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2006年11月11日 (土) 08:07時点における版
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京都大学 | |
---|---|
大学設置 | 1897年 |
創立 | 1869年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人京都大学 |
本部所在地 | 京都府京都市左京区吉田本町 |
学生数 | 22,455 |
キャンパス |
吉田(京都府京都市左京区) 宇治(京都府宇治市) 桂(京都府京都市西京区) |
学部 |
総合人間学部 文学部 教育学部 法学部 経済学部 理学部 医学部 薬学部 工学部 農学部 医療技術短期大学部 |
研究科 |
人間・環境学研究科 文学研究科 教育学研究科 法学研究科 経済学研究科 理学研究科 医学研究科 薬学研究科 工学研究科 農学研究科 エネルギー科学研究科 アジア・アフリカ地域研究研究科 情報学研究科 生命科学研究科 地球環境学大学院 公共政策大学院 経営管理大学院 |
ウェブサイト | http://www.kyoto-u.ac.jp/ |
京都大学(きょうとだいがく、英語: Kyoto University)は、京都府京都市左京区吉田本町に本部を置く[[{{{国}}}]]の国立大学。1869年創立、1897年大学設置。大学の略称は京大(きょうだい)。
概観
大学全体
京都大学は日本で2番目に創設された帝国大学の流れをくんでいる国立大学である。京都大学では「自由な学風」を謳っており、現在でも学生自治活動が活発に行われている。また、西部講堂のロックコンサートなどに代表される京都地区における文化発信地としての役割も担ってきた。
建学の精神(校訓・理念・学是)
創立以来「自由の学風」を建学の精神としている。国立大学法人となったあとに制定された京都大学の基本理念でも「自由の学風」が謳われている。
教育および研究
京都大学は学部・研究科以外に13の研究所、17の研究センターを設置している。2006年3月現在、日本の大学の中で最多である。そのうちの9つの研究所・研究センターは、他の大学や研究機関に研究設備を提供する「全国共同利用研究所」・「全国共同利用研究センター」となっている。この「全国共同利用研究所」の仕組みを初めて採用したのは京都大学の基礎物理学研究所である。これらの事実について京都大学の関係者は「幅広い分野において日本を代表する学術研究拠点となってきた、京都大学の社会的特徴を表している」と考えている。
学風および特色
何事も学生の自主性に任せるという「自由の学風」を標榜しており、毎年行われる11月祭や折田先生像をめぐる落書きなどにもその一端を垣間見ることができる。しかし、改装や建てかえが進んで昔の面影が消え、それとともに学風が失われつつあるという声も京都大学関係者の一部で聞かれる。
沿革
略歴
京都大学の起源は1861年(文久元年)に長崎に設立された長崎養生所(その後長崎精得館へ改称)まで遡る。長崎精得館の理化学部門は当初江戸にあった開成所(現在の東京大学)へ「理化学校」として移設することになっていたが、明治維新の混乱で実現しなかった。1868年(慶応4年)に明治政府は「理化学校」を「舎密局」(せいみきょく、後の理学校)として大阪に開設することを決定、1869年に開校した。1870年、理学校は1869年に開設された洋学校と合併、開成所となる。開成所はその名称を大阪英語学校、大阪専門学校、大阪中学校、大学分校と変遷させ、1886年に公布された中学校令によって、第三高等中学校と改称する。第三高等中学校は1889年8月1日に京都市吉田町に取得した新校地へ移転した。1894年に公布された高等学校令に基づいて第三高等中学校は旧制の第三高等学校(以下、本記事において「第三高等学校」は特に断りのない限り、旧制第三高等学校を指す)となる。
帝国大学令制定後、近畿にも帝国大学の設置をという声があがっていたが、財政難のため見送られ続けていた。1895年に西園寺公望は日清戦争で得た賠償金をもとに第三高等学校を帝国大学へ昇格させる提案を行う。最終的に第三高等学校を東一条通の南側(現在の吉田南キャンパス)に移転し、高等学校の土地・建物を大学が利用するという案が採用され、翌年予算処置が可決される。1897年6月18日に京都帝国大学設置に関する勅令が制定され、京都帝国大学が発足する。
創設時の計画では1898年にまず法科大学から設置する予定であったが、工科志望者の急増により1年前倒しという形で、創設と同年の1897年に京都帝国大学理工科大学が設置された。続いて1899年京都帝国大学法科大学及び京都帝国大学医科大学、1906年京都帝国大学文科大学を設置し、約10年をかけて分科大学を設置した。初代総長には文部省専門学務局長の木下広次が就任。事務局長にあたる「書記官」には中川小十郎が就任した。
当時の総長の意向もあって、「研究・教授・学修の自由を重んじるドイツ式」を採用、ドイツの大学のシステムに倣った。高根義人の主導によるこの方針は現在の「自由の学風」に影響を与えたと言われ、法科大学の卒業生の高等文官試験での不振を端として転換されたものの京都大学に独特の学風を根付かせる端緒となった事は確かである。
1919年に分科大学制が学部制に変わった。その年には、経済学部が法学部から分離して独立の学部となり、1923年には農学部の設置と学部の増設が相次いだ。農学部増設と同じ年には本部構内に京都大学のシンボルとして親しまれている時計台を持つ大学本館が完成している。1926年には京都大学初の附置研究所にあたる化学研究所が設置された。
昭和に入ると思想関係の締め付けが強化された世相を反映して、京都大学でも思想事件が相次ぐ。1928年、文部省はマルクス経済学者の河上肇教授の辞職を要求、教授会は河上の辞職を認める決議を出し河上は大学を追われる事になる。さらに1933年には鳩山一郎文部大臣が法学部の滝川幸辰教授の刑法理論が「赤い思想」であるとして休職処分にした事から法学部の全教官が辞表を提出、総長も文相と会見、辞意を表明したものの文部省からの切り崩しにあい、結局滝川ら7人の教官が大学を去る事態となったいわゆる「滝川事件」が起きている。
戦時体制の強化に伴い、日本精神史(文学部)、東亜経済政策原論(経済学部)、航空学・燃料化学(工学部)などの国策に沿った講座が設けられ、太平洋戦争の開戦後、学生を軍隊風に編成する目的で「京都帝国大学報国隊」が結成される。
