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むつ市

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むつし ウィキデータを編集
むつ市
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 青森県
市町村コード 02208-0
法人番号 1000020022080 ウィキデータを編集
面積 864.20km2
総人口 49,753[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 57.6人/km2
隣接自治体 大間町東通村風間浦村
佐井村横浜町
市の木 ヒバ
市の花 はまなす
市の鳥 オオハクチョウ
むつ市役所
市長 山本知也
所在地 035-8686
青森県むつ市中央一丁目8番1号
外部リンク むつ市

むつ市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
釜臥山から見たむつ市街

むつ市(むつし)は青森県東北部、下北地方に位置するである。

概要

下北半島に位置し、陸奥湾津軽海峡に面する、本州最北端の市である。2005年の市町村合併により、青森県の総面積の約11%を占める県内で最も大きな面積を持つ自治体となった。 1960年に大湊田名部市から現在のむつ市に改め、日本で初めての平仮名の市である。 下北地方の中核都市であり、周辺自治体に広がる人口約75000人のむつ都市圏を形成している。 また、人口は減少傾向にあるが、それは旧大畑町、旧川内町、旧脇野沢村の人口減少が主であり、旧むつ市の人口はほぼ横ばい状態である。

地理

青森県北東部の下北半島にある。市としては本州最北端に位置し、南は陸奥湾、北は津軽海峡に面し、2つの海をもつ地形となっている。市の中央部には釜臥山(標高879m)を主峰とする恐山山地が連なっていて恐山には宇曽利湖というカルデラ湖がある。東南部には下北丘陵が連なる。

田名部大平大湊に人口が集中している。むつ市の中心地である田名部(たなぶ)には下北丘陵に端を発する田名部川が流れ、流域には肥沃な田名部平野が広がる。大湊釜臥山の麓に位置し、波の穏やかな大湊湾に面す。大湊湾内には芦崎と呼ばれる砂嘴があり、砂嘴の内部は芦崎湾と呼ばれ、天然の港湾となっている。

隣接している自治体

気候

ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属し、冷涼な気候である。また、12月上旬から3月下旬まで雪に覆われる。

日本海側気候ではあるものの、夏は北東風(やませ)の影響などにより涼しく過ごしやすい。また、冬は特別豪雪地帯ほど大量の雪は降らない。そのため、生活するには過ごしやすい気候である。

人口

むつ市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 66,447人
1975年(昭和50年) 69,119人
1980年(昭和55年) 71,567人
1985年(昭和60年) 71,857人
1990年(平成2年) 68,637人
1995年(平成7年) 67,969人
2000年(平成12年) 67,022人
2005年(平成17年) 64,052人
2010年(平成22年) 61,066人
2015年(平成27年) 58,493人
2020年(令和2年) 54,103人
総務省統計局 国勢調査より

歴史

田名部は藩政時代には南部藩盛岡藩)の代官所が置かれていた。当時より下北地方の要の町として開け、田名部川の水運で栄えた。1870年戊辰戦争で賊軍とされた会津藩が領地没収の引き換えに斗南藩(となみはん)として再興が許される。翌年には廃藩となり、現在のむつ市斗南ヶ丘にその史跡がわずかに残る。

大湊は下北七湊の一つであり、明治以降は帝国海軍軍港となった。太平洋戦争の末期は、大湊町であり、市制施行していない地域であったが、海軍の基地があるということもあり空襲を受けた。終戦直前には海軍関係者も合わせて、町では異例の10万人近くの人口があった。大湊は現在でも海上自衛隊の基地があり、青森県以北を警備担当区域とする大湊地方隊の地方総監部が置かれている。他に、むつ (原子力船)の母港など、海、先端技術との関わりの中で発展しており、また、第3次産業の比重が高い。

なお、大湊は自衛隊の関係で県外からの転勤者が多く、言葉の面でも習慣の面でも独特の文化が築かれている。また大湊に住んでいたことのある人が全国に広がっているという特殊な状況も持っている。

行政

  • 市長宮下順一郎2007年平成19年)7月~)(任期:2011年平成23年)7月14日
  • 予算は青森県内で4番目に高い。
  • むつ市議会
    • むつ市の議員法定数(自治法の上限数)は30人だが、合併特例として60人の議員で活動していた。2007年平成19年)9月30日に投開票が行われたむつ市議選で、区割りとともに定数が30に改められた(区割りはむつ選挙区21、川内選挙区3、大畑選挙区4、脇野沢選挙区2)。

歴代市長

氏名 就任年月日
1-2 杉山勝雄 1959年昭和34年)10月3日
3-4 河野幸蔵 1965年昭和40年)10月20日
5 菊池渙治 1973年昭和48年)10月20日
6 河野幸蔵 1977年昭和52年)10月20日
7 菊池渙治 1981年昭和56年)10月20日
8-13 杉山粛 1985年昭和60年)10月20日

市役所

  • 本庁/むつ市中央一丁目8-1
  • 川内庁舎/むつ市川内町川内477
  • 大畑庁舎/むつ市大畑町中島108-5
  • 脇野沢庁舎/むつ市脇野沢渡向107-1

警察

etc...

