イナズマクロス

イナズマクロス
欧字表記	Inazuma Cross
品種	サラブレッド
性別	牝
毛色	黒鹿毛
生誕	1988年4月3日
死没	2013年12月23日（25歳没）
父	シービークロス
母	ポーロニアオリオン
母の父	セダン
生国	日本（北海道新冠町）
生産者	小泉賢悟
馬主	小泉賢悟
調教師	稗田研二（美浦）
競走成績
生涯成績	23戦3勝
獲得賞金	9152万6000円
勝ち鞍
	テンプレートを表示

イナズマクロス（欧字名:Inazuma Cross、1988年 4月3日 - 2013年 12月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬^[1]。主な勝ち鞍に1991年のクイーンステークス。

経歴

競走馬時代

1990年 7月8日、札幌競馬場第5競走の3歳新馬戦で横山典弘を鞍上にデビューするも5着。続く折り返しの新馬戦で1着となり初勝利を挙げた。その後のクローバー賞ではリンドシェーバーの6着、テレビ東京賞3歳牝馬ステークスではブルーベイブリッジの3着と好走し、すずかけ賞6着を最後に、5戦1勝の成績で3歳シーズンを終えた。

4歳シーズンは黒竹賞3着、春菜賞14着など4戦し不安定な成績が続くが、7月の4歳以上500万条件で1年ぶりの勝利を挙げる。続く駒場特別では5着となるが、9月29日のクイーンステークスでは15頭立て6番人気というまずまずの評価を覆し勝利し重賞初制覇。その勢いでエリザベス女王杯に臨み、リンデンリリーの4着と健闘した。このレースを最後にこの年のレースを終える。

5歳となる1992年は日刊スポーツ賞金杯より始動し4着。以降、1993年 3月まで現役を続け、金杯以降も4度重賞に出走するも中山牝馬ステークス以外の3戦では2桁着順の惨敗、入着もメトロポリタンステークスの4着のみと古馬となってからは活躍することは出来なかった。また、生涯23度出走し、1度も1番人気に支持されることはなかった。

引退後

引退後は故郷の小泉牧場で繁殖牝馬となるも直仔から重賞を制するような馬は出なかった。2011年 5月27日付で用途変更^[3]、繁殖牝馬を引退する。以降は引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり余生を過ごし、2013年 12月23日に死亡した^[2]。25歳没。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報^[4]に基づく。