1943年、文系学生の徴兵猶予が停止され、学生が続々と戦場に赴いた。京都大学の学徒出陣壮行会では総長を先頭に平安神宮に参拝、必勝を祈願したという。
第二次大戦終結後、公職追放によって大学を免職になる教授が出る一方で、滝川事件で大学を去っていた滝川幸辰らが大学に復帰した。創立五十周年にあたる1947年には大学名から「帝国」が削られ、京都大学と改称、1949年には第三高等学校を統合している。同年には、理学部教授湯川秀樹が日本人初のノーベル賞に輝き、京都大学ではこれを記念して湯川記念館を設置、その後湯川記念館は基礎物理学研究所に改組されている。
1968年、青年医師連合の京都大学の支部による医学部大学院入試ボイコットの呼びかけに応じなかった受験生に青医連メンバーが暴行を働いたいわゆる「青医連事件」を端緒として教養部は無期限ストに入り、学生部はロックアウトされた。東大のような入試中止という事態は免れたものの、戦後はじめて卒業式が中止に追い込まれ、さらに翌年度になってもいくつかの建物のロックアウトは依然続き、全面解除は9月まで持ち越されている。
1992年、総合人間学部が設置され、翌年には教養部が廃止、同時に大学院大学への移行も行われ、現行の大学組織の形に改編された。1997年に京都大学は創立百周年を迎えた。そして2004年、時代の流れにより国の改革のひとつとして国立大学法人法が施行されその規定により京都大学は国立大学法人に改組した。
本稿ではこれらの経緯から創立は第三高等学校の前身である舎密局の設置年である1869年、設立は京都帝国大学が誕生した1897年としている。
年表
- 1869年5月 舎密局設置
- 1869年9月 洋学校設置
- 1870年1月 舎密局を化学所に改組
- 1870年5月 化学所を理学所に改組
- 1870年10月 洋学校が理学所を併合、開成所に改組
- 1872年8月 学制公布により、第四大学区第一番中学に改組
- 1873年4月 大学区分画改正により、第三大学区第一番中学に改称
- 1873年4月 開明学校に改組
- 1874年4月 大阪外国語学校に改組
- 1874年12月 大阪英語学校に改組
- 1879年4月 大阪専門学校に改組
- 1880年12月 大阪中学校に改組
- 1885年7月 大学分校に改組
- 1886年4月 高等中学校官制公布により、第三高等中学校に改組
- 1895年9月 高等学校令公布により、第三高等学校に改組
- 1897年6月 京都帝国大学設置
- 1897年9月 京都帝国大学内に、分科大学として理工科大学設置
- 1899年9月 法科大学、医科大学設置
- 1899年12月 附属図書館、医科大学附属医院設置
- 1903年4月 医科大学を京都医科大学と福岡医科大学に分割
- 1906年9月 文科大学設置
- 1909年11月 台湾総督府より台湾演習林を移管
- 1911年4月 九州帝国大学開設に伴い福岡医科大学を分離、京都医科大学は旧称復帰
- 1912年12月 朝鮮総督府より朝鮮演習林を貸与
- 1914年7月 理工科大学を理科大学と工科大学に分割
- 1915年12月 樺太庁より樺太演習林古丹岸森林を移管
- 1916年12月 樺太庁より樺太演習林亞屯森林を移管
- 1919年2月 各分科大学を学部に改称
- 1919年5月 経済学部設置
- 1923年4月 第七臨時教員養成所設置
- 1923年11月 農学部設置
- 1924年5月 農学部附属農場、農学部附属演習林設置
- 1926年10月 化学研究所附置
- 1930年3月 第七臨時教員養成所廃止
- 1933年5月 文部省が法学部滝川幸辰教授を休職処分。(滝川事件)
- 1939年5月 臨時附属医学専門部設置
- 1939年8月 人文科学研究所附置
- 1941年3月 結核研究所附置
- 1941年11月 工学研究所附置
- 1944年4月 臨時附属医学専門部を附属医学専門部に改組
- 1944年5月 木材研究所附置
- 1946年9月 食糧科学研究所附置
- 1947年10月 京都大学に改称
- 1949年1月 人文科学研究所に外務省所轄の東方文化研究所と民間機関の西洋文化研究所を統合
- 1949年5月 第三高等学校を統合、新制京都大学に改組。教育学部、分校設置
- 1951年4月 防災研究所附置。医学部附属看護学校設置
- 1952年3月 附属医学専門部廃止
- 1953年4月 新制大学院設置(文学・教育学・法学・経済学・理学・薬学・工学・農学研究科を設置)
- 1953年7月 基礎物理学研究所附置
- 1954年3月 分校を教養部と改称
- 1954年4月 医学部附属助産婦学校設置
- 1955年4月 大学院医学研究科設置
- 1956年4月 ウィルス研究所附置
- 1959年4月 医学部附属衛生検査技師学校設置
- 1960年4月 薬学部設置
- 1961年5月 工業教員養成所設置
- 1962年4月 経済研究所附置
- 1963年4月 数理解析研究所、原子炉実験所附置
- 1965年4月 東南アジア研究センター設置
- 1966年4月 保健管理センター設置
- 1967年6月 霊長類研究所附置。結核研究所を結核胸部疾患研究所に改称
- 1969年6月 大型計算機センター設置。工業教員養成所廃止
- 1971年4月 放射性同位元素総合センター設置。工学研究所を原子エネルギー研究所に改称
- 1972年4月 医学部附属衛生検査技師学校を医学部附属臨床検査技師学校に改称
- 1971年5月 体育指導センター設置
- 1975年4月 医療技術短期大学部設置、医学部附属助産婦学校及び看護婦学校廃止
- 1976年5月 工学部附属超高温プラズマ研究施設をヘリオトロン核融合研究センターに改組。放射線生物研究センター設置
- 1977年4月 環境保全センター設置
- 1977年6月 評議会が竹本信弘経済学部助手の分限免職処分決定(竹本処分事件、竹本処分粉砕とも)
- 1977年7月 埋蔵文化財研究センター設置
- 1978年3月 医学部附属臨床検査技師学校廃止
- 1978年4月 情報処理教育センター設置
- 1980年4月 医用高分子研究センター設置
- 1981年4月 工学部附属電離層研究施設を超高層電波研究センターに改組
- 1986年4月 アフリカ地域研究センター設置
- 1988年4月 結核胸部疾患研究所を胸部疾患研究所と改称。遺伝子実験施設設置
- 1988年12月 国際交流センター設置
- 1990年6月 生体医療工学研究センター、留学生センター設置。医用高分子研究センター、国際交流センター廃止、
