アーリントンカップ
アーリントンカップ (NHKマイルカップトライアル) Arlington Cup[1] (NHK Mile Cup Trial) | |
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第27回アーリントンカップ(2018年4月14日) 優勝馬:タワーオブロンドン | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 阪神競馬場 |
創設 | 1992年3月8日 |
2024年の情報 | |
距離 | 芝1600m |
格付け | GIII |
賞金 |
1着賞金4100万円 |
出走条件 | サラ系3歳(国際)(指定) |
負担重量 | 馬齢(牡・せん57kg、牝55kg) |
出典 | [2][3] |
アーリントンカップは、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬の重賞(GIII)である[1]。
正賞はアーリントンインターナショナル賞[3]。
概要
[編集]ペガサスステークス
[編集]1987年に創設され、1991年に廃止された「ペガサスステークス」を前身とする[4][5][6]。3歳馬による別定重量戦の1600メートル戦だった[5]。
アーリントンカップ
[編集]1992年から、阪神競馬場とアーリントン国際競馬場(Arlington International Racecourse、2000年からはアーリントンパーク競馬場)が提携を結んだのを機に、ペガサスステークスは「アーリントンカップ」に改称された[4][5][注 1]。アーリントンパーク競馬場からは賞の寄贈が行われていた[6]。
一方、姉妹提携先のアーリントンパーク競馬場では、交換競走として「Hanshin Cup Stakes(阪神カップステークス)」が施行されていた[4][6][7][8][注 2]。
2018年よりNHKマイルカップのトライアル競走に指定されるとともに、NHKマイルカップの優先出走権を3着までに付与されることになった[9]。
チャーチルダウンズカップ
[編集]アーリントンパーク競馬場の閉場に伴い、阪神競馬場は新たにチャーチルダウンズ競馬場と姉妹提携を結んだ。これにより、2025年からはチャーチルダウンズカップとして開催されることとなる。
競走条件
[編集]出走資格:サラ系3歳
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(後述)
- 外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢(牡・せん57kg、牝馬55kg)
2018年よりNHKマイルカップのステップ競走に指定され、地方競馬所属馬はNHKマイルカップの出走候補馬(3頭まで)が出走可能なほか、JRAの3歳芝重賞競走の優勝馬および2歳GI競走の優勝馬にも出走資格が与えられる[10][11]。
賞金
[編集]2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[2][3]。
歴史
[編集]- 1992年 - 4歳馬限定の重賞競走として創設、阪神競馬場の芝1600mで施行[4]。
- 1993年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[12]。
- 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方所属馬が2頭まで出走可能になる[12]。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳」に変更。
- 2007年
- 前年12月に新設された外回りコースに変更。
- ICSCの勧告により、格付表記をJpnIIIに変更[13]。
- 2009年
- 2015年
- 2018年
- 2020年 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施[16]。
- 2022年 - アーリントンパーク競馬場の廃止に伴い、正賞がアーリントンパーク競馬場賞からアーリントンインターナショナル賞に変更となる[2]。
- 2025年
歴代優勝馬
[編集]距離はすべて芝コース。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1992年3月8日 | 阪神 | 1600m | エルカーサリバー | 牝3 | 1:37.5 | 山田泰誠 | 田中良平 | (株)クレアール |
第2回 | 1993年3月7日 | 阪神 | 1600m | グランドシンゲキ | 牡3 | 1:38.3 | 土肥幸広 | 岩元市三 | 靏本貢 |
第3回 | 1994年2月27日 | 中京 | 1700m | メルシーステージ | 牡3 | 1:42.9 | 河北通 | 小野幸治 | 永井康郎 |
第4回 | 1995年2月26日 | 京都 | 1600m | エイシンバーリン | 牝3 | 1:34.3 | 南井克巳 | 坂口正則 | 平井豊光 |
第5回 | 1996年2月25日 | 阪神 | 1600m | スギノハヤカゼ | 牡3 | 1:33.9 | 田島裕和 | 鹿戸幸治 | 杉江義夫 |
第6回 | 1997年2月23日 | 阪神 | 1600m | ブレーブテンダー | 牡3 | 1:36.1 | 松永幹夫 | 池江泰郎 | 前田幸治 |
第7回 | 1998年3月1日 | 阪神 | 1600m | ダブリンライオン | 牡3 | 1:34.6 | O.ペリエ | 田所秀孝 | 畑清介 |
第8回 | 1999年2月28日 | 阪神 | 1600m | エイシンキャメロン | 牡3 | 1:35.8 | 武豊 | 坂口正則 | 平井豊光 |
第9回 | 2000年2月26日 | 阪神 | 1600m | エイシンプレストン | 牡3 | 1:35.7 | 福永祐一 | 北橋修二 | 平井豊光 |
第10回 | 2001年2月24日 | 阪神 | 1600m | ダンツフレーム | 牡3 | 1:35.9 | 武豊 | 山内研二 | 山元哲二 |
第11回 | 2002年2月23日 | 阪神 | 1600m | タニノギムレット | 牡3 | 1:33.9 | 武豊 | 松田国英 | 谷水雄三 |
第12回 | 2003年3月1日 | 阪神 | 1600m | ウインクリューガー | 牡3 | 1:36.8 | 武幸四郎 | 松元茂樹 | (株)ウイン |