経済

産業および企業

漁業

金融機関

郵便

集配拠点

郵便局

  • むつ郵便局(84009)
  • 大畑郵便局(84016)
  • 陸奥川内郵便局(84017)
  • 脇野沢郵便局(84027)
  • 大湊郵便局(84029)
  • むつ桜木町郵便局(84098)
  • 近川駅前郵便局(84167)
  • 宿野部郵便局(84178)
  • 大湊駅前郵便局(84201)
  • むつ関根郵便局(84202)
  • 正津川郵便局(84215)
  • むつ中央二郵便局(84221)
  • むつ柳町郵便局(84247)
  • 蛎崎簡易郵便局(84714)
  • 城ケ沢簡易郵便局(84719)

放送

姉妹都市・提携都市

  • 全国伝統地名市町村連絡会議
    伝統地名(旧国名)を名称としている自治体が、各種交流や共同事業を通じて友好を深め、お互いの地域の振興に務めようと、昭和61年(1986年)に発足したものである。むつ市は名称に漢字をあてれば陸奥となるので、この会に所属している。

教育

高等学校

中学校

  • むつ市立川内中学校
  • むつ市立大畑中学校
  • むつ市立脇野沢中学校

小学校

  • むつ市立第一田名部小学校
  • むつ市立第二田名部小学校
  • むつ市立第三田名部小学校
  • むつ市立奥内小学校
  • むつ市立関根小学校
  • むつ市立烏沢小学校
  • むつ市立大平小学校
  • むつ市立大湊小学校
  • むつ市立城ヶ沢小学校
  • むつ市立角違小学校
  • むつ市立苫生小学校
  • むつ市立第一川内小学校
  • むつ市立桧川小学校
  • むつ市立宿野部小学校
  • むつ市立蛎崎小学校
  • むつ市立第二川内小学校
  • むつ市立大畑小学校
  • むつ市立二枚橋小学校
  • むつ市立正津川小学校
  • むつ市立小目名小学校
  • むつ市立関根橋小学校
  • むつ市立脇野沢小学校

学校教育以外の施設

交通

道路

鉄道路線

路線バス

港湾

名所・旧跡・観光スポット

むつ科学技術館
  • まさかりプラザ(むつ下北観光物産館)
  • 鯛島
  • 常念寺〔田名部〕 - 木造阿弥陀如来坐像(平安時代末期)は国の重要文化財[1]

祭事・催事

祭・神事

催事

  • 芦崎湾の潮干狩り
  • むつ桜まつり
  • 海の祭典(最近は行われていない)

郷土料理

  • 味噌貝焼き(みそかやき)
  • イカの寿司
  • あんこうのともあえ
  • クジラ汁
  • べご餅
  • けいらん(川内町中心)
  • 品川汁(川内町中心)
  • じゃっぱ汁
  • イカ墨ラーメン
  • ウニ丼
  • 黒ソイ料理(旧脇野沢村)

出身有名人

その他

むつ市役所 旧:本庁舎
  • 市内最高峰は標高879mの釜臥山
  • 移転前のむつ市役所本庁舎(金谷一丁目:1962年竣工)はもともと3階建てだったが、1968年十勝沖地震で3階部分が破損したため、実質2階建てになっていた。しかし、近年は耐震性に問題があったことなどから、むつ市が中央一丁目にある元:ショッピングセンター跡地を取得[1]して改装を行い、2009年9月24日付けで移転することとなったため、同年9月18日をもって旧庁舎としての業務を終了した。なお、旧庁舎は今後、解体される方針となっている。[2]
  • 青森県の中では陸上長距離に強い選手が多く選手層が厚い。青森県民駅伝競走大会では平成19年第15回大会現在、総合6連覇、市の部7連覇を果たしている。

関連項目

脚注

  1. ^ 移転に係るこれまでの経緯(むつ市ホームページ)
  2. ^ 47年の歴史に幕/むつ市役所本庁舎 デーリー東北(2009年9月19日)

外部リンク

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