- 1991年4月 大学院人間・環境学研究科、生態学研究センター設置。木材研究所を木質科学研究所と改称
- 1992年10月 総合人間学部設置
- 1993年3月 教養部廃止
- 1994年6月 高等教育教授システム開発センター設置
- 1996年4月 大学院エネルギー科学研究科、アフリカ地域研究資料センター設置。原子エネルギー研究所とヘリオトロン核融合研究センターを統合しエネルギー理工学研究所に改組。アフリカ地域研究センター廃止。
- 1997年4月 総合博物館設置。情報処理教育センターと工学部附属高度情報開発実験施設を統合しを総合情報メディアセンターに改組。
- 1998年4月 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、情報学研究科設置。胸部疾患研究所と生体医療工学研究センターを統合し再生医科学研究所に改組。
- 1999年4月 大学院生命科学研究科設置。
- 2000年4月 超高層電波研究センターを宙空電波科学研究センターに改組。
- 2000年11月 大学文書館設置
- 2001年4月 食糧科学研究所を大学院農学研究科に統合。国際融合創造センター設置。
- 2002年4月 地球環境学大学院(大学院地球環境学研究部・地球環境学教育部)、低温物質科学研究センター、福井謙一記念研究センター設置。大型計算機センター、総合情報メディアセンター、学術情報ネットワーク機構を統合し、学術情報メディアセンター設置。
- 2003年4月 理学研究科附属瀬戸臨海実験所、農学研究科附属演習林、亜熱帯植物実験所、水産実験所を統合し、フィールド科学教育研究センターに改組。高等教育教授システム開発センター、学術情報メディアセンターの一部、総合人間学部の一部を改組して高等教育研究開発推進センターを設置。高等教育研究開発推進機構設置。体育指導センター廃止。
- 2004年4月 木質科学研究所と宙空電波科学研究センターを統合し、生存圏研究所に改組。東南アジア研究センターが附置研究所に昇格。遺伝子実験施設を廃止。国立大学法人法の規定により国立大学法人となる。
- 2005年4月 留学生センターを国際交流センターに改組。環境安全保健機構、国際イノベーション機構、国際交流機構、情報環境機構、図書館機構設置。
- 2005年11月 事務本部を経営企画本部と教育研究推進本部に分割、改組。
- 2006年4月 公共政策大学院(大学院公共政策連携研究部・公共政策教育部)と経営管理大学院(大学院経営管理研究部・経営管理教育部)設置。地域研究統合情報センターを設置し、国立民族学博物館より事業継承。本部事務組織を改組。生存基盤科学研究ユニット設置。
- 2006年7月 次世代開拓研究ユニット設置。
基礎データ
所在地
- 吉田キャンパス(京都府京都市左京区吉田本町ほか)
- 宇治キャンパス(京都府宇治市五ヶ庄)
- 桂キャンパス(京都市西京区京都大学桂)
象徴
学歌
作詞 水梨彌久、作曲 下総皖一。1939年に出された「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」に応えるものとして1940年に制定された。歌詞は前年に学内で公募されたもので、卒業生の水梨の作品が一等に選ばれた。卒業式と入学式などで使われる。なお、卒業生で指揮者の朝比奈隆のファーストレコーディングは、この学歌である(テイチク。演奏は京都大学交響楽団)。
歌詞は京都大学の公式サイト上に紹介されている。
1997年の創立百周年を期に新しい学歌の制定を計画し、歌詞の募集も行なわれたが、結局「従来の学歌の方がよい」との意見が多数を占めたため、計画は中止された。
そのほかの京都大学に関係する歌としては以下のようなものがある。
- 学生歌
- 作詞 長崎太郎、作曲 芥川徹。1953年制定。歌詞は公募によるもの。
- 応援歌 新生の息吹
- 作詞 中川裕朗、作曲 多田武彦。1958年制定。この他に第二応援歌「花の香薫りぬ」、第三応援歌「ダークブルー海の碧」がある。
- 逍遙の歌 紅もゆる
- 作詞 澤村胡夷、作曲k.y. 作曲者の本名は不明である。もともと第三高等学校のあるクラスのクラス歌であったものが、全校で歌われるようになり、第三高等学校・京都大学を象徴する歌となった。1946年に黒澤明監督の映画「わが青春に悔なし」の挿入歌として使われたことで日本国民一般にも知られるようになった。なお当初の歌詞は現在伝わっているものと一部が異なる。
- 琵琶湖周航の歌
- 第三高等学校水上部(現京都大学ボート部)部員の小口太郎が1917年の琵琶湖周航の途上に作詞した。曲は当時部員の間で流行していた歌「ひつじぐさ」(作曲 吉田千秋)のものを流用している。第三高等学校の寮生らに愛唱された。
学旗
学歌と同じ趣旨で1940年に制定された。学旗の意匠は京都大学の公式サイト上に紹介されている。
エンブレム
吉田キャンパス時計台前のクスノキを図案化したものが大学のエンブレムとして使用されている。もともとは1950年ごろから「事務局シール」として印刷物などに用いられていたもので、1990年に正式にエンブレムとして了承された。
教育および研究
組織
学部
- 総合人間学部
- 総合人間学科
- 人間科学系
- 国際文明学系
- 文化環境学系
- 認知情報学系
- 自然科学系
- 総合人間学科
- 文学部
- 人文学科
- 哲学基礎文化学系
- 哲学専修
- 西洋哲学史専修
- 古代哲学史専攻
- 中世哲学史専攻
- 近世哲学史専攻
- 日本哲学史専修
- 倫理学専修
- 宗教学専修
- キリスト教学専修
- 美学美術史学専修
- 東洋文化学系
- 国語学国文学専修
- 中国語学中国文学専修
- 中国哲学史専修
- インド古典学専修
- 仏教学専修
- 西洋文化学系
- 西洋古典学専修
- スラブ語学スラブ文学専修
- ドイツ語学ドイツ文学専修
- 英語学英文学専修
- アメリカ文学専修
- フランス語学フランス文学専修
- イタリア語学イタリア文学専修
- 歴史基礎文化学系
- 日本史学専修
- 東洋史学専修
- 西南アジア史学専修
- 西洋史学専修
- 考古学専修
- 行動・環境文化学系
- 心理学専修
- 言語学専修
- 社会学専修
- 地理学専修
- 基礎現代文化学系
- 科学哲学科学史専修
- 情報・史料学専修
- 二十世紀学専修
- 現代史学専修
- 哲学基礎文化学系
- 人文学科
- 教育学部
- 教育科学科
- 現代教育基礎学系
- 教育心理学系
- 相関教育システム論系