競走日	競馬場	競走名	格	距離（馬場）	頭数	枠番	馬番	オッズ（人気）	着順	タイム（上り3F）	着差	騎手	斤量 [kg]	1着馬（2着馬）	馬体重 [kg]
1990.07.08	札幌	3歳新馬		芝1000m（良）	9	7	7	005.10（3人）	05着	R1:00.1 (36.2)	-1.2	0横山典弘	53	ヤクモアサカゼ	414
0000.07.28	札幌	3歳新馬		芝1200m（良）	6	5	5	006.10（4人）	01着	R1:12.0 (37.3)	-0.1	0横山典弘	53	（トウカイカオリ）	410
0000.08.26	函館	クローバー賞	OP	芝1200m（不）	11	7	8	030.90（8人）	06着	R1:12.9 (38.3)	-0.3	0横山典弘	53	リンドシェーバー	412
0000.12.01	中山	テレビ東京賞3歳牝馬S	GIII	芝1600m（稍）	16	8	15	012.30（7人）	03着	R1:36.1 (36.8)	-0.6	0横山典弘	53	ブルーベイブリッジ	424
0000.12.22	中山	すずかけS	OP	芝1200m（良）	11	1	1	003.70（2人）	06着	R1:10.1 (36.3)	-0.7	0横山典弘	53	ミスタイランド	424
1991.01.20	中山	黒竹賞	500万下	芝1600m（良）	13	3	3	005.90（4人）	03着	R1:35.4 (36.3)	-0.3	0柴田政人	53	ハイハーバー	414
0000.02.16	東京	春菜賞	500万下	芝1600m（重）	16	6	11	009.80（7人）	14着	R1:38.8 (39.1)	-2.7	0横山典弘	53	アフターミー	410
0000.05.04	東京	夏木立賞	500万下	芝1800m（良）	13	8	12	012.20（7人）	05着	R1:49.7 (35.2)	-0.2	0横山典弘	53	トウショウヒューイ	410
0000.06.15	札幌	手稲山特別	500万下	芝1500m（良）	9	3	3	007.50（3人）	04着	R1:29.6 (36.1)	-0.2	0横山典弘	53	ゴールデンアワー	408
0000.07.07	札幌	4歳上500万下		芝1800m（良）	10	8	10	005.50（2人）	01着	R1:49.2 (36.5)	-0.1	0横山典弘	53	（インターヒット）	414
0000.08.10	函館	駒場特別	900万下	芝1800m（稍）	14	4	6	015.30（8人）	05着	R1:49.9 (37.2)	-0.6	0柴田政人	52	イブキリセス	410
0000.09.29	中山	クイーンS	GIII	芝2000m（良）	15	7	13	011.90（6人）	01着	R2:01.5 (35.1)	-0.2	0横山典弘	54	（マーキーソロン）	410
0000.11.10	京都	エリザベス女王杯	GI	芝2400m（良）	18	2	4	016.40（8人）	04着	R2:30.2 (48.5)	-0.6	0横山典弘	55	リンデンリリー	406
1992.01.05	中山	金杯（東）	GIII	芝2000m（良）	16	8	16	010.00（5人）	04着	R2:00.3 (35.2)	-0.7	0横山典弘	53	トウショウファルコ	418
0000.02.02	京都	京都牝馬特別	GIII	芝1600m（良）	16	7	13	009.20（3人）	14着	R1:36.4 (47.6)	-1.6	0横山典弘	53	スカーレットブーケ	412
0000.03.01	中山	中山牝馬S	GIII	芝1800m（良）	11	2	2	007.10（5人）	06着	R1:48.3 (35.7)	-0.7	0横山典弘	54	スカーレットブーケ	414
0000.05.03	東京	メトロポリタンS	OP	芝2300m（良）	11	5	5	009.00（6人）	04着	R2:22.1 (36.1)	-0.3	0横山典弘	53	カミノスオード	408
0000.09.20	中山	オールカマー	GIII	芝2200m（良）	14	7	12	053.8（13人）	11着	R2:13.6 (36.4)	-1.5	0蛯名正義	55	イクノディクタス	414
0000.10.25	福島	カブトヤマ記念	GIII	芝1800m（良）	15	6	10	016.70（8人）	11着	R1:50.1 (37.2)	-0.6	0大西直宏	53	ワンモアラブウエイ	418
1993.01.23	中山	初富士S	1500万下	芝1600m（良）	16	1	1	039.1（13人）	15着	R1:37.1 (37.4)	-1.2	0横山典弘	55	アサクサハポネス	416
0000.02.20	東京	白富士S	1500万下	芝2200m（良）	16	4	8	027.1（11人）	06着	R2:14.3 (35.3)	-0.6	0横山典弘	55	キリスパート	420
0000.03.14	中山	サンシャインS	1500万下	芝2500m（良）	12	3	3	023.50（8人）	12着	R2:36.7 (37.9)	-2.2	0横山典弘	55	キリスパート	422
0000.03.27	中山	船橋S	1500万下	芝1800m（良）	14	4	5	020.70（8人）	13着	R1:49.9 (35.5)	-1.4	0柴田政人	55	マーメイドタバン	418

