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カーミット

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Kermit the Frog
セサミストリートマペット・ショーのキャラクター
初登場 1955年
作者 ジム・ヘンソン
ジム・ヘンソン (1955–1990; 死去)
スティーヴ・ホイットマイア (1990年 – 2017年)
マット・ヴォーゲル (2017年 - )[1]
詳細情報
性別 男性
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カーミットはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を持っている

カーミット: Kermit the Frog)は、『マペットショー』と『セサミストリート』に登場するカエルマペットである。

概要

ジム・ヘンソンにより制作されたマペット第一号である。緑色をしており、『セサミストリート』ではインタビュー記者、『マペット・ショー』では司会進行役のメインキャラクターとして登場する。誕生日は定まっておらず、2月29日説と5月9日説と5月29日説がある。

ヘンソンにとって格別思い入れの強いキャラクターであり、彼の意向で数年間カーミットの正規キャラクターグッズは販売されていなかった。

1994年イギリスの伝統校オックスフォード大学の弁論部で講演をしたこともある[2][3]

彼が歌った「レインボウ・コネクション」は、Billboard Hot 100で最高位25位を記録し、後にカーペンターズや元たま柳原陽一郎がカヴァーした。

なお、ファイル転送用の通信プロトコル、およびそれを実装したプログラムである「カーミット」は、上記のマペットにちなんで名付けられた。

1990年、ジム・ヘンソンの死去とともにスティーヴ・ホイットマイアがカーミットの声優に就任したが、自身がカーミットを演じる唯一の存在であることを盾にした許容できない活動が問題視され解雇。2017年9月よりマット・ヴォーゲル[1]が新たな声優に就任した。

日本語吹替

太字は専属声優

担当声優 担当作品
山田康雄 マペットの夢みるハリウッドLD版)
マペット・ショー
神谷明 マペットめざせブロードウェイ!CBS/FOXビデオ版)
不明 マペット・ベイビーズ(パイロット版)
富山敬 ジム・ヘンソンのファンタジー・ワールド
山寺宏一 マペットのクリスマス・キャロル
マペットの宝島
安原義人 マペット放送局
大塚芳忠 セサミストリート(テレビスペシャル版)
西脇保 セサミストリート(テレビ東京版、DVD版)
真殿光昭 マペットの夢みるハリウッドDisney+版)
セサミストリート(NHK教育版、1998年 - 2003年)
ゴンゾ宇宙に帰る
カーミットのどろんこ大冒険
マペットのメリー・クリスマス
マペットめざせブロードウェイ!ソニー版)
マペット・ベビー
マペット大集合!
セサミストリート 50回目の誕生日
他多数

主な出演

カーミットは、1955年5月9日にWRC-TVで放送された番組『Sam And Friends』で初登場[4]。この時点でのカーミットはまだ試作品だったため、ヘンソンの母が持っていたターコイズ・ブルーのスプリングコートが使用され、目玉にはピンポン玉を2個も使用していた[5]

マペッツ関連

『マペット・ショー』では司会者を務め、共同プロデューサーやステージの監督も務めていた。ジム・ヘンソンは、『カーミットの仕事は、自分の仕事とよく似ているね』と語っていたことがある。[6]『マペット放送局』ではプロデューサーの他に、フロントマン、司会も担当している、また、パロディーのコーナーにもいくつか登場している(特に精神科医のコーナー)。ちなみに、カーミットを含むマペッツのキャラクターがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されるまでは、カーミットはジム・ヘンソン・カンパニーのマスコットキャラクターだった。人形については国立アメリカ歴史博物館で閲覧可能である。

セサミストリート

元々はメインキャラクターの1人で、カーミットニュースのキャスターでも活躍している。ちなみに所有権はセサミワークショップではなく、マペッツ・スタジオ。セサミワークショップは、ジム・ヘンソン・カンパニーからマペットキャラクターの所有権を1億8000万ドルで買っていたことがあるが、カーミットは対象外だった。

コーナー
『文字と数字のコーナー(Kermit's Letter and Number's Segments)』
こちらのコーナーでは、『カーミットが文字のKを描くコーナー』と『数字を数えるコーナー』などが存在し、セサミストリートのキャラクターたちと共演することが多い。アルファベットのコーナーでは、ジョーイという女の子がアルファベットを言う時に間違えてクッキーモンスターと言っていたことがある。
『カーミットニュース(NEWS FLASH)』
キャスターのカーミットが現場の状況を伝えるニュースコーナー。吹き替え版は2種類存在する。冒頭ナレーションは、NHK教育版では大川透が担当(テレビ東京版は不明)。
エルモズワールド(Elmo's World)』
 『カエル(Frog)』というエピソードに登場。
  • 他には歌のコーナーもあり、カーミットが『オン・マイ・ポンド』や『カリビアン・アンフィビアン』などを歌うことがある。
コーナー以外での出演
セサミストリート 50回目の誕生日(Sesame_Street's 50th Anniversary Celebration)』
セサミストリート50周年スペシャルの特別番組で、俳優のエルビス・コステロと『ビーイン・グリーン』を披露した。