- 教育科学科
- 法学部
- 学科組織無し
- 基礎法学系
- 公法学系
- 民刑事法学系
- 政治学学系
- 学科組織無し
- 経済学部
- 経済学科
- 経営学科
- 理学部
- 理学科
- 数学系
- 物理・宇宙物理学系
- 地球惑星科学系
- 化学系
- 生物科学系
- 理学科
- 医学部
- 医学科(6年制)
- 保健学科
- 看護学専攻
- 検査技術科学専攻
- 理学療法学専攻
- 作業療法学専攻
- 薬学部
- 薬科学科
- 薬学科(6年制)
- 工学部
- 地球工学科
- 建築学科
- 物理工学科
- 電気電子工学科
- 情報学科
- 工業化学科
- 農学部
- 資源生物科学科
- 応用生命科学科
- 地域環境工学科
- 食料・環境経済学科
- 森林科学科
- 食品生物科学科
大学院
- 文学研究科
- 文献文化学専攻
- 思想文化学専攻
- 歴史文化学専攻
- 行動文化学専攻
- 現代文化学専攻
- 教育学研究科
- 教育科学専攻
- 臨床教育学専攻
- 法学研究科
- 経済学研究科
- 経済システム分析専攻
- 経済動態分析専攻
- 現代経済・経営分析専攻(2006年度より現代経済学専攻とビジネス科学専攻を再編)
- 理学研究科
- 数学・数理解析専攻
- 物理学・宇宙物理学専攻
- 地球惑星科学専攻
- 化学専攻
- 生物科学専攻
- 医学研究科
- 薬学研究科
- 創薬科学専攻
- 生命薬科学専攻
- 医療薬科学専攻
- 工学研究科
- 社会基盤工学専攻
- 都市社会工学専攻
- 都市環境工学専攻
- 建築学専攻
- 機械理工学専攻
- マイクロエンジニアリング専攻
- 航空宇宙工学専攻
- 原子核工学専攻
- 材料工学専攻
- 電気工学専攻
- 電子工学専攻
- 材料化学専攻
- 物理工学専攻
- 物質エネルギー化学専攻
- 分子工学専攻
- 高分子工学専攻
- 合成・生物化学専攻
- 化学工学専攻
- 農学研究科
- 農学専攻
- 森林科学専攻
- 応用生命科学専攻
- 応用生物科学専攻
- 地域環境科学専攻
- 生物資源経済学専攻
- 食品生物科学専攻
- 人間・環境学研究科
- 共生人間学専攻
- 共生文明学専攻
- 相関環境学専攻
- エネルギー科学研究科
- エネルギー社会・環境科学専攻
- エネルギー基礎科学専攻
- エネルギー変換科学専攻
- エネルギー応用科学専攻
- アジア・アフリカ地域研究研究科(博士一貫課程・5年制)
- 東南アジア地域研究専攻
- アフリカ地域研究専攻
- 情報学研究科
- 知能情報学専攻
- 社会情報学専攻
- 複雑系科学専攻
- 数理工学専攻
- システム科学専攻
- 通信情報システム専攻
- 生命科学研究科
- 統合生命科学専攻
- 高次生命科学専攻
- 地球環境学研究部(地球環境学大学院・地球環境学堂)
- 地球益学廊
- 地球親和技術学廊
- 資源循環学廊
- 地球環境学教育部(地球環境学大学院・地球環境学舎)
- 地球環境学専攻(博士課程(後期3年の課程))
- 環境マネジメント専攻(修士課程・博士後期課程)
- 公共政策連携研究部・公共政策教育部(公共政策大学院)
- 公共政策専攻(専門職学位課程)
- 経営管理研究部・経営管理教育部(経営管理大学院)
- 経営管理専攻(専門職学位課程)
短期大学部
附属機関
- 附属図書館
- 機構
- 高等教育研究開発推進機構
- 環境安全保健機構
- 国際イノベーション機構
- 国際交流機構
- 情報環境機構
- 図書館機構
- 学部附属施設
- 医学部附属
- 病院(京大病院)
- 医学部附属
- 大学院研究科附属施設
- 文学研究科附属
- ユーラシア文化研究センター(京都市北区)
- 教育学研究科附属
- 臨床教育実践研究センター
- 法学研究科附属
- 国際法制文献資料センター
- 法政実務交流センター
- 経済学研究科附属
- プロジェクトセンター
- 上海センター
- 理学研究科附属
- 医学研究科附属
- 動物実験施設
- 先天異常標本解析センター
- 総合解剖センター
- 高次脳機能総合研究センター
- ゲノム医学センター
- 医学教育推進センター
- 薬学研究科附属
- 薬用植物園
- 統合薬学フロンティア教育センター
- 工学研究科附属
- 農学研究科附属
- 文学研究科附属
- 附置研究所
- 化学研究所
- 物質創製化学研究系
- 材料機能化学研究系
- 生体機能化学研究系
- 環境物質化学研究系
- 複合基盤化学研究系
- 附属先端ビームナノ科学センター
- 附属元素科学国際研究センター
- 附属バイオインフォマティクスセンター
- 人文科学研究所
- 文化研究創成研究部門
- 文化生成研究部門
- 文化表象研究部門
- 文化構成研究部門
- 文化連関研究部門
- 附属漢字情報研究センター
- 再生医科学研究所
- 生体機能学研究部門
- 生体組織工学研究部門
- 再生統御学研究部門
- 再生医学応用研究部門
- 附属再生実験動物施設
- 附属幹細胞医学研究センター
- 附属ナノ再生医工学研究センター
- エネルギー理工学研究所
- エネルギー生成研究部門
- エネルギー機能変換研究部門
- エネルギー利用過程研究部門
- 附属エネルギー複合機構研究センター
- 生存圏研究所
- 防災研究所
- 基礎物理学研究所
- 物理学基礎研究部門
- 物質構造研究部門
- 極限構造研究部門
- ウイルス研究所
- がんウイルス研究部門
- 遺伝子動態調節研究部門
- 生体応答学研究部門
- 細胞生物学研究部門
- 附属エイズ研究施設
- 附属感染症モデル研究センター
- 附属新興ウイルス感染症研究センター
- 経済研究所
- 経済情報解析研究部門
- 経済制度研究部門
- 公共政策研究部門
- 附属金融工学研究センター
- 附属複雑系経済研究センター
- 附属先端政策分析研究センター
- 数理解析研究所
- 基礎数理研究部門
- 無限解析研究部門
- 応用数理研究部門
- 附属計算機構研究施設
- 原子炉実験所(大阪府熊取町)
- 原子力基礎工学研究部門
- 粒子線基礎物性研究部門
- 放射線生命科学研究部門
- 附属安全原子力システム研究センター
- 附属粒子線腫瘍学研究センター
- 霊長類研究所(愛知県犬山市)
- 東南アジア研究所
- 化学研究所
- 教育研究施設等
- 学術情報メディアセンター
- ネットワーク研究部門
- コンピューティング研究部門
- 教育支援システム研究部門
- ディジタルコンテンツ研究部門
- 連携研究部門
- 放射線生物研究センター
