イン・ユア・マインド (あなたの心に)
『イン・ユア・マインド (あなたの心に)』 | ||||
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ブライアン・フェリー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1976年-1977年 ロンドン AIRスタジオ | |||
時間 | ||||
レーベル |
EGレコード アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ブライアン・フェリー、スティーヴ・ナイ | |||
ブライアン・フェリー アルバム 年表 | ||||
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『イン・ユア・マインド (あなたの心に)』(In Your Mind)は、イングランドのロック・ミュージシャンのブライアン・フェリーが1977年に発表した4作目のソロ・アルバムである[1][2]。
解説
[編集]経緯
[編集]フェリーは1976年6月にロキシー・ミュージックの解散を宣言し[3]、7月に前作『レッツ・スティック・トゥゲザー』を発表した。さらにロンドン交響楽団とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する映画『映画と実録でつづる第二次世界大戦』のサウンドトラック・アルバムのレコ―ディングに参加して、「シーズ・リーヴィング・ホーム」を歌った[4]。
同年後半、本作の制作がロンドンのAIRスタジオで始まった。アルバム『愚かなり、わが恋』(1973年)と前作のエンジニアだったスティーヴ・ナイがフェリーと共同でプロデューサーを務め、前作に引き続いてジョン・ウェットン、クリス・スペディング、ポール・トンプソン、メル・コリンズらが参加した。
内容
[編集]本作は通算4作目にして、初めてオリジナルの新曲だけから構成されるアルバムである[注釈 1]。全8曲は全てフェリー作で、うち一曲はロキシー・ミュージックのアルバムや『レッツ・スティック・トゥゲザー』のプロデューサーを務めたクリス・トーマスとの共作である。
本作の発表と相前後して、「明日への誘い」が1977年2月にシングル発表され[注釈 2][5][6]、全英シングルチャートで最高位9位を記録。本作は同月発表され、全英アルバムチャートで最高位5位に達した[6]。5月には「TOKYO JOE」がシングル発表され[7][注釈 3]、全英チャートで最高位15位を記録した[8]。
収録曲
[編集]- LP
- CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「明日への誘い(This Is Tomorrow)」 | Bryan Ferry | |
2. | 「オール・ナイト・オペレーター(All Night Operator)」 | Ferry | |
3. | 「ワン・キッス(One Kiss)」 | Ferry | |
4. | 「激しく愛してもう一度(Love Me Madly Again)」 | Ferry | |
5. | 「TOKYO JOE(Tokyo Joe)」 | Ferry | |
6. | 「パーティー・ドール(Party Doll)」 | Ferry | |
7. | 「ロック・オブ・エイジズ(Rock of Ages)」 | Ferry, Chris Thomas | |
8. | 「イン・ユア・マインド (あなたの心に)(In Your Mind)」 | Ferry | |
合計時間: |
参加メンバー
[編集]ミュージシャン
[編集]参加ミュージシャンの名前は謝辞の形式で列挙されており、各々が演奏した楽器名と収録曲名は記載されていない。
Thanks to the following musicians:
- John Porter
- Paul Thompson
- John Wetton
- Chris Spedding
- David Skinner
- Ann Odell
- Neil Hubbard
- Mel Collins
- Chris Mercer
- Martin Drover
- Ray Cooper
- Morris Pert
- Frankie Collins
- Paddie McHugh
- Dyan Birch
- Jacquie Sullivan
- Helen Chappelle
- Doreen Chanter
- Preston Hayward
- Phil Manzanera
その他関係者
[編集]- Strings arranged by Ann Odell
- Horns arranged by Chris Mercer and Martin Drover
- Engineered by Steve Nye assisted by Ross Cullum and Nigel Walker
With special thanks to John Punter, Chris Thomas, Geoff Haslam and Bill Price
- Photography by Monty Coles
- Designed by Nicholas de Ville
- Artwork by Bob Bowkett at C.C.S.
- Produced by Bryan Ferry and Steve Nye
ツアー
[編集]フェリーは1977年2月初旬から同年7月末までワールド・ツアーを行なった[9]。彼[注釈 4]以外のメンバーは本作の制作に参加したジョン・ウェットン(ベース、ヴォーカル)、クリス・スペディング(ギター)、フィル・マンザネラ(ギター)、アン・オデール(キーボード、ヴォーカル)、ポール・トンプソン(ドラムス)、メル・コリンズ(サクソフォーン)、マーチン・ドローヴァー(トランペット)、クリス・マーサー(サクソフォーン)。本作からは「明日への誘い」、「オール・ナイト・オペレーター」、「激しく愛してもう一度」、「パーティー・ドール」、「イン・ユア・マインド (あなたの心に)」が演奏された。
6月初旬には初来日し、5日と9日に東京、6月6日に大阪で公演を行なった[注釈 5]。さらに9日には、渋谷のNHK放送センターの101スタジオで総合テレビジョンの『ヤング・ミュージック・ショー』の公開録画を行なった[注釈 6][10][11]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『レッツ・スティック・トゥゲザー』までの3作はカバー集で、オリジナルの新曲はアルバム『アナザー・タイム、アナザー・プレイス (いつかどこかで)』(1974年)の表題曲だけだった。
- ^ B面収録曲はフェリーとエディ・ジョブソンの共作でアルバム未収録の「アズ・ザ・ワールド・ターンズ」。レコ―ディングには、フェリー、ジョブソン、ロバート・フリップが参加した。
- ^ B面収録曲は上記「シーズ・リーヴィング・ホーム」。
- ^ ヴォーカル、キーボード、ハーモニカ。
- ^ 東京公演は中野サンプラザ、大阪公演は大阪厚生年金会館で行なわれた。
- ^ 「レッツ・スティック・トゥゲザー」、「シェイム・シェイム・シェイム」、「イン・ユア・マインド (あなたの心に)」、「カサノヴァ」、「激しく愛してもう一度」、「恋はドラッグ」、「TOKYO JOE」、「明日への誘い」、「はげしい雨が降る」、「ザ・プライス・オブ・ラヴ」。同年9月10日放送。1978年2月25日再放送。
出典
[編集]- ^ Buckley (2004), pp. 215–216.
- ^ Thompson (2022), pp. 119–123.
- ^ Buckley (2004), p. 201.
- ^ Thompson (2022), pp. 118–119.
- ^ “Discogs”. 2024年11月16日閲覧。
- ^ a b Thompson (2022), p. 120.
- ^ “Discogs”. 2024年11月23日閲覧。
- ^ Thompson (2022), p. 118.
- ^ Buckley (2004), pp. 216–217.
- ^ “nhk.or.jp”. 2023年11月4日閲覧。
- ^ 城山隆『僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」』情報センター出版局、2005年、422-428頁。ISBN 978-4795843622。
引用文献
[編集]- Buckley, David (2004). The Thrill of It All: The Story of Bryan Ferry & Roxy Music. London: Andre Deutsch. ISBN 0-233-05113-9
- Thompson, Dave (2022). Roxy Music in the 1970s. London: Sonic Bond Publishing. ISBN 978-1-78952-180-1