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エンジェル・イン・ザ・ダーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『エンジェル・イン・ザ・ダーク』
ローラ・ニーロスタジオ・アルバム
リリース
録音

1994年、1995年[2]

  • Gallway Bay(ニューヨーク)
  • Magic Shop(ニューヨーク)
  • Power Station(ニューヨーク)
  • River Sound(ニューヨーク)
時間
レーベル ラウンダー
プロデュース
  • スコット・ビリントン
  • ローラ・ニーロ
  • アイリーン・シルバー=リリーホワイト
ローラ・ニーロ アルバム 年表
ライヴ・フロム・マウンテン・ステージ
2000年
エンジェル・イン・ザ・ダーク
2001年
ライヴ!ザ・ルームズ・ディザイアー英語版
2002年
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エンジェル・イン・ザ・ダーク』(Angel in the Dark)は、2001年に発売されたアメリカのシンガーソングライター、ローラ・ニーロのアルバムで、1994年と1995年に録音された音源を使用してニーロの死後にリリースされた。

レコーディングとリリース

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ニーロは、最終的に1997年の死の原因となった卵巣腫瘍化学療法を受けながらこのアルバムをレコーディングしたが、レコーディングは完了しなかった[3]。これらの曲は彼女の最後のレコーディングセッションであり、当初は小規模な独立系レーベルからリリースされる予定だったが、ニーロのキャリアのより広範なリリースとプロモーションのためにラウンダー・レコードに引き渡された[1]

批評家の評価

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オールミュージック・ガイドの編集者は、このアルバムに星5個中の4個を与え、リビュワーのロニー・D・ランクフォード・ジュニアはこのアルバムを「ローラ・ニーロに誰もが期待する優雅な歌声と丁寧に作られた歌をフィーチャーした素敵なレコーディング」で「素晴らしいコーダで、深夜のリスニングに最適で、ニーロの他の録音と相性抜群」と評した[4]オースティン・クロニクル紙英語版のマーガレット・モーザーは、このリリースをニーロの差し迫った死に対する反省の一部として位置づけ、カバーバージョンにはニーロの影響が含まれており、オリジナルトラックは彼女の人生と音楽の最も重要なテーマについて語っていると指摘している[2]ビルボード誌のマイケル・パドレッタは、このアルバムを「ニーロの痛々しいほど美しい」ボーカルにふさわしい「適切なタイトル」と呼び、彼女のソングライターとしてのキャリアは、このコレクションに見られる彼女に影響を与えた曲と同じくらい完成されていると述べた[5]。バドレッタの同僚のジム・ベスマンは、このアルバムを2001年のトップアルバムと位置付けた[6]

収録曲

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  1. 「エンジェル・イン・ザ・ダーク」"Angel in the Dark"(ニーロ)– 4:04
  2. 「トリプル・ゴッデス・トワイライト」"Triple Goddess Twilight"(ニーロ)– 3:59
  3. ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ」"Will You Still Love Me Tomorrow"(ジェリー・ゴフィンキャロル・キング)– 5:59
  4. 「ヒー・ウォズ・トゥー・グッド・トゥ・ミー」"He Was Too Good to Me"(ロレンツ・ハートリチャード・ロジャース)- 2:36
  5. 「スウィート・ドリーム・フェイド」"Sweet Dream Fade"(ニーロ)- 4:26
  6. 「シリアス・プレイグラウンド」"Serious Playground"(ニーロ)- 4:17
  7. 「ビー・アウェア」"Be Aware"(バート・バカラックハル・デヴィッド)- 3:01
  8. レット・イット・ビー・ミー」"Let It Be Me"(ジルベール・ベコーピエール・ドラノエ)- 2:13
  9. 「ガーデニア・トーク」"Gardenia Talk"(ニーロ)- 2:44
  10. ウー・ベイビー・ベイビー」"Ooh Baby, Baby"(ピート・ムーア英語版スモーキー・ロビンソン)- 3:24
  11. エンブレイサブル・ユー」"Embraceable You"(ジョージ・ガーシュウィンアイラ・ガーシュウィン)- 2:08
  12. 「ララ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」"La La Means I Love You"(トム・ベルウィリアム・ハート英語版)- 4:18
  13. ウォーク・オン・バイ」"Walk On By"(バカラック、デヴィッド)- 2:17
  14. 「アニマル・グレイス」"Animal Grace"(ニーロ)- 1:27
  15. 「我が子よ 苦しまないで」"Don't Hurt Child"(ニーロ)- 3:22
  16. 「コーダ」"Coda"(ニーロ)- 1:05
    (静寂) – 3:00
    「カム・アンド・ゲット・ジーズ・メモリーズ」"Come and Get These Memoriesホーランド=ドジャー=ホーランド)- 1:25