- 生態学研究センター(滋賀県大津市)
- 地域研究統合情報センター
- 放射性同位元素総合センター
- 環境保全センター
- 国際交流センター
- 高等教育研究開発推進センター
- 高等教育教授システム研究開発部門
- 全学共通教育カリキュラム企画開発部門
- 情報メディア教育研究部門
- 総合博物館
- 国際融合創造センター
- 融合部門
- 創造部門
- 低温物質科学研究センター
- フィールド科学教育研究センター
- 福井謙一記念研究センター
- 理論研究部門
- 総合研究部門
- カウンセリングセンター
- 大学文書館
- ナノメディシン融合教育ユニット
- 生存基盤科学研究ユニット
- 次世代開拓研究ユニット
- 埋蔵文化財研究センター
- アフリカ地域研究資料センター
- 保健管理センター
- ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
- こころの未来研究センター(設置予定)
- 学術情報メディアセンター
研究
21世紀COEプログラム
- 採択23件
- 2002年
- 生命科学
- 先端生命科学の融合相互作用による拠点形成
- 生物多様性研究の統合のための拠点形成
- 化学・材料科学
- 京都大学化学連携研究教育拠点(新しい物質変換化学の基盤構築と展開)
- 学域統合による新材料科学の研究教育拠点
- 情報・電気・電子
- 知識社会基盤構築のための情報学拠点形成
- 電気電子基盤技術の研究教育拠点形成
- 人文科学
- グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成
- 心の働きの総合的研究教育拠点
- 学際・複合・新領域
- 世界を先導する総合的地域研究拠点の形成(フィールド・ステーションを活用した教育 ・研究体制の推進)
- 環境調和型エネルギーの研究教育拠点形成
- 災害学理の究明と防災学の構築
- 2003年
- 医学系
- 病態解明を目指す基礎医学研究拠点
- 融合的移植再生治療を目指す国際拠点形成
- 数学・物理学・地球科学
- 先端数学の国際拠点形成と次世代研究者育成
- 物理学の多様性と普遍性の探求拠点
- 活地球圏の変動解明
- 機械・土木・建築・その他工学
- 動的機能機械システムの数理モデルと設計論
- 社会科学
- 21世紀型法秩序形成プログラム
- 先端経済分析のインターフェイス拠点の形成
- 学際・複合・新領域
- ゲノム科学の知的情報基盤・研究拠点形成
- 微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点
- 東アジア世界の人文情報学研究教育拠点
- 2004年
- 革新的な学術分野
- 昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生
教育
教養科目
京都大学での学部段階での教育は、全学が対象の教養科目と各学部ごとの専門科目に大別される。このうち教養科目については、1993年の教養部廃止以降、全学共通科目を中心に再編された。教養科目と専門科目の分担は、1・2回生を教養課程、3回生以上を専門課程とするような学年による区分は行なわず、1回生では教養科目を多く履修し、学年が上がるに従って専門科目の割合を徐々に増やし、卒業までに教養・専門のそれぞれで必要な単位を取得する方式をとっている。ただし学部によっては、途中の年次までに所定の教養科目の単位を取得していないと系登録・研究室配属などができない(事実上の留年)ことがある。
教養科目の大半は全学共通科目であり、以下の5群に分類される。
ただし一部の科目はA・C群、B・D群など複数の群に属し、学生が履修登録時にどちらの群の科目として履修するかを選択する。学部ごとに各群から取得すべき単位数が定められている。学部によっては、一部の科目を卒業に必要な単位としては認めないことがある。たとえばB群には文系学生向けの数学の講義が含まれるが、これを理系学部の学生が履修しても単位として認められない。特に、工学部生は学部指定のB群科目以外は一切卒業単位に認定されない。
なお、総合人間学部生に対しては、C群を除いて群の概念そのものが適用されない。また、文学部生も平成16年度以前入学者については、A・B・D群が同一視されていた。
このほか次のような科目が設けられており、科目内容によってA~D群の単位として認定される。
- 新入生向け少人数セミナー(ポケット・ゼミ)
- 1998年度より行なわれるようになった。異なる専門分野の教員と接することで視野を広げることを目的としている。
- 国際教育プログラム(KUINEP)
- ほぼ同数の留学生と日本人学生を対象に英語で講義を行なう。
教養科目の運営は、教養部廃止時には総合人間学部が担当していたが、2003年以降は新設された高等教育研究開発推進機構が担当している。
履修登録や休講・レポート・試験などの連絡をWEB上で行なうため、全学共通教育教務情報システム(略称 KULASIS = Kyoto University's Liberal Arts Syllabus Information System、クラシス)が運用されている。
採択されているプログラム
- 特色ある大学教育支援プログラム
- 外国語教育の再構造化-自律学習型CALLと国際的人材養成-
- 相互研修型FDの組織化による教育改善
- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
- 国際連携による地球・環境科学教育 -アジア地域の大学との同時進行型連携講義の構築と実践-
- 新しい蘇生教育の広域展開する薬剤師育成
- 大学教育の国際化推進プログラム
- 京都大学長期海外留学プログラム
- 法科大学院等専門職大学院形成支援プログラム
- 実践的理論教育高度化プロジェクト
- 実務基礎教育の在り方に関する調査研究
- 臨床研究者養成プログラム
- 地域医療等社会的ニーズに対応した医療人教育支援プログラム
- 先端医療の育・創薬を先導
- 魅力ある大学院教育イニシアティブ
- 理論・実践融合型による教育学の研究者養成
- 学際的エネルギー科学研究者養成プログラム
- 社会との協創による情報システムデザイン
- 化学教育トリニティ
- 横断型系統的医学研究キャリアパス形成
- 臨地教育研究による実践的地域研究者の養成
- シミュレーション科学を支える高度人材育成
- 生命科学キャリアディベロップメント
- 派遣型高度人材育成協同プラン
