ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート1999
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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート1999(ドイツ語: Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 1999)は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による1999年のニューイヤー・コンサート。指揮者はロリン・マゼールが務めた(10回目)。
概要
[編集]- ロリン・マゼールが1996年以来3年ぶり10回目の指揮台に立った。
- 1999年はヨハン・シュトラウス1世没後150年、ヨハン・シュトラウス2世没後100年の年にあたり、演奏曲目もヨハン1世とヨハン2世の曲のみが取り上げられた。
- 上記に加えて、ロリン・マゼールが指揮者を務めて10回目、さらに1900年代最後のニューイヤーコンサートと、多くのアニヴァーサリーが重なるコンサートとなった
- ニューイヤー・コンサートの初登場曲は3曲である。
演奏曲目
[編集]★はニューイヤー・コンサート初登場曲
第1部
[編集]- ワルツ「格言詩」 Op.1 (ヨハン・シュトラウス2世)
- 冗談ポルカ Op.72 (ヨハン・シュトラウス2世) ソロ・ヴァイオリン:ロリン・マゼール
- ポルカ・マズルカ「心と魂」Op.323 (ヨハン・シュトラウス2世)
- フランツ・リストの主題による熱狂的なギャロップ Op.114(ヨハン・シュトラウス1世) ★
- ワルツ「ウィーンの森の物語」 Op.325 (ヨハン・シュトラウス2世) ツィター:ローマン・マルティ=エーラー
- トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214 (ヨハン・シュトラウス2世)
第2部
[編集]- 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲 Op.126 (ヨハン・シュトラウス2世)
- ワルツ「ドナウ川の乙女」Op.427 (ヨハン・シュトラウス2世)
- ホプサー・ポルカ Op.26(ヨハン・シュトラウス2世) ★
- ポルカ・マズルカ「気まぐれ」Op.197 (ヨハン・シュトラウス2世)
- パガニーニ風ワルツ Op.11(ヨハン・シュトラウス1世) ★ ソロ・ヴァイオリン:ロリン・マゼール
- 「こうもり」のカドリーユ(ヨハン・シュトラウス2世)
- ワルツ「芸術家の生活」Op.316 (ヨハン・シュトラウス2世)
- 山賊のギャロップ Op.378(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・フランセーズ「お気に召すまま」Op.372(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」Op.324(ヨハン・シュトラウス2世)
アンコール
[編集]エピソード
[編集]- 第1部の「冗談ポルカ」と第2部の「パガニーニ風ワルツ」で、指揮者のロリン・マゼールがソロ・ヴァイオリンを披露している。
- マゼールは第2部の「山賊のギャロップ」でバスドラム、「雷鳴と電光」でシンバルを担当し、打楽器奏者と愉快なかけ合いを演じている。
- コンサート前、マゼールは「ニューイヤー・コンサートへの登場は今回が最後」と発言していた(実際には2005年のニューイヤー・コンサートにも出演)。