「コーダ」の前に「エンジェル・イン・ザ・ダーク」(2:41)、「ウー・ベイビー・ベイビー」(3:29)および「我が子よ、苦しまないで」(3:30)の別テイクを収録したSuper Audio CDが2002年より発売された。

パーソネル

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「エンジェル・イン・ザ・ダーク」

1995年8月5日、パワーステーションでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

マジックショップでの追加録音

  • スティーヴ・ローゼンタール – エンジニア
  • アルバート・リューシンク – エンジニア助手

「トリプル・ゴッデス・トワイライト」

  • ローラ・ニーロ – リード及びハーモニーボーカル、アコースティックピアノ

1995年4月28日、パワーステーションでの録音

  • ダン・ゲラート - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ」

1994年8月29日、パワーステーションでの録音

  • ダリル・ガスタマチオ - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手
  • ピーター・ゴールウェイ – プロデューサー助手

「ヒー・ウォズ・トゥー・グッド・トゥ・ミー」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ

1994年10月22日、リバー・サウンドでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • T.ゴンス – エンジニア助手

「スウィート・ドリーム・フェイド」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、エレクトリックピアノ
  • マイケル・ブレッカー – テナー・サクソフォーン
  • ランディ・ブレッカー – トランペット
  • バシリ・ジョンソン – パーカッション
  • トミー・ミッチェル – ホーン・アレンジメント
  • バーナード・パーディ – ドラムス
  • ジョン・トロペイ – エレクトリックギター、ホーン・アレンジメント
  • フレディー・ワシントン – ベースギター

1995年8月5日、パワーステーションでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

マジックショップでの追加録音

  • スティーヴ・ローゼンタール – エンジニア
  • アルバート・リューシンク – エンジニア助手

「シリアス・プレイグラウンド」

  • ローラ・ニーロ – リード及びハーモニーボーカル、アコースティックピアノ

1995年4月28日、パワーステーションでの録音

  • ダン・ゲラート - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

「ビー・アウェア」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ
  • ウィル・リー – ベースギター
  • クリス・パーカー – ドラムス
  • ジェフ・ピーヴァー – ギター
  • キャロル・スティール – パーカッション

1994年8月30日、パワーステーションでの録音

  • ダリル・ガスタマチオ - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手
  • ピーター・ゴールウェイ – プロデューサー助手

「レット・イット・ビー・ミー」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ

1994年10月22日、リバー・サウンドでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • T.ゴンス – エンジニア助手

「ガーデニア・トーク」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、エレクトリックピアノ
  • バシリ・ジョンソン – パーカッション
  • バーナード・パーディ – ドラムス
  • ジョン・トロペイ – エレクトリックギター
  • フレディー・ワシントン – ベースギター

1995年8月5日、パワーステーションでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

マジックショップでの追加録音

  • スティーヴ・ローゼンタール – エンジニア
  • アルバート・リューシンク – エンジニア助手

「ウー・ベイビー・ベイビー」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ
  • ウィル・リー – ベースギター
  • クリス・パーカー – ドラムス
  • ジェフ・ピーヴァー – ギター
  • キャロル・スティール – パーカッション

1994年8月30日、パワーステーションでの録音

  • ダリル・ガスタマチオ - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手
  • ピーター・ゴールウェイ – プロデューサー助手

「エンブレイサブル・ユー」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ

1994年8月28日、パワーステーションでの録音

  • ダリル・ガスタマチオ - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手
  • ピーター・ゴールウェイ – プロデューサー助手