- 大学院地球環境学舎インターンシップ
学生生活
サークル活動
1916年に設立された京都大学交響楽団は朝比奈隆の出身サークルとして交響楽に詳しい人々の間では著名である。
また、京都大学では学生運動の名残が残っており、近年でも石垣カフェのような事件も発生している。
11月祭
京都大学では例年11月下旬に学園祭が行われており、11月祭( - がつさい)という名称となっている。11月に開催される学園祭なので、November Festival(NF)と呼ばれることもある。開催場所は吉田キャンパス内、吉田南構内および本部構内。京都大学の関係者は「広大な吉田キャンパスを使用しているのだからその規模は関西屈指である」と考えているが、入場者数などのデータについての公式発表が無いため実体は不明である。運営経費の大半はパンフレットに載せる広告料金でまかなわれている。そのため、夏休み中も事務局員が総出で広告掲載を各企業にお願いしている。
- 運営体制
- 運営は基本的に京都大学11月祭事務局が一手に担っている。しかし、規模の割に担当人員が少ないため、11月祭開催時には近隣の大学の学園祭実行委員会に協力を仰いでおり、事務局からも近隣他大学に応援に駆けつけるという相互協力体制が敷かれている。
- テーマ
- 例年、何かしらひとつの統一テーマを定め、全体としてひとつの方向に向かっていくとされているが、最近ではかつてのような統一感・一体感が薄れてきており、わざわざ統一的なテーマを定める必要はないのではないかという意見もある。
- 広報
- 広報手段としては、いわゆる立て看板が使用されている。最近では公式サイトが開設され、こちらでの広報も実施されている。また、看板、公式サイトに加え、11月祭開催時のみ一冊250円(年度によって変動有り)で販売されるパンフレットがある。
- 企画
- 屋内企画、模擬店企画、ステージ企画、グラウンド企画、自主制作演劇企画の五種類に分類される。
- 学園祭の期間中、大学の設備や業者からの物品を事務局が一括して借り受け、それを各企画に又貸しするという形を取っているため、一部の企画の運営者に対しては保証金による担保が課されている。また、一部の企画の運営者に対しては、企画運営に対する補助という形で現金による実質的な援助が行われている。京都大学11月祭事務局によって企画種別、保証金の額などは細かく規定されている。
- 屋内企画
- 本部構内、吉田南構内の建物内で行う、演劇以外の企画全般を指す。講演や一般的な展示形式の出し物、あるいは屋内喫茶形式の出し物(いわゆるカフェ企画)はこれに含まれる。
- ステージ企画
- 吉田グラウンド(11月祭開催時には「おまつり広場」と改称される)の北西角に建てられる、巨大ステージ上で行う出し物を指す。アマチュアバンドが主流のようである。余談だが、ステージ企画ではなく、運営側がお笑い芸人やバンドを呼んでくる際にもこのステージが使われる。
- 模擬店企画
- 吉田グラウンド近辺および本部構内にて出される模擬店を指す。食べ物を振る舞う団体が圧倒的に多い。
- グラウンド企画
- 主に吉田グラウンドまたは吉田南構内路上で行われる企画全般を指す。基本的に短日開催が多い。路上ライブなどをする団体もある。
- 自主制作演劇企画
- 吉田南構内の一教室を劇場に仕立て上げ、そこで行われる演劇企画を指す。舞台準備、音響、照明などの準備は全て運営側でセッティング済みである。
- 歴史
- 1951年、原水爆禁止運動の高まりのなか学生により「綜合原爆展」という形で開催されたものが起源とされる。1960 - 70年代になるといわゆる新左翼系学生団体の影響が大きくなり、各学部自治会間での軋轢や事務局との対立などが生じ、一時はその開催さえ危ぶまれた時期があった。近年では自治会の政治的意図は薄まっているとはいえ、未だにその影響力は根強く残っている。
- 環境問題の深刻化が指摘され始めた1990年代半ばに、事務局とは別に、環境対策委員会という新たな組織が立ち上げられ、特にゴミ問題に対して積極的な活動が行われている。学園祭における各企画団体による廃棄物や、模擬店から出されるゴミの総量は膨大なものであり、それらの廃棄物を極力リサイクルに回し、環境負荷の小さい学園祭を目指そうという試みが行われている。
- 2004年の大学独立法人化に伴い、国立大学法人京都大学の経営改革の一環として学生サービスの予算削減が計画され、2005年初秋に国立大学法人京都大学から京都大学学生諸団体に対して11月祭への援助を削減する旨の通告が行われた。それまで国立大学法人京都大学からは年百数十万円の運営費援助を受けており、運営削減を避けるべく全学実行委員会・各学部自治会・11月祭事務局などが「事前協議がなく、決定は一方的で有り、撤回するべきである」と国立大学法人京都大学へ主張した。学生諸団体などと国立大学法人京都大学との間で話し合いが行われ、最終的に両者の間で学生サービスに係る予算削減の暫定的に凍結するという確約が交わされた。
スポーツ
京都大学のアメリカンフットボールチームは「ギャングスターズ」の愛称で知られ、大学チャンピオン6回、日本チャンピオン4回の経験がある。特に1986年と1987年は、甲子園ボウル(東西大学王座決定戦)・ライスボウル(日本選手権)連覇を果たした。関西学生アメフトDIV1所属。
京都大学体育会硬式野球部は関西学生野球連盟に加盟し、旧関西六大学野球連盟時代に2度の優勝がある。帽子のロゴ「DB」はDark Blueの略で、スクールカラー「濃青」にちなんでいる。
大学関係者と組織
大学関係者組織
同窓会
全学規模の同窓会は存在しないが、学部・研究科や専門分野ごとに以下のような同窓会がある。
- 京都大学 総合人間学部 人間・環境学研究科同窓会
- 有信会(法学部)
- 芝蘭会(医学部) - 同窓会施設として芝蘭会舘を保有する。
- 以文会(文学部)
- 経済学部同窓会
- 京エネ会(エネルギー科学研究科)
- 京友会(教育学部)
- 京大建築会(工学部建築学科など)
- 京機会(京都大学機械系工学会)
- 京都大学地球物理学教室同窓会(大学院理学研究科地球物理学教室)
- 四明会(農学部・農学研究科)
- 京都大学水曜会(工学部 資源工学・材料工学など)
- 京大薬友会(薬学部・薬学研究科)
- 洛友会(大学院工学研究科電気・電子工学専攻など)
また地域ごとの同窓会組織がいくつか存在する。
京都大学学術出版会