第13回 | 2004年2月28日 | 阪神 | 1600m | シーキングザダイヤ | 牡3 | 1:35.8 | 武豊 | 森秀行 | 青山洋一 |
第14回 | 2005年2月26日 | 阪神 | 1600m | ビッグプラネット | 牡3 | 1:34.7 | 武豊 | 南井克巳 | (有)ビッグ |
第15回 | 2006年2月25日 | 阪神 | 1600m | ステキシンスケクン | 牡3 | 1:34.3 | O.ペリエ | 森秀行 | 榮義則 |
第16回 | 2007年2月24日 | 阪神 | 1600m | トーセンキャプテン | 牡3 | 1:33.9 | 四位洋文 | 角居勝彦 | 島川隆哉 |
第17回 | 2008年3月1日 | 阪神 | 1600m | ダンツキッスイ | 牡3 | 1:34.6 | 藤田伸二 | 橋本寿正 | 山元哲二 |
第18回 | 2009年2月28日 | 阪神 | 1600m | ダブルウェッジ | 牡3 | 1:35.6 | 小牧太 | 田所秀孝 | 深見富朗 |
第19回 | 2010年2月27日 | 阪神 | 1600m | コスモセンサー | 牡3 | 1:34.8 | 石橋脩 | 西園正都 | (有)ビッグレッドファーム |
第20回 | 2011年2月26日 | 阪神 | 1600m | ノーザンリバー | 牡3 | 1:34.2 | 武豊 | 浅見秀一 | 林正道 |
第21回 | 2012年2月25日 | 阪神 | 1600m | ジャスタウェイ | 牡3 | 1:36.3 | 福永祐一 | 須貝尚介 | 大和屋暁 |
第22回 | 2013年2月23日 | 阪神 | 1600m | コパノリチャード | 牡3 | 1:34.8 | W.ビュイック | 宮徹 | 小林祥晃 |
第23回 | 2014年3月1日 | 阪神 | 1600m | ミッキーアイル | 牡3 | 1:34.0 | 浜中俊 | 音無秀孝 | 野田みづき |
第24回 | 2015年2月28日 | 阪神 | 1600m | ヤングマンパワー | 牡3 | 1:35.9 | 松岡正海 | 手塚貴久 | 星野壽市 |
第25回 | 2016年2月27日 | 阪神 | 1600m | レインボーライン | 牡3 | 1:34.1 | M.デムーロ | 浅見秀一 | 三田昌宏 |
第26回 | 2017年2月25日 | 阪神 | 1600m | ペルシアンナイト | 牡3 | 1:34.1 | M.デムーロ | 池江泰寿 | (株)G1レーシング |
第27回 | 2018年4月14日 | 阪神 | 1600m | タワーオブロンドン | 牡3 | 1:33.4 | C.ルメール | 藤沢和雄 | ゴドルフィン |
第28回 | 2019年4月13日 | 阪神 | 1600m | イベリス | 牝3 | 1:34.2 | 浜中俊 | 角田晃一 | 前田幸治 |
第29回 | 2020年4月18日 | 阪神 | 1600m | タイセイビジョン | 牡3 | 1:34.3 | 石橋脩 | 西村真幸 | 田中成奉 |
第30回 | 2021年4月17日 | 阪神 | 1600m | ホウオウアマゾン | 牡3 | 1:34.2 | 川田将雅 | 矢作芳人 | 小笹芳央 |
第31回 | 2022年4月16日 | 阪神 | 1600m | ダノンスコーピオン | 牡3 | 1:32.7 | 川田将雅 | 安田隆行 | (株)ダノックス |
第32回 | 2023年4月15日 | 阪神 | 1600m | オオバンブルマイ | 牡3 | 1:33.9 | 武豊 | 吉村圭司 | 岡浩二 |
第33回 | 2024年4月13日 | 阪神 | 1600m | ディスペランツァ | 牡3 | 1:34.1 | J.モレイラ | 吉岡辰弥 | (有)ターフ・スポート |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「アーリントンカップ(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、1161-1184頁。
注釈
[編集]- ^ 主催者のJRAによれば、1992年の開催は「第1回アーリントンカップ」であり、手続き上はペガサスステークスは廃止、アーリントンカップは新設とした(通例、「名称変更」の場合には従前の回数をそのまま引き継いでいる)。しかし現在は「アーリントンカップの前身がペガサスステークスである」と説明している。
- ^ 2000年は「Hanshin Handicap」、2001年から2011年は「Hanshin Cup Handicap」、2012年からは「Hanshin Cup Stakes」。1マイルのG3戦で、当初はダートコース、2007年からはオールウェザーコースで行われていた。
出典
[編集]- ^ a b “Arlington Cup” (英語). International Federation of Horseracing Authorities. 2016年2月22日閲覧。
- ^ a b c d “重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6 (2024年). 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c d “2024年第2回阪神競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c d “レースについて:アーリントンカップ 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c “アーリントンカップ特集(レースガイド)”. netkeiba.com. 2016年2月22日閲覧。
- ^ a b c “2024年度第2回阪神競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 1. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “Hanshin Cup S” (英語). International Federation of Horseracing Authorities. 2016年2月22日閲覧。
- ^ “Hanshin Cup” (英語). Equibase. 2016年2月22日閲覧。