クロスオーバー作品

ザ・エレクトリック・カンパニー

『Out to Lunch』
ザ・エレクトリック・カンパニーの特別番組。キャスターの服を着たカーミットが、セサミストリートの仲間たちと一緒に歌を歌っている。

フィルモグラフィ

登場作品 登場期間 備考
テレビ作品
Sam and Friends 1955年 – 1961年
セサミストリート 1969年 – 1990年
1996年 – 2001年
2009年
Hey, Cinderella! 1969年
The Muppets on Puppets 1970年
The Frog Prince 1971年
The Muppet Musicians of Bremen 1972年
The Muppets Valentine Show 1974年
The Muppet Show: Sex and Violence 1975年
マペット・ショー 1976年 – 1981年
Emmet Otter's Jug-Band Christmas 1977年
マペット・ベイビーズ 1984年 - 1991年
The Muppets: A Celebration of 30 Years 1986年
The Christmas Toy 1986年
A Muppet Family Christmas 1987年
ジム・ヘンソンのファンタジー・ワールド 1989年
Cartoon All-Stars to the Rescue 1990年
The Muppets at Walt Disney World 1990年
The Muppets Celebrate Jim Henson 1990年
マペット放送局 1996年 - 1998年
The Jerry Lewis MDA Labor Day Telethon 2001年
マペットのメリー・クリスマス 2002年
サタデー・ナイト・ライブ 1975年/1976年
2004年
2011年
マペットのオズの魔法使い 2005年 かかし役でも出演。
Mr. Magorium's Wonder Emporium 2007年 カメオ出演
スタジオDC:オールスター・ライブ 2008年
A Muppets Christmas: Letters to Santa 2008年
30 ROCK/サーティー・ロック 2012年 シーズン7 第8話『My Whole Life Is Thunder』でゲスト出演。
グッドラック・チャーリー 2013年 シーズン4 第1話『夢のおうち(Duncan Dream House)』でゲスト出演。
Lady Gaga and the Muppets Holiday Spectacular 2013年 マペッツたちがレディー・ガガと共演。
ザ・マペッツ 2015年 - 2016年 テレビシリーズ、日本ではAXNで放送。
マペット・ベビー 2018年 - 2022年
セサミストリート 50回目の誕生日 2019年
ふしぎの国 アンフィビア 2020年 シーズン2 第5話『本当の自分』より、クランペットという名前で登場。
The Masked Singer 2021年 カタツムリの衣装を着た上でゲスト出演。
映画作品
マペットの夢みるハリウッド 1979年
マペットの大冒険/宝石泥棒をつかまえろ! 1981年
マペットめざせブロードウェイ! 1984年
セサミストリート ザ・ムービー: おうちに帰ろう、ビッグバード! 1985年
マペットのクリスマス・キャロル 1992年 ボブ・クラチット役で登場。
マペットの宝島 1996年 スモレット船長役で登場。
ゴンゾ宇宙に帰る 1999年
ザ・マペッツ 2011年
ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー 2014年
配信作品
マペット大集合! 2020年
マペットのホーンテッドマンション 2021年
VHSビデオ作品
Muppet Classic Theater 1994年
カーミットのどろんこ大冒険 2002年

脚注

  1. ^ a b Parker, Ryan (July 10, 2017). “Longtime Kermit the Frog Voice Actor Replaced After 27 Years”. The Hollywood Reporter. オリジナルのJuly 12, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170712063608/http://www.hollywoodreporter.com/live-feed/longtime-kermit-frog-voice-actor-replaced-27-years-1019780 July 10, 2017閲覧。 
  2. ^ Chronicle”. The New York Times (October 28, 1994). December 20, 2008時点のオリジナルよりアーカイブMay 7, 2012閲覧。
  3. ^ “Kermit the Frog – Surprising honorary degree recipients”. The Telegraph. オリジナルのSeptember 17, 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160917134708/http://www.telegraph.co.uk/education/universityeducation/8855284/Surprising-honorary-degree-recipients.html?image=3 July 17, 2016閲覧。 
  4. ^ Siemaszko, Corky (May 9, 2012). “Kermit the Frog first debuted as minor TV puppet in 1955”. New York Daily News. オリジナルのJune 17, 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160617200405/http://www.nydailynews.com/entertainment/tv-movies/kermit-frog-grew-minor-character-iconic-muppet-57-years-article-1.1075021 July 17, 2016閲覧。 
  5. ^ Zongker, Brett (August 25, 2010). “Original Kermit the Frog donated to Smithsonian”. USA Today. オリジナルのMarch 13, 2014時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140313211619/http://usatoday30.usatoday.com/life/television/news/2010-08-25-kermit-smithsonian_N.htm?csp=34 March 11, 2014閲覧。 
  6. ^ Wenzel, John (March 14, 2012). “Voodoo Comedy Playhouse brings laughs to Denver's LoDo district – The Denver Post”. The Denver Post. オリジナルのAugust 17, 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160817221219/http://www.denverpost.com/2012/03/14/voodoo-comedy-playhouse-brings-laughs-to-denvers-lodo-district/ July 17, 2016閲覧。 

外部リンク