馬 11 8 11 01.7 0(1人) 01着 田中勝春 55 芝1600m(良) 1:34.9 (34.6) -0.4 (ロングキーブリッジ) 508
11. 17 東京 東京スポーツ杯2歳S JpnIII 15 3 4 02.9 0(1人) 04着 田中勝春 55 芝1800m(良) 1:47.9 (35.2) -0.5 フサイチアソート 520
12. 9 中山 朝日杯フューチュリティS JpnI 16 1 1 06.2 0(3人) 01着 勝浦正樹 55 芝1600m(良) 1:33.5 (35.2) -0.4 レッツゴーキリシマ 518
2008 4. 12 中山 ニュージーランドT JpnII 16 7 13 02.3 0(1人) 12着 内田博幸 56 芝1600m(良) 1:35.0 (35.1) -1.1 サトノプログレス 528
5. 11 東京 NHKマイルC JpnI 18 6 11 09.5 0(4人) 12着 内田博幸 57 芝1600m(稍) 1:35.9 (36.7) -1.7 ディープスカイ 524
7. 6 函館 函館スプリントS JpnIII 16 2 3 10.4 0(3人) 05着 松岡正海 53 芝1200m(良) 1:09.0 (36.2) -0.6 キンシャサノキセキ 526
8. 31 札幌 キーンランドC JpnIII 16 5 10 13.0 0(5人) 10着 勝浦正樹 53 芝1200m(良) 1:09.0 (35.0) -1.1 タニノマティーニ 518
9. 14 中山 京成杯オータムH GIII 16 6 11 08.3 0(4人) 15着 柴田善臣 54 芝1600m(良) 1:34.0 (38.1) -1.9 キストゥヘヴン 510
2009 7. 19 新潟 アイビスサマーD GIII 18 4 8 24.2 (10人) 15着 石橋脩 56 芝1000m(重) 0:57.8 (35.3) -1.6 カノヤザクラ 516
8. 29 新潟 朱鷺S OP 18 1 1 22.3 (11人) 17着 石橋脩 55 芝1400m(良) 1:22.7 (37.1) -1.7 マイケルバローズ 514
2010 2. 13 東京 バレンタインS OP 16 5 9 25.1 (11人) 13着 勝浦正樹 54 芝1400m(稍) 1:23.4 (36.3) -1.3 ゲイルスパーキー 530
3. 14 中山 東風S OP 14 5 8 34.9 0(9人) 09着 勝浦正樹 55 芝1600m(良) 1:34.5 (35.6) -0.6 フィフスペトル 530
5. 29 東京 欅S OP 16 1 2 32.3 0(8人) 16着 伊藤直人 55 ダ1400m(良) 1:27.2 (39.8) -3.7 ナムラタイタン 524
6. 27 福島 福島テレビオープン OP 16 3 5 34.3 (10人) 12着 伊藤直人 55 芝1800m(稍) 1:49.8 (38.3) -2.1 バトルバニヤン 526
2011 1. 15 中山 ニューイヤーS OP 16 4 7 65.4 (12人) 09着 武士沢友治 55 芝1600m(良) 1:33.5 (36.4) -0.6 コスモセンサー 544

引退後

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引退後は日高スタリオンステーションにて種牡馬となり[3]、のち2016年からは白馬牧場で繋養された。種牡馬としては8シーズンの供用で血統登録頭数30頭、出走頭数はそのうちの23頭を数え、16頭が勝ち馬となった[14]。5頭の初年度産駒から、マルターズアポジーが重賞競走を3勝した[15]2018年5月20日に大動脈破裂のため、13歳で死亡[2][16]。白馬牧場では3日前の5月17日に死亡したテイエムオペラオーに続く悲報となり、6月15日に合同慰霊祭が営まれた[15]

主な産駒

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血統表

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ゴスホークケン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームバード系
[§ 2]

Bernstein
1997 鹿毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
La Affirmed
1983 鹿毛
Affirmed Exclusive Native
Won't Tell You
La Mesa Round Table
Finance

Allthewaybaby
2000 黒鹿毛
Grand Slam
1995 黒鹿毛
Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Bright Candles El Gran Senor
Christmas Bonus
母の母
Lustily
1991 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Shahriza Cyane
Persian Delight
母系(F-No.) オールザウェイベイビー(USA)系(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4 × 5 = 9.38%、Secretariat 4 × 5 = 9.38%、Raise a Native 5 × 5 = 6.25%、Princequillo 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [18][19]
  2. ^ [19]
  3. ^ [18]
  4. ^ [18][19]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ゴスホークケン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  2. ^ a b ゴスホークケンが死亡 [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2018年5月24日). 2021年7月25日閲覧。
  3. ^ a b c ゴスホークケンが登録抹消、種牡馬へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年1月19日). 2021年7月25日閲覧。
  4. ^ ゴスホークケンの活躍の陰に腕利き厩務員あり!”. デイリー馬三郎. 2022年5月23日閲覧。
  5. ^ Twitter netkeibaのアカウント” (2018年5月24日). 2021年7月25日閲覧。
  6. ^ a b ゴスホークケン(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  7. ^ 「優駿」(日本中央競馬会)2008年2月号
  8. ^ ゴスホークケンが楽勝/2歳新馬”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年10月14日). 2021年7月25日閲覧。
  9. ^ 朝日杯FS、1勝馬ゴスホークケンが逃げ切り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年12月9日). 2021年7月25日閲覧。
  10. ^ JRA賞競走馬部門、記者投票集計結果”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年1月8日). 2021年7月25日閲覧。
  11. ^ ゴスホークにBC挑戦計画/JRA賞日刊スポーツ、2008年1月29日。2021年7月25日閲覧
  12. ^ ゴスホークケンの馬主、藤田与志男氏が死去”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年5月13日). 2021年7月25日閲覧。
  13. ^ ゴスホークケンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月25日閲覧。
  14. ^ ゴスホークケン(USA) 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  15. ^ a b 白馬牧場でテイエムオペラオー、ゴスホークケンの合同慰霊祭”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2018年6月18日). 2021年7月25日閲覧。
  16. ^ ゴスホークケンが死亡 07年朝日杯FS優勝 スポニチアネックスより 2018年5月24日閲覧
  17. ^ マルターズアポジー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  18. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ゴスホークケン(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月10日閲覧。
  19. ^ a b c d ゴスホークケンの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年12月10日閲覧。

外部リンク

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