ベールをぬいだ花嫁
『ベールをぬいだ花嫁』 | ||||
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ブライアン・フェリー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1978年 モントルー マウンテン・スタジオ ミキシング ニューヨーク アトランティック・スタジオ | |||
時間 | ||||
レーベル |
EGレコード アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ワディ・ワクテル、リック・マロッタ、サイモン・パックスレイ、スティーヴ・ナイ、フェリー | |||
ブライアン・フェリー アルバム 年表 | ||||
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『ベールをぬいだ花嫁』(The Bride Stripped Bare)は、イングランドのロック・ミュージシャンのブライアン・フェリーが1978年に発表した5作目のソロ・アルバムである[1][2]。
解説
[編集]経緯
[編集]フェリーは1977年2月に前作『イン・ユア・マインド (あなたの心に)』を発表した後、同年7月末までワールド・ツアーを行ない、6月には初来日を果たした。一方、当時ガールフレンドだったアメリカ人モデルのジェリー・ホール[注釈 1]との間にはすきま風が吹き始め、彼女は年末にはミック・ジャガー[注釈 2]のもとへと去って行った[3][注釈 3]。
翌1978年1月、失意のフェリーはスイスのモントルーのマウンテン・スタジオで新作アルバムの制作に臨んだ。プロデューサーはワディ・ワクテル、リック・マロッタ、サイモン・パックスレイ[4]、スティーヴ・ナイとフェリーだった。参加ミュージシャンにはワクテル(ギター)、マロッタ(ドラムス)を初め、前作とそのツアーに参加したメル・コリンズ(サクソフォーン)、マーチン・ドローヴァー[5](トランペット)、アン・オデール[6](キーボード、ストリングス編曲)、本作発表後に再結成されたロキシー・ミュージックに準メンバーとして迎えられることになるアラン・スペナー[注釈 4](ベース)、ニール・ハバード[注釈 4](ギター)などが含まれた。
内容
[編集]収録曲10曲の内訳は、4曲がフェリー作の新曲、6曲がアイルランド民謡「カリックファーガス」を含むカバーである。
本作の発表に先立ち、1978年5月に「ホワット・ゴーズ・オン」、7月に「時の証明」がシングル発表され[7][8]、全英シングルチャートで前者は最高位67位、後者は37位を記録。本作も全英アルバムチャートで最高位13位に終わった。
収録曲
[編集]- LP
- CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル・参加ミュージシャン | 時間 |
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1. | 「時の証明(Sign of the Times)」 | Bryan Ferry | 本作
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2. | 「キャント・レット・ゴー(Can't Let Go)」 | Ferry | 本作
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3. | 「ホールド・オン(アイム・カミング)(Hold On (I'm Coming))」 | Isaac Hayes, David Porter | サム&デイヴ、アルバム"Hold On, I'm Comin'"(1966年)
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4. | 「セイム・オールド・ブルース(The Same Old Blues)」 | J. J. Cale | J. J. ケイル、アルバム"Okie"(1974年)
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5. | 「ウォーク・イン・ザ・ルーム(When She Walks in the Room)」 | Ferry | 本作
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6. | 「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー(Take Me to the River)」 | Al Green, Teenie Hodges | アル・グリーン、アルバム"Al Green Explores Your Mind"(1974年)
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7. | 「ホワット・ゴーズ・オン(What Goes On)」 | Lou Reed | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンドIII』(1969年)
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8. | 「カリックファーガス(Carrickfergus)」 | Trad. arr. Ferry | アイルランド民謡
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9. | 「この強き愛(That's How Strong My Love Is)」 | Roosevelt Jamison | O.V.ライト、シングル(1964年)
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10. | 「この地球という島(This Island Earth)」 | Ferry | 本作
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合計時間: |
参加メンバー
[編集]※参加ミュージシャンは上記『収録曲』を参照。
- Recorded at Mountain Studios
- Engineer: Steve Nye
- Assisted by Dave Richards & Martin Pearson
- Q.M. – Chris Kettle
- A.D.C. – Pete Revill
- Remixed at Atlantic Studios, New York
- Producer: Simon Puxley
- Engineers: Lew Hahn & Jimmy Douglass
- Assisted by Randy Mason
- Counsel: Ahmet Ertegun
- Produced by Wachtel/Marotta/Puxley/Nye/Ferry
- Photography: John Swannell
- Design: Antony Price
- Artwork: Cream
- Typography: Brian Harris
- Make-up: Anthony Clavet & Yvonne Gold
- Cover Star: Barbara Allen
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]引用文献
[編集]- Buckley, David (2004). The Thrill of It All: The Story of Bryan Ferry & Roxy Music. London: Andre Deutsch. ISBN 0-233-05113-9
- Thompson, Dave (2022). Roxy Music in the 1970s. London: Sonic Bond Publishing. ISBN 978-1-78952-180-1