イギリス国鉄312形電車
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イギリス国鉄312形電車(British Rail Class 312)は1975年から1978年にかけて製造された鉄道車両である。マーク2客車に準じた車体で製造された最後の形式である。また、最後にスラムドアを用いた車両でもあった。この車両により、旧型車の置き換えが進んだ。例えば既に引退したファースト・グレート・イースタン(英語版)、後のナショナル・エクスプレス・イースト・アングリア(英語版)では2003年から2004年にかけて、他の鉄道でも2005年までに後継車種が開発された。
解説
[編集]編成数と編成番号、使用地域は以下の通り
番台 | 製造年 | 編成番号 | 1号車
BDTSOL |
2号車
MBSO |
3号車
TSO |
4号車
DTCOL |
使用地域 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製造時 | 改番後 | |||||||
312/0 | 1976-78 | 312001-312026 | 312701-312726 | 76949-76974 | 62484-62509 | 71168-71193 | 78000-78025 | グレート・ノーザン |
312/1 | 1975-76 | 312101-312119 | 312781-312799 | 76975-76993 | 62510-62528 | 71194-71212 | 78026-78044 | グレート・イースタン |
312/2 | 1976 | 312201-312204 | 312727-312730 | 76994-76997 | 62657-62660 | 71277-71280 | 78045-78048 | ウェスト・ミッドランズ |
312形は先に登場した310形を基にしている。ロンドン、ユーストン近郊で使用された。なお312/1形は交流6.25kV対応の機器を搭載しているためグレート・イースタン本線とロンドン・ティルブリー・アンド・サウスエンド鉄道で使用された。
国鉄時代
[編集]民営化後
[編集]民営化後は、以下の3社に引き継がれた。
- セントラル・トレインズ
- ファースト・グレート・イースタン
- LTS鉄道(現c2c)
その他
[編集]各社の編成数
[編集]使用会社 | 編成数 | 編成番号 | 引退年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
セントラル・トレイン | 4 | 312725-728 | 1996年 | c2cへ譲渡 |
c2c | 25 | 312725-730
312781-799 |
2003年3月 | - |
ファースト・グレート・イースタン | 24 | 312701-724 | 2004年6月 | 312707は2003年に事故廃車
312728と312784は2003年にc2cから移譲 |