京都大学学術出版会は、京都大学における学術的成果を主として出版活動を通じて公表・普及することを目的とした有限責任中間法人である。社員は京都大学やその研究科・研究所などから推薦された教職員・卒業生・名誉教授からなり、事務所は京大会館内にある。「西洋古典叢書」、「生態学ライブラリー」、「地域研究叢書」といったシリーズをはじめとする学術書・教育書や、学術雑誌「アルケー 関西哲学会年報」、「二十世紀研究」を刊行している。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
吉田キャンパス
「吉田地区」と呼ばれることもある。道路によって以下の7つの「構内」と呼ばれる地区に区分されている。各構内の名称は2000年代から用いられるようになったものであり、教員・学生の間では以前の通称が用いられることもある。
本部構内
- 使用学部:文学部、教育学部、法学部、経済学部、工学部
- 使用研究科:文学研究科、教育学研究科、法学研究科、経済学研究科、工学研究科(物理系)、エネルギー科学研究科、情報学研究科、アジア・アフリカ地域研究研究科(一部)、生命科学研究科(事務部と一部の研究室)、地球環境学堂、地球環境学舎、公共政策大学院、経営管理大学院
- 使用附属施設:附属図書館、経済研究所、総合博物館、学術情報メディアセンター(北館)、地域研究統合情報センター、埋蔵文化財研究センターなど
- 交通アクセス:京阪鴨東線出町柳駅から徒歩10分、または京都市営バス京大正門前、百万遍下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
「中央構内(キャンパス)」とも呼ばれる。京都大学設立以来のキャンパスである。元は尾張藩京都下屋敷である。その石垣が東大路沿いに現存し、石垣カフェ事件の舞台となった。正門を入って正面にある時計台記念館とクスノキは、大学の象徴として知られている。大学の管理運営組織である経営企画本部と教育研究推進本部も本部構内に設置されている。人文科学研究所が工学部5号館(旧地球系専攻跡)への移転を予定している。
北部構内
- 使用学部:理学部、農学部
- 使用研究科:理学研究科、農学研究科、生命科学研究科(一部)
- 使用附属施設:人文科学研究所、基礎物理学研究所、数理解析研究所、低温物質科学研究センター、附属農場、植物園など
- 交通アクセス:京阪鴨東線出町柳駅から徒歩15分、または京都市営バス京大農学部前、百万遍下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
「北部キャンパス」とも呼ばれる。理系中心のキャンパスであり、大学院生が多いこともあり、京都大学をよく知る人の間では「本部や吉田南に比べ落ち着いた雰囲気がある」といわれている。北東角にある農学部グランド(通称「農G」)では、アメリカンフットボール部をはじめ体育会各部の活動が行なわれている。理学部正門から続く銀杏並木は地域住民にもよく知られている。
吉田南構内
- 使用学部:総合人間学部
- 使用研究科:人間・環境学研究科
- 使用附属施設:学術情報メディアセンター(南館)、高等教育研究開発推進センターなど
- 交通アクセス:京阪鴨東線出町柳駅または丸太町駅から各々徒歩15分、または京都市営バス京大正門前、近衛通下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
旧称の「総人キャンパス」で呼ばれることがある。また単に「吉田キャンパス」でこの吉田南構内を指すこともある。全学共通科目の講義の大部分がここで行なわれるため、学部を問わず1回生はほとんどの時間をこの構内で過ごすことになる。そのためかサークルの勧誘・政治主張などのビラや立て看板が目立つ。吉田南総合館(旧総合人間学部A号館)前はかつて折田先生像のあった場所だが、建物の改築によりすっかり雰囲気が変わった。地名の由来となった2本の松が吉田南総合館中庭にある。グランドやテニスコートでは体育系サークルの活動が行なわれる。吉田寮はこの構内にある。2004年、国立大学としては初めて民間のコンビニエンスストアローソンが吉田南総合館地下に開店した。
西部構内
- 使用学部:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:総合体育館、西部講堂など
- 交通アクセス:京阪鴨東線出町柳駅から徒歩10分、または京都市営バス京大正門前、百万遍下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
講義室や研究室はなく、スポーツ実習のほかは専ら課外活動に使われる。西部講堂前にサークル棟がある。このサークル棟が老朽化しているため建て直す計画があるが、新しい建物の管理方法をめぐって学生側と大学の意見が合わず、具体化していない。入学式、卒業式、学位授与式といった式典は総合体育館で行なわれる。
医学部構内
- 使用学部:医学部(医学科)
- 使用研究科:医学研究科、生命科学研究科(一部)
- 使用附属施設:放射線生物研究センター、放射性同位元素総合センター
- 交通アクセス:京阪鴨東線丸太町駅から徒歩10分、出町柳駅から徒歩15分、または京都市営バス近衛通、京大正門前下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
「南部構内(キャンパス)」とも呼ばれる。全域が医学系の施設で占められている。
薬学部構内
- 使用学部:薬学部、医学部(保健学科)
- 使用研究科:薬学研究科、アジア・アフリカ地域研究研究科
- 使用附属施設:再生医科学研究所、東南アジア研究所、ウイルス研究所、附属病院(病院西構内)
- 交通アクセス:京阪鴨東線丸太町駅から徒歩5分、または京都市営バス川端丸太町、荒神橋、近衛通下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
吉田キャンパスで最後に拡張された地区である。比較的新しい部局が使用している。また一部のスポーツ系・音楽系サークルが活動している。
病院構内
- 使用学部:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:附属病院(病院東構内)
- 交通アクセス:京阪鴨東線丸太町駅から徒歩10分、または京都市営バス熊野神社前、近衛通下車。京都市営バスは京都駅、河原町駅、今出川駅など京都市内各地から。
通常は学生の姿を見かけることはない。東大路沿いに放送大学のパラポラアンテナがある。
過密問題