繁殖成績


	馬名	生年	性	毛色	父	馬主	厩舎	戦績
初仔	イナズマイーグル	1994年	牡	鹿毛	ホリスキー	小泉賢悟	荒尾・吉永晃	7戦3勝
2番仔	イナズマパンサー	1995年	牝	鹿毛	ヤマニンゼファー	小泉賢悟	美浦・稗田研二	6戦1勝
3番仔	エロイコ	1996年	牡	黒鹿毛	コマンダーインチーフ	三田晃弘 →小野忠	美浦・稗田研二 →高崎・川嶋弘吉	21戦4勝
4番仔	トーセンサンダー	1997年	牡	栃栗毛	パラダイスクリーク	島川隆哉	美浦・稗田研二	22戦3勝
5番仔	イナズマラム	1999年	牝	鹿毛	ラムタラ	小泉賢悟	美浦・稗田研二 →足利・長島康男 →美浦・稗田研二	11戦1勝
6番仔	イナズマクロスの2000	2000年	牝	鹿毛	ジェネラス			未出走
7番仔	イナズマサーバル	2001年	牝	鹿毛	オース	小泉賢悟	美浦・稗田研二	6戦0勝
8番仔	イナズマキセキ	2002年	牝	青毛	フジキセキ			未出走
9番仔	コウエイブロッサム	2003年	牝	黒鹿毛	エルコンドルパサー	西岡静男	栗東・川村禎彦	5戦0勝
10番仔	アドマイヤコロナ	2004年	牡	黒鹿毛	アドマイヤコジーン	近藤利一 →佐々木主浩 →三津家弘一	栗東・藤沢則雄 →北海道・桑原義光 →荒尾・工藤榮一 →佐賀・土井道隆	64戦11勝
11番仔	ヨドノヒーロー	2005年	牡	黒鹿毛	カリズマティック	海原聖一	栗東・松元茂樹	27戦3勝
12番仔	イナズマバイブル	2007年	牝	鹿毛	アドマイヤマックス	小泉賢悟 →（同）JPN技研	北海道・角川秀樹 →園田・稻田彰宏 →北海道・角川秀樹 →名古屋・藤ケ崎一男 →西脇・盛本信春 →佐賀・矢野久美 →名古屋・成田明 →盛岡・大和静治 →笠松・笹野博司 →金沢・吉井敏雄	112戦4勝
13番仔	メトロファルコン	2009年	牡	鹿毛	ムーンバラッド	太田廣子 →小泉賢悟	栗東・平田修 →水沢・佐々木由則	15戦0勝
14番仔	スエヒロエンペラー	2010年	牡	黒鹿毛	スエヒロコマンダー	（株）みどり住宅	北海道・角川秀樹 →園田・稻田彰宏	18戦1勝

5番仔のイナズマラムが、2008年のファンタジーステークスを制したイナズマアマリリスを出した。

血統表

イナズマクロスの血統			（血統表の出典）^{[§ 1]}
父系	フォルティノ系			^{[§ 2]}
父シービークロス 1975 芦毛	父の父 *フォルティノ Fortino 1959 芦毛	Grey Sovereign	Nasrullah
			Kong
		Ranavalo	Relic
			Navarra
	父の母ズイショウ 1968 芦毛	*パーソロン	Milesian
			Paleo
		キムラス	*タークスリライアンス
			*ローヤルデイール
母ポーロニアオリオン 1972 黒鹿毛	母の父 *セダン Sedan 1955 鹿毛	Prince Bio	Prince Rose
			Biologie
		Staffa	Orsenigo
			Signa
	母の母ミスオリオンの弐 1964 鹿毛	*ヒンドスタン	Bois Roussel
			Sonibai
		ヒバナ	Panorama
			*ウオーターミユージツク
母系(F-No.)	(FN:2-i)			^{[§ 3]}
5代内の近親交配	Orsenigo 5×4 9.38%			^{[§ 4]}
出典	^ ^[5] ^ ^[6] ^ ^[5]^[6] ^ ^[5]

脚注

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o “イナズマクロス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月12日閲覧。
^ ^a ^b “引退名馬イナズマクロス”. 引退名馬. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2020年9月12日閲覧。
^ イナズマクロス（JPN） - 血統書サービス、2022年6月5日閲覧。
^ “イナズマクロス”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月12日閲覧。
^ ^a ^b ^c “血統情報：5代血統表｜イナズマクロス｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月12日閲覧。
^ ^a ^b “イナズマクロスの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月12日閲覧。

外部リンク

競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
イナズマクロス - 競走馬のふるさと案内所

[6] [5]

[8] [6]

[9] [5]^[6]

[10] [5]

[jbis-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o “イナズマクロス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月12日閲覧。

[meiba-2] “引退名馬イナズマクロス”. 引退名馬. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2020年9月12日閲覧。

[3] イナズマクロス（JPN） - 血統書サービス、2022年6月5日閲覧。

[4] “イナズマクロス”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月12日閲覧。

[JBIS_pedigree-5] “血統情報：5代血統表｜イナズマクロス｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月12日閲覧。

[netkeiba.com_pedigree-7] “イナズマクロスの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月12日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[§ 1]

[§ 2]

[§ 3]

[§ 4]

[5]

[6]