「ララ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、アコースティックピアノ
  • ウィル・リー – ベースギター
  • クリス・パーカー – ドラムス
  • ジェフ・ピーヴァー – ギター
  • キャロル・スティール – パーカッション

1994年8月29日、パワーステーションでの録音

  • ダリル・ガスタマチオ - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手
  • ピーター・ゴールウェイ – プロデューサー助手

「ウォーク・オン・バイ」

  • ローラ・ニーロ – ボーカル、エレクトリックピアノ

1994年3月、ゴールウェイ・ベイ・ミュージック

  • ピーター・ゴールウェイ – エンジニア

「アニマル・グレイス」

  • ローラ・ニーロ – リード及びハーモニーボーカル、アコースティックピアノ

1995年4月28日、パワーステーションでの録音

  • ダン・ゲラート - エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

「我が子よ、苦しまないで」

  • ローラ・ニーロ – リード及びハーモニーボーカル、エレクトリックピアノ
  • バシリ・ジョンソン – パーカッション
  • バーナード・パーディ – ドラムス
  • ジョン・トロペイ – エレクトリックギター
  • フレディー・ワシントン – ベースギター

1995年8月5日、パワーステーションでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

マジックショップでの追加録音

  • スティーヴ・ローゼンタール – エンジニア
  • アルバート・リューシンク – エンジニア助手

「コーダ」

  • ローラ・ニーロ – リード及びハーモニーボーカル、エレクトリックピアノ
  • バシリ・ジョンソン – パーカッション
  • バーナード・パーディ – ドラムス

1995年8月5日、パワーステーションでの録音

  • ウェイン・ユージェリン – エンジニア
  • ロバート・スミス – エンジニア助手

マジックショップでの追加録音

  • スティーヴ・ローゼンタール – エンジニア
  • アルバート・リューシンク – エンジニア助手

スタッフ

  • スコット・ブリントン – プロデューサー
  • トム・コイン – マスタリング、スターリング・サウンド(ニューヨーク)
  • デヴィッド・ガー – 撮影
  • ディック・コンダス – ミキシング助手、ソーサラー・サウンド(ニューヨーク、2000年8月)
  • ローラ・ニーロ – プロデューサー
  • スティーヴ・ローゼンタール – ミキシング、ソーサラー・サウンド(ニューヨーク、2000年8月)
  • アイリーン・シルバー=リリーホワイト – プロデューサー
  • ジーン・ウィルコックス – デザイン、イラスト

チャート成績

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『エンジェル・イン・ザ・ダーク』は2001年7月28日にビルボードのインターネット・アルバム・チャートに17位で初登場し[7]、8月4日には8位を記録した[8]

脚注

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  1. ^ a b Bessman, Jim (2001-03-03). “Laura Nyro's Songs Still Inspire Faithful”. Billboard 113 (9): 10. ISSN 0006-2510. 
  2. ^ a b Moser, Margaret (2001年4月6日). “Angel in the Dark: The Posthumous Pop Noir Poetry of Laura Nyro” (英語). The Austin Chronicle. 2022年12月26日閲覧。
  3. ^ Kort, Michele (2016-05-10). Soul Picnic: The Music and Passion of Laura Nyro. St. Martin's Publishing Group. ISBN 9781250122612. "Having gotten down the basic rhythm tracks and Nyro's vocals, the songs still needed harmonies and embellishments. But Nyro would never return to the studio to finish the project." 
  4. ^ Lankford Jr., Ronnie D.. “Laura Nyro – Angel in the Dark” (英語). AllMusic. 2022年12月26日閲覧。
  5. ^ Padletta, Michael (2001-04-07). “Albums”. Billboard 113 (14): 18. ISSN 0006-2510. 
  6. ^ Bessman, Jim (2001-12-29). “Critics' Choice”. Billboard 113 (52): YE-8. ISSN 0006-2510. 
  7. ^ “Top Internet Album Sales”. Billboard 113 (30): 106. (2001-07-28). ISSN 0006-2510. 
  8. ^ “Top Internet Album Sales”. Billboard 113 (31): 74. (2001-08-04). ISSN 0006-2510. 

外部リンク

[編集]