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D-Train

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
D-Train
試作車の230形英語版230001
基本情報
運用者 ウェスト・ミッドランズ・トレインズ
トランスポート・フォー・ウェールズ・レール・サービス英語版
サウス・ウェスタン・レールウェイ英語版
製造所 メトロキャメル
製造年 1978年 - 1981年
改造所 ヴィヴァレール英語版
クイントン鉄道技術センター
改造年 2016年 -
運用開始 2019年2月23日
主要諸元
軌間 1,435 mm (4 ft 8 12 in) 標準軌
電気方式 リチウムイオン電池(ホッペケ製)
第三軌条 直流 750 V
車体長 先頭車:18.37 m
中間車:18.12 m
車体幅 2.85 m
車体 アルミニウム
機関 フォード・デュラトルク英語版
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D-Trainヴィヴァレール英語版によって製造されるイギリス鉄道車両シリーズである。1978年から1981年にかけてメトロキャメルによってロンドン地下鉄向けに製造されたD78形を改造したものであり、内装を改装したうえで車体を再利用するほか、台車はワブテックが再整備したものにオーストリア製の三相交流誘導電動機を取り付けたものである。

試作車を含め、電気式気動車蓄電池電車ハイブリッド気動車(以上230形英語版)、第三軌条式電車484形英語版)の4種類の動力方式でこれまでに製造もしくは発注されており、最大で75本の改造が可能である[1][2]。2019年4月にウェスト・ミッドランズ・トレインズの下で1本目(230形)が営業運転を開始した[3][4]

試作車

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1本目の試作車は3両編成の電気式気動車として製造され、2016年夏に完成した。最短で翌年にも営業運転が開始可能とされ[5]、本線での試験を行った後、ロンドン・ミッドランド英語版によってコヴェントリー - ヌニートン線英語版で営業運転を兼ねた試験が行われる予定だったが[6]、火災事故の発生により中止された[7][8]。この編成は2017年7月に開催されたRail Live 2017にて会場へのアクセス列車という形で初の営業運転を行った[9]

2本目の試作車は2両編成の蓄電池電車として製造され、2018年夏に完成した。2020年1月には試験の一環としてイギリス最長となる航続距離64kmを記録した[10]

量産車

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ウェスト・ミッドランズ・トレインズ

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初の発注はウェスト・ミッドランズ・トレインズによるもので、マーストン・ヴェール線英語版向けに電気式気動車タイプの230形英語版2両編成3本が発注された[3]。これらは2019年4月23日に営業運転を開始し、ロンドン・ノースウェスタン・レールウェイのブランド名を用いている。150形及び153形英語版を置き換えた。

トランスポート・フォー・ウェールズ

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2つ目の発注はトランスポート・フォー・ウェールズ・レール・サービス英語版によるもので、ボーダーランズ線英語版コンウィ・ヴァレー線英語版ノース・ウェールズ・コースト線チェスター英語版 - クルー英語版間向けにハイブリッド気動車タイプの230形3両編成5本が発注された[11]

アイランド線

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サウス・ウェスタン・レールウェイ英語版は2019年にワイト島アイランド線英語版向けに第三軌条式電車タイプの484形英語版2両編成5本を発注したと発表した[12]。置き換え対象の483形も同じく元ロンドン地下鉄の車両(1938形英語版)であるが、1938形がロンドン地下鉄の2つの車両規格のうち小断面タイプにあたるのに対しD78形は大断面タイプであるため、2020年から2021年にかけてアイランド線の改修工事が予定されている[13]

一覧

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形式 運行事業者 登場 編成両数 製造編成数 動力方式 前面貫通路 画像 備考
230形英語版 ヴィヴァレール英語版 2016年 3両 1本 電気式気動車 引き戸 なし 試作車
2018年 2両 1本 蓄電池電車
ウェスト・ミッドランズ・トレインズ 2019年 2両 3本 電気式気動車
トランスポート・フォー・ウェールズ・レール・サービス英語版 2020年 3両 5本 ハイブリッド気動車
484形英語版 サウス・ウェスタン・レールウェイ英語版 2020年 2両 5本 直流電車
第三軌条方式
未登場

脚注

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  1. ^ "D78 Stock Conversion is Go." Archived 16 July 2015 at the Wayback Machine. Modern Railways, December 2014. pp. 37-38.
  2. ^ Vivarail Homepage”. Vivarail. 20 January 2015閲覧。
  3. ^ a b Gibbs, Nigel (November 2017). “Vivarail 230s for new West Mids franchise as 170s to go”. Today's Railways (191): 8. 
  4. ^ First Class 230 begins passenger services between Bletchley and Bedford”. 2020年7月26日閲覧。
  5. ^ Wade (21 August 2015). “D-Railed: Old tube trains gain a new lease of life”. The Engineer. 18 April 2016閲覧。
  6. ^ UK. “D-Train to enter service on Coventry - Nuneaton line”. 23 July 2016閲覧。
  7. ^ Stephen, Paul. "Vivarail D-Train trial cancelled after fire." Rail Magazine, 11 November 2016.
  8. ^ Vivarail test train catches fire over festive period as NUCKLE trial postponed”. Rail Technology Magazine. 11 August 2018閲覧。
  9. ^ Foster, Stefanie (13 April 2017). “D-Train to carry passengers to Rail Live” (英語). Rail Magazine (824). http://www.railmagazine.com/news/network/d-train-to-carry-passengers-to-rail-live 6 July 2017閲覧。. 
  10. ^ 40 miles on battery power – a UK first for Vivarail”. vivarail.co.uk. Vivarail (15 January 2020). 19 February 2020閲覧。
  11. ^ Vivarail D-Trains for Wales & Borders”. Railway Gazette (7 June 2018). 18 September 2019閲覧。
  12. ^ UK Isle of Wight line’s future secured with £26m investment”. Railway Gazette (16 September 2019). 18 September 2019閲覧。
  13. ^ Rollout schedule for new Island Line trains, enhancements and what we can expect” (英語). Isle of Wight News from OnTheWight (2019年9月17日). 2020年8月1日閲覧。