ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート1993
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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート1993(ドイツ語: Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 1993)は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による1993年のニューイヤー・コンサート。指揮はリッカルド・ムーティが務めた(初登場)。
概要
[編集]- ニューイヤー・コンサートの指揮者は、1987年のヘルベルト・フォン・カラヤンを皮切りに、ウィーン・フィルが信頼を寄せる名指揮者が交代で登壇するようになった。1993年は、ミラノ・スカラ座音楽監督でウィーン・フィルとも長年にわたって共演し、前年1992年にはウィーン・フィル創立150周年記念演奏会の指揮を任されたリッカルド・ムーティが、初めて指揮台に立った。
- ヨーゼフ・ランナーの没後150年に因んで、彼の作品が第1部と第2部で1曲ずつ計2曲取り上げられている。
演奏曲目
[編集]第1部
[編集]- ワルツ「ジャーナリスト」Op.321 (ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ「外交官」Op.448(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ「すみれ」Op.132(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・フランセーズ「何か小さなもの」Op.190(ヨハン・シュトラウス2世)
- シュタイヤー風舞曲 Op.165 (ヨーゼフ・ランナー)
- シュペアル・ギャロップ Op.42(ヨハン・シュトラウス1世)
第2部
[編集]- 喜歌劇「インディゴと40人の盗賊」序曲 (ヨハン・シュトラウス2世)
- ワルツ「レモンの花咲くところ」Op.364(ヨハン・シュトラウス2世)
- ハンス・イェルゲル・ポルカ Op.141(ヨーゼフ・ランナー)
- クリップ・クラップ・ギャロップ Op466 (ヨハン・シュトラウス2世)
- エジプト行進曲 Op.335(ヨハン・シュトラウス2世)
- ピツィカート・ポルカ (ヨハン2世とヨーゼフ・シュトラウス兄弟による合作)
- ワルツ「トランスアクツィオン」Op.184(ヨーゼフ・シュトラウス)
- 常動曲 Op.257 (ヨハン・シュトラウス2世)
アンコール
[編集]エピソード
[編集]- アンコール1曲目の「狩りのポルカ」では、曲の終結部でステージ後ろのパイプオルガンに仕掛けられた爆竹が破裂し、会場内に色とりどりの紙吹雪が舞うという豪華な演出が行われた。
- アンコール止めのラデツキー行進曲では、冒頭の小太鼓ソロが省略され、いきなり前奏から始まっている。