吉田キャンパス、特に本部・吉田南構内は狭い敷地に多くの建物が密集して建っており、建物の間の通路幅が狭いほか、駐車スペースもほとんどない。このため自動車の構内乗り入れ・駐車は厳しく規制されている。バイクの構内走行にも規制がある。また多くの学生が自転車で通学するが、駐輪場も慢性的に不足しており、本来の駐輪場以外の場所に置かれた自転車が交通の障害になる事例もある。自転車と歩行者の接触事故も後を絶たない。
防災
キャンパスのすぐ東を花折断層が通っている。この断層による地震が発生すると甚大な被害が予想されるため、建物の耐震補強工事が急速に進められている。
遺跡
吉田キャンパスからは縄文時代から近世に至る多くの遺跡が発見されている。以下に主なものを挙げる。
- 北白川追分町遺跡(縄文時代):北部構内
- 弥生時代の水田跡:吉田南構内など
- 梵鐘鋳造坑(平安時代):吉田南構内
- 火葬塚(平安時代):北部構内
- 白川道の跡(中世~近世):本部構内など
- 土佐藩邸跡(幕末):北部構内
文化財
キャンパス内には明治から昭和初期にかけての建物も多く残されており、各時代の建築の特徴を伝える貴重な資料となっている。以下の建物が国の登録有形文化財として登録されている。
- 本部構内正門(旧第三高等中学校正門):1893年(明治26年)建築。本部構内
- 総合人間学部正門(旧第三高等学校正門):1897年(明治30年)建設。吉田南構内
- 尊擾堂:1903年(明治36年)建築。本部構内
- 文学部陳列館:1914年(大正3年)建築。本部構内
- 農学部表門および門衛所:1924年(大正13年)建築。北部構内
- 楽友会舘:1925年(大正14年)建築。創立25年記念の同窓会舘。吉田南構内
- 人文科学研究所附属漢字情報研究センター(旧外務省東方文化学院京都研究所):1930年(昭和5年)建築。北部構内
- 農学部附属演習林旧本部事務室:1931年(昭和6年)建築。北部構内
また、以下のような特徴を持った文化財登録はされていない建物もある。
- 保健管理センター・学生部:1898年(明治31年)建築、2階部分は1922年(大正11年)増築。本部構内。旧物理学教室、石油化学教室であり、ここで研究した複数の人物が後にノーベル賞を受賞したことから「ノーベル賞の館」の別名がある。
- 医学部解剖学教室本館:1901年(明治34年)建築。医学部構内
- 旧第三高等学校学生集会所:1911年(明治44年)建築。吉田南構内
周辺環境
今出川通、東大路通沿いを中心に、古書店、食堂、喫茶店など学生街の風景が見られる。周囲には西田幾多郎ゆかりの哲学の道、「逍遙の歌」の歌碑の立つ吉田山など、教員・学生にちなんだ事物も多い。京都大学の異称として小説などで用いられる「百万遍」という呼称は、キャンパスに隣接する知恩寺(大本山百萬遍知恩寺)に由来する。
宇治キャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:工学研究科(一部)、農学研究科(一部)、エネルギー科学研究科(一部)、情報学研究科(一部)
- 使用附属施設:生存圏研究所、化学研究所、エネルギー理工学研究所、防災研究所、生存基盤科学研究ユニット、次世代開拓研究ユニット
- 交通アクセス:JR奈良線、京阪宇治線黄檗駅から徒歩5分。
旧陸軍の弾薬庫跡地を利用して1947年に開設された。1950年度から1960年度の教養部1回生の講義が行なわれていたことがあった。が、現在は学部の講義は行なわれていない(ただ、夏休みなどに行われる全学共通科目の集中講義の中には宇治で行われるものもある。例えば「ビーム科学入門」のように化学研究所提供のものなど)。ただし工学部や農学部の4回生は、配属された研究室によってはここで卒業研究を行なうこともある。
桂キャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:工学研究科(電気系、化学系、建築系、地球系)
- 使用附属施設:国際融合創造センター
- 交通アクセス:京阪京都交通、ヤサカバス、京都市営バスの桂イノベーションパーク、京大桂キャンパス前、桂御陵坂バス停下車。京阪京都交通は主に阪急京都線桂駅から、ヤサカバス、京都市営バスはJR向日町駅から。
1990年代には吉田・宇治の両キャンパスが手狭になったことから、「第3キャンパス」の建設が計画された。当初は京都府南部や滋賀県も候補地として検討されたが、京都市の提案により、市が住宅地として開発していた「桂御陵坂」地区が建設地に選ばれた。2003年に化学系・電気系専攻の移転が完了し、使用が開始された。キャンパスはA~Dの4つの「クラスター」に別れており、C・Dクラスターの一部は2006年現在も建設中である。なお京都市営地下鉄東西線の桂キャンパス付近への延伸構想があるが、建設時期などは未定である。
キャンパス間の交通
学生・教員向けに各キャンパス間の連絡バスが運行されている。吉田(本部構内)~宇治間(通称宇治バス)が1日6往復、吉田~桂間が1日7往復、宇治~桂間が1日3往復、所要時間はいずれも50分から1時間である。しかし、渋滞などにより定時制の確保が難しい、最終バスの時間が早いため、それ以降は公共交通機関を利用しなければならないなど、学生の間には不満もある。
学生食堂
京大生協の食堂はそのメニューの数が日本一と自ら謳っている。特に学生食堂にはあまりないパフェが数多くメニューに並んでいる。西部講堂の付近にあるカフェテリアルネのパフェは16種類ものレギュラーメニューを取り揃えており、期間限定のメニューを含めると現在40種類近くが確認できている。また、南部食堂に併設される喫茶ブリュッケでも個性的なパフェが扱われている。中央食堂、吉田食堂、本部キャンパスのカンフォーラでもパフェがオーダーできる。
寮
京都大学の学生寮は広範な自治活動が認められている。また、吉田寮は現存する国立大学法人の学生寮としてはもっとも古い存在である。
- 吉田寮
- 詳細は京都大学吉田寮に掲載。
- 熊野寮
- 鉄筋4階建。A棟・B棟・C棟・食堂からなる。京都大生およびその家族等、約350人が生活している。
- 女子寮
- 女子学生のみ入寮可能
- 室町寮
- 大学院生向けの寮
社会との関わり
京都学派
滝川事件
- 1933年に京都大学において発生した滝川事件(京大事件)は学問の自由と大学の自治が問われた第二次世界大戦前の大事件として記録されている。この事件は戦後黒澤明によって「わが青春に悔なし」という映画にもされている。
Wiki関係他プロジェクトリンク
公式サイト
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