- ^ a b “2018年度開催日割および重賞競走について” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “[地]が出走できるGI競走等とそのステップ競走について(平成30年度)” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “[地]が出走できるGI競走等とそのステップ競走について【2024年度】)” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b 『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』
- ^ “第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 761-762 (2007年). 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- ^ a b “第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 655-656 (2009年). 2016年2月22日閲覧。(索引番号:07011)
- ^ “重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 5 (2015年). 2016年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月2日閲覧。
- ^ “4月19日(日曜)までの中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年4月2日). 2021年4月2日閲覧。
- ^ “2025年度開催日割および重賞競走”. 日本中央競馬会 (2024年9月23日). 2024年9月23日閲覧。
各回競走結果の出典
[編集]- 『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』第1回 - 第14回
- JRA年度別全成績
- (2024年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年4月30日閲覧。(索引番号:10083)
- (2023年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月10日閲覧。(索引番号:09083)
- (2022年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年4月18日閲覧。(索引番号:09083)
- (2021年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月18日閲覧。(索引番号:09083)
- (2020年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月2日閲覧。(索引番号:09083)
- (2019年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月2日閲覧。(索引番号:10083)
- (2018年)“第2回 阪神競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2018年4月15日閲覧。(索引番号:10083)
- (2017年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年2月26日閲覧。(索引番号:07011)
- (2016年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年2月26日閲覧。(索引番号:07011)
- (2015年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2015年12月14日閲覧。(索引番号:07011)
- (2014年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:07011)
- (2013年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:07011)
- (2012年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2011年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2010年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2009年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:07011)
- (2008年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2007年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2006年)“第1回 阪神競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2005年)“第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 679-680. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2004年)“第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 683-684. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2003年)“第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 677-678. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- (2002年)“第1回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 652-653. 2016年2月22日閲覧。(索引番号:06011)
- netkeiba.comによる。(最新閲覧日2014年6月5日)
外部リンク
[編集]- データ分析:アーリントンカップ 今週の注目レース - 日本